宇都宮市が中核市を脱して"関東の玄関"政令指定都市!に成るには宇都宮広域交通事業団の創設!しか...ー連載第3回ー
「建設推進賛成派("地上げ屋"一派)と、県外の鉄オタ」にはお気の毒なお話ですが、宇都宮ライトレールには、明るい未来などは無い!でしょう。
つまり、東武宇都宮駅延伸も、ましてや東武線直通などは plan(計画)ではなくDelusion(妄想)としか言えないでしょう...
第1項 能天気な希望的観測?に基づく運行計画!と法規の枠!
開業時点では全線の最高速度は40km/hであるが、将来的には軌道法上の特認を得て、併用軌道区間では50km/h、鬼怒川を渡る専用軌道区間では70km/hの高速運転を行う計画である...<Wikipediaより引用>
のようですが?
現行法規(軌道法)では併用軌道区間も専用軌道区間も法規上は最高運転速度40㎞/hのままであり、それ以上は個々の申請について条件付きの"特認"の形がとられています!
★第1目 "強権史!"歴史年表
★-1-1 その1 "大日本帝国"時代の黎明期
- ●1887年5月18日 私設鉄道条例公布(勅令第12号)(1900年廃止)
- ●1889年2月11日 大日本帝国憲法施行
- ※1890年8月25日 軌道条例公付(1924年廃止)
- ●1900年10月1日 私設鉄道法施行(1919年廃止)
- ●1906年4月20日 鉄道国有法施行
- ●1910年8月 3日 軽便鉄道法施行(1919年廃止)
- ●1919年8月15日 地方鉄道法施行(私設鉄道法・軽便鉄道法廃止!)
- ※1924年1月 1日 軌道法施行(軌道条例廃止!)
- ♥1941年3月7日 帝都高速度交通営団法施行(2004年廃止!)
★-1-2 その2 敗戦後の民主主義?日本国
※印が関連法規
- ●1956年4月16日 ※特別立法・日本道路公団法に下づき日本道路公団 発足
- ※1956年4月20日施行(2022年12月1日最終改定) 空港法
- ※1957年4月16日公布(1999年12月22日最終改定)国土開発幹線自動車道建設法
- ※1957年4月25日公布(2022年6月17日最終改定) 高速自動車国道法
- ※1958年8月5日公布(2015年8月1日最終改定) 港湾整備促進法
- ●1962年10月5日(経済企画庁)第1次全国総合開発計画 策定
- ● 1964年3月23日 ※特別立法・日本鉄道建設公団法!に下づき日本鉄道建設公団(※23)設立
- ※1970年5月18日公布(2015年8月1日最終改定) 全国新幹線鉄道整備法(以後全幹法)
- ※1980年11月28日 ※特別立法日本国有鉄道経営再建促進特別措置法成立。(黒怪通過!)
- ※ 1986年11月28日 鉄道事業法成立(黒怪通過!)
- 同年12月バブル景気発泡!
第1目 併用軌道区間40km/h営業運行条件は
併用軌道区間で40km/h運転を実施するには、一般道に設けられた併用軌道区間は交差点内右折禁止!歩行者用交差点遮断器!(※12)道路・軌道分離柵など、"専用軌道"に近い完ぺきな安全対策でも講じない限りは高速走行は絶対に charter(特認)されない!でしょう。
これ一つとっても宇都宮市(長)は、非常に認識(事前調査)が甘く、市民を欺くsophistry(詭弁!方便?)だらけのVision(幻影)といえるのではないでしょうか!
参※11)現在新設踏切は国交省(鉄道局)と道路交通法を所管する警察庁では連続立体交差事業に伴う"仮線"などの特殊事情が無い限り認めていません!
第2項 専用軌道区間70km/h営業運行の条件は
軌道法に下ずく専用軌道と新設軌道で70km/hの高速運転を実施するには...
OsakaMetro のように地下鉄道化するか連続高架橋で完全立体交差化して踏切を全廃!(※11)することが絶対条件となります。
そういう意味では、新設軌道とも受け取れる区間については charter(特認)が得られるかもしれません???が...
この区間(平石中央小学校前⇔飛山城跡間)も法律上は専用軌道(or 新設軌道)ではあり魔線!。
法律上は併用軌道(特殊走路)扱い、つまりは一般道!?扱いとなっています。
新設軌道は前途したように 軌道法(1924年1月 1日施行)以前の(1890年8月25日公付1924年廃止)軌道条例で開業した民鉄(日本民営鉄道協会)各社の裏技であって、民鉄各社が鉄道事業法(1987年4月1日施行)に移行した現況では、例え3セク!でも新規に charter(特認) は難しい!と思われます。
※、詳しくは ヨーロッパの都市で普及した3種類の異なった トラム システムとは を参照ください。
※注8)、国交省の方針で、余程の事情がない限りは現状新設踏切は認められていません!
第1目 現行の路面電車(併用軌道・専用軌道)の認可・制限速度の例
2-1-1 併用軌道⇔専用軌道(軌道特許)
- 京阪電車 京津線 40㎞/h特認 新設軌道上 75㎞/h特認
- 都営荒川線 併用軌道・専用軌道 全線40㎞/h
- 京福電鉄嵐山線 併用軌道・専用軌道 全線40㎞/h
- 万葉線 併用軌道・鉄道線 全線40㎞/h
- 阪堺電気軌道 40㎞/h 専用軌道 制限速度50㎞/h特認
- (東急世田谷線 全線専用軌道線 40㎞/h)
2-1-2 ★併用軌道⇔鉄道線 乗り入れタイプ
40㎞/h以上の高速走行をしている路線はいずれも鉄道事業線!です。
- ●江ノ島電鉄 (併用軌道区間40㎞/h) 鉄道線上 45㎞/h
- ♥福井鉄道鉄道(市内線 40㎞/h) 鉄道線上 認可制限速度65㎞/h
- ♥広島電鉄宮島線 鉄道線 認可制限速度60㎞/h
- ♥地鉄・富山港線(旧富山ライトレール) 鉄道線 認可制限速度60㎞/h
- ♥伊予鉄道市内線 併用軌道&鉄道線 全線40㎞/h
- ♥筑豊電気鉄道線 全線鉄道線 認可制限速度 60㎞/h
最3目 新潟トランシス製ブレーメンタイプ車両も高速運行は不得意!
