連載《 欧米の都市で復興した LTR・トラム網への3つの取り組み方とは...》ー 第4回ー
従来からの、高床式(640Φ車輪)Traine TramCar の適用にはメリットはありま線!が...
♥極小径輪軸(610Φ)を用いた国産♥ Traine Tram Car の登場は、Traine Tram に♥新しい可能性を見出した!といえるでしょう!。
第1項 車両比較
第0目 通勤型車両の総重量!について
日本では"戦前"から"慣例"(申し合わせ!)として、乗車人員1名の体重を"55㎏!"として、想定重量を算出しています。(※戦前は日本人の標準体型は小柄!だった為)
★-0-1 車両乾燥重量!には乗務員が含まれる
また、車両乾燥重量!?には、乗務員1名分の55㎏が含まれています。
★-1-2 乗車定員とは
座席+立ち席(つり革数)の合計数!の事です。
★-1-3 想定満員!(最大積載量!)とは
立ち席・通路部分を含む"客室内"で、乗客が新聞(スマホ!?)を広げられる程度の"余裕"で、最大限乗車できる人数の事です。
さらに積載重量は、前途した55㎏/人!として産出されています。
- ♥ロングシート車両;乗車定員の♥155%時の人員及び総重量。
- ●クロスシート車両;乗車定員の110%時の人員及び総重量
其々が"基準設計値"となっています。
つまり、一時の定員300%!超などという数字はもう殺人的!と言っても過言では無く、実際に"圧迫死"の被害者!もでていました!
第1目 東急8090系電車
地方鉄道御用達!の"♥中古車両"として、全国の地方鉄道で余生を送っている!車両です。
旧東急車両製造所製(現・総合車両制作所)
- 2両:固定編成(4bogie)
- ※設計速度120 km/h(オーバースペック!)
- ●起動加速度 8090系:3.0 km/h/s
- ●減速度(常用) 3.5 km/h/s(非常) 4.5 km/h/s
- ♥編成定員 先頭車272(座席96)人
- ●編成乾燥量(運転手1名含む) 電動車65.5ton!
- ●定員乗車時車両総重量(272名)80.5ton
- ♥想定満員(定員155%)♥421名乗車時車両総重量88.7ton
- 編成長 40,000 mmX全幅 2,800 mmX全高 4,100 mm(空調)4,145 mm(パンタ折畳み)
- ●車体 ステンレス鋼
- ●台車 軸ばね式ダイレクトマウント空気ばね♥bolster台車;TS-807B形・TS-815D・E形
- ●編成出力390kw 電動機 直流複巻電動機 主電動機出力 130 kWX3基搭載
- ●駆動方式 中空軸平行カルダン駆動方式
- ●動輪径 860Φ
- ●制御方式 界磁チョッパ制御
- ●制動装置 回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ(ATC連動形)
★第2目 次世代国産♥ Train Tram 福井鉄道F2000型
2023年に満を持して登場したのが純国産技術によるミドルサイズのリトルダンサーシリーズ F2000 !です。
とさでん交通の100形を stretch して modify した車両です。
♥bolster タイプのボギー台車を使用して♥乗降口床面高さ350mm!を実現しています。
- ●基本仕様 直流600 V(架空電車線方式)(※1500V仕様も製作可能!)
- 軌間 1,067 mm(※狭軌→標準軌対応は、逆の場合と異なり♥改修が容易!)
- 3両固定編成(2関節タイプ)
- 車体 耐候性鋼製車体(前頭部:GFRP製)
- ●動力性能
- ●常用速度 65km/h(40mph)
- 設計最高速度 70 km/h
- ✖起動加速度 2.5 km/h/s
- ♥速度(常用) 4.4 km/h/s(非常) 5.0 km/h/s
- ●輸送能力
- 編成定員 115人(座席43人)(※但しロングシートタイプなので想定満員155% ♥178人/編成!※002)
- ●車体
- ●編成長21,400mm X 全幅2,600mm X 全高 3,830mm
- ♥乾燥重量(乗務員1名含む)33 ton
- ♥定員乗車時総重量 (115名乗車時)約39.3ton
- ♥設計想定満員総重量(定員155%178名) 約42.8ton
- ♥走行装置
- 先頭車:通常型♥ボギー台車(♥Bolster ;釣り梁付き!)※カーブに強く乗り心地(♥対ヨーイング・ローリング・ピッチング)に有利!
