狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

連載『 近鉄・吉野線が進む(鉄)路は標準軌への改軌しか!』ー第4回ー

★第3節 コロナ災害は吉野線を改軌するチャンス!

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吉野線(橿原神宮⇔吉野)の標準軌化は最も簡単でしょう、この間は輸送密度も低く、志摩線改軌時と同じく後述するように、短期間の「リレー特急バス」&「路線バス代行運転」で十分に賄えます。

第1項 2032年に迫りくるなにわ筋線開業!

第1目 和歌山線直通快速が...

なにわ筋線プロジェクトが、2023年開業を目指して粛々と進行中です。

そして、関西線(大和路線)は勿論、和歌山線王寺⇔五条間にもJR西日本221系電車 が入線して試運転を済ませています!

現状、コロナ禍の影響で、本格投入はされていませんが...

なにわ筋線が開業すると、間違いなしに、五条⇔(吉野口)⇔王寺⇔JR難波⇔大阪駅(新大阪)に投入されるでしょうから、吉野口⇔六田間の吉野線利用客が吉野口で乗り換えて、JR難波・大阪駅へ向かうようになるでしょう!

第2目 花見シーズン中は...

定期券利用者がほとんどの、通勤通学客をJR和歌山線が引き受けてくれれば、吉野⇔吉野口間の為に、ラッシュアワーに吉野⇔橿原神宮前間を長大編成?(4両編成)で運行しなくとも、2両編成でも賄えることとなり。

都合がよいのですが、花見シーズン中は、4両編成で運行する必要があり、橿原神宮前⇔吉野口間が...

つまり、義兄弟に頼るだけでは、...

やはり自力で大阪難波(神戸方面)⇔吉野、京都⇔吉野間を直通運行するほうが、乗務員・車両共に効率運用に繋がります。

第2項 今こそ吉野線の改軌事業に

旅客需要が冷え込んでいる今こそ、吉野線をはじめとする"狂気"路線の改軌事業に取り組むべき時期ではないでしょうか!

今なら代替輸送の目途も立てやすく、「災い転じて福となす」の先人の教訓が生かせる」時です!

橿原神宮⇔吉野(吉野山上)間は国道309・169号、県道37号を利用すれば、バス代行が可能で、国道309号から外れている、薬水・福神・大阿太の各駅もマイクロバスで、吉野口に設けるバスセンターと連絡出来て、代行旅客輸送は賄えるでしょう!

第1目 義兄弟となったJR西日本が代行輸送を...

前途した様に今や、義兄弟となったJR西日本(和歌山線)さんに代行運輸を助けていただくことも可能です。

※JRさんも、コロナ災害で、車両(221系)に余裕が生まれて、王寺⇔五条間への、直通快速計画が先送りになっている状況です!

サクラライナー代行 commuter bus(大型バス)と沿線ニュータウンを結ぶ community Bus (地域内・マイクロバス)路線に分ければ、主要駅周辺はすべて賄えます!

第2目 今なら国庫支援も受けられる

コロナ災害で、人手不足と受注不足のダブルパンチを食らっている、土建業界支援のためにも、沿線自治体が政府に働きかければ...

改軌に関する助成(政府系金融機関の低金利貸付)も期待できるでしょう。

沿線住人と・吉野観光の大事なアクセスライン吉野線を、廃線の危機から守るためにも、沿線自治体が各市のエゴを捨て!垣根を越えて、"吉野鉄道"存続の為に、一丸となって"改軌"&大阪難波直通を目指すべきではないのでしょうか...

★第3項 2021年現在のコロナ災害で、見えてきた奈良県鉄道網の未来図は

お気楽な奈良県(知事)さんは、お年の"成果?"少子高齢化、東京一極集中による、奈良県の衰退・過疎化の近未来の姿をあまりお考えになっていないようですが...

根幹のコロナ災害が、いみじくも、近未来の奈良県の公共交通事情を、"疑似体験"させてくれたわけです!

つまり、吉野線沿線利用客の激減で、吉野線の将来は、観光需要しか期待できなくなるわけです!

京阪神メガロポリスを構成してきた神戸・大阪の2大?都市が、コンパクトシティー(※34)に向かっている現状では、いくら奈良県(知事)さんが頑張っても、奈良県の少子高齢化、住人転出に歯止めがかからないで"衰退"は避けられないでしょう!

第1目 橿原市・大和高田市・御所市は完全に過剰供給!

上図をご覧いただけばお分かりのように、県中部の橿原市・大和高田市は完全に輸送力過剰供給になっています!

このままだと、近鉄大阪線・南大阪線・JR和歌山線(桜井線)が3路線共に"共倒れ!"となり、鉄道不毛地帯となるやもしれません!

参※31)当サイト関連記事 近鉄 南大阪線 は今世紀前半に 廃線 になる! はこちら。

桜井⇔高田緩和近鉄大阪線とバッティングしているので、JR高田駅を近鉄大和高田駅付近に移設して、高田⇔桜井間は廃線にしないと、共倒れ!になってしまうでしょう。

第2目 南大阪線 古市⇔橿原神宮前 間も...

南大阪線古市⇔橿原神宮前間は、前途した通り、ラッシュアワー帯の通勤・通学客しか利用者がいない状態です!

残念ですが、大阪線と和歌山線に(線)路を譲り、22世紀までには廃線にするしかないでしょう!(※21)

※)21世紀後半の奈良県(大阪府)内の近鉄・JR路線網予想

参※21)当サイト関連記事 近鉄南大阪線古市⇔橿原神宮前間が地域交通として存続するには... はこちら。

第4項 遅くとも2025年大阪万博に合わせて吉野線(標準軌化)改軌事業に着手しないと...

嘗て、名古屋線全線、志摩線全線の改軌事業を短期間で成し遂げた実績もあり、現状の旅客需要を阻害しないで、全線標準軌改軌事業を行う事もそう困難ではないでしょう!

更に、吉野線区間は「大阪難波」まで直通可能となり、かえって便利になります。

レッドライン 近鉄標準機ネットワーク

グレーライン 廃線&3セク転換ライン

近鉄経営陣&組合患部だけの身勝手(馴れ合い!)は許されない!

前途したように、今や近畿日本鉄道(株)の親会社近鉄グループは、他の陸海空にわたる大手運輸事業者と同様に、財務省所管の金融怪が牛耳る政策投資ファンドが水先案内を行っているわけです。

2015年4月1日 以前のように、近鉄ファン・サポーターである"個人投資家・株主だけの意向"にだけ沿っていればよい経営環境ではありません。

今こそ trust(政策投資ファンド)サイドからの Refinancing(再投融資)と、人員削減も含めた近鉄自身の思い切った"reconstruction(再構築)"が必要な時期でしょう。

続きはこちら

 

公開:2018年10月16日
更新:2024年2月23日

投稿者:デジタヌ

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