連載『 JR桜井線が廃線の危機に!LRT 路線に転線すれば延命の望みが...』ー第3回ー
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奈良駅→高田駅 営業キロ29.4km/途中駅12駅 直流1500v電化
平均駅間距離2.26km 有人主要駅 奈良駅 天理駅 桜井駅 高田駅の4駅のみ。
軌道 40kgN型軌条 最高認可速度 85㎞/h
桜井ー奈良間 は国道169号線(県道51号線一部旧国道25号併用区間) 沿いの集落?を、桜井ー高田間は国道165号線沿いの集落?を結んでいる典型的な都市型ローカル線!
第1項 運行形態
現在桜井線の全列車は和歌山線に乗り入れており、奈良駅ー高田ー王寺駅(大和路線・和歌山線)で直通運転を行っている。(一部列車は高田でスイッチバックし和歌山迄直通・乗り入れ)
奈良ー高田間所要時間約43分(表定速度41km/h)
桜井ー奈良間 日中 06時~19時 2本程度/時間
桜井ー高田間 昼間 08時~14時 1本/時間!
第1目 路線の性格
1-1-1 近鉄大阪線・橿原線との共存!区間が...
桜井⇔奈良駅間は同じく近鉄大阪線・近鉄橿原線・天理線・奈良線の短絡路?となっているわけです。
1-1-2 存廃問題を抱える赤字!路線
試算が公表されていないので定かではありませんが、利用客の多い高田⇔王寺間 ですら営業係数¥183.9-!の大赤字路線なので万葉まほろば線も大赤字!(営業係数とは¥100ーの収入を稼ぎ出すのに必要な経費(支出)のことです。)
第2目 桜井線存続!にかかわる不安要素
1-2-1 沿線利用者の減少
御多分に漏れない少子高齢化で沿線人口の減少問題を抱えている同線沿線各都市の状況を見る限り、将来に渡る永続は難しいのでは?
1-2-2 Rural line の頼みの綱の freight transportation が無くなって久しい現状では...
北陸新幹線・中央リニア新幹線大阪延伸が奈良市経由で実現し無い限りは...
1965年関西線・桜井線・和歌山線で 貨物取扱が無くなり「旅客鉄道路線」となってしまったわけですが...
廃止された三江線(営業係数¥9,133.4!!!!)の様に極端でもありませんが、小浜線(営業係数¥1,016.4!関連記事はこちら)の様に「原発対策」「原発用保守用重量物輸送」の大義名分?もない状況では
存続理由は無い!に等しいわけです。
第2項 利用客低迷の理由は
第1目 桜井⇔大和高田間では
もとより通勤客(新興住宅地)は、並走する便利の良い近鉄大阪線周辺に集中しており桜井線沿線では農耕地が殆ど!です。
2-1-1 蒸気機関車牽引貨車専用?の木材出荷路線!だった
当初・汽車牽引の貨物列車運行を目的に敷設したために、沿線住人の感情(汽車による火の粉の飛散に対する恐れ)を意識し、
(街道沿いの)沿線集落から離れた村はずれの農耕地に敷設された結果が、
今の「乗り継ぎ連絡の便の悪さと、過大な所要時間」となったのです。
※近鉄大阪線は最初から電車による運行だったので、遠慮なく町中を貫けた!のです。
第1目 桜井線沿線の主要都市は何れも"大阪市のベッドタウン!"
沿線の主要都市は何れも大阪市のベッドタウン!です。
日中運行本数の少ない奈良市内方面へ向かうのは通学・通院客と観光客?だけ...
2-1-1 昼間は閑散と
(通勤通学時間帯以外の昼間は)桜井から高田(王寺・JR難波方面)に向かう人は極まれ!
で、大阪都心部へは、ほとんどの方が平行している「近鉄大阪線をご利用」しています。
2-1-2 発展(宅地開発)から取り残された沿線
(工場の集中している京都⇔奈良⇔和歌山を結ぶ)南北の幹線国道24号からも遠く離れ、
県内の事業所(勤務先)に通う通勤客にも非常に不便!な路線で、
おまけに近年(1980年)まで電化もされて無く!不便な rural line(肥えタゴ路線!)だった為に、沿線の宅地化も遅れて...
2-1-3 交通弱者には絶対不可欠なボランティア路線?
前途の通り、交通弱者、通学客・年配客の通院の手段として、一定数の沿線住人の支持もありますが、
「いかんせん」利用客が年々減少!していて極赤字!路線となり、
通学・通院客が利用するボランティア路線!となり果てたのでしょう。
公開:2019年4月30日
更新:2024年12月26日
投稿者:デジタヌ
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