狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

連載 Essay『札幌市は大幅な公共交通の見直しが必要!』ー第3回ー

★第2節 JRと直通できれば

第1項 学研都市線・千歳線が一本に繋がれば

市街中心部を貫いて、学研都市線・千歳線が一本に繋がれば、

札幌市在住の大学生さんの、通学の便が飛躍的に向上します。

エスコンフィールドのアクセス問題も

現在問題と成っている、東広島市のエスコンフィールドへのアクセス問題も、新線が出来れば問題なくなります!

函館本線・千歳線と東豊線に列車(乗客)を分散出来て、千歳線の混雑緩和に繋がります。

第2項 不名誉なインシデントを起こしたJR北海道ですが...

技術力が無かったのでありません!膨大な赤字路線を抱え込まされて!七転八倒した結果です。

第1目 Railway track は公道ではない!維持管理は鉄道事業者負担!

highway(一般公道)は行政(国交省・県・地方自治体)が管理(点検・保守)していますが...

railroad(鉄道)は鉄道事業者軌道会社の Private road(私道;固定資産!)なので、事業者自らが維持管理;点検・保守(補修)負担する必要があります!

逆に言うとこれらが、道路管理者任せで済む乗り合いomunibus(乗り合いバス)にとって、大きな優位性になります。

つまり車両の、維持管理・設備更新だけで良いわけです。

なので、omnibus(乗り合いバス)事業は、定員に遥か満たない、空気輸送に近い状態でも、何とか採算ベースを"意地"出来るわけです。

第1目 Railway track(軌道)の規格

軌条 (レール)は、単位長さ(yd or kg)当りの重量(lb or kg)で細かくクラス分;Rail profile(規格化)されています。

基本単位「長さ当たりの重量」で kg / m(メートル法)で規定されていますが、元々は英国のBSのlb/yd規格(ヤード・ポンド法)が基本となっています。

更にASCE(アメリカ土木学会!)では、鉄道や軽便鉄道(構内鉄道)で使用するレールは普通レール軽レールの2つのグループに分けています。

日本では
  • ●JR各社のmain line(幹線)で使用されている60㎏Nレール 
  • ●大手私鉄鉄で用いられている 50kgN型レール
  • ●regional line(地方交通線)rural line(地方鉄道)で用いいられている 40kgN型レール

日本の regional line(地方交通線)rural line(地方ローカル線)の多くでは保線が容易(人力)で、比較的安価?な40kgNレールを使用しています。

そして日本民営鉄道協会加盟の大手私鉄の多くは、保線作業が省力化できる(嘗て新幹線でも使用された50kgPSレールの亜種)50kgNレールを使用し、

さらにJR幹線では、メンテナンス頻度の削減!列車の長大編成・高速化に対応するために、(新幹線でも使用されている)60㎏Nレールを用いて、保線作業の"効率化!"を図っています。

露西亜では℔/m規格!が...

※1lb(ポンド)=0.45359237 kg

つまり、100 lb/m(45kg/m),75 lb/m(34kg/m)と言う、"査証(偽装)レール"が長年使用されていました。

参※)当サイト内関連記事 Siberia Shinkansen は Russian Big Talk! はこちら。

第2目 payloadとAxle load

輸送力を決定付けるRailway trackの性能(制限)として、Axle load limitation(ton/axle) & payload( t/m)があります。

USA(at 50kg/m rail track)
  • Axle load limitation;22.5 tonnes (50kg/m rail) payload Limit.;8 t/m
    BNSF Axle load limitation 24 ton/axle
  • main line(80kg/m rail track)
Japan
  • main line 75 lb/yd rail track(37kg/m ASCE rail )
    6t/m、20 ton/axle
  • regional line & branch linek 60lb/yd rail track(30kg/m ASCE rail )
  • 5t/m , 20 ton/axle
ヨーロッパ一般路線 75 lb/yd rail track(37kg/m ASCEレール)
  • payload;6t/m,Axle load limitation;20 ton/axle、
Russian
  • main line 50kg/m ASCE rail (国際規格レール)25 t/axle
  • regional line 75 PS rail(75 lb/m=34kg / m)!20 ton/axleに据え置き
  • ●payload limitation;6 t/m

第1目 payload(ton/m)とは

これは主に、橋梁(連続高架橋)などの許容耐荷重設計値からきており、

車両総重量を全長(連結面間長さ)で除した値となっています。

  • Association of American Railroads(アメリカ鉄道協会)規定では、一般鉄道は8 t/m
  • ※ 日本では、幹線(本線)6t/m、地方線で5t/m 以下

となっていました。

第2目 Axle load limitation; ton/axle とは

Axle load (軸重)とは、車両1軸当りの、"Railway track"に対するload(荷重)のことで、一般的には静荷重(※25)を示します。

(※なのでeccentricでincongruous(アンバランス)なloading(搭載)を行うと、最大積載重量以下でもAxle load limitation(軸重制限)をexcess(超過)することが有ります(特に truck輸送では))

USAではAxle load limitation(軸重制限値)は 24 ton/axle となっています。

この値は、使用するレールによって制限されます。

(※25)静荷重とは静止状態つまりはカンカン(重量計)で計測できる荷重で、走行中の荷重を動荷重と称します。但し、動荷重は、走行状態(走行速度による縦揺れ、横揺れ)などで変化しますので、車軸ごとにロードセル(荷重センサー)を装着しないと実測は不可能です!

注※ Ton とはMKS(メートル法)単位だけの表記ではない!

Ton:t(トン) とはMKSでは1,000kgを意味しますが...日本の運送屋が好んで用いる尺貫法単位の"才(さい)"同様に長年ポンドヤード法に慣れ親しんだ(拘り続ける)米・英の運送業界では...

