連載『 都市型BRT "基幹バス"が地方都市の公共交通システムとして最適では!...』ー最終回ー
都市圏交通網に対する発想の大転換が必要でしょう。(※91)
BRTは"町町を一般道に頼らずに"立体交差の専用道"で結び、
市街地では、拡幅整備された準幹線の"バス専用レーン"を走行して、定時運行を担保する!
事が、都市圏交通にとっては重要なポイントではないでしょうか...
参※91)当サイト内関連記事 21世紀の地方都市にある近郊 ローカル鉄道 は発想の転換が必要では? はこちら。
日本では、痴呆ローカル線切り捨ての「尖兵」として、なっているBRT(※2)ですが、諸外国では混雑の激しい都心部で「バスを定時運行するために」「名古屋市」が採用しているようにバス優先・専用レーンが基本となっています。
※2、バス・ラピッド・トランジット(英: bus rapid transit, BRT)についてのWikipediaの解説はこちら。
本来のBRTは中量輸送用トランスポータ-
日本では、痴呆?赤字ローカル線切り捨ての切り札として...
business reduce transformation「事業縮小・転換!」の意味で使わてしまっているBRTですが...
本来は都市型の中容量交通システムであり、諸外国では立派な「トラム」の一種として認められています。
前項と同様にバスを利用するシステムですが、南米・インドなどでは旧来型の「内燃機関バス」を主体に「専用レーン」を走る方式が普及しています。
♥名古屋市の基幹バスに代表される海外で普及している専用レーンを走行するBRT
ところが近年の日本では、災害などで寸断された「痴呆交通路線」を復旧する代わりに、寸断された箇所では「一般道」を走り、中心部から離れた!「鉄道駅」周辺の既設・既存部分の軌道を撤去して「専用道」として利用する、何とも滑稽な「本末転倒のシステム」となり果ててシマッている例をよく見かけます!
オマケに「誤診線(五新線)」や「名鉄バス」転換路線の経験からか「バス専用道」側に誤乗り入れ?防止のために「バス遮断機」を設けて通過するバスはいちいち「徐行(または一時停止!)」しなければならないシステムとなっています...
日本流BRTは
日本流の Business Reduce Transformation は何も今に始まった代物でもなく、国鉄末期に鉄道建設公団が日本各地に建設した「政治線・未成線」や廃線跡を活かす?ために考え出されたシステムでした。
国鉄誤診線(五新線)が草分け
一番有名!な奈良県五条と和歌山県新宮を結ぶ国鉄誤診線?(五新線)計画では...
当時貧弱だった国道168号線を走っていたバス路線を補う目的で、完成した軌道部分を「バス専用道」に転用して、1965年にバス路線として開業した国鉄バス路線です。
その後「日本一長い路線バス」で有名な奈良交通がJRバスに代わり、BRTを運行していたのは有名です。
近年平行国道の改良工事の進捗!で「テッチャン達」に惜しまれながら廃止されたのはTVニュースにもなったほどです。
他にも、愛知県の岡崎周辺などでは名鉄支線廃止の代打として「 Business Reduce Transformation 」が大活躍?していたように、昔から日本各地に存在(※3)していました!
※3、当サイト内関連記事 日本型BRTの問題点《 鉄タヌコラム令和元年 》 はこちら。
日本型BRT では"鉄道廃線"の代替にはならない!
朝夕の通勤ラッシュ帯では「ただの"のろま"な路線バス!」
集落?間の一般道を走る区間では、「朝夕のラッシュアワー」には一般車両に阻まれてとても「定時運行」はかなわずに、役立つトランスポーターとは言えないありさまです。
日本型BRT同様に路線そのものの発想が真逆です!(※99)
本来のガイドウェーバスの発想は、Town(市街地)間を(高速走行可能な)「専用道」で結び、市街地は既設の「街路(一般道)」を走行して、市街地の要所を巡り、再び次のTownを目指して「専用道」で先を急ぐコンセプトで開設されています。
ところが、日本型の「ゆとりー途ライン」では、鉄道ハブステーション周辺の密集地を「特殊街路」で走行して「密集地を離れた(駅構外)エリア」の一般道路をノンビリと走行?するという「逆転構成」の路線網に、なっています!
参※99)当サイト関連記事 日本型 BRT バス・レール・トランスフォーメーション?の問題点!とライトレール 擬き?都市型 BRT の違いと可能性はこちら。
日本で「ガイドウェイ」方式が普及できないわけは...
名古屋のゆとりーとラインで採用されている「ガイドウェーバス」は、
日本では法規上トロリーラインバス同様に「無軌条軌道」に分類されていて、路線バス運転に必要な「大型2種免許」以外にも「動力車操縦者免許」も必要となり「両方を所持した運転手!」しか乗務できない事があげられます。
敷居(規制)が多すぎる!
逆に言うと、日本でアデレードを代表とする高速「ガイドウェイバス」を導入しようとすると 特殊走路部分!走行は軌道法により「動力車操縦者免許」が必要で、しかも連接バス使用なら道交法により(敷居の高い)「牽引2種免許」まで必要となり、更に軌道法準拠なので最高速度も一般道(併用軌道!)、特殊走路(専用軌道)共に40㎞/h!、規制されてしまう点があげられます。
特に中共並みに交通マナーが悪い日本では...
