狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

Essay『 名鉄・名古屋駅 列車集中 カオス解消の迷案?バイパス新線建設による本数削減案』ー第6回ー

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★第5節 旧国鉄と共に"中京都市圏交通"を守ってきた名鉄

第1項 関西勢・西軍の侵攻から守り"尾張名古屋"を終わらせなかった"東軍

西軍・関西(かんせい)鉄道・関西急行電鉄と美濃・尾張・三河連合軍(旧美濃電・初代名古屋電気鉄道・旧愛知電気鉄道)東軍との攻防!の歴史

西線・名岐鉄道の辿った鉄路...

岐阜を中心に都市圏鉄道網を構築していた旧・美濃電系列と、

1898年に部分開業して1908年には 神宮前から北進し名古屋市の中心部・栄町まで開通させ市内電車網を広げて1910年には枇杷島線として国内初の郊外専用軌道線による市内電車の郊外線乗り入れ開業し押切町を起点として郊外路線を構築して1921年に旧名古屋鉄道に郊外線を移譲し、市内線は名古屋市電に明け渡し翌年解散した旧名古屋電気鉄道の路線網に岐阜を拠点に路線拡張を行っていた旧美濃電系列が合流して西線の起源名岐鉄道の600Vトラム網が生まれました。(当初は鉄道ではなく、チンチン電車がブッ飛ばす郊外・軌道でした!)

東線・旧愛知電鉄系列との合併

1935年8月1日に神宮前を拠点(ターミナル)として三河エリアに鉄道網を構築していた旧愛知電鉄系列が合流(合併)して新・名古屋鉄道が誕生し、戦時中の1944年に東部線と西線が旧・金山駅で結節して東西が結ばれましたが...(旧美濃電系列は600vのまま)

東西直通運転の開始

敗戦後の1948年5月になって名岐系の西線の1500v昇圧が完了して東西直通運転が開始されて名古屋鉄道は名実ともに名古屋を代表する私鉄となりました。

※同社の合併統合の歴史詳細についてのフローチャートはこちらwikipediaで。

第2項 三重・大阪資本"西軍"の侵攻の脅威を

関西(かんせい)鉄道の"完成!"

この間の1889年12月に三重県系資本で滋賀県下で草津 ⇔三雲間を部分開業し1895年11月に弥富 ⇔桑名間延伸開業により草津 ⇔名古屋間を全通させて、その後 難波鉄道を合併し1898年11月名古屋 ⇔ 網島(大阪)間を全通させて急行列車の運行を開始して1900年6月には初代・大阪鉄道を合併し、大阪・湊町(現JR難波)⇔名古屋間で急行運転を開始した関西(かんせい)鉄道1907年10月1日鉄道国有法により国有化され関西線となっています。

大阪系の関西急行電鉄の侵攻

1915年9月に開業した伊勢鉄道が三重県の白子駅 ⇔身田町駅(現・高田本山駅)間を狭軌で部分開業して侵攻が開始されました。

1938年6月には大阪系の関西急行電鉄(現近鉄)が旧三重資本のよしみで関西本線(旧関西鉄道)の長良川・木曽川の旧橋梁を譲り受け(払下げ)て 関急名古屋駅(現・近鉄名古屋駅)⇔桑名駅間を開業して自然の掘割?長良・揖斐両河川で守られた名古屋城下に侵攻?出来ましたが...すでに1935年8月現・名古屋鉄道が発足しており名古屋城下?は旧国鉄と愛知県・岐阜県資本の名鉄でしっかり守られていました!

第3項 中京鐡道史 (その1) 名古屋都市圏交通網の歩み 前半 官設東海道線の敷設

1886年3月1日:武豊駅⇔ 熱田駅間(20M49C38L≒33.18 km)の東海道線が開業。(武豊駅・*半田駅・*亀崎駅・緒川駅(初代)・大高駅・熱田駅が開業。
同年4月1日:熱田駅 - 清洲駅間(8M54C80L≒13.98 km)が延伸開業。清洲駅(初代、現在の枇杷島駅)が開業。

