狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

Essay『 京都市には北陸新幹線建設スキーム負担が出来る余裕など無い!』ー第2回ー

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★第1節 北陸新幹線綱引き合戦の経緯とは...

第1項 一昔前の高度成長期の真っただ中で生まれた全幹法は 

第1目 高度成長期真っただ中の半世紀以上前の幻影

全国新幹線鉄道整備法(全幹法)は今から半世紀以上前!の、高度成長期真っただ中の(expo'70大阪・日本万博と同じ年)1970年に公布されました。

基本路線???とは...

(当時のバラ色の将来妄想に基づいた)「建設を開始すべき新幹線鉄道の路線を定める基本計画」として1972年7月3日に基本路線が告示されたわけですが...

その後の半世紀で日本は破綻路線を突っ走り

基本路線策定?当時の「バラ色の経済成長Load(路線)」(能天気な旅客需要将来予測?)は...

バブル景気とその後の暗黒の10年間と、その後に訪れた少子高齢化、東京一極集中、地方衰退!などの「半世紀の"波乱万丈"の嵐」が、ガタガタに寸断!してしまったわけです。

整備新幹線が地方経済をより一層深刻な状況

この半世紀の期間、利権とリターン(政治献金・選挙協力)だけを追求する政治屋?達に押された整備新幹線は...九州新幹線全線開業、北海道新幹線 函館上陸、北陸新幹線 金沢延伸開業と、ますます路線網を広げて日本全土を蝕んできたわけです。

西九州新幹線開業で一括りを

本年(2022年10月)に西九州新幹線が長崎⇔武雄温泉間が"部分"開業して、"スキーム新幹線"が一段落して、「次のステップ」に進もうとしているわけですが...

第2項 北陸新幹線のこれまで

第1目 前提条件

1970年 全国新幹線鉄道整備法公布(大阪万博開催)

1972年7月3日 全幹法第5条第1項の規定による「建設を開始すべき新幹線鉄道の路線を定める基本計画」(昭和47年運輸省告示第243号)で北陸新幹線(東京都 ⇔大阪市)の基本計画告示

1982年9月の臨時行政調査会の基本答申に沿って、北陸新幹線を含む整備新幹線計画を当面見合わせる閣議決定。

1985年2月に、高崎 ⇔小松間の認可申請。

1987年1月 整備新幹線建設の凍結解除を閣議決定。

同年4月国鉄分割民営化でJR西日本誕生。

1989年6月23日 高崎 ⇔軽井沢間の追加申請 同年6月28日に高崎 - 軽井沢間41.2 kmの工事実施計画(フル規格)が認可。(同時に難工事推進事業として、富山・石川県境にまたがる加越トンネル(未成トンネル)の着工も認可)同年8月2日 軽井沢駅構内で起工式。

1991年8月22日 軽井沢 ⇔長野間53.6 kmの工事実施計画(フル規格)認可。同年9月17日起工。

1992年7月29日 小矢部市 ⇔金沢市間の暫定整備計画決定、同年8月6日 石動 ⇔金沢間25.0 kmの工事実施計画認可、8月27日に起工!

1994年9月13日 9月22日糸魚川 ⇔魚津間40.5 kmの工事実施計画認可、同年10月13日着工

同年12月 宇都府が奈良線複線化に向けてJR西日本、関係機関(国交省鉄道局)との協議を開始

1997年10月1日 高崎駅 ⇔長野駅間開業

1998年1月 奈良線複線化第1期事業開始

1998年 3月 長野 ⇔上越間約60 kmの工事実施計画(フル規格)認可。

2001年 3月3日のダイヤ改正から奈良線複線化第1期事業区間供用開始!

