狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

連載《親露派の売国奴!が信奉する世界最大規模の" 鉱山鉄道"シベリア鉄道 とは...》ー第3回ー

第3回 高速旅客鉄道 Siberia Shinkansen Delusion!は最早日本ではお呼びでない!

能天気なスピード狂の「鉄オタ」や、お気楽な「整備新幹線建設推進PT」が期待する旅客専用のSiberia Shinkansen はfantasy(夢物語)でConception (構想)では無くDelusion(妄想)なのです!

つまり北海道新幹線稚内延伸も夢物語です!

お判りですか、北海道共和国?の親露派の皆さん。

第1項 精々「青森港⇔Ва́нино(ワニノ)」間の ferry 連絡ならば...

せいぜい、Ва́нино(ワニノ)港をcontainer terminalとして使えるcontainer-portに改修して、青森⇔Ва́нино間約1,100kmをコンテナ船で連絡して、Ва́нино⇔Москва間約6200kmに第3シベリア鉄道を建設すれば...

Москва⇔Duisburg間の在来幹線約2,300kmを加えても、総路程約9,600~11,000km以内に収まれば...

"日欧貨物神線"として有望なルートになるかもしれません?...

第1目 全路程が12,000km程度に収まれば...

さらに旧JNR青森⇔秋葉原貨物駅間の東北本線739.2kmと合わせて12,000km程度に収まれば、現横浜⇔ロッテルダム港間の海路約23,000kmの半分程度となり、全路程大型コンテナ船の経済平均航行速度が約20kt(ノット)( 37 km/h程度)の表定速度で運行出来れば、約14日途中の積み替えロスタイムを考慮しても16日程度で走破出来て、現在の横浜⇔ロッテルダム間30日の、約半分の日数となります。

※しかしこの鈍行!ぶりでは

USAのようにDouble-stack rail transport(2段重ね輸送)にしなくても、現状のTandem Loading(直列積載)でも1万トン・1編成は可能であり、保線費用を別にして直接運行経費(乗務員・運行管理従事者・燃料代&電気代)も現行container ship輸送の約半額まで圧縮でき、十二分にcontainer shipと互角以上に渡りあえて、高い"顧客満足度"で支持されるで可能性はありますが...

第2項 大きく立ちはだかる「永久凍土地帯の制限荷重!

シベリア鉄道については色んな誤解が錯綜していますが... 一番大きな問題は永久凍土地帯の通過です。

この問題については別項(※92)で詳しく紐解いていますが...

参※92)当サイト内関連記事 親露派・売国奴!が信奉する世界最大規模の" 鉱山鉄道"シベリア鉄道 とは... はこちら。

第1目 永久凍土地帯の大河に係る橋梁の制限荷重!の問題

Axle load limitation;20 ton/axle、payload limitation;6 t/mはクリアできても...

現行路線Транссибирская магистраль、Кругобайкальская железная дорогаでは橋梁などの総重量制限4000t以下はクリアできま線(せん)!(ヨーロッパでも事情は同じです)

更に、車両の維持管理・設備更新費用、と路線使用料は運輸会社が(運行経費として)負担するとしても...

Canal(運河)同様に鉄道施設の維持管理・設備更新は各国の第1・2種鉄道(国鉄or鉄道事業者)が負担することとなり、今以上(1列車4,000t)の長大列車運行は、「各国の思惑」が異なる現状では、実現は非常に難しいといえるでしょう。

第2目 ロシアの 4,000ton 輸送規制!は通過エリアに横たわる大河想像を絶する川幅を持つ!

オビ川では

例えば有名なオビ川では、Транссибирская магистральの渡河地点のノヴォシビルスクでは河川敷きを埋め立てて橋梁部分で約800mと狭められていますが、いわゆる市街地域の下流部でさえ、"河川敷き"に相当する川幅は一気に27㎞!となります。

河川敷きの中洲を埋め立てて広がる市街地は

住居は正しく湿地帯を埋め立てた埋め立て地に広がる砂上の楼閣のとなっています。

しかも河川の河口域でみられる砂州ではなく、元々「何本もの分流」が形成した中洲で出来た元"Тундра & Тайгаの湖沼地帯・湿原"です。

更に日本の常識は当てはまらず!本流・分流を含めて、市街地ですら一切のbank(築堤)は築造されていません!

首都圏で言えば、中川や、荒川上流部の中洲と同じです!つまり一度大洪水になれば全て水没するわけです!しかも、永久凍土の湿地帯の上なので、平屋以外は建築できず、4階建て程度の低層の集合住宅なども見当たりません!つまりそれだけ軟弱地盤です。

"関東ローム層"で覆われた一部の関東の市街地など比べ物にならない、劣悪な地盤!です。

トムスクでは川幅50km!

これがトムスク近隣では、トミ川と合流するために一気に巾50㎞!にも渡る湿原となり、エカテリンブルクから伸びたNorthern Latitudinal Railwayが渡河するСургут(スルグト)付近では、オビ川の分流域だけ20㎞以上の河川敷で、支流との流域全体では100㎞!以上にも及ぶ河川敷を形成して、巨大な湖沼地帯・湿原:Тундра & Тайгаを形成しています!

第3項 総重量が問題に...

つまり、古い橋や湖沼地帯に敷かれた軌道では橋脚自体が永久凍土の上に構築されているので、payload limitation; 荷重制限(ton/m)(※93)が厳しく、更に全長数キロメートル!橋梁全体に係る総耐荷重4,000ton/1列車のをクリアーするのは不可能でしょう。

参※93)当サイト内関連記事 Track gaugeと共に重要なRail と Tie はこちら。

シベリア鉄道本線の輸送力は...

現在ロシア鉄道の公開資料によると積載量(コンテナ総重量)60トンX70両編成≒4200ton い編成総重量4,500ton 迄輸送が可能となっています。(※94)

つまり、25mX70unit=1.75km の貨車(flat car)と25kv交流電気機関車E5Kが 17.5mx3≒52m で全長約1.8kmとなり、橋梁全長に比べれば短いわけです!

つまり、短くても5㎞長い橋では10km以上にも及ぶ橋梁の一部分に、4,500ton以上のpayload(荷重)が掛かると、橋梁が歪んで"崩壊"してしまうわけです。

理由は前途した通り、地下数百メートル!もある"永久凍土層"を貫いて強固な地盤にまで基礎杭を打ち込むとなると、最新工法を使っても不可能なので...

基礎は適当な深さまで掘った後"橋台"を"浮かせて!"そこに橋脚が建設されているために、不安定なわけです!

参※94)当サイト内関連記事 輸送力・利用率もRussian big talk はこちら。

 

公開:2021年11月10日
更新:2024年3月21日

投稿者:デジタヌ

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