1886年5月官設・名護屋駅の開業

同年5月1日:清洲駅 - 一ノ宮駅間(6M2C50L≒9.71 km)が延伸開業。名護屋駅(現在の名古屋駅)・一ノ宮駅(現・尾張一宮駅)が開業。
同年6月1日:一ノ宮駅 - 木曽川駅間(3M43C20L≒5.70 km)が延伸開業。木曽川駅が開業

1887年1月21日:大垣駅 ⇔加納駅(旧・岐阜駅)間(8M72C84L≒14.34 km)が延伸開業。加納駅(旧岐阜駅)が開業。

武豊駅 ⇔長浜駅間の開通で名古屋駅に改称

1887年4月25日:木曽川駅 - 加納駅(旧岐阜駅)間(4M44C78L≒7.34 km)が延伸開業して、武豊駅 ⇔長浜駅間が全通して名護屋駅を名古屋駅に改称.。

同年5月1日東海道線・清洲駅 ⇔ 一ノ宮駅間(6M2C50L≒9.71 km)が延伸開業。

1888年9月1日:東海道線 浜松駅⇔大府駅間(55M44C4L≒89.40 km)が延伸開業。愛知県内に豊橋駅・御油駅(現在の愛知御津駅)・蒲郡駅・岡崎駅・刈谷駅が開業。

1889年7月1日 東海道線 新橋駅 - 神戸駅間が全通

1895年5月24日三重系資本による関西鉄道(かんせいてつどう) 名古屋駅 ⇔前ヶ須駅間(10M21C≒16.52km)開業
同年11月7日 弥富駅⇔ 桑名駅間(4M53C≒7.50km)が延伸開業して、関西鉄道 名古屋駅 ⇔東海道線・草津駅(滋賀県)間が全通して、名古屋⇔草津⇔大阪間の関西鉄道・官営鉄道乗り継ぎルートが開通。

1898年5月6日 旧・名古屋電気鉄道 栄町線 笹島(後の名古屋駅前) ⇔県庁前(後の久屋町)間 (2.2km) 日本で2番目の路面電車開業。

同年11月18日 関西鉄道 加茂駅(大阪府)⇔新木津駅間(京都府)が延伸開業し、網島方面への路線(のちの片町線)に接続。

関西鉄道の名古屋駅 ⇔ 網島駅間が全通して直通急行列車を運転開始

官設東海道線と激しい競争を開始!

(1900年6月6日:大阪・奈良にまたがる初代・大阪鉄道が関西鉄道に路線を譲渡)

レッドライン は名古屋電気鉄道・市内軌道線

ブルーライン は名古屋電気鉄道旧・枇杷島線(専用軌道)廃止区間 

1908年5月3日 名古屋電気鉄道 熱田線 栄町⇔ 熱田駅前間 (4.6km) 併用軌道開業。

1910年5月6日 名古屋電気鉄道 枇杷島線として押切町⇔ 枇杷島間 専用軌道で開業。

日本初のチューリッヒ方式トラムカー郊外線乗り入れ開始。(※2)

※つまりこの時点までは1887年の東海道線名古屋⇔岐阜(加納駅)⇔大垣間開業以来 名・岐間の旅客輸送は官設東海道線の独占だった!

1911年2月11日 美濃電気軌道(※3)が(旧東海道線岐阜駅)駅前⇔今小町間(後の長良川線)と、美濃町線・神田町(後の岐阜柳ヶ瀬)⇔上有知(後の美濃町)間をチューリッヒ方式トラムカー郊外線乗り入れで開業。

1911年4月9日 - 中央西線大曽根駅開業

1913年7月22日:官設岐阜駅が現在地に移転

第4項 中京鐡道史 (その3) 名古屋都市圏交通網の歩み 後半 初代名古屋鉄道の誕生.

1921年初代名古屋鉄道誕生

1921年7月1日  名古屋電気鉄道が郊外5路線 54.9kmを初代・名古屋鉄道に譲渡し、市内線は名古屋市交通局に明け渡した。

1922年9月27日名古屋電気鉄道解散!

郊外線を引き継いだ初代名古屋鉄道はその後も1941年の名古屋新線開通まで、犬山線系統の大型「路面電車!」を名古屋市電の「柳橋」まで乗り入れていた!

