狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

連載『 山陰新幹線は無謀!"山陰自動車道"全通と"空港の再整備"が先決!』ー第2回ー

★第1節 山陰新幹線は問題!が多すぎ中国高鐵以下!

今のところ"人は運べても、生活物資が運べない山陰新幹線!"を引いても...

第1項 フル規格では確実に並行在来線廃止問題!が...

最大の問題は現状の山陰線が、「愛の鞭とやま鉄道」「愛もない石頭(あいのかぜいしかわ)鉄道」「越後と期末(えちごときめき)鉄道」「不快盛り(あおいもり)鉄道」「いわて銀貨(いわてぎんが)鉄道」「必殺俺ん家(ひさつおれんじ)鉄道」のように高額運賃の乗車拒否「第3セクター」鉄道になってしまう事です!

旅客専用"古"(フル)規格整備新幹線!ではストロー現象で若者が...

さしたる就労先・観光資源も無い Region (地方)では、ストロー現象で若者・働き手が表日本?のMetropolis(大都市・政令指定都市)に吸い上げられて、沿線の"過疎化"を加速させて"山かげ感"?が強まるだけです!

現在の山陰線は、最後の定期寝台列車"サンライズ出雲"や"スーパーはくと"に代表されるintercity(都市間急行)にのみスポットが当たり、ライフラインとしてのJR貨物の影は薄くなっていますが...

第2項 自然災害に強い鉄道によるライフライン(生命線)の確保が先決

大事なのは旅客輸送ではなく生活物資を運べる♥life line(Freight transportation;生活物資輸送)の確保!では無いのでしょうか。

現在"山陰本線沿線"の生活物資輸送(ライフライン)はトラック輸送に頼っている状況です!

現在山陰本線⇔山陽本線間で貨物輸送を行っているのは、山陰線・伯備線ルートの東松江(島根県)⇔伯耆大山駅(鳥取県)⇔岡山コンテナターミナル間のコンテナ輸送にとどまり、一部山口線経由で三隅⇔小野田港でタンク車輸送が行われている程度の状況です。

山口県では高速道路網にも見放された長門、萩が、島根県では益田、江津、各都市が。

"生活物資の輸送(ライフライン)"を冬場の積雪に脆弱な一般国道によるトラック輸送に頼っているわけです!

山陰側の生活圏を「点と線」に例えれば...

地方空港まで備えた山陰最大?の中核都市鳥取市でさえ、

E29鳥取自動車道のトラック輸送に頼っている状況ですが。

つまり、"点"である都市近郊は道路整備がなされ"除雪"が行き届いていても、

"線"であるlife lineが冬場に途切れては、地域住人の"生存問題"に繋がる!わけです。

この点、新幹線鉄道規格"神線"を誘致して山陰コンテナラインを復活させれば、冬季の積雪にも強い「強靭」なライフラインが確保できるわけです!

第3項 捕らぬ(因幡の白)ウサギ?の皮算用では...

公共投資の priority 優先順位)は投資に見合った波及効果!で決まります。

令和元年現在 出雲市⇔鳥取間の 昼間特急は(繁忙期以外)米子⇔岡山間の「やくも」、米子⇔新山口間の「スーパーおき」を入れても約1日上下ともに20本程度(5時~23時)つまり上下ともに1時間に1・2本!

通常グリーン車込み2両編成なので(スーパーおきは3両編成)定員200人!程度。

つまり特急のみの Max輸送密度 200名(2両編成)x上下40本 ≒ 8000人!???(※しかも空席が目立つ状況ではとてもとても...)

北陸新幹線のW7系をWestひかり並みに6両編成で運用したとして編成定員460名!

つまり

上下ともに時間1本で9時間(8時から17時!)で18往復運行すれば足りてしまう!わけです。

これでは、冒頭で述べた中国高鐵同様に「走れば走るほど赤字が...

しかも全便が東京方面利用客でもない!

やくも(出雲市→岡山行)は早朝4時台から運行されていますが...

利用者全員が7時台の岡山発の東京方面新幹線に乗り継ぐ訳でも無いので、

これを出雲市6時台発の山陰新幹線に置き換えるのにも無理があります!

いずれにしてもフル()規格新幹線では、繁忙期(盆、年末年始、ゴールデンウイーク)以外の通常の閑散期では1時間1本程度の運行でも「空気輸送」は避けられないでしょう!

更に並行在来線として生まれる高額運賃3セクの為に、

市民の経済活動(Zone内移動)が阻害されて、鳥取市、米子市、松江市、出雲市などの主要都市の、地域経済活性化どころか、地域経済が壊滅的な状況に追い込まれて疲弊してしまう!でしょう...

1時間に1列車の為だけに 約5兆2千億円!(新大阪⇔出雲間)のフル規格整備新幹線のビッグプロジェクトは、妄想という以外には表現のしようがありません!

東北新幹線八戸⇔青森間の「多い盛り(運賃)鉄道」が実証しています!

第4項 新幹線で空路を駆逐?できたとしても...

"スーパーはくと"神話はFake!でした。(※01)

智頭急行はJR西日本(全利用者)の御慈悲!(負担)で、成り立っているのです。

つまり

出雲市以西は、現時点(令和元年)でさえ新幹線が運べるものは「新鮮な空気?」だけということです。

(少子高齢化による一層の)将来の「過疎化!」を考慮した場合、

古規格山陰新幹線誘致は、この世に執着した「欲ボケ長老のたわごと」以外の何物でもないでしょう!

参※01)当サイト関連記事 智頭急行「スーパーはくと」の空路撃退神話は"Fake !"鳥取新幹線誘致のための口実だった! はこちら。

第1目 出雲空港の利用客

更に現在出雲⇔大阪空港間はE170型機(76席)1日往復で8便のみ、、満席運行として?Max+608人でほぼ1列車片道分!

出雲⇔神戸空港便がERJ-170型機(76席)/ERJ-175型機(84席) 1日1往復満席運行として?Max+168人、

出雲⇔名古屋(小牧)がERJ-170型機(76席)/ERJ-175型機(84席)1日2往復で満席運行として?Max+336人 

出雲⇔東京羽田 B767型機(261席)B737-800型機(165席)1日5往復350席x10で満席運行として?Max+2610人

第2目 米子空港の利用客

米子⇔羽田 1日 往復で17便 Boeing787-8 335席x17 満席運行として?+5695人!

第3目 鳥取砂丘コナン空港の利用客

鳥取⇔羽田 1日 往復で10便 350X10 満席運行として?+3500人!

残るは夜行高速バスのみなので、新幹線を通して東京より近距離の空路を駆逐?できたとしても、上記の程度。1時間に1列車の為だけに 約5兆2千億円!(新大阪⇔出雲間)のフル規格整備新幹線のビッグプロジェクトは無駄という以外には表現のしようがありません!

第4目 萩石見空港(益田市)の利用客は?

萩・石見⇔羽田 ANA1日2往復 A320型機(166席)X4≒満席運行として?664名

萩・石見⇔大阪伊丹 ANA1日1往復! DHC8-Q400型機(74席)x2≒満席運行として?148名

 

公開:2019年8月15日
更新:2024年3月 4日

投稿者:デジタヌ

連載『 山陰新幹線は無謀!"山陰自動車道"全通と"空港の再整備"が先決!』ー第1回ーTOP連載『 山陰新幹線は無謀!"山陰自動車道"全通と"空港の再整備"が先決!』ー第3回ー


 

 



▲JR西日本・JR四国新幹線計画路線調査室へ戻る

 

ページ先頭に戻る