狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

連載『 大阪メトロ"城北公園通り線"もLRT ならば 初年度から黒字達成!可能』ー第2回ー

★第1節 旭区の淀川河畔が「二子玉」のような高級タワーマンションが立ち並ぶ"オシャレな街"に大変身! 

城北公園通りの「LRT」路線が実現すれば、今まで鉄道路線不在で陸の孤島状態?だった旭区・都島区の淀川べりも、

タワーマンションの建ち並ぶ、「二子玉」のような都市型住宅エリアになるでしょう!

★第1項 城北公園通りにチンチン電車を! 

現在市バス路線しか通ていませんが...

市道が計画された当初はまだチンチン電車全盛時で、道路整備が進んでいれば...

※城北公園付近

第1目 沿線人口は

北区 

推計人口 140,416人 (2021年5月1日現在)

都島区

推計人口 107,633人(2021年5月1日現在)

旭区

推計人口 90,650人 (2021年5月1日現在)

これら3区の多くの区民が、市バスで大阪梅田新都心方面に通っています!

第2項 新設併用軌道区間は?

地底鉄道掘削にべらぼうな建設費をかけなくても、トラムは小回りが利くので、交差点でもバスのように簡単に右左折できて、"なにわ筋"を含む全路線に渡り拡幅に伴う"立ち退き問題"も生じません!

もちろん主要交差道路とは立体交差にして...

さらに平面交差できる(右左折用)側道幅も確保できるところは走行車線とともにアンダーパスで、

道幅40m以上確保できないところでは、軌道だけをオーバーブリッジで立体交差化すれば済むでしょう。

併用軌道部分は初めからワンマン運転18m級連接車両で運行することを前提とすれば、停留所設備はシェルター程度で済んでしまい格安で建設できます!

第1目 路線概要

※路線図

2022年開業予定の 大阪梅田中央駅から大阪メトロ中津を経由して毛馬橋を渡り城北公園通を通り太子橋今市駅に至る全長約7.2㎞のかつての「チンチン電車」計画区間。

総事業費約 
想定工事費 171億円!程度

そこでLRT化で試算してみると、グランフロント前⇔太子橋今市間7.2kmでは

23.8億円/kmx7.2km≒約171億円と高架鉄道式ミニ地下鉄で建設した場合に比べての10分の1程度で済んでしまい、来年度からでも着工できるかも?※宇都宮ライトレールの建設費より試算。但しライトラインでは、連続高架橋・鬼怒川橋梁・車両基地建設費等も含まれています!ので、もう少し安上がりでしょう!

総事業費から割り出した数値ですから、現在整備中のグランフロント西エリアの市所有地を車庫用地に当てれば、新たな用地取得費も殆ど掛かりません!

新会社「OCTS(オクツ)」(大阪新都市交通システム)を、南海・大阪市が主体となって設立し、軌道特許(※1)でグランフロント前⇔太子橋今市間7.2kmをトラムで結ぶ案です!

事業内訳
併用軌道関連建設費

軌間;1067mm(※将来的には南海電車、汐見橋線・なにわ筋LRTと相互直通の為に) 

電化方式 直流600V 

※1、軌道法に基ずく「軌道特許」に関するWikipediaの解説はこちら。

運行に必要な車両数と新規購入費

全線 7.2㎞を 表定速度15㎞(最高速度は道路交通法上40㎞/h)往復約58分 ラッシュ時10分ヘッド(6本/時間)で運行するとして、往復必要編成は 6本

 予備1編成を加えても7編成 

車両価格

将来の南海電車汐見橋支線直通運行に備えて福井鉄道(鉄道線!)F2000を使用した場合でも...

年間補修(交換)予備品 約1億円を加えて 28億円程度

※福井鉄道公式発表値 約3億9千万円(試験費、車載機器費含む)による。

2023年新世代 Train Tram が登場!

今回福井鉄道の要望でミドルサイズの低床Train Tram が登場したわけです!

予てより、純国産技術で開発を続けてきた低床 Tram car のパイオニア「アルナ車両」が遂に独自開発の中型連接車両(F2000型)を開発して、Train Tram 運行の先駆者「福井鉄道」に納入しました!