- 中間車:(台車懸架・単台車直接マウント・関節連結)
- ♥車輪径 610Φ 平行カルダン駆動
- ✖編成出力 180 kW 主電動機 三相誘導電動機 VVVFインバータ制御 定格出量60 kW X3基搭載 (全車電動車)
- 想定満員時登坂能力 鉄道建設技術基準35‰をクリア
- 制動方式 回生・発電ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ(♥つまり従来型と同じなので従来の整備技術が継承出来ます!)
※福井鉄道公式発表の営業試験1次車両の導入費用 約3億9千万円には特注車両・開発費!が含まれており、2次車(汎用量産型車両)以降は、♥コストダウンする"申し合わせ"となっていましたが...
※2002年登場のオリジナルの土佐電気鉄道100形電車は約1億9千万円(とさでん公式発表値)
※2024年登場の、"熊本市電"の同型量産車両(標準軌改造!)は1編成4.5億円!となりました????
1-2-1 純国産・汎用技術で開発されたリトルダンサーシリーズ
♥広い車内!
♥ペコちゃん電車のコンセプト(小径輪軸ボギー台車・固定編成・制御機器屋根上搭載)を忠実に再現した!ともいえる福井鉄道F2000形低床電車は、
♥純国産技術で開発を続けてきた国産低床 Tram car のパイオニア「アルナ車両」が福井鉄道と♥共同開発!した、ミドルサイズの国産♥次世代低床トラムトレイン(※001)のホープです!
参※001)当サイト関連記事 トラムトレイン方式(カールスルーエタイプ)とは? はこちら。
1-2-1-1 ♥輪軸タイプのボギー台車を使用
純国産技術で開発されたミドルサイズ(24m)リトルダンサー F2000 !では610Φの小径輪軸タイプの♥bolster (swing hange)付きの bogie を前後(先頭車)に採用しています!
なので、yawing も発生しにく、鉄道路線(専用軌道)区間の♥高速走行にも対処しています。
参※)当サイト関連記事 "台車懸架・単台車式"ブレーメン型超低床車両の"弱点"は複合カーブ通過とヨーイング はこちら。
♥郊外鉄道路線駅!発車シーン
1-2-1-3 ♥汎用部品を使用
一般通勤車両にも広く用いられている、汎用部品(技術)を多数流用(応用)しているので、従来の超低床車両とは異なり、整備(補修)にも長年経験のある整備技術(要員)がそのまま生かせます!
更に、鉄道事業者にとっては、予備部品も超低床車両専用(用特殊仕様)ではないので、調達が容易(経費削減)になります。
1-2-1-4 ♥短い中間車両で♥曲線通過も安全に
♥市街地併用軌道走行シーン
更に短軸台車をボルスターレス構造で直接マウントする中間車両は短い形式に変更されています!
つまり急カーブ走行時に起こる捻じれモーメントによる脱線(※28)にも強くなったので、市内併用軌道区間の交差点も問題なく通過できます。
参※28)当サイト内関連記事 ライトライン試運転事故!で発覚した台車懸架・単台車タイプ3重連!と軌道法との相性の悪さ! はこちら。
1-2-1-5 現状はパワー不足!ですが...
現状小型高出力ACモーターが製品化されていないので、起動加速度 2.5 km/h/sに難点!がありますが...
技術は"秒針月歩"で、AotoMobir の世界では既に小型高出力ACモーターが実用化されています!
ライセンス生産のブレーメン型超低床車両に搭載の小型高出力(100kw)ACモーター並みの新型♥高出力小型ACモーターの出現もそう遠くはありま線(せん)!
つまり、現用の東急300系電車と同等以上の高加減速性能を備える日もまじかです!
見通しの立たないVGA(フリーゲージトレイン)なんぞよりよほど現実的!です。
参※)当サイト関連記事 Talgo 方式・軌間可変車両・VGA(フリーゲージトレイン)の"致命傷 !「フレコロ」とは?... はこちら。
1-2-2 玉電ファンが待ちに待った"♥ペコちゃん電車"の再来!
★-1-2-1 東急デハ200形電車基本仕様
- ♥ボルスターレス!bogie(2軸ボギー台車!)+ 中間1軸台車連接構造
- ●車輪径 510Φ!
- ♥起動加速度 最大加速度は2.6km/h/s! 当時としては高性能!
- ♥床面高さ 590mm!
