狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

連載『 おおさか東線・学研都市線の鴻池新田⇔放出⇔鴫野間の連続立体交差化事業が必要!』ー第3回ー

第1節 おおさか東線 の潜在ポテンシャル!と現状の問題点

おおさか東線 新大阪⇔久宝寺間20.2㎞は首都圏で言えば武蔵野線に相当する貨物線を流用した通勤路線です。

設備拡充次第では"おおさか東線"には大きな可能性が秘められています!

第1項 いわば、大阪の"武蔵野線"のような存在!

JRと、大阪市の「市営モンロー主義」一派(※11)は、なにわ筋線(※12)建設のような「巨額投資インフラ整備プロジェクト」には熱心?でも、最初から路線(東海道貨物支線)だった路線の「小規模改良事業?」にはあまり熱心ではなく、おおさか東線の潜在ポテンシャルを軽視している姿勢(施政)が見え見えだともいえます。

しかし改良次第では"武蔵野線"並み、それ以上の「つくばエキスプレス」に匹敵する潜在能力を持ち合わせた路線であることは間違いないでしょう!

※参11、当サイト内関連記事 《歴史ファンタジー》大阪三郷・旧四大区に端を発する「市営モンロー主義者」達の陰謀とは?

※参12、当サイト内関連記事 なにわ筋線 に代わる"関空⇔新大阪 アクセス路線" おおさか東線 延伸『おおさか南線』案はいかが? はこちら

第2項 今後の おおさか東線 の命運を握るのは♥リファイナンスによる設備改善如何に!

大阪外環状鉄道㈱」へのrefinancing(再投融資)を行って、軌道設備を改修すれば、大阪市の市街地が拡大して!、天下の台所「なにわ」再建!に大きく寄与できます!

第1目 現状では全区間20.2㎞に追い越し設備(待避線)の無い!高規格路線???

全線に渡り「待避線」のある駅が皆無!で、この区間では15分間隔で走る1時間当たり4本の先行する

221系普通電車(所要時間35分表定速度34.6㎞/h!)に先行されると、途中で「オーバーテイク」できません!

したがって次に発車する「各停の2分前」に発車する直通快速の所要時間26分(表定速度46.6㎞/h)が限度となっています!

臨時特(に)急(がない)「まほろば」号でも、直通快速の停車駅(放出駅)をスキップした「2分の差」がやっとなのでしょう。

※13)221系最高運転認可速度120㎞/hと言っても、加減速に時間がかかるので、区間は限られています!

第2目 所要時間の短縮(表定速度の向上)には待避駅(追い越し設備駅)増設が必須!

私鉄の通勤路線なら新大阪⇔放出間11㎞、放出⇔久宝寺間9.2㎞ のどちらの区間にしても「待避線のある追い越し駅」が2・3駅あってもおかしくない距離です!(※14)

現在建設計画進行中(のハズ?)の「なにわ筋線」(※15)が開業すれば、速達列車(快速・通勤ライナー)はすべてなにわ筋線に移り定期快速がない「大阪の武蔵野線」扱いとなるかもしれません?

50㎏N型レール、一部区間では60㎏レール!も使用された「最高運行速度120㎞の高規格幹線」となっていますが「待避線が無い!」現状では、40kgN型軌道を用いた最高速度85㎞/hの地方交通線(ローカル線)と大差ない!現状です。

※参14、本サイト関連記事 日本初の高加減速車 近鉄 ラビットカー の命運?と 南大阪線の変遷 はこちら。

※参15、当サイト内関連記事 なにわ筋線 は役に立つのか?...都会の秘境路線・観光路線そして地底鉄道になりはてた訳とは はこちら。

優等列車を増便するには現状土・日祭日の各駅停車!減便しか...

所要時間の短縮には現行の201系を全車321系・207系に置き換える手もありますが...

置き換えたところでさほどの高加減速車両でもないので車両置き換えでは劇的な時短」は望めま線(せん)!(※14)

現状ままでは土・日・祝日に限り各駅停車の減便(15分間隔4本/時間→20分間隔3本/時間)を実施する以外は打つ手はないでしょう!

即ち、「各駅停車」の退避駅(追い越し駅)が多い路線でないと所要時間短縮(表定速度の向上)はあり得ない訳です!

参※14) 事実221系に置き換えた2022年のダイヤ改正でも、久宝寺⇔新大阪間は所要時間35分/201系(最高運転認可速度100㎞/h)当時と比べてもたった3分短縮できただけで、32分とあまり変わっていま線(せん)!

第3項 他の準幹線(地方交通線)との比較では

奈良線(みやこじ線)の例

京都⇔奈良間41.7㎞は単線区間も多く残っているrural lineドサ廻り!地方線区)ですが...

現行の231系(最高設計速度120㎞/h)を用いた「都路快速」でも 46分 最高運転速度110㎞/h(表定速度54.4㎞/h)で運行されています。

2023年をめどに複線化工事(※15)が進んでおり、完成すると全線41.7㎞のうち64%(約26.7㎞)が複線化されて、残りの区間でも要所要所の「追い越し駅」の分岐器がY字分岐からトの字型に1線スルー化されて、追い越し対応駅となり宇野線同様に高速化が期待されてています。

ただし屈曲が多く「線形が悪い路線」なので、最高速度の向上は見込めない!ですが表定速度の向上で所要時間は「大幅に短縮」される予定となっています。

参※15)当サイト内関連記事 JR西日本が赤字路線・JR奈良線の複線化 に熱心な訳と宇治市の観光特急まほろば延伸への期待値とは... はこちら。

金の出所が無くて?なかなか複線化の進まない宇野線(本四連絡線)ですら...

岡山⇔茶屋町間 14.9㎞ 複線区間4.6㎞複線化率30.9%で 最速マリンライナーが、 所要時間13分( (表定68.3㎞/h!最高運転速度130㎞/h)で運行!されています。

 1992年(平成4年)には早島駅(起点より13.2㎞点)備前西分市駅(4.5㎞点)大元駅(2.5㎞点)構内の行き違い部分の配線改良などにより早島駅⇔久々原間でのすれ違い、備前西市駅での追い越しが可能となり、2009年には早島駅(起点より11.9)久々原駅(起点より13.2㎞)間も複線化されて、走行中に列車交換が可能となり、列車交換停車(すれ違い待ち)が解消されて大幅な所要時間短縮が達成できています。

 

公開:2018年11月19日
更新:2024年3月11日

投稿者:デジタヌ

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