最新型福井鉄道F2000形低床電車
  • ●編成 3両固定編成(2関節タイプ)
  • ●設計最高速度 70 km/h
  • ●起動加速度 2.5 km/h/s(現行A3000形電車と同じです!)
  • ●減速度(常用) 4.4km/h/s
  • ●減速度(非常) 5.0km/h/s
  • ●編成定員 115人(座席43人)
  • ●編成乾燥重量(乗務員1名含む) 33.0 t
  • ●定員乗車時総重量 (55㎏X160名含む)約39.3ton
  • ●設計想定満員(定員155%)総重量 (55㎏X178名含む) 約42.8ton(※92)
  • ●編成長 X 全幅 X 全高 ;21,400mm X 2,600mm X 3,830mm
  • ♥先頭車:通常型ボギー台車※カーブに強く乗り心地(対ヨーイング・ローリング・ピッチング)に有利!
  • ●中間車:(台車懸架・単台車関節連結)
  • ●主電動機 三相誘導電動機
  • ●主電動機出力 60 kW
  • ♥編成出力 180 kW
  • ●想定満員時登坂能力 鉄道建設技術基準35‰をクリア
  • ●駆動方式 平行カルダン駆動
  • ●制御方式 VVVFインバータ制御方式
  • ●制動方式  回生・発電ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ(つまり従来型と同じなので従来の整備技術が継承出来ます!)
  • ●初期導入費用 約3億9千万円(試験費、車載機器費含む)※福井鉄道公式発表値

参※92)ロングシート車両なので、通常の通勤型同様に定員155%対応となっている) 

純国産技術で開発されたリトルダンサーシリーズ

本年(2023年)満を持して登場したのが純国産技術によるミドルサイズカー・リトルダンサー F2000 !です。

輪軸タイプのボギー台車を使用

純国産技術で開発されたミドルサイズ(21m)リトルダンサー F2000 !では車軸タイプのボギー台車を前後に採用しています!

短い中間車両で曲線通過も安全に

更に「短い中間車両」に車軸タイプの台車を、ボルスターレス構造で直接マウントする方式に変更されています!

つまり急カーブ走行時に起こる捻じれモーメントによる脱線(※28)にも強くなったわけです。

参※28)当サイト内関連記事 ライトライン試運転事故!で発覚した台車懸架・単台車タイプ3重連!と軌道法との相性の悪さ! はこちら。

使用車両 29m級超低床連接トラム車両(編成定員 155人(座席53人))3.17憶円/1編成x7≒22.18億円

年間補修(交換)予備品 約1億円を加えても 総事業費 約199憶円!程度

格安で沿線利用者の日常の足が確保できる!

※地下鉄建設なら たった400mしか建設できない金額です!!

しかも体の不自由な方や老人子供;いわゆる交通弱者にやさしい「ナチュラルバリアフリー」のアクセスラインです!

※、当サイト関連記事 南海 汐見橋支線 は生き続ける!《 ファンタジー 2019 》赤字でも南海汐見橋線が複線で頑張っているわけ はこちら。

第4項 第3セクター"おおさかLRT㈱"を設立すれば実現可能に!

バブル景気崩壊で「富と希望までも」東京に搔っ攫われた大阪市(民)ですが...

現在、大阪市の新規路線事業は、単独では行えず、全て新たに作った第3セクターにゆだねられています!

総事業費 194億円程度なら、全額借金(市債)でも事業可能ですが...(※都市計画事業ならOK)

但し、将来の大阪メトロ完全民営化を見据えた場合には、第3セクター大阪LRTを設立したほうが後々事業統合が楽になります。

※詳しくは 当サイト関連記事 大阪市都市交通局直轄の新規事業が凍結されている訳は 。をご参照ください。

主要株主案

大阪市、財政投融資銀行、都銀、地銀、南海電鉄、竹中工務店、関西電力、その他地場企業

から広く出資を募れば、設立は可能でしょう!

 

公開:2021年7月 1日
更新:2024年2月29日

投稿者:デジタヌ

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