狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

連載《 親露派が唱えるSLB;Sibirskey Logistics by Broad gaugeからは戦禍を被る以外何も...》ー第7回ー

エピローグ Trans-Asian Railwayが目指すDouble-stack rail transportを実現するには...

Trans-Asian Railway会合(※91)では、以下の3つを最終目標として掲げていますが

参※91)当サイト内関連記事 Eurasia Transcontinental Railroadについて はこちら。

第1項 Shiberia Shinkansen が実現すレバ???日欧貿易ルートは... 

Tohoku Line xxkm ,Iwate galaxy Road(82km ),Aoimori forest railway(123km )を経由して、Aomori Inner Harbor(青森港)にcontainer berth(コンテナ岸壁)container terminal(コンテナターミナル)を新設して、同じくSovetsko-Gavanskogo Harbor(ソヴィエツカヤ港)にcontainer-landing stage(コンテナ埠頭)を新設して、そこから、"第3シベリア鉄道"で、と言うことになるのでしょうが...

第1目 Double-stack rail transportを実現するには

Russian rail
  • main line 50kg/m ASCE rail (国際規格レール)25 t/axle
  • regional line 75 PS rail(75 lb/m=34kg / m)!20 ton/axleに据え置き
  • ●payload limitation;6 t/m
USA(at 50kg/m rail track)
  • Axle load limitation;22.5 tonnes (50kg/m rail) payload Limit.;8 t/m
    BNSF Axle load limitation 24 ton/axle
  • main line(80kg/m rail track)

Double-stack rail transportを実現するには現行のpayload limitation;6 t/mを、USAの一般幹線並みの8 t/mの、Axle load limitation;22.5 tonnes に引き上げる必要があります。

但し、現状の消極的なSleep lattice 工法ではクリアするのは困難だと思われます。

そこで、例えば無孔質の耐極寒特殊コンクリート製の「コンクリートケーソンを道路用の高耐荷重発泡スチロールで外断熱して連続的に半没させる埋設工法」で、巨大なパイプライン(土管)を形成して、列車を走行させるなどの手法が必要となります。

前途したように中国では、地中深く岩盤層まで基礎杭を打ち込んで「連続高架橋」で抜けるか、盛り土部分では、周辺にヒートパイプを埋設して、永久凍土が氷解することを回避しています!

これ等の対策で、耐荷重の問題は解消できてDouble-stack rail transportが実現できるでしょう!が別の問題が...

参※)当サイト内関連記事 最新のトレンドDouble-stack rail transportとは はこちら。

第2項 バム鉄道の改修実績と今後のSLB貿易ルートとしての可能性は....

現状のSLB輸送では、Транссибирская магистраль(シベリア横断鉄道)のイズヴェストコヴァヤとБамовская(バモフスカヤ)、Байкало-Амурская магистраль(バム鉄道・第2シベリア鉄道)のНовый Ургал(ノーヴィ・ウルガル)とトゥインダ駅(Тында)ジャンクションの改修で、両線合わせての輸送力がアップしましたが...

第1目 ボトルネックが

更に2001年にブリヤート共和国北部のセヴェロムイスキー・トンネル(全長15.3km)が開通して、2003年に旅客営業も開始(※92)されて、2012年12月25日にはコムソモリスク・ナ・アムーレ⇔ワニノ港のほぼ中間に当たる197㎞地点に全長3890メートルの新しいКузнецовский тоннель(クズネツォフスキートンネル)を含む新線区間が開通してОунэ(オウネ)⇔Высокогорная(ヴィソコゴルナヤ)間37.6kmが24.9kmに8.395㎞短縮されましたが.、

ボトルネックのСеверомуйский обход(セベロムイスキーpass)の新しいトンネル建設がとん挫!している現状では、大幅な輸送力アップとはなっていません。

参※92)当サイト内関連記事 シベリア鉄道とSLB輸送(シベリアランドブリッジ)について はこちら。

第2目 更に現状の輸送実績(年間30M ton)では...

現状SLBコースでは、貨物列車の平均編成は総重量4,500屯、70両編成となっています。

この状態でも全長1.8㎞程となり、マイルトレインとなりますから、例え「鉄(道)のカーテン」track gaugeのbarrierが解消されても、この長さではヨーロッパ各地に繋がる路線への直接乗り入れは不可能です!が、それ以前に、1編成4,500ton、年間30 M ton、つまり11.7t/km・day の輸送密度実績では、採算ベースには乗ってない!でしょう。(※93)

参※93)※ロシア鉄道は、民営化(1987年4月1日)以前のJNRによく似た"赤字体質"で、Labor productivity(生産性)が極めて悪い、前時代的で非効率な労働集約型産業となっています!

当サイト内関連記事 持続可能な鉄道事業の指標を示してくれたBNSF! はこちら。

※Новый Ургал 駅(ノーヴィ・ウルガル駅)/バム鉄道

※USAのCSX Replacing Railroad Ties;省力化されたCSXのTies交換風景2015当時。

第3目 更に現在建設中の第2バム鉄道計画でも

Моховой, Глухариный, Сосновый, Заячий, Студенческий, Мостовой, Медвежий, Иванокит)Glukhariny、Sosnovy、Zayachy、Studenchesky、Mostovoy、Bear、

を結ぶ全長約7000km!の第3シベリア鉄道計画では年間50 M tonの輸送量を見込んでいるそうですが、

輸送密度にすると約20ton/km・dayと言うことになり、USAの省力化された基準(※94)から考えても採算ベースに乗せるのは難しく、しかも現実には労働集約型なので到底採算ベースには乗らない!でしょう...

元々の輸送需要もありません!

現在我が日乃本の日欧貿易高はUSA、Red China、Deutschland、に次いで世界4位まで落ち込んでいます!

つまり日欧間の貿易貨物、ロシア本国?⇔極東ハバロフスク地方間の Transit freight 自体がありません!

参※94)当サイト内関連記事 持続可能な鉄道事業の指標を示してくれたBNSF! はこちら。

 

公開:2021年12月19日
更新:2024年3月21日

投稿者:デジタヌ

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