狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

Essay『 なにわ筋線・南海ラピート新大阪直通!問題がついに解決!?』ー第4回ー

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★第3節  大阪市の都市計画コンセプト!を根底から覆す『大阪・梅田新都心』計画に発展!

つまり、"なにわ筋線"構想が復活できたのは、国鉄の分割民営化によってもたらされた、棚ぼた計画!大阪駅北口前市街地改造再開発計画の急浮上!です。

これにより、故堺屋太一氏と大阪市都市計画局が21世紀の大阪にふさわしい?大阪・梅田新都心に下ずく、新しい都市計画を策定したわけですが...

新しい都市計画は大正・昭和の先人 偉大なお二人の都市学者が考られた都市計画を根底から覆す未来都市計画となりました!

第1項 大阪は唐の都"長安"を模した"ラダー構造"の古典的な都市計画を基本としてきた!

大阪市は古代中国「唐」の都「長安」をモデルとする、古来からの都市計画「スケルトン(骸骨)・ラダー(はしご)構造」に基づいた街路構成になっている近世以前の都市構造をしています!

具体的には平安京・平城京に通ずる都市計画で、朱雀通りと同じ南北に貫く目抜き"筋"(御堂筋)と、それを横切る"通り"と呼ばれる東西の主要幹線道で構成されています。

第1目 江戸時代には「単なる裏通りであった御堂筋」が大阪の背骨・目抜き通りに

(※当サイト関連記事 御堂筋《メインストリート・ヒストリア》表玄関・梅田界隈と大歓楽街ミナミを結ぶ目抜き通り はこちら

1937年に御堂筋が完成して、1935年に開業した地下鉄御堂筋線梅田⇔難波間により、それまでの目抜き通り「堺筋」が寂れだして?「御堂筋」が大阪を代表するバックボーン・背骨に成長しました!

商都大阪のビジネス街をつら抜く背骨である御堂筋線が果たすハブ(結節)機能!

郊外鉄道網もこれに順じて広域鉄道網は、新大阪駅(東海道新幹線)、梅田駅(JR東海道線・大阪環状線、阪急・阪急グループ各線、大阪メトロ谷町線)、淀屋橋駅(京阪本線)、本町駅(大阪メトロ中央線&近鉄学研都市線)、心斎橋駅(大阪メトロ長堀・鶴見緑地線)難波駅(近鉄・阪神大阪難波、南海難波、大阪メトロ千日前線)、大国町駅(大阪メトロ四つ橋線)、動物園前駅(大阪メトロ堺筋線)、天王寺駅(JR環状線、近鉄南大阪線、阪堺電気軌道、大阪メトロ谷町線、)などのハブステーションにすべての路線が結節しています!

第2目  都心部で御堂筋線と乗り換え連絡出来ない路線は全て"都会を走るローカル線!?"

大阪市の都市構造は成長(or衰退?)しても今以上の大きな変化はないでしょう!

大阪市は、一部の国道(25号線)、一部の鉄道(JR大和路線、京阪電車、大阪メトロ谷町線)を除き、前途の「碁盤の目秩序」に即した配置で路線網が構築されています!

前項以外の路線、京阪中之島新線、JR大和路線難波支線?、南海高野線汐見橋支線、は完全に都会のローカル線「秘境路線」となっており軒並み営業係数100以上の超赤字増産路線となっています!

当初のなにわ筋線計画にあった汐見橋駅(桜川)を南海新難波駅、十三駅を北梅田駅にと"大幅に経路変更"したのは、このことを考慮しての事でしょうが...

※唯一JR東西線のみ離れた位置に孤立した北新地駅があり御堂筋線との乗り換えには多少不便ですが、北新地を貫通する梅田新道のど真ん中にあり、開通以来「市営モンロー主義者」(※32)達からは疎まれながらも、営業的には大成功を収めています!

※参32、当サイト内関連記事 大阪市が拘り続けている『市営モンロー主義』とは?

第2項 パリや新京を模した放射状街路都市に大転換!?

新しい都市計画では、もはや御堂筋線の背骨・バックボーンとしての役割は無くなってしまって!

大阪梅田新都心を核として、旧満州国の新京(現長春市)やパリ・東京と同じような放射状道路と環状道路で構成された近世的?な街並みを構築して、

オフィス街を中心とした商業エリアと、周辺に配置した都市型居住エリアを有機的に繋いで、都市機能の一元化!を計ろうとしています。

それで、大阪梅田新都心と関空を結ぶ大動脈、且つ周辺都市から労働力を導く「アクセス路」としての「なにわ筋線」に期待がかかり急浮上!したのです。

参※31)詳細は当サイト関連記事 全国の 中核都市 は コンパクトシティー を目指している!大阪市の場合は はこちら。

第3項 うめきた駅周辺整備事業の進展!と なにわ筋線 復活!

続いて「うめきた開発特定目的会社」が設立されて旧梅田貨物駅跡地の再開発事業が(2020年現在)進められています。

2019年に"なにわ筋線計画"が四半世紀を経て蘇りました!が、うめだ貨物線経由に変更されて、2020年には用地取得に入り、2021年現在一部では工事が着工されているのは皆様ご存じのとおりです!

2021年2月現在うめきた駅は、ほぼ完成していますが、2022年の北陸新幹線 金沢⇔敦賀駅延伸開業に合わせて、うめだ貨物線(おおさか東線第3期工事)旅客化で完成する仮称うめきた駅は、東京駅同様に「現大阪駅」の地下ホーム!として一体運用するための「地下連絡通路工事」と新たなJR北口駅ビル建設工事が進められています!

続きはこちら

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公開:2007年10月23日
更新:2024年2月21日

投稿者:デジタヌ

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