連載『阪和線を新幹線鉄道規格新線に改修すれば 和歌山⇔天王寺間が25分!で...』ー第7回ー
阪和線は生まれながらの超特急
第1項 阪和線は生まれながらの高速鉄道!
前途の様に、阪和線の線形が高速鉄道に適している理由の一つとしては、和歌山⇔(大阪)天王寺間を最短で結ぶ intercity(都市間高速鉄道)として計画されたからで、建設当初の沿線は人里離れた「農耕地」の中を、♥ほぼ真っすぐに建設できたわけです!
第1目 南海電車は集落を結ぶローカル鉄道だった
全く異なる建設コンセプトの「ローカル鉄道」として建設された南海鉄道は、紀州街道沿いの集落(町)を縫うように折れ曲がった路線で、全く異なる新線でも建設しない限りは今以上の高速化は困難です!
大阪市の公聴会・配布資料(大阪市の配付資料(PDF)はこちら。)によると、なにわ筋線・南海線連絡部分は最大44‰!勾配のとんでもない計画で、大昔の「京阪・大阪市電大阪駅乗り入れ損ない事件?」(※41)を思い起こさせるような案です。
44‰とは鉄道技術基準の35‰をはるかに超えた数値で、勿論国交省の特認が必要な勾配ですが...
事業許可が出たと言うことは特認が得られたわけなのでしょう???
橋本⇔極楽橋間の"荒野"線!50‰対応ズームカーシリーズしか...
橋本⇔極楽橋間の"荒野"線!50‰対応ズームカーシリーズしか入線できない!
ただし、高野線のズームカー(橋本⇔極楽橋間)と、回生ブレーキ、抑速ブレーキシステムを採用している高野線用特急こうや号(難波⇔極楽橋)しか入線(脱出?)できなくて、運用がほぼ高野線を走行している優等列車に限られてしまい、看板特急「ラピート」現行車両では、入線出来ない!ので、新たに新造する羽目に...
しかしなにわ筋線JR連絡線では、 既存の大和路線JR難波⇔今宮間の35‰が最急勾配で、南海としては巨額負担して迄「なにわ筋線直接乗り入れ」の道を選ぶよりは、「JR線」経由で看板特急ラピートのみを運行するほうがより現実的ではないでしょうか?
時代が変わろうが、事業主体(なにわ筋線は関西高速鉄道株式会社が事業主体)が変わろうが相も変わらず、「大阪市は難解電車には理解を示そうとはなさらない!」ようです?(※40)
※参40 当サイト内関連記事 "市営モンロー主義"を掲げる「シンジケート一派」の京阪電車への嫌がらせの歴史 はこちら。
なにわ筋線 は役に立つのか?...都会の秘境路線・観光路線そして地底鉄道になりはてた訳とは はこちら。
第1目 第1期工事 先行着手「新紀和トンネル区間」
第2目 想定事業費 約3.540億円
予定ルートは、紀伊山地といっても、標高381(殲法ケ嶽)から490m(雲山峰)程度の峰々で、それ以外は標高200m程度の丘陵?地帯なので、被り圧(土圧)も大したこと無い?ので、シールドボーリングマシンで掘削できて、さほどの難工事でもなく、実現できるでしょう!
更に、この区間は、後述するように長崎本線新ルートの長崎トンネル同様に、単線トンネルでよく、工事費も想定(150億円/キロメートル)以内に収まるでしょう!
和泉鳥取ジャンクション⇔和歌山駅間14.4km
(※51)152/km x 14.4km ≒2,190億円
参※51)北陸新幹線 小浜ルート(大江山長大トンネル)案より試算。
和歌山⇔海南駅間
こちらも、旧線を併存させるので、単線トンネルで事足ります!
トンネル区間8.9㎞x152億≒1350憶円
第3目 既存区間改良工事(全線高架高規格化)
区間杉本町⇔和泉鳥取駅間36.4kmx152≒5500憶円 (※51)
総事業費 約9,000憶円!/令和元年現在
ということで"古"規格整備新幹線を新たに通すのとほぼ同額!
とんでもない巨額の様に思われるでしょうが、現在計画進行?しているはずの大阪市内「なにわ筋線」建設(※52)ではたった7.2㎞の新線計画に約3300憶円の巨額が見込まれています!(※53)
つまり、大都市の地下の不快(ふかい)所?をシールド工法で掘削するよりは、全線高架化&トンネル新線区間建設で「路線改良」したほうが、はるかに安上がりで大きな公共投資効果が得られます。
さらには「スーパー特急」以外にも現行の「関空快速・紀州路快速と各駅停車も同居」できるメリットがあり、沿線住人の通勤通学にも貢献できます!
※52 令和元年7月9日つけの報道各紙に以下の記事が報じられました。
国土交通省鉄道局都市政策課と同近畿運輸局は7月9日、「なにわ筋線」の鉄道事業許可申請を7月10日付けで許可すると発表した。...
申請によると事業期間は2019~2031年度、開業予定は2031年度春とされており、総事業費は約3300億円。途中、中之島・西本町・新難波(いずれも仮称)の3駅が設置される。...
大阪府・大阪市・兵庫県・尼崎市、JR西日本などの民間企業による第3セクターの関西高速鉄道が路線の設備などを保有・管理する第3種鉄道事業者、JR西日本と南海が運行を担う第2種鉄道事業者となり、JR西日本の『はるか』、南海の『ラピート』といった空港アクセス特急が、なにわ筋線を通して相互に乗り入れる。<レスポンスより抜粋引用>
※53、当サイト内関連記事 なにわ筋線 事業許可のおそまつな内容? はこちら。
トンネル本体は、フル規格複線で建設して、軌道は"単線"とします!約7分程度で通過できるので、この区間の両端駅和歌山駅と新和泉鳥取駅で退避(交換)を行えば問題ありません!
更に、時間当たり1本の最高運転速度190㎞/hの"スーパーくろしお"と、最高運転速度130㎞/hの新快速上下合わせて4本程度の使用ならば、単線でも全く問題ありま線(せん)!
第1目 旧線も利用可能!
新和泉鳥取駅、を含めて山中渓、紀伊、紀伊中ノ島の4駅は「単線区間」として、各駅停車旧線ルートとして、存続できます!
現長崎本線 喜々津⇔浦上間 長与経由 kmと新線16.8㎞では、各駅停車は旧線、特急と快速のみが新線を利用しています!(どちらも単線)
第2目 2021年現在
特急くろしお(和泉砂川停車型) 和歌山⇔和泉砂川 20.8㎞ 14分 最高速度
120km/h (表定速度89.2km/h)
⇔天王寺(和泉府中・日根野停車型) 31分表定34.9㎞ 表定速度67.5/h
第3目 新紀和トンネル 経由だと
和歌山⇔和泉砂川 /約17㎞ トンネル区間最高速度160km /h 表定速度128㎞/hとして 通過に約8分 (約6分短縮)
公開:2019年7月30日
更新:2024年2月26日
投稿者:デジタヌ
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