連載『埼玉高速鉄道が"地元拘束"である限り...いずれは先代!武州鉄道同様に...』ー第2回ー
埼玉高速鉄道は、嘗て武州鉄道が走っていたこのエリアの期待を背負って、埼玉県の鉄道不毛地帯を埋めるべく、2001年3月にさっそうと登場?したわけですが...
当初の目的地さいたま市岩槻区までは、今後ともにたどり着けそうにない状況となっているのは鉄オタの皆様ならよくご存じの通り!
何故期待外れに終わった?のでしょうか...
答えは簡単で、以下の路線図をご覧いただければ一目瞭然!
パートナーに選んだ東京メトロが、ものの見事に都心のオフィスエリアを避けて通っているからです!
更に高額運賃!がダメ押しとなり、これでは通勤需要を(沿線宅地開発)掘り起こせるわけがありません!
- ●紫ライン 埼玉高速鉄道救済神線?
- ●赤色ライン 東京メトロ難?北線
第1項 埼玉高速鉄道は開発鉄道!
株式非公開(非上場)第3セクター 第一種鉄道事業者
本社所在地 埼玉県さいたま市緑区美園四丁目12番地。
設立 1992年(平成4年)3月25日
2001年3月 - 全線開業!
起点 赤羽岩淵駅⇔終点? 浦和美園駅
路線距離 14.6 km 駅数 8駅
軌間 1,067 mm 線路数 複線
電化方式 架空電車線方式 直流1,500 V,
主要株主
埼玉県 49.30%
川口市 20.28%
東京メトロ 15.60%
さいたま市 7.00%
埼玉りそな銀行 0.99%
主要株主をご覧いただけば一目瞭然!
つまり政策投資ファンドの資本を一切受け入れていない!完全無欠?の第3セクターで、私鉄であるJRグループ(※01)や、歴史ある民鉄協会加盟の私鉄とも一切資本関係を持たないわけです!
埼玉県と川口市の持ち株(出資金)を政策投資ファンドに引き受けていただき、3セク鉄道を卒業して、民鉄協会に加盟しないと、この先「生き永らえることは難しい!」でしょう...
参※01)当サイト関連記事 完全民営化を契機にJR各社は「ポッポ屋」が本業の時代は終わった! はこちら。
元々が開発鉄道だった"埼玉拘束鉄道!"
需要の無いところに造った「需要創出型」(※01)の開発鉄道で、「都市計画」に盛り込める公共交通としては認められなかったので、「前途した3セク鉄道会社」を設立して「40年ローン」で建設したわけです!
2001年3月に全線開業して、同年10月に中核施設? 埼玉スタジアム2002がオープン。
同年11月に周辺の 区画整理事業が起工式を迎えて、
同線開通後の2007年12月 に 657戸の大型分譲マンション「センターフィールド浦和美園(売主:東急不動産・オリックス不動産・阪急不動産)」が竣工して、ニュータウンの体裁を整えてきましたが...
前途した理由で、その後は思ったほどには沿線開発が進んでいません!
参※01)当サイト関連記事 鉄道事業者 に課せられた『 旅客需要追従 』と『 旅客需要創出 』の2つの命題 はこちら。
公開:2021年3月 3日
更新:2024年11月15日
投稿者:デジタヌ
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