狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

紀伊半島3県ではコンパクトシティー"妄想"は"不可能!《 紀勢広域連合!の結成で紀伊半島の活性化!を...第2回 》

第2回 紀伊半島3県ではコンパクトシティー・Compact Prefectureは実質不可能!

コンパクトシティー(※10)とは簡単に言えば、

「地域経済圏の中心となる」中核市・県庁所在地に、「公共インフラを集約!させて、"公共投資の効率化"を図ろう」という施策の事です。

言い換えれば過疎地域切り捨て!にも通じる施策なのです。

参※10)当サイト内関連記事 コンパクトシティー 構想は"痛み"と"都市災害"が内在する大博打! はこちら。

★第1項 USAでのコンパクトシティー(Metropolis)とは...

USAの田舎州でコンパクトシティー Metropolis (大都市)化が進んでいるわけは...

第1目 USAの田舎州の州都では

鳥取県程度のGBPしかない!、USAの田舎州の州都では、都市に高等教育(ハイスクール・大学)、医療サービス、金融サービス、流通サービスが集中して、更に、ハイテク関連・航空宇宙・防衛産業などの誘致でそれなりの雇用が生まれ、結果的にコンパクトシティー Metropolis が生まれて、成長しているわけです。(といっても和歌山市程度の規模)

第2目 大規模農業が主体のUSAでは

1キロ四方にも及ぶ100ha!の広大な農場を、1家族で耕作して、極めて疎な人口密度の農業を行っているわけで、

上下水道・教育・医療などの infrastructure(基幹施設)が、「都市部に集中」しても問題が生じないのです。

但し・各家族(農場)が孤立しているのでドクターヘリなどの充実も必要となる訳です。

第2項 紀伊半島では不可能!

平地の少ない日本では、大規模農業は行われて無く!

さらに山間部の林業?従事も、機械化が困難!な状況では、ある程度「労働集約的!」とならざるを得ません

なのでUSAの大規模農場の様に、お隣の家まで10数キロメートル!などということはありえない!のです。

第1目 日本では孤立農場は存在(生存)出来無い!

つまり、少なくとも数十戸200人程度の Community でないと、「経済活動(民の営み暮らし向き)」が成立しない!のです。

なので、十津川村などでは、ダムに沈んだ分校の移設で立派な校舎が建っても、林業が廃れてヤングファミリーが都会?に出ていくと、

たった数年で休校!となりそのまま半世紀以上も放置される!結果になるのです。

2-1-1 小生の生まれ育った集落!は

小生の生まれ育った集落!は、その昔(幼児のころ)は20数世帯190人(※11)の集落で、近隣の3集落が集まって「村を起こし」小学校を開設して、小生の子供のころ(戦後復興期)でさえ、小学1年・2年生各30名程度の村の分教場(分校)として存続し、小生も通っていました!

参※11)当時は大家族所帯が普通で、爺婆・両親と子供4~5人の9人家族!が当たり前の時代でした。

第2目 日本一の面積を誇る十津川村でも...

●推計人口 2,867人(2022年12月1日現在)
●人口密度 4.26人/平方キロ

日本一の、面積を誇る十津川村でも、人口密度 4.26人/平方キロはおり、しかも観光産業などの雇用が確保できる、「ある程度大きな集落」に集まっているわけです。

2-2-1 全村民を一か所に集約するのは不可能!

しかし全村民を一か所に集約することは不可能で、

どうしても緊急医療に対応(処置・移送判断!)できる診療所が数か所必要となるのです。

更に、小・中・高校の分教場も必要になる訳です。

現在村内唯一の診療所は村役場の近くにあり、緊急時には対岸の中学校の校庭が、緊急ヘリポートとしても使えますが...

2-2-1-1 ヘリポート完備の地域医療支援病院「南奈良総合医療センター」まで46㎞!

迄は直線距離でも約46km!もあり、途中には険しい山も聳えています!

第3目 旧大塔村には...

旧大塔村(五條市大塔支所)にある大塔診療所には、ヘリポートすらあり魔線!

(※ただし近くに駐車場はありますがいつも"空き"とは限りません!)

★第3項 現状の沿岸部偏重の姿勢は防災上も問題!

串本町では、町役場をE42紀州自動車道ICの出来る"高台"へ移し、

やがてやって来る南海トラフ大地震による津波災害の防災拠点つくりを進めています!。

(白浜などの)高台にある中心街を持たないその他の都市でも、串本町のような津波対策は緊急を要する課題でしょう。

第1目 "河川遡上津波"に対する備えも...

沿岸部の河川河口部に開けた都市では標高10m以上の平地は少なく、

(2011年3月11日の東日本大震災の事例でも)河口部の町を守れるほどの(10数メートル)高さのある防塁(防波堤)を整備するのは不可能!(非現実的)でしょう...

更には津波が、河川を伝って可成りの上流部(10㎞程度!)まで遡上すると想定されてもいます。

串本町のように、災害時の防災拠点となる、役場・病院・消防・警察を高台に移設!してその「日に備える」しか、"尊い人命を守る"手立ては無い!とされています。

 

公開:2025年3月12日
更新:2025年4月25日

投稿者:デジタヌ

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