2001年4月 上越 ⇔ 糸魚川間、魚津 ⇔富山間の新規着工を含む上越 ⇔富山間全区間がフル規格着工。

2003年10月1日 独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構 誕生。

2005年4月27日 富山 ⇔金沢(白山総合車両所)間の全区間がフル規格で認可、同年6月26日に着工。

2006年4月28日 既認可区間を変更して長野 ⇔ 金沢(白山総合車両基地)間の一体的な完成を目指す工事実施計画の変更認可申請認可。同時に2006年(平成17年)4月27日に福井駅周辺部分の連続立体交差化工事実施計画認可、6月26日に着工。

2009年2月に福井駅連続高架橋(800m)が完成。

2012年6月 北陸新幹線金沢駅 ⇔敦賀駅間認可、着工。

2013年8月13日 京都府・関係市町と奈良線複線化第2期工事のスキームに関する基本協定書締結。

♥2015年3月15日 長野駅⇔金沢駅間開業(上越妙高⇔金沢間JR西日本)

2016年7月26日...奈良線複線化第2期工事着工。

2020年12月6日に山城多賀駅 - 玉水駅間、2022年2月27日に新田駅⇔城陽駅間の複線化完成。

2023年春 奈良線複線化第2期開業予定。(京都→城陽間)

2024年春 北陸新幹線金沢⇔福井間開業予定

リニア中央新幹線 の2027年名古屋開業がほぼ実現しそうになり...

毛利首相の下に軍議を行った西軍が、「小浜行軍」の決意!を固めて、西軍本部の支援を受けてJR西日本隊は兵糧(建設スキーム)と引き換えに関西広域連合部隊が唱える京都市・京田辺迂回行軍ルート?を主張して、加藤清正大将率いる滋賀軍と東軍(JR東海)は北陸中京新幹線(米原行軍ルート)に固執するなど蛮勇割拠?の北陸新幹線行軍ルート誘致"綱引き合戦"が繰り広げられているわけです!

(まあ、いち領民(利用者・納税者)としては、東軍(JR東海・滋賀県)がまたしても、西軍(JR西日本・京都府・大阪府)を破ることを期待するのですが...)

大儀に勝る東軍JR東海・滋賀県連合軍が推す北陸中京新幹線(米原ルート)が逆転勝利するのか、欲得にまみれた自公連立政権、JR西日本、京都府、大阪府、大手ゼネコン、関西電力等の"有象無象の集団"が推す小浜・京田辺ルートが勝利するのか...

旧敦賀県が21世紀に蘇る為に

21世紀のポスト原発・北陸3県の経済を支えるのは、22世紀日本経済の中心地"名古屋"(※0)と中部経済圏ではないでしょうか?

お互いエゴ剥き出しで「綱引き合戦」を繰り広げるのではなくて、北陸3県の「故郷創成」事業の一環として、「北陸3県の民の利便向上」を第1に考えて、行軍ルートを決定すべきではないのでしょうか...

京阪神だけが、福井県・石川県・富山県を支えているのではありません、むしろ中部圏・中京圏が強力な脇役に回ってくれて首都圏とともに「北陸3県」を支えているのではないでしょうか?

福井県さんは、県経済の屋台骨を背負っている関西電力と、厄介な嫌われ者?を引き受けてくれた旧小浜藩にばかり目を向けすに、県政全般、県民全般の未来を考えて、立ち上がるべき時ではないでしょうか?

参※00)当サイトシリーズ記事 名古屋・副都心・首府への可能性は?はこちら。

第3項 高札「日本語ウィキペディア」に掲げられたお触書。 

ご都合主義満載の「でたらめさ加減!」で、日本語ウィキペディアからもエビデンス(裏付けデータ)不足を指摘されていて、いつ削除されるか分からない内容ですが、ご興味のあるご危篤な方は...

この日本語ウィキペディアの解説の裏にあるものは

毛利総大将(首相)の思惑"3兆円規模のビッグプロジェクト構想"!実現の為に、工期のかかる小浜ルートを先行着工して、短工期で実現できる北陸中京新幹線を後追い着工させる"腹積り"です!

"総大将の描いた戦略"に基づいて、国交省鉄道局が検討資料を作成して、小姓共・整備新幹線建設推進チーム(※01)がそれを基に都合よく"脚色"して、猿芝居の茶番劇「決意表明ショー(記者会見)」を"公演"したのでしょう。

どういうことかと言うと、たった約7000億円!で実現できる北陸中京新幹線を先行して完成させてしまうと、一兆三千億円の小浜ルート建設の大義名分を無くして、3兆円規模のビッグプロジェクト構想"!を実現させることが出来なくなる!からです。

参※01)当サイト内関連記事 運輸族 ・ 与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム とは... はこちら。

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公開:2022年10月25日
更新:2024年2月21日

投稿者:デジタヌ

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