Essay『 阪急淡路駅周辺連続立体交差 "都市計画事業"総額2,326億円以上!確定の誤算?とは...』ー第3回ー、
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第1項 阪急京神線(新大阪線)と深い(不可解な)かかわりが...
阪急京都線は新京阪鉄道が当初から地方鉄道法に下ずいて建設した路線ですが、宝塚本線・神戸線は1960年当時はまだ軌道法のままでした!
1978年3月10日 やっと神戸線・宝塚線も軌道法による軌道から地方鉄道法による鉄道に変更されましたが...
阪急さんが将来の新大阪駅周辺市街地化を期待して1961年当時計画した新大阪連絡セン計画(神崎川⇔新大阪⇔淡路駅間の短絡線計画)は、淡路駅⇔ 新大阪駅 ⇔ 十三駅間 (4.030 km) と新大阪駅 ⇔ 神崎川駅間 (2.963 km)の専用軌道として軌道法で特許申請されたものでした!
なので、新坂連絡線の一部区間(十三 - 新大阪間 (2.350 km) が、未だに軌道法の特許として残っているわけです!
鉄道事業免許(許認可)と違って失効は無く、また廃止申請!しないと特許として生き続けます。
東海道新幹線と関連事業
- ●1958年12月19日:東海道新幹線建設計画が閣議承認。
- ●1959年4月20日 着工
- ●1961年 阪急新大阪連絡線 事業免許取得
- ●1964年 10月1日 開業
- ●1968年 旧運輸省が関西第二空港建設の基本調査を開始
- ●1980年頃 なにわ筋線計画浮上
1986年12月バブル景気始まる
- ●1989年 運輸政策審議会にてなにわ筋線(計画が)審議される、近畿地方交通審議会
- ●1987年 関空第一期工事着手
- ●1987年4月1日 国鉄分割民営化とともにJR各社誕生
1991年2月 バブル景気消泡!
- ●1994年9月4日 関西国際空港開港(南海・JR関空ライン開業)
- ●1996年3月 JR難波駅地下化(なにわ筋線接続準備工事!完成)
- (1996年10月8日 JR西日本株式公開東証上場)
- ●1996年11月21日:大阪外環状鉄道が設立される。
- 同年12月25日:大阪外環状鉄道(おおさか東線)鉄道事業免許を取得。
-
●1999年2月17日:大阪外環状線(仮称)都島駅 ⇔ 久宝寺駅間の工事施行が認可。
同年6月:大阪外環状線 放出駅 -⇔久宝寺駅間が着工される。 - ●2001年1月6日、中央省庁再編で国土交通省誕生。
- ●2002年 - 「大阪駅北地区国際コンセプト」コンペティション開催。
- ●2002年12月20日:大阪外環状線(仮称)新大阪駅 ⇔都島駅間の工事施行が認可。
- ●(2003年 - 国際コンペティション結果と大阪駅北地区全体構想を公表)
2002年12月6日 阪急新大阪連絡線事業許可廃止申請(2003年3月1日許可)
※新大阪 ⇔淡路間 1.680 km 、神崎川 ⇔新大阪間
- ●2004年10月 なにわ筋線 近畿地方交通審議会で審議される。
- ●2004年3月、大阪駅北地区まちづくり推進協議会設立。
- ●2005年4月1日阪急ホールディングス株式会社の誕生で、阪急電鉄株式会社は株式非公開の完全子会社となる。(※03)
- ●2005年10月29日 大阪駅北地区の再開発着工。
- ●2006年6月27日 TOBで阪神電鉄を傘下に収める。(同年10月1日阪急阪神ホールディングスと商号変更して完全子会社化)
- ●2007年11月:大阪外環状線 放出駅 - 新大阪駅間着工。
- ●2007年12月19日 平松邦夫氏自公推薦無所属で大阪市長初当選。
2008年9月 - 阪急淡路駅周辺連続立体交差化都市計画事業着工!