- ●yawing H(Z)軸回り(左右首振り)水平揺れ
- ●pitching W(Y)軸回り(上下首振り)揺れ
- ●rolling L(X)軸回り(左右振り子)揺れ
更に、完全に市内併用軌道用のトラムカータイプの「新潟トランシス製超低床トラムカー」は"台車懸架・単台車式"車体関節重連タイプ(※62)であり、京阪電車の「トラムトレイン」(※61)とは違い!
高速走行時には(通常の"ボギー台車車両"では生じない)激しい yawing(左右首振り)が発生!します。
それに伴い激しい rolling(左右振り子揺れ)も発生します。
つまり乗客は船酔い!に近い状態になります。
で、市長が夢見る"高速での安定走行"は不可能です!(※現状の低速走行でも激しいヨーイングは発生しています!。但し不快を承知?ならば...、)
参※61)当サイト関連記事 チンチン電車の郊外鉄道路線直通と、鉄道車両の市内併用軌道直通の違い!?とは... をご参照ください
参※62)当サイト関連記事 ブレーメン型に限らず関節連結型超低床車両がよく揺れるのは... はこちら。
第3項 東武鉄道乗り入れの将来vision(夢想)は全くの"ホラ~"話?
登坂性能(※21)もそうですが、将来の東武鉄道への片直通運行についても...
現状わずかながら投資はしてくれていますが...
"役員を派遣"してくれているわけでも無く、"疎遠"でゆかりが無い!と言えるのではないでしょうか?
第1目 更に技術的・運行上の問題(ダイヤ設定など)も山積しています!
参※21)当サイト内関連記事 宇都宮 ライトライン は "想定満員"では清陵高校前で "立ち往生!" するかも?... はこちら。
その1)電化方式の違い
3-1-1-1 東武宇都宮線
新栃木⇔東武宇都宮間 24.3 km
駅数 11駅
電化方式 直流1,500 V
架空電車線方式
閉塞方式 自動閉塞式
保安装置 東武形ATS
最高速度 90 km/h
となっています。
3-1-1-2 東武鉄道は直流1500V電化!です
仮に東武鉄道が大幅譲歩して、宇都宮線を「750V」に降圧!したら、宇都宮線から本線スカイツリーライン(浅草)への直通運転は不可能!になって終い、完全に孤立した路線!となって終う!ので...
※但し、前回解説したように、バッテリーカーを用いて、直通ターミナル駅に「充電施設」を設置すれば、途中駅に低床ホームを新設するだけで、(ライトライン車両のみの)片方向直通運転は可能とはなりますが、そうなると
車両メーカーを変更!して直通専用車両!を増備!しなければならなくなります。
♥オクラホマシティーのバッテリートラム
その2)東武線の平均駅間距離は 2.43㎞!
東武線(駅間距離)が現状のままでは、いくら"起動加速度"が良いといっても、せいぜい東宇都宮から3駅先の江曽島駅迄ぐらいが精いっぱいで、それ以降は(所要時間の関係で)
直通は不可能!でしょう。
更に、前途したように電化方式の違いもあり、仮に東武宇都宮線を降圧!すると、
東武宇都宮始発のスカイツリーライン本線直行便が運行出来無く!なります。
3-2-2-1 東武線の駅間距離
- ●最長駅間距離 3.5㎞(野州大塚駅⇔壬生駅&壬生駅⇔ 国谷駅)
- ●最短駅間距離 1.1㎞(南宇都宮駅⇔花房町駅 &花房町駅 ⇔ 東武宇都宮駅)
- ●平均駅間距離 2.43㎞!
その3)最大の難関は降圧及び駅施設の改修事業費用!
前途した様に、東武鉄道のパトロン(大株主)である国策投資ファンド2社の財布のひもは固く!、宇都宮市が降圧!に関する諸費用(変電所増設!その他)、及びホームの低床化工事費を100%負担してくれないと、契約は認めない!(承認し無い!)でしょう。
第2目 東武鉄道は新潟トランシスとは無縁!
更に、現在東武鉄道で使用している車両は、アルナ車両、総合車両製作所、富士重工業、日立製作所、日本車輌製造、川崎重工業、近畿車輛、東芝、東洋電機製造、大栄車輌、津覇車輌工業の各社であり、旧新潟鉄工も含めて「新潟トランシス」とは一切取引関係が無い状態です!
つまり、現市長が「東武鉄道の社長?」と、年始会あたりで交わした"社交辞令"の雑談程度で、東武鉄道の運輸部、技術部共に全く関与していない、"ホラ~"話?と推察されるわけです。
第3項 その他技術的問題が山積!
試運転早々の本年(2023年)1月19日未明に起こった
脱線事故で露呈!したように、「車両設計と、路線デザイン」はミスマッチ!しています。
更に、工期が遅延したために大事な「冬季の運行に関する実証試験(試運転)を、省略!」しています。
今年の冬をトラブル(運休)なしで乗り切れるかどうか...
参※)詳しくは当サイト関連記事 ライトライン車両に関するその他の疑問点! をご参照願います。
公開:2025年3月 9日
更新:2025年3月10日
投稿者:デジタヌ
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