更に、中共並みに交通マナーが悪い!日本(中京)では本年(2022年5月30日)早朝に起こったような、一般車両の特殊街路侵入暴走Incident(事件)!の発生も危惧されます。
別項で詳述した「BusTram」を用いた都市型BRT(※9)が、地方自治体の公営交通事業としては、最も導入ハードルが低くて最適という事になります!
連接バスならば、標準型の路線バス(定員60人)よりは輸送力が大きく(定員120人)!て、輸送密度8000人以下の地方都市のローカルラインにも適用できます。
詳しくは別項をご覧いただくとして、地方交通路線に適用した場合以下のようなメリットが考えられます。
※参9)当サイト内関連記事 道路拡幅整備でバス専用レーン走行タイプの都市型・BRT の可能性 はこちら。
1)道路特定財源をうまく活用して安上がりに施設建設!
BRT走行のための専用レーン、停留所シェルター設備、停留所ディスプレー通信設備などの施設建設は道路特定財源(ガソリン税)の対象「道路整備(拡幅)事業」として実施できて、自治体の直接債務(公債発行=借金)が軽減できます。
2)沿線利用者だけでなく広域エリア交通の改善にもつながる!
一部の利用者(空港などのターミナル利用客、沿線住人、沿線就労者、沿線就学者)だけの利便性が向上するだけではなく、立体交差化・拡幅などの道路整備により、沿線利用客だけではなく「広域エリアにおける道路交通」そのものが(渋滞などが)改善されます!
3)路線拡張・縮小が状況に応じてフレキシブルに
路線拡張・縮小に対する見直しが状況(需要変化)に応じてフレキシブルに実施でき、無駄が少ない。
4)定時運行が確保できて・路線沿線住人のアクセス向上にも
現状の一般道利用のシャトルバスに比べて定時運行が一段と向上して・路線沿線住人のアクセス向上にもなります。
5)スノーシェルター、融雪装置で雪国でも利用可能!
北国の積雪地帯でも坂道・交差点立体交差部分を中心にスノーシェルターを設け、全線融雪装置(路面ヒーティング&散水装置)を設置すれば安全に運行でき、積雪地域でも年間に渡り通常通りの(安全)運行が可能となります。
しかも、この程度の積雪対策であれば、地下鉄建設や新都市交通建設よりも1桁も2桁も安上がりに建設できます!
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(9月2日♥敗戦記念日!版ーVersion2,Revision2 ー)
第1項 世界のMetropolis・地方都市ではナチュラルバイアフリーのTramに脚光が...
※路面あり、地下あり、高架あり! ハーグの HTM RandstadRail の例
世界のMetropolis(大都市・地方都市)では、都市圏交通システムの"trend"は、地下鉄やモノレール、新都市交通、等のMetroに拘らずに...
エコロジー・エコノミー・ユニバーサルデザイン(バリアフリー)・コンビニエンス(利便性)の4拍子がそろった Ultra-low floor の Tram Car の走る"LRT"(Light Rail Transit)路面交通が見直されています。
第1目 ♥軌道レス交通システム・バストラムも普及!
更に Railway track(軌道)に拘らずに一般公道(専用レーン)を走る超低床バス・トラムを用いた"都市型BRT(Bus rapid transit)基幹バスを用いた omnibus(乗り合いバス)網で構築された Omnibus Town も着実に増えています。
更に(軌道)に拘らずに一般公道(専用レーン)を走る超低床バス・トラムを用いた"都市型BRT基幹バスとomnibus(乗り合いバス)網で構築された オムニバスタウン も着実に増えています。
第2項 21世紀を都市圏赤字ローカル線が生き抜く為に...
♥賢明な福井市(福井鉄道)の取り組み、福井鉄道応援隊!
急成長している"鉄道施設バイアフリー関連産業!"ですが...
"橋上駅舎・エレベーター・エスカレーター・ホームドア"等と言った大掛かりな"道具立て"は、生活路線である Metropolis(政令指定都市)のローカル線や、地方都市の Interurban(都市圏近郊路線)では資金面で設備不可能!です。
地方都市の小規模な公共交通事業者や公営交通について、
"利用者"であり出資者(納税者)でもある一般市民の立場に立って、コストパフォーマンス(費用 対 効果 )などの総合的な検討を加えた上で、
(現在計画中の路線も含めて)交通事業者が(分相応な背伸びしない)"身の丈に合った都市交通システム"としての路面交通の優位性を考察してみました。
狸穴総合研究所 地域交通問題研究室 出自多留狸
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※パブリックコメントとは...
パブリックコメントとは聞こえは良いですが、
自治体当局が『一方的な Scheme(企て!)についての Compliance(追認)!を促している』だけです!
つまり consensus(総意・協心)を得るための"異見"聴取ではありません!
feudalism(封建制)、ictatorship (独裁)に下づく施策に、 subordinate(従属させる)oppression(抑圧!) と同じ、中共が行っている tyranny(圧政!) と何ら変わりません!
つまり目安箱(市政へのご意見・ご要望受付)すらない様な municipality は、『独善的で恣意的な独裁支配!を行っている』と言えます。
※参)当サイト内関連記事 パブリックコメント 制度とは... はこちら。
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公開:2019年7月23日
更新:2024年2月23日
投稿者:デジタヌ
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