狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

連載《 ミニ・リニア地下鉄 & 新交通システム は"金食い虫"でお荷物な"交通効カン"の拗者・厄介者"!》ー第6回ー

第6回 最大の誤算巨額な建設費!

新都市交通が普及しないのと同様に、深層地下地底Tube建設や高架軌道建設コウカ(高価)過ぎる割には期待するほどの投資コウカ(効果)がありません!

第0項 21世紀の transportation system は3Eを目指す世紀...

21世紀の日本は、『現状の resource を有効活用して、無駄な重複投資を省き、♥ecology(エコロジー)、economy(節約)に配慮した ♥evolution (進化)の3E並立すべき時節』なのです!

労働組合との馴れ合いを断ち切り!『既存交通事業の restructuring(断捨離・再編・合理化)で reconstruction(再構築・再建)が不可欠な世紀』なのです。

第1項 事業費は掘削断面とは完全比例しない!

第1目 機械獣モグラーは一回こっきりの使い捨て!

つまり建設距離が長いほどお得で、短ければ割高になります!

テッチャンに人気の「京阪・中の島線」の先端に「記念碑」として放置されているシールドマシンがその証!

決して「京阪電車の粋な計らい」などではありません!

掘り出すにも費用が掛かり、掘り出しても再利用できないスクラップ・鉄の塊、そのまま放置してTubeの蓋にしておくぐらいしか使い道がないのです!

第2目 建設費「建設深度」「駅の数」とに比例!し、建設距離に反比例!します

ニューヨーク、ロンドン、東京などのMetropolis(大都市)では、もはや地表近くには地下鉄新線を建設する"空隙"は無く!、巨額投資をしてでも地底深くを「Tube」鉄道で掘り進むか、「美観を損ねる高架軌道」(※91)を建設するしか(軌)無くなりました!が...

  • 1990年開業都営大江戸線が40.7㎞で1兆3千920億円! 342億円/1㎞ 新設38駅
  • 1997年開業のJR東西線が 12.5kmで約3194億円 255.5億/km 新設(改築)9駅
  • 2006年完成の今里筋線が11.9㎞で 約2,718億円 239億円/1㎞ 新設11駅
  • 2008年完成の中之島線が3㎞で約1300億円 433億/1㎞、新設5駅
  • 2030年開業予定?のなにわ筋線計画が 7.2㎞で3300億円 458億円/1㎞ 新設3駅

一見脈絡がなさそうで、行き当たりばったりの数字のように見えますが...

京阪中之島線は大幅な工期短縮で当初予定の1500億を約200億円下回る1300億で終了していますが、れっきとした「架空線集電の19m級の通勤電車」が走る路線です。(但し京阪電車はもともとチンチン電車路線なので、JRタイプの20m級通勤車両よりは車両限界・建築限界(掘削断面)は多少小さい。)

さらにJR西日本の東西線は通常の大阪メトロ(第3軌条集電)より掘削断面が大きい架空線集電のJR通勤車両に対応した大断面!であるにもかかわらず、この程度で収まっています!

つまり

  • ●地下鉄建設費は「建設深度」と「駅の数」、建設距離に比例!する。

という大原則!があるわけです。

つまり、短い路線長に多くの駅を詰め込むと、フツーの地底路線と大差なくなる!のです。

地下鉄を安価?に実現するには地表直下の♥「どぶ板方式(開削方式)」しか手はないわけですが...

それでも150億円/㎞以上(※91)と連続高架橋建設と同等以上の高額公共?投棄!となって終います。

つまり、完全立体交差高速軌道を市街地に建設することは、非経済的!な発想な訳です。

参※91)2019年寄稿当時の相場!。

第3目 ミニ地下鉄でも駅施設は巨額!

特に"機怪獣モグラー!"を使った深層シールド工法では、駅付帯設備;地下の巨大構造物と設備(※92)に巨額投資が必要!です。

参※92)バリアフリー法(2006年12月20日施行)対応のエレベーターと、ユニバーサルデザイン政治圧力に応じたホームドア、エスカレーター、自動改札機、自動発券機、空調設備、多機能トイレ設備等々 

多少なりとも安上がり???なのは...
  • ●小断面なので掘削速度が速く,結果として短工期でモグラー運転経費&人件費が多少安上がり。
  • ズリ搬送・処理(掘り起こした残土処理)が楽で経費節減?できる。

ミニ地下鉄建設で多少有利な点???は、以上2点で総工費が(通常地下鉄より圧縮できる???と言う屁理屈ですが、

実際には京都市営地下鉄の例の様に、500億円/㎞前後なので、一般地下鉄と大差の無い馬鹿げた暴挙!でしかありません...

つまり「小型リニア地下鉄」が通常の「大型車両用地下鉄建設よりも安上がり?」という、地下鉄建設推進派(※92)のデッチ上げた"都市伝説!"は"Fake!"にすぎません。(※93)

参※91)狭い裏道・の上でも建設できる「サフェージュモノレール」なら100~150億円/km程度!

参※92)当サイト関連記事 整備 新幹線 都市交通網 等の 交通インフラ整備事業 に進路を転線?した 土建業界 はこちら。

参※93)当サイト関連記事 地下鉄 や 新都市交通システム が 整備新幹線 より割高になる理由とは? はこちら。

★第2項 呉越同舟の国交省では...

夜盗(よとう)内閣の都市交通政策は行き当たり場当たり!です。

元運輸省派は地下鉄建設に熱心でも、元建設省派は道路の有効利用「トラム建設(併用軌道)」を推奨しています。

2001年1月6日の両省統合以来、20年がたとうとした令和元年。

仲良く?統合したはずなのに、全く異なった「都市交通行政!」で、其々の派が「欲欲考えた!」結果こうなったのでしょうが...

第1目 タ・ダ・シ、旧・建設省には優秀な人材が...

タ・ダ・シ、旧建設省は伝統的に優秀な技官!をそろえています!

国交省(道路局)も応援してくれいる道路拡幅事業!

※参)2011年国土交通省編街路交通施設課作成 LRT等の都市交通整備のまちづくりへの効果 公式ガイダンス資料はこちら

※参)LRTの整備等に対する総合的な支援スキーム に関する公式ページはこちら。

※国交省の支援で見違えるようになった豊橋市内

参※)当サイト内関連記事 運輸族(旧運輸省派)の天下は終わった、今や国土交通省(旧建設省派)が国土軸を模索する時代に... はこちら。

 

公開:2019年8月17日
更新:2024年4月 3日

投稿者:デジタヌ

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