  • ●国際ポンドヤードを使用する アメリカでは 1t:2000lb=907.18474kg
  • ●"埃"高き強情者・英国病を病む イギリスでは 1t:2240lb=1016.0469088 kg

となっていて共に1t=1000kg ではありません!

第3目 Axle load の大きな要素 Tie!

Railway track)にはRailとTrack gaugeを規制する tie(sleeper)枕木が重要な要件となっています。

つまり英語圏で一般的に"枕木"がsleeperではなくtieと呼ばれているのは、Track gaugeを規制する tie (cross member)としての大事な役割を果たしているからです。

日本の例では

日本を例に説明すると、JNR時代は長らく『国有鉄道建設規定』第61条で、線路等級が細かく規定されていました。

幹線・地方交通線共に75 lb/m ASCErail(37kgレール!) を使用して、枕木本数:丁/10m"等級付け"していました。

またrural line(田舎路線)harbour railway,colliery railwayなどの branch line では、60 lb/m ASCErail(30kgレール) と言うASCE(※27)最低ランクの鉄道用普通レールが使用されていました。

甲線 75 lb/yd ASCEレール(37kg/m rail)

  • ※main line;幹線
  • ●枕木本数 16丁/10m
  • ●Axle load limitation;16ton/axle
  • ●payload limitation;6 t/m

乙線 75 lb/yd ASCEレール(37kg/m rail)

  • ※regional line;地方交通線
  • ●枕木本数 15丁/10m
  • ●Axle load limitation;15 ton/axle
  • ●payload limitation;5 t/m

丙線 60 lb/yd ASCE rail(30 kg/m ) !

  • ※rural line(regional line)harbour railway,colliery railwayなどのbranch line,
  • ●枕木本数 13丁/10m
  • ●Axle load limitation;12 ton/axle
  • ●payload limitation;5 t/m

となっていました。

つまりJNR当時は、1964年開業の特攻線?(特別甲線)の東海道新幹線でさえ50㎏/mTレールの時代で、

在来線では幹線ですら(当時のヨーロッパと同じ)75 lb/yd ASCEレール(37kg/m ASCEレー ル!)が辺り前!で、ローカル線では今では見かけることも少ない最低!ランクの普通レール? 60 lb/yd ASCE rail(30 kg/m レール)(※25)が用いられていました。

参※25)但し現在でも、小湊鉄道、などのrural line(田舎鉄道!)では当時の60 lb/yd ASCE rail(30 kg/m レール)が残っています!

さらに、嘗ての"軽便鉄道"は"重量物輸送を行うforest railway(森林鉄道)でさえ殆どが 、45 lb/yd (22 kg/m )ASCEレール以下の軽レールで、一部の軽便鉄道では19世紀のStephenson当時の規格 28lb/yd(13.9 kg / m)レール!が使用され続けていて、そのために川越電気鉄道(西武大宮線)や名鉄高富線などでは「日常的に"脱線事故"」を繰り返していたわけです。

当サイト内関連記事 長良橋から先に伸びていた軽便鉄道!高富線 はこちら。

第★目 参考データ regional line の 40㎏Nレール更新例

嘗てのJNR(国鉄)当時は

日本を例に説明すると、JNR時代は長らく37kg//mレール!『国有鉄道建設規定』第61条で、線路等級が細かく規定されていました。

幹線・地方交通線共に75 lb/m ASCErail(37kgレール!) を使用して、枕木本数:丁/10mで"等級付け"していました。

1964年開業の特攻線?(特別甲線)の東海道新幹線でさえ50㎏/mTレール時代でした。

在来線では

在来線では幹線ですら(当時のヨーロッパと同じ)75 lb/yd ASCEレール(37kg/m ASCEレー ル!)が当たり前!で、ローカル線では今では見かけることも少ない最低ランク!の普通レール? 60 lb/yd ASCE rail(30 kg/m レール)(※25)が用いられていました。

丙線 rural line(田舎路線)では...

rural line(田舎路線・肥えたご!路線)や、harbour railway,colliery railwayなどの branch line や rolling stock yard(留置線) には、60 lb/m ASCErail(30kgレール) と言うASCE最低ランクの鉄道用普通レールが使用されていました。

参※25)但し現在でも、小湊鉄道、などのrural line(田舎鉄道!)では当時の60 lb/yd ASCE rail(30 kg/m レール)が残っています!

さらに、嘗ての"軽便鉄道"は"重量物輸送を行うforest railway(森林鉄道)でさえ殆どが 、45 lb/yd (22 kg/m )ASCEレール以下の軽レールで、一部の軽便鉄道では19世紀のStephenson当時の規格 28lb/yd(13.9 kg / m)レール!が使用され続けていて、そのために川越電気鉄道(西武大宮線)や名鉄高富線などでは「日常的に"脱線事故"」を繰り返していたわけです。

当サイト内関連記事 長良橋から先に伸びていた軽便鉄道!高富線 はこちら。

現行JR各線区

※現在何れも貨物営業(JR貨物運行)はありま線(せん)!

3セク&民鉄各社

続きはこちら

ここをクリックするとこの Content の Opening に戻れます!

ここをクリックすると"要約"付き Category Top menu table に戻れます!

 

公開:2023年11月 4日
更新:2024年2月21日

投稿者:デジタヌ

連載 Essay『札幌市は大幅な公共交通の見直しが必要!』ー第2回ーTOP連載 Essay『札幌市は大幅な公共交通の見直しが必要!』ー最終回ー


 

 



▲地方公営交通調査室へ戻る

 

ページ先頭に戻る