連載《 北陸新幹線・大阪延伸後も"極赤字路線"小浜線を延命させたい?ならば発想転換が...》ー第4回ー
第0項 交通政策に口を挟むなら...
福井県は原発街道沿いへのオベッカ(住人サービス?)として、こんな路線を,
国に対して『高速化しろ』等と「アホなこと」を平然と仰っているようですが...
交通政策に口を挟むなら、鉄道の置かれた状況、世界の趨勢・トレンドなどをもっと"勉強"なさるべきです!
...電化費用を抑えるため変電所の数を通常より減らし、路線長が80 kmを超える路線ながら、変電所は若狭高浜駅・小浜駅・十村駅・粟野駅の各駅構内に設けられた4箇所に留まった。駅の分岐器にはスプリングポイントなども残るうえ、路盤が不安定なために設定された制限速度25 km/hの徐行区間があるなど線路規格が比較的低いため、加速度や最高速度を落として運転している...
2017年6月7日に、福井県は北陸新幹線の金沢駅 - 敦賀駅間の開業を踏まえた二次交通強化策として小浜線の高速化を2018年度政府予算に向けて要望し、風雨による運休を減らすために防風柵やシェルター設置に対する財政支援を求めている。<日本語ウィキペディアより引用>
この時代錯誤的(※11)な設備増強案に振り当てる予算があれば今回の提案「小浜線トラム化」が楽に実現できます!
福井県の場当たりで「口封じ的」な小浜線改良案では、JR西日本から引き継いで、新しく誕生する3セクは間違いなしに「~愛の夢地(鞭・無知!)~小浜鉄道」になってしまうでしょう!
火消しが専門?の某県知事は極赤字路線で火の車!の小浜線を『高速化しろ!』等と火消し専門家らしからぬ発言!をなさっているようですが....
小浜線は(制限速度区間を除き)嘗ての原発用の変圧器輸送の為?に40kgNレールを使用して最高運転速度85km/hで運行できる「立派な軌道設備」であり、
海岸線を縫うように走る線形!から考えても、更には後々の軌道設備の「保線費用」(維持管理費・設備更新費)から考えても、
今以上の高速化設備は全く「アホクサイ」過剰設備!になってしまいます。
参※11)当サイト内関連記事 21世紀の広域交通網は発想の大転換が必要では! はこちら。
第1項 小浜線の欠点は
第1目 利用客低迷の原因はスピードではなく『不便なダイヤと駅配置!』
海岸沿いに散在する旧宿場を繋いでいる小浜線と国道は、猫の額ほどの狭いところに仲良く?並走しているわけですが、並走する国道は一本道で抜け道が無く、朝夕のラッシュアワーには大渋滞が生じています。
つまり国道を並走している路線バスは遅延を起こしているわけです!
その点、専用の鉄道を走る、小浜線は渋滞の影響は受けない訳です!
この利点と不便な駅配置を見直して柔軟な発想に転換することが、"小浜線を生かす"Railroad(路)でしょう。(※01)
参※01)当サイト関連記事 21世紀の地方都市近郊ローカル鉄道は発想の転換が必要では? はこちら。
第3目 小浜線の2つの欠点とは
その1 町はずれにある駅!
建設当初に地域住人による"陸蒸気敷設"敦賀市・美浜町域では街道から外れた「町はずれ」に追いやられています。
建設計画が始まった当初はまだまだ自給自足経済が成立していた頃でもあり、物流は限られていました。
参※11)当時はかやぶき屋根のl民家が多く火の粉をまきちらす?"火車(汽車)"が忌み嫌われたのです。
「鯖街道」による京都への海産物輸送の歴史が
「江若街道」と「琵琶湖の水運」による「丹後チリメン」などの特産品の移出に限られ、敦賀⇔舞鶴間の物流や人的移動に伴うアクセスは殆ど必要なかった?
つまり沿線住民にとっては建設当初より地域間移動手段としてあてにもされず「不便で迷惑な乗り物」でもあった?
その2 路線バスに比べて不便なダイヤ
現状 小浜線の運行ダイヤは上下ともに1時間に1本!の超不便なダイヤ!
これでは、お年寄りが敦賀まで、病院通いをしようとしても?
更に、町役場にちょっと用があっても...
更にはどうでもよいことですが!"鉄オタ"(乗り鉄)が物見遊山で乗ろうとしても...
せめて、最低でも昼間1時間当たり3本、朝夕のラッシュ時15分に1本は確保されていないと...
第2項 軌道改良で快速運転が実施できたとしても???...
待避線設備(交換可能駅)を設けて快速運転を実施できたとしても...
第1目 速達性で高速バス路線には到底対抗できません」!
高速バスの着座定員は「4列シート標準タイプ」で正座席が現行125系電車の着座定員同等の45席あり、
舞鶴自動車道では最高速度80㎞/hで運行できて、しかも舞鶴自動車道は小浜線のように「くねくね蛇のように蛇行」していないので快適に移動ができます!
更に高速バスの場合だと、定員乗車に満たなくても赤字運行にはなりません!
高速バスに対抗して"快速"を走らせてたとしても...
現状の125系電車定員2+2列:46(座席)+67(立席)=113人では「乗車率」の確保が難しく、運行経費がかさみ赤字運行になるだけです!
更に揺れる電車で、しかもつり革にしがみ付いた立ち席で、東舞鶴⇔小浜⇔敦賀間を乗りとおす乗客は能天気な「鉄オタ」ぐらいしかいいません。
結局は赤字(自治体補助金)は解消されるどころかますます増大!するでしょう。
中途半端な高速化より
「福井鉄道本線」のように地域密着の「ローカル輸送」に徹したほうが♥「利用者増加」赤字幅縮小につながるわけです。
後述するフクラムなどの超低床トラムカーで「運行本数」をフクラマせたほうがずっと現実的で「利用者」増!につながります。
公開:2018年11月22日
更新:2024年3月23日
投稿者:デジタヌ
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