- ♥中空軸並行カルダン駆動 編成定格出力 150kw(37kWx4基)
- ●HSC電磁直通ブレーキ &発電ブレーキ
ペコちゃん電車(東急デハ200形電車)は、常にinnovationを追求し続けていた東急車両が1955年に世に送り出した世界初!ともいえる画期的な低床車両!でした。
利用者からは♥大歓迎され!されましたが、現在にも通じる『あまりにも多くの新機"軸"(小径輪軸、連接車体、制御機器屋根上搭載!)を盛り込み過ぎた!』ために当時の技術力では故障も多く、メンテナンスの厄介さから消えてしまいましたが...
1-2-3 全国各地の鉄道路線のLRT化構想への救世主!に
プラットフォームの低床化改修が伴う低床車両ですが...
経過処置として現状短編成化で休止している部分のホーム改修だけでも対応できるので、5年計画ぐらいで、徐々に更新しても問題は生じない!でしょう。
※えちぜん鉄道内での高低両用ホームの例
1-2-3-1 日本全国でLRT化による"地方交通線蘇生"の動きが
当サイトの関心度調査(閲覧頻度)では...
大阪市の旧阪和貨物線(関西本線化貨物支線)(※32)、奈良県では近鉄田原本・生駒両線のLRT(※33)が常に閲覧されて強い関心を示しているようです。
参※32)当サイト関連記事 JR杉本町⇔JR久宝寺間 の 旧 阪和貨物線 跡地を LRT 化できれば はこちら。
参※33)当サイト関連記事 近鉄 生駒線 と 田原本線 をLRT にして...こちら。
1-2-3-2 岡山県では
現在計画が頓挫!している岡山市(吉備線LRT化)ですが...
JR西日本の車両整備技術がそのまま生かせる、輪軸タイプボギー車採用のミドルサイズリトルダンサーならば、岡山駅と総社駅を結ぶ"高速LRT構想も"軌道"に乗せやすくなります!
★-1-2-3 前途した富山市も
「地鉄不二越線・上滝線」のトラム化計画(※8)を発表して実現に向かっています!
参※8)当サイト関連記事 第3節第1項 富山都市圏広域公共交通の一元化の効果はこちら。
1-2-3-4 葛飾区も
「新小岩と金町」を結ぶ新金貨物線LRT化構想(※31)もJR東日本が手慣れた輪軸タイプボギー台車を履いたミドルサイズ・リトルダンサーならば、車両整備・補修技術問題が解消して射程範囲内に入ります!
参※31)当サイト関連記事 新金貨物線 旅客化は" LRT " なら50億円程度で実現できる!はこちら。
東急300系電車(本家2代目ペコちゃん電車?)
旧・東急車両製造製
- ●車体 セミステンレス
- ●編成 2車体3台車連接車 TS-332 bogie(bolster(コイルばね支持揺れ枕梁)付き)・
- ●軌間 1,372 mm 給電方式 直流600V (架空電車線方式)
- ●最高運転速度 40 km/h(設計最高速度 60 km/h)
- ♥起動加速度(空車時) 3.0 km/h/s ●減速度(常用) 4.4 km/h/s (非常) 5.0 km/h/s
- ●編成定員 132(座席32)人
- ●♥定員乗車時車両総重量(132名)38ton
- ♥想定満員(定員155%)204名乗車時車両総重量 42ton!
- ●編成長 23,980 mm(2車体連接時)X全幅 2,500 mmX全高 3,945 mm X 自重 30.7 t (運転手1名含む)
- ●台車 直結式コイルバネ台車 東急車輛製造製 M台車:TS-332、T台車:TS-332T
- ●動輪径 640Φ 駆動方式 TD継手式中実軸平行カルダン駆動方式
- ●制御方式 IGBT-VVVFインバータ制御、制御装置 三菱電機製 MAP-064-60V82形
- ●編成出力 180kw (x3基搭載)
- ●主電動機 かご形三相誘導電動機 TKM-300形(東洋電機製造形式TDK-6050A)出力 60 kW
- ●制動装置 回生ブレーキ・発電ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ (HRDA-2)
※Tramcar としては大変優秀な性能!ですが、いかんせん高床タイプ!です。
参※002)日本では戦前から"慣例"(申し合わせ)として、通勤型(ロングシート)車両の想定満員は、定員の155%、55㎏/人!として想定最大積載重量を算定しています。
公開:2019年8月18日
更新:2025年1月11日
投稿者:デジタヌ
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