狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

連載『 転落事故防止に名を借りたホームドア設置は政怪を巻き込んだ業界の生き残り策!』ー第8回ー

第8回 低床トラム の"10"の♥メリット!

★第1項 ナチュラル・バリアフリー!

ナチュラル・バリアフリーな"ユニバーサルデザイン"で交通弱者にやさしい乗り物!

なので、バリアフリー法(2006年12月20日施行)に適応しており、

エレベーター、エスカレーター、ホームドア等の高額付帯設備が必要なく、「列車運行状態表示ディスプレー」などのIT設備を装備したシェルターを設備した「停留所」だけで済み、低コスト建設・低設備維持管理が可能となるわけです!

第1目 高加減速で立体交差化も必要ない!

Metropolis(大都市)で問題となる、幹線道路との平面交差も、高加減速で且つ"短い"ので、一般道の交差点並みで、問題とはなりません!

つまり2019年現在ですらキロメートル当たり150憶円❕もする、連続立体交差事業が必要ありません!

第2目 巨費投資が必要なホームドアがいらない!

※ホームドア このお金(20億円!)は"誰(自民党?共産党?)の懐"を潤した?のでしょうか...

線路面から+30㎝程度なので、転落の心配も無く、ホームドアが必要ありません!

ホームドアを導入するには、現行のCTC(列車集中制御装置)+ATS(自動列車停止装置)を、CTC+ATO(自動列車運転装置)or TASC定位置停止装置)に改修する必要があります!

つまり信号設備(地上設備)、走行車両共に大規模改修が必要で、巨額の refinance(再投融資)必要とします!

参)当サイト関連記事 ホームドア設置圧力!は安全対策に名を借りた! 鉄道関連 syndicate, cartel の救済処置!官僚達の生涯設計にすぎない はこちら。

第3目 お手軽に停留所"親切"が!

更に、橋上駅舎化!などの巨額投資も必要なく!したがって、バリアフリー法に係るエレベーター、ユニバーサルデザイン政治圧力による、エスカレーター・ホームドア!などの設置も必要ありません!

つまり沿線住人の需要変化に応じて、低予算で停留所が"親切!"出来ます。

更に、バスの様に数百m置きの短い停留所間隔にも対応できます。

第2項 低床トラム路線は建設費が格段に♥安上がりに!

バカげた地下鉄建設や、新都市交通建設に比べ建設費が格段に安くなります!

総工費347億円の宇都宮ライトレールで比較すると...

豪勢な作りで、登場する「宇都宮ライトレール」でさえ...(専用軌道部分の用地取得費込みで)総延長14.6kmの新規路線建設で347億円つまり 1kmあたりたったの23.8億円 !

もしも全線高架鉄道にしていたら3倍近い約900億円!

これを、全線高架の馬鹿げた作りにすれば、61.6億円/km(※2)で一気に2倍以上に跳ね上がり、約900億円以上!

高架鉄道建設では駅設備として「駅舎、エレベーター、エスカレータ、発券機、自動改札機、ホームドア、トイレ?空調設備」などの付帯設備費に地下鉄並みの費用が掛かるからです。

更に地下鉄を建設だったら3300億円!

軟弱地盤を掘り進んで地下鉄にすると、226億円/Km(※3)と途端に10倍近く跳ね上がり

新幹線の建設費約152億円/km(※4)の1.5倍!

建設費だけで3,300億円と新幹線を建設した方が安上がりな位のとてつもない金額になったでしょう。

※2、大阪東線総工費1,250億円/20.3kmより算定。

※3、大阪市の計画しているリニアモーターmini地下鉄?「長堀鶴見緑地線」延伸計画の試案より選定。

ちなみに大阪市が計画している「ミニ電車を高架で走らす」長堀鶴見緑地線延伸計画では何と239億円/Kmというとんでもない数字が出ており「地下鉄建設と大差無い」処かむしろそれ以上に高くついてしまうでしょう。

※4、北陸新幹線計画より算出。

建設費用の捻出が容易!

道路整備と合わせて事業を展開すれば、豊富な「道路特定財源」すなわち「ガソリン税」を適用できます。

そのため、市民の将来に渡る税負担(自治体債券:借金の返済負担)が軽くなります!

♥日本一整備された軌道を軽快にトラムカーが駆け抜ける、まるでヨーロッパの街並みのような!鹿児島市

※1、トラム 建設は お得 で "ナチュラル バリアフリー!"はこちら。

第3項 低床トラム路線は短区間なら地下鉄と♥大差ない所要時間!

定時運行が担保されていて短区間なら所要時間も地下鉄と大差ありません!

併用軌道(路面電車部分)は道路交通法で最高速度40km/hに限定されますが、完全立体交差の専用軌道(新設軌道)部分では地下高速軌道(地下鉄)同様に70Km/h!は認められ、

将来的に併用軌道部分でも一般大型車両と同じく50km/hが認められるでしょう。

ライトレールでも地下鉄と所要時間は変わらない、というよりむしろ速い!

1km程度の駅間距離で各駅停車している地下鉄や高架鉄道の所要時間と大して変わりません!

  • ●えちぜん鉄道のフクラムでは田原町⇔鷲塚針原間6.0㎞を11分(表定速度 33㎞/h!)で結んでいます!
  • ●銀座線の浅草⇔銀座間14.2kmが33分(表定速度 26㎞/h!)

