狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

温故知新《 大成功したBNSFと事業破綻したミルウォーキー鉄道から学ぶ持続可能な鉄道事業の姿とは...》ー第6回ー

第6回 JRグループに猶予は残されていません!

いつまでも与党運輸族とJR各社が旅客鉄道に拘っていては...

つまり、JR北海道に限らず、現状のJR各社は「Milwaukee Road」の教訓を活かしていない事になります!

今こそ手遅れになる前に、再度JRグループのrestructuring(再構築)を行い、最低でも各社が本業(各鉄道事業)で赤字を出さなくて済むよな、「本業で"食える体質"」作りを目指すべきでしょう。(※91)

参※91)当サイト内関連記事 今や 鉄道事業 は本業ではない!鉄道系YouTuber の"夢想"を打ち砕く現実とは... はこちら。

第1項 Milwaukee Road 廃業に関する総括

第1目 20世紀後半の長距離旅客は空路の時代に

新たな最短ルートに高速列車を走らせて、数千キロメートルにも及ぶ東部と西海岸をpassenger railroad (旅客鉄道)で結ぶ発想は、既に時代錯誤でした。

嘗て、19世紀初頭に鉄道が駅馬車やCanal からpassenger traffic(旅客輸送)を奪ったように、20世紀後半になり、数千㎞にも及ぶtranscontinental passenger trafficはair line(空路)が主役となり、鉄道の中途半端な高速化ではtouristのneedsに合わなくなっていました。

Seattle⇔ Chicago 間を結ぶOlympian Hiawatha 号 などの長距離inter-city passenger traffic(都市間旅客)は時代から取り残されてしまいました!

第2目 3つの鉄道が共存できるほどのcargo transportationは無かった!

20世紀には今ほどのtranscontinental cargo transportationのneedsはありませんでした!

つまり、前途したように、西海岸⇔5大湖間のtranscontinental cargo transportationをほぼ独占していた時期でも、1日当たり上下10本程度では...

更に、BNのように有望な資源開発が行えそうなエリアも沿線にはありませんでした。

更に、人気(産業)のないロッキー山系・アパラチア山系を通過していたので、ローカルエリアのcargo transportationも取り込めませんでした!

第3目 3000km超のtranscontinental railroadで完全電化を目指したのは大失敗!

前途したように、3,000KMにも及ぶアメリカ大陸横断鉄道で完全電化を目指したのは大失敗でした!

第2項 日本では交通政策の抜本的見直しが必要では...

政府としては、整備新幹線建設推進プロジェクトを終わらせて、regional line(地方交通線)も含めて、これ以上無駄な不要不急新線建設は凍結すべきでしょう!

中國のように、全土に「高速道路網とセット」で高速新線を整備する手段も考えられますが...

日本は中國のように、10億人を超える人口で中国大陸が沈下?しそうなほど、数百万人規模の超大都市が全土に分散していて、年間延べ数億人の人々が、高域移動をしているような大国ではありません!

第1目 中国高鐵が全土に整備された中國では

中國の辺境にある都市よりも、規模の小さな鳥取市・松江市などに、高速鉄道を敷いても利用者は見込めません!

中國でさえ、colliery railway(炭鉱鉄道)、mining railway(鉱山鉄道)としてのcargo transportation(貨物輸送)を除いたpassenger serviceだけに限ってみれば、全土に張り巡らされたrural 高鐵は走れば走るほど赤字増産になっています!

しかし中国では

海外に向けて自主開発?のhigh speed passenger serviceをアピールしているのは、"海外からの融資"を得るためで、中國の真の目的は「広い国土を守るためのLogistics(兵站)」にあります!

つまり、周囲を天然の"お堀"(海)で囲まれていて、しかも細長く、横断距離が大した事の無い日本では、国防軍(自衛隊)の移動はそう困難ではありません!

つまり、新幹線貨物郵送が実現してもLogistics(兵站)の意味合いはあまりないわけです!

むしろ次項に示すhighway(幹線道路・自動車専用道)の整備のほうがLogistics(兵站)には宇役立ちます!

第2目 自動車専用道網の整備加速

最早、鉄道がrural areaの過疎化を防げる時代ではありません!

rural areaのlife lineを守るには、highway(幹線道路・自動車専用道)の充実しか守るべき手段はありえないでしょう。

第3目 regional airport(地方空港)の更なる整備

regional airport(地方空港)整備にさらに本腰を入れて、少子高齢化、東京一極集中の21世紀に対処すべきではないでしょうか!

北海道各地、紀伊半島、能登半島などの"過疎地"には、landing strip(架設滑走路、簡易空港)も含めて、諸外国のmunicipal airport(市営空港)に相当する県営空港などのregional airportを更に充実させるべきでしょう。

battery airplanen の実用化も目前!

Light airplaneの分野では「ゼロカーボン社会?」に向けて「battery airplane」の開発が急速に進んでいます!

遠隔地(辺境部)の10 persons/day x 2freight/day 程度の利用者ならば、小型機で十分賄えて、日本人が好むが「行政の手厚い補助」があれば、「3セク役立たず鉄道」に拘る必要もありません!

第3項 JRグループの再度のrestructuringが必要

第0目 21世紀の日本は3Eを目指す世紀...

21世紀の日本は...

『現状の♥ resource を有効活用して無駄な重複投資を省き、ecology(エコロジー)economy(節約)に配慮した evolution (進化)の3Eを並立すべき時期』なのです!

労働組合との馴れ合いを断ち切り!『既存交通事業の restructuring(断捨離・再編・合理化)で reconstruction(再構築・復興・再建)が不可欠な世紀』なのです。

そして、鉄道事業単体の裸決算でも利益が生まれる体質を目指すべきです!(※92)

その為には貨客混載事業の復活も再考する必要があるでしょう!(※93)

参※92)当サイト内関連記事 今や 鉄道事業 は本業ではない!鉄道系YouTuber の"夢想"を打ち砕く現実とは... はこちら。

参※93)当サイト内関連記事 宅配便事業が、鉄道貨客混載事業を復活できるかも! はこちら。

 

公開:2021年10月15日
更新:2024年4月 5日

投稿者:デジタヌ

温故知新《 大成功したBNSFと事業破綻したミルウォーキー鉄道から学ぶ持続可能な鉄道事業の姿とは...》ー第5回ーTOP温故知新《 大成功したBNSFと事業破綻したミルウォーキー鉄道から学ぶ持続可能な鉄道事業の姿とは...》ー第7回ー


 

 



▲鉄道史研究班へ戻る

 

ページ先頭に戻る