狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

連載《 ミニ・リニア地下鉄 & 新交通システム は"金食い虫"でお荷物な"交通効カン"の拗者・厄介者"!》ー第5回ー

第5回 旧・通産省に煽られて開発した車両メーカー連合にとっても大誤算?!

新都市交通同様に日本独自の技術?による輸出産業として、旧通産省が車両メーカーを煽った国産技術開発でしたが...

世界の低容量都市交通システムは Tram が trend に...

第1項 世界の主要都市は超低床トラムカーを用いたLRTの方向に

世界の都市では意外?や、使われなくなった鉄道路線をLRTで復活させたり、利用されていない?地表「道路中央」に併用軌道を敷設して、バリアフリー化」と「低コスト」を両立させるLRT!の方向に進みました!(※41)

つまり開発当時、通産省(現経済産業省)のお声がかりで「業界」一丸となって開発した「リニア地下鉄」は世界に"羽ばたく"どころか、日本国内でも"地底深く封じ込められて"期待したほどは普及しませんでした!

西欧諸国は「地方分権」(※42)が進んでいて、日本のような「無駄な公共投棄!」には関心がないのです。

参※41)当サイト内関連記事 欧米先進国!の市内交通システムの trend が Tram を用いた LRT に転線した背景とは?... はこちら。

※参42、当サイト内関連記事 近畿州成立で関西経済 は甦れる! 《 コラム令和元年 》道州制を考える 続編

※路面あり、地下あり、高架あり! ハーグの HTM RandstadRail の例

第2項 汎用を狙ったが結局は"路線毎のオーダーメード!"

当初は汎用化による量産を狙ったシステムでしたが、(新交通システム同様に)同じ事業者でも路線毎に、車体サイズ、要求性能が異なり、路線毎のオーダーメード、しかも少ロット(少量発注)なので、メーカーにとっても量産効果を出しにくく、「高コストであるにもかかわらず儲けが薄い?」状況に追い込まれている!訳です。

1990年3月開業 大阪メトロ 長堀鶴見緑地線 70系電車

  1. 全幅x全高x全長 2.490mX  3.120 m X15.6m
  2. 定員 101名(先頭車89名)X4両固定 =380名/1編成
2006年開業 大阪メトロ 今里筋線80系電車 
  1. 全幅x全高x全長 2.496mX  3.120 m X15.8m
  2. 定員 4両固定 =377名/1編成

1991年12月開業 都営大江戸線12-000形電車

  1. 全幅x全高x全長 2.498mX  3.145 m X16.5m
  2. 定員 100名(先頭車90名)X8両固定 =780名/1編成

2001年7月開業 神戸市営地下鉄 海岸線 5000形電車

  1. 全幅x全高x全長 2.490mX  3.120 m X15.6m
  2. 定員 97名(先頭車84名)X4両固定 =362名/1編成

2005年2月開業 福岡市地下鉄七隈線 3000系電車

  1. 全幅x全高x全長 2.490mX  3.145 m X16.5m
  2. 定員 4両固定 =378名/1編成

2008年3月開業 横浜市営地下鉄グリーンライン 10000形電車

  • 全幅x全高x全長 2.490mX  3.105 m X15.5m
  • 定員 4両固定 =380名/1編成

2015年12月開業 仙台市高速鉄道東西線 2000系電車

  • 全幅x全高x全長 2.494mX  3.145 m X16.5m
  • 定員 4両固定 =388名/1編成

同じようで、福岡市のように強制操舵装置がついていたり、微妙に車体サイズが違ったり、2路線もある大阪メトロでは全く互換性が無い有様!

第3項 中古車両の引き取り手が無い!

メーカー連合は、汎用(既製品)化でコストダウンを目論みましたが...結局は路線毎のオーダーメード(特注品)になったので...

各路線毎のオーダー仕立ての特殊車両なので中古市場(地方鉄道の引き取りて?)無く!ボロボロになるまで使い倒さ無ければならないハメ!に...

 

公開:2019年8月17日
更新:2024年4月 3日

投稿者:デジタヌ

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