第4項 低床トラム路線は♥変幻自在の適応力

都心部は地下に潜り!市街地は路面(併用軌道)を走り、郊外は地方鉄道(又は専用軌道)に乗り入れて高速運転が可能です!

ヨーロッパやアメリカでは「1つの路線」が郊外では既存の鉄道路線か専用軌道を走り、市街地に入ると主要道路の上を併用軌道で走り、市の中心部のみ「地下に敷かれた軌道」つまり地下鉄になる、と言うスタイルが定着しています。

※路面あり、地下あり、高架あり! ハーグの HTM RandstadRail の例

第1目 日本国内でも、京阪電車京津線が

ゆっくり走っているように見えるのは「急カーブ」のためで地下も・坂道も最高速度70㎞/hで運転しています!

第2目 鉄道路線ならば長大編成も可能!

当たり前と言えば当たり前ですが、鉄道路線に用いれば、全長制限(30m)を受けません。

なので、3編成(60m、90m)の連結運行も可能です!

♥3編成連結運行の例

第5項 低床トラムは電化方式が違う♥他路線直通OK!

電化方式の違う既設地方路線もW架空線で乗り入れOKです!

スイスの地方私鉄ではこの手法で幹線(都心部地下軌道)乗り入れのトラムを運行しています!

※以下はチューリッヒのUetlibergbahn Zürichの例。

第6項 低床トラムは最新技術で邪魔な♥架線も不要に!

最新技術で架線事故につながる邪魔な架線も要らなくなります!

現行、日本の道路交通法では3.8m以上の高さの大型特殊車両は特別な許可を得て、指定された道路しか通行出来無い様に成っていますが、現行の架線規定高さ最低4.5mでは、間違って侵入した大型車両が引っかけて断線事故を起こす心配も有りますが...

主要幹線との交差点部分に架線が無ければその心配も少なくなります!

(と言う理由で現在では「鉄道」でも原則「踏切の新設」は認められていません!)

ヨーロッパでは道路表面にブロック状の集電用「セグメント第3軌条」を敷き、車両の通行に合わせて順番に通電し、架線を無くした「地表集電方式・路面電車」を採用する都市も増えてきました。

第7項  低床トラム路線ならば将来的には♥非電化!で延伸も可能

「リチウムイオン電池」を組み合わせれば、全線に全く架線が無くても自力で走れる様になります。

さらに最新技術の「リチウムイオン電池」を装備したバッテリートラムカーを使えば、全線電化しなくても、終点の停留場や、要所要所の停留所周辺だけ架線を設置するだけで、架線のない区間は「バッテリー電車」として運行できます。

★ニューキャッスルの「バッテリートラム」!

第8項  ゴム輪低床トラムなら♥急坂でもへっちゃら!

ゴム輪トラム(Translohrなら「登山電車」並みの急坂勾配 130 ‰!でも難なくクリアできます!

鉄道技術基準では勾配は35パーミル以下とされており、それ以上は特殊装備を施した車両を使用した「特認」が必要となりますが。(※大阪・神戸の地下鉄や大江戸線のリニアモーターカーもこの手合い)

ゴム輪トラムなら勾配 130 ‰!まで対応できてサンフランシスコのケーブルラインのような急坂でも難なく上り下りできます!

第9項 低床トラム路線ならば♥トータル設備費で断然お得!

通常通勤電車に比べて少々割高な車両でもトータル設備費では断然お得!

鉄製レール上を鉄輪が転がるのですから、車両(Wheelset:輪軸・ bogie;台車)にも衝撃が加わり、耐久性(部品交換)にも影響します。

第1目 車体軽量化のメリットは保守点検・整備・部品交換費用の大幅削減!

Railway track(軌道)にかかるダメージ(衝撃力)Fニュートンは、

(m;質量、v;速度、Δt ;時間)

F=m・v/Δt であらわされます!

総重量が重いと、もろにRailway trackの耐久性(耐摩耗・金属疲労)に繋がります。

つまり、軽量 Tram Car は Wheelset(輪軸)にかかる負荷が軽減減されて、

車両の保守点検・整備・部品交換費用も抑えることが可能です。

さらにレールにも優しい!ので安価・軽量で"扱いやすい"40kgN レールが使用きます。

つまり車両軽量化は、運行経費(維持管理・設備更新費)の大幅なコストダウン!』に繋がります。

第10項 低床トラム路線は♥国交省も支援!してくれている!

国交省 都市・地域整備局 都市計画課 でも都市交通の切り札として助成金制度を設けて支援しています。

相も変わらず「地下鉄建設」や「新都市交通システム建設」に血道をあげている痴呆都市の地下鉄・新都市交通建設推進派からは「安上がりゆえに軽視されている?」ライトレール」ですが、最近ここ十年の日本の都市交通の流れとしては「広域トラム網・ライトレール網」(※1)が見直されてきています!

"政府(国庫)の手厚い助成"も受けられます

国土交通省も新しい街並み創造の手法として推奨しています!

※参0)2011年国土交通省編街路交通施設課作成 LRT等の都市交通整備のまちづくりへの効果 公式ガイダンス資料はこちら

※参0)LRTの整備等に対する総合的な支援スキーム に関するページはこちら。

※国交省の支援で見違えるようになった豊橋市内

 

公開:2017年12月28日
更新:2024年4月 3日

投稿者:デジタヌ

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