- ●2008年1月27日 橋下徹氏 大阪府知事選挙当選
- ●2011年12月19日 橋下新市長誕生(維新の会大阪市政誕生)
- ●2012年10月 新大阪阪急ビル開業
- ●2013年4月18日 - グランフロント大阪竣工。
- ●2014年 大阪府・大阪市・西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)・南海電気鉄道株式会社(南海電鉄)4事業者で、なにわ筋線事業化検討開始
- ●2014年1月22日 - 梅田貨物線地下化、&地下ホーム建設Scheme(企て!)(※04)決定。
2015年3月計画大幅遅延公表(プレスリリース)
2015年3月 2015年度予算実行に当たり、2025年3月高架線運用開始、2028年3月事業完了に計画大幅遅延公表。(プレスリリース)
※つまりこの時点で、淡路駅周辺連続高架化都市計画事業は既に基礎工事に着手しており、当初の基礎工事に関する事業計画(基礎杭長さ・本数など)が甘かった事実は判明!していたわけです。
- ●2015年11月 JR東海道線支線(梅田貨物線)地下化事業(大阪駅地下ホーム) 着工
- ●2017年5月 大阪府・大阪市・JR西日本・南海電鉄・阪急電鉄5者!により、なにわ筋線概要をプレスリリース。
- ●2018年2月 環境影響評価手続き開始
- ●2019年3月 「なにわ筋線事業計画に係る都市計画素案説明会」開催
- ●2021年10月 なにわ筋線着工
- ●2023年3月 大阪(梅田中央)駅地下ホーム開業予定!(工事中)及び北陸新幹線 金沢⇔敦賀間 延伸開業予定!
- ●2023年次期整備新建設候補の決定
- ●2027年頃? リニア中央新幹線 東京(品川)⇔名古屋間開業予定(着工済み!)
- ●2031年春 なにわ筋線開業予定(2021年10月 着工済み!)
参※03)当サイト内関連記事 ホールディングスとは はこちら。
参※04)当サイト内関連記事 スキーム (建設費負担枠組み)は整備新幹線 建設だけではない!都市計画事業でも... はこちら。
維新の会としては、前市政(自公連立体制)での事業決定であり、現・やとう(夜盗?)からは(責任)追及の声が上げられず!
市長の監督不行き届きに関する引責(進退)問題にもならない(更には国会でも取り上げられない)と読んで公表したようですが...
市民の方はそれでご納得出来るのですか?
更に2019年度事業の段階で、当初予算の約48%(783億円余り)を使ってしまっていて、残り予算では工事が完成しない!ことなど明らかとなっていたわけです...
工期大幅延期が判明したのは"維新の会"市政になっていた2015年!
つまり維新会姿勢が誕生した2011年12月19日以後の2015年に、最初の工期大幅延期が明かされた時点で、既に基礎工事関係の予算超過は明白!となっていたわけです。
にもかかわらず、2015年以降も毎年度の工事予算(※92)を承認し続けていたのは、維新の会市政の責任だと言えるでしょう。
更に2019年度の時点では、おおさか東線、東海道新幹線の跨線橋部分の橋脚、橋桁などの地上構造物の設計(施工計画)変更が必要な事が明らかとなって、大幅な予算超過は明々白々!となっていたわけです!
2019年以降は完全に維新の会市政の監督不行き届き
2019年以降については現市当局(市長)の責任(監督不行き届き)と言うことになるのではないでしょうか?
再度繰り返しますが、当時の市当局(都市計画局・阪急)の杜撰でいい加減な、事前(地質・安全環境)調査が最大の原因で、生じた事業費増額です!
参※92)長期に渡る土木建設工事では、一括支払いではなく"出来高払い"方式が採用されています。つまり、通常契約時に手付金として、該当年度工事予定額の1/3、設計完了(工事計画書・承認図提出)時に1/3、そして年度末(完工報告書提出・完工検査完了時)時に残金1/3が支払われることになっています。
ー続きはこちらー
公開:2022年8月 8日
更新:2024年2月18日
投稿者:デジタヌ
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