狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

連載『 シベリア新幹線"妄想!"はロシア版大言壮語 Russian Big Talk!』ー第5回ー

★第4節 Siberia Shinkansen ;BAM-2 Delusion!

Glukhariny、Sosnovy、Zayachy、Studenchesky、Mostovoy、Bear、Ivanokitなど)を通過するBAM-2(第3シベリア鉄道)構想が持ち上がっているわけですが...

第0項 現行の Intermodal container shipping では

現在主流の Container ship の経済航行速度が約20kt (約37m/h) 程度といわれているので、1日に進む距離は20x1.852x24h≒889㎞ となりabout 21000㎞なら約30日

  • ●横浜→香港 約4日
  • ●香港→ロッテルダム 約27日
  • ●途中の香港で1日程度保留されるとして約32日。

実際には、ロッテルダムで通関のための留置が、Rotterdamからの"陸運継走"で顧客の手元に届くには、

通関その他の手続きで(現地の)Customer の手に渡るのは約40日から60日費やすと言われています。

これに対して、親露派の売国奴?達は、通関手続き、とコンテナターミナルでの滞留を考慮しても、横浜⇔ロッテルダム間なら約1カ月程度で届くだろうとプロパガンダしていますが???...

第1項 シベリア鉄道を用いた transportion では

シベリア鉄道では、全路程約17,000㎞!の大部分が山岳区間・屈曲急勾配区間で、"河川沿い"に造られた比較的なだらかな"丘陵地帯"でも線形が悪く更にロシアの電気機関車・ディーゼル機関車はMax 牽引では連続運行速度10㎞!となっており。

BNSFのような高速運行は"難しい"と考えられ、全区間平均の表定速度は目いっぱい頑張っても現状維持の"20㎞/h程度"が限度となるでしょう!

つまり17,000km/(20㎞/hx24h)≒35日程度は必要となります。

第1目 SLBのデモストレーション運行では

実際にНаходка⇔Санкт-Петербург(サンクト・ペテルブルグ間)約10,000㎞!で行われた、Demo走行(実証試験)では約25日を要しました(表定速度17㎞/h!)

つまり、現状のmining railway(Транссибирская магистраль & Байкало-Амурская магистраль ) では今以上の表定速度向上は不可能です!

商用運行では

更に東京⇔新潟⇔ナホトカ港(ウラジオストク)間は

  • ●東京貨物ターミナル⇔新潟新港間鉄道距離約390㎞(※42)約10時間
  • ●新潟新港⇔ナВосточная Стивидорная Компания(ヴォストチナヤ・スチヴィドルナヤ・コムパニヤ;ナホトカ港コンテナポート)間海路約約870km(約24時間)/20 kt(約37m/h)
  • ●transship(積み替え荷役)x3回(新潟新港、ナホトカ港、Brest Central駅)約18時間
  • ●SLB(ナホトカ⇔モスクワ間)約17,000㎞ 35日/表定速度(平均速度)"20㎞/h程度" 
  • ●YLB(モスクワ⇔Duisburg)約2,300km(※43)約3日/表定速度(平均速度)"32㎞/h程度"

実際には通関(危険物検査)と transship X3taimesなどを考慮してロスタイムを加えると、

SLB全行程が40日以上!となり日数的には現行の海上コンテナ便と変わらず!、速配効果はありま線(せん)!

いずれにせよ、航空便よりはるかに日数がかかり、各container terminalでのtransshipを考えると香港中継海上輸送便に比べて、所要日数がほぼ同じなので日本からの輸出ではあまりメリットが無い!とでしょう...

第2目 嘗て1時期、結構利用されたのは...

当時日本からFANUCの産業用ロボットや、マシニングセンタなどのNC工作機械(数値制御精密機械)が海外輸出されていて、更に民生品の"ノートパソコン"も大量に輸出されていたからでしょう。

現在は、PCも含め家電製品は世界の"生産基地中國"に取って代わられ、精密工作機械も、各国が国産化して、日本からの輸出用そのものが減少しています!

参※42)現在新潟新港⇔黒山(白新線)間の臨港鉄道は一部不通となっています!

参※43)この間は並行するルートがいくつもあり、臨時便扱いなのでその時の通常列車の運行状況(ダイヤ)によって、常時使用するルートは決まっていません。

更にこの間(ドイツ国内)にも高速新線がありますが勾配の関係で貨物列車は利用出来ま"線!"

しかも貨物が走行できる(旧ライン)も屈曲していて「スピードは出せま"線"!

★第2項 ♥BNSFでは 2,218mile 離れた Seattle⇔Chicago 間を72h!で...

日本のエコノミスト、アナリスト、エ糞シスト(売国奴?)共が、

引き合いに出すBSNF(※41)のタコマ港⇔シカゴ間の2,218mile(約3,549km!)の Transcontinental Railroad の所要時間が72h!、表定速度49.3km/h!の驚異的なスピードで毎日150本もの貨物列車が行き交っているのは......

参※41)当サイト内関連記事 持続可能な鉄道事業の指標を示してくれたBNSF! はこちら。

第1目 BNSFのTranscontinental Railroadは

1日150本の列車が行き交っている BNSF のWest coast⇔Chicago を結ぶ Transcontinental Railroadは、

BNのTranscontinental Railroad courseと、旧ATSFのTranscontinental Railroad courseの2 courseがあり、更に西海岸のワシントン州シェラネバダ山中の山越え区間を走行する旧BNのSpokane⇔Takoma 間では、同じbusiness district(営業・距離)としての 3 routes が設定されていて、

そして3 routes各々が複線以上Multiple tracks(Double track・Triple track、Multiple tracks)構成で、Spokane⇔Chicagoでもby‐pass roadとして機能する何本ものbranch line(支線)regional line(地方交通線)が並走していて、Main Transcontinental Railroad をバックアップしています!

更に70kg/m railを使用!

合わせて150本/day,10,000tonX150train=1,5000,000ton/dayを達成している(2021年現在)のは、本線が高速運行可能な141 lb/yd (69.9 kg/m) rail(※31)を使った 高規格軌道に改修してああるからです。

Российские железные дороги(ロシア鉄道)では、逆立ちしても不可能!でしょうし、БАМ-2(第3シベリア鉄道)を建設しても、今のように、「屈曲した(寄り道ばかりしている)mining railway の "Fake Transcontinental Railroad(紛い物)"では、到底この運行本数(とスピード)は捌き切れません!

参※31)某紛い物Youtuberが掲載した80㎏/mレール使用説はFake です!

USAの大陸横断鉄道の覇者BNSFですら

最高運行速度80mile/h120km/h!でBNSF幹線シアトル(タコマ港)→シカゴ間2,218mile(約3,549km)を72時間!、驚異的な表定速度49.3km/hで結んでいるBNSFでさえ...

太平洋岸シアトル手前のシェラネバダ・ロッキー両山系越えの区間では最高速度規制が20mi/h(32km/h)程度の区間が続き、今以上の高速化は難しい状況です。

 

公開:2021年11月20日
更新:2024年3月21日

投稿者:デジタヌ

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