1928年9月6日 - 鉄道省中央本線の「鶴舞公園駅」(つるまいこうえんえき)(現鶴舞駅)開業。

1931年2月11日:名岐鉄道 城北線上飯田駅⇔ 新小牧駅(現在の小牧駅)間を開業。

名岐鉄道 押切町 ⇔新岐阜(現・名鉄岐阜)間が全通

1935年4月29日 : 木曽川橋梁の完成により名岐線の新一宮(現・名鉄一宮)⇔ 笠松間が開通して押切町 ⇔新岐阜(現・名鉄岐阜)間が全通。

新製車のデボ800形電車を用いて、名岐間を34分で結ぶ直通特急を運行開始。

(2代目)名古屋鉄道株式会社の誕生!

同年8月1日に 名古屋(枇杷島)岐阜間に路線網を築いた美濃電(名岐鉄道・旧名古屋鉄道)と神宮前をベースに三河に鉄道網を築いた愛知電気鉄道が合併して(2代目)名古屋鉄道株式会社となった!

1938年6月26日 旧・関西急行電鉄(現・近鉄名古屋線)が揖斐川・長良川の自然の要害を関西本線木曽川・長良川旧橋梁の払下げで克服?し関急名古屋駅(現・近鉄名古屋駅)⇔桑名駅間を開業。

1941年(昭和16年)8月12日 : 新名古屋地下トンネルが竣工。東枇杷島駅(移設) ⇔ 新名古屋(現、名鉄名古屋)駅間が開業。

※それまでは、大型の路面電車押切駅⇔柳橋駅間名古屋市電区間を走行していた!

1944年7月11日、大曽根停留場から上飯田停留場間 名古屋市電 御成通線 開業(1971年2月1日廃止)

西部線と東部線が握手

そして戦時中の1944年9月1日に 旧・名岐鉄道系の路線(西部線)が名古屋駅を経由して旧・愛知電気鉄道系の路線(東部線)のターミナル(終点)旧・金山駅を新設し延伸する形で握手をした?...が美濃電側が路面電車から発展(※1)した直流600v電化であったために、直通運転は出来ず終戦を迎えるまで当駅は東西線の連絡駅となっていた。

敗戦後の1948年(昭和23年)5月16日 西部線の主要路線を東部線と同じ1500Vへ昇圧し、東西路線の直通運転が開始された。

つまり名鉄にとっての「真のターミナル(終着駅)」は名鉄名古屋ではなく「金山」駅だった。

事実地下鉄開業と入れ替わりに廃止された市電熱田線(栄町⇔熱田駅間)は1908年に合併前の旧名古屋電気鉄道(→旧名古屋鉄道→現名鉄)が敷設した路線で、名古屋の中心部栄町と南の勝手口神宮前とを結ぶ幹線でもありまた。

名古屋初の地下鉄東山線開業

1957年11月15日 地下鉄東山線一部区間(名古屋駅 - 栄町駅)開業

1960年6月15日 栄町駅 - (千草駅)ー池下駅間 (3.6km) が開業

金山駅 の躍進始まる

1962年1月25日 - に中央本線の鶴舞駅 ⇔名古屋駅間に金山駅が新設開業した。

1964年10月1日の東海道新幹線開業で、名古屋駅の重要性も増した。

1967年(昭和42年)3月30日 の(現名城線)2号線金山 - 栄間 (3.0 km)延伸 開業 、名鉄・JR中央線・地下鉄が集まる南の玄関として金山が重要なハブステーションとなった。

1977年(昭和52年)3月18日 - 地下鉄鶴舞線鶴舞駅開業

1978年8月20日 - 名鉄瀬戸線 栄町⇔東大手間の地下新線開業

1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により東海旅客鉄道(JR東海)誕生

南の勝手口"金山総合駅"の完成

1989年7月9日 - 金山総合駅として東海道線にも1面2線の新駅が誕生しそれまで離れていたJR中央線・名鉄線とともに1つの総合駅となり、名古屋市の南の勝手口となった!

1997年3月2日:JR岐阜駅 高架駅が完成。

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公開:2019年11月 5日
更新:2024年1月29日

投稿者:デジタヌ

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