連載『 徳島に阿波電気軌道の夢をもう一度!...』ー第4回ー
徳島市を中心とする都市圏にカールスルーエモデルの"トラムトレイン"を導入する場合の問題点を考えてみますと幾つかの問題点が考えられますが、超低床トラムカーの実用化でかなりの問題が解決できる様な気がします。
(※以下 専門用語はWikipedia該当項にリンクしてあります。)
第1項 トラム導入に対する現状の問題点を列挙すると
- ●JR線直通に伴う非電化区間の問題。
- ●道交法・軌道法に伴う最高速度の問題
- ●直通(料金体系の違いによる)に伴う、料金精算!
1)広域交通を担うにはJR路線直通運行は必須
JR四国の徳島近郊路線(徳島線、高徳線、牟岐線、鳴門線)に乗り入れて、近郊都市との連絡路線に活用する必用が有ります。
電化されていないJR区間乗り入れには...
現在殆ど電化されていないJR区間乗り入れには電化する必用があります!
直流1,500Vでの電化を計画しているJR側と、安全上の理由で市内区間を直流600V電化としたい市当局との間で交渉が難航する事も予想されますが...
世界のトレンドはBattery Tramに
トラムカーではありませんが2019年に「バッテリ電車」が"デモ走行"の為に徳島駅にやってきて史上初の電車到来?となりました。
高性能バッテリーが次々に開発されて、今や架空線は必要なくなっています!
つまり市内線(併用軌道区間)のみDC600V電化して、JR線区間はバッテリー走行!すれば、まったく問題ないのです!
近年急速に普及したリチウムイオンバッテリー技術のおかげで、国内でも
JR九州・JR東日本などではバッテリー電車が普及しだして、1昨年(2019年)には徳島にもデモストレーションにやってきました!
また海外では、電化設備が不要!な点が高く評価されて、ニューキャッスルやオクラホマシティーで相次いで、超低床バッテリートラムカーが採用されて、市内を颯爽と走っています!
2)道交法・軌道法の速度制限は
道交法(軌道法)の都合で市内併用軌道区間の制限速度は40Km/h!ですが、
JRライン(高徳線・鳴門線・徳島線・牟岐線)は鉄道事業法に下ずく鉄道事業なので、各線区の最高速度は以下のようになっています!
つまり、Tram Carが最高運行速度65㎞/hで"爆走"しても大丈夫です。
しかも、Tram Car は高加減速なので、所要時間も変わりません。
- ●高徳線 最高運行速度 130 km/h!
- ●鳴門線 最高運行速度 85 km/h!
- ●徳島線 最高運行速度 110 km/h!
- ●牟礼線 最高運行速度 110 km/h!
第3目 新線敷設はどうするか?
トラムを導入するからには、現在路線バスに頼っている市内線、徳島空港アクセス路線、そして徳島市東部・徳島港フェリーターミナル方面に新規に軌道法に下ずく専用軌道を敷設する必用がありますが
県道拡幅整備事業と合わせれば...
軌道敷設については現在整備が進んでいる県道29・38号線を拡幅して中央部分に併用軌道(東西線)を敷設すれば市内の東西交通の幹線となるでしょう。
又徳島空港アクセス線については、現在通勤時間帯に慢性的渋滞に悩まされている国道11号線吉野川大橋のバイパスとして、更に下流側の県道29号線住吉5丁目辺りから対岸に道路併用橋を建設して、中央部分にトラム専用軌道(空港連絡南北線)を併設して東西線と接続すれば良いでしょう。
※国交省の支援で見違えるようになった豊橋市内
※参0)国交省公式サイト LRTの整備に対する支援(スキーム)の・更新概要はこちら。
※参0-1)2011年国土交通省編街路交通施設課作成 LRT等の都市交通整備のまちづくりへの効果 公式ガイダンス資料はこちら。
※関連記事 トラム建設はお得で、オマケに「ナチュラルバリアフリー!」はこちら。
ー続きはこちらー
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公開:2008年7月 6日
更新:2024年2月26日
投稿者:デジタヌ
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