狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

連載『 通勤5方面作戦 の実態は"都民汲み出し作戦!』ー第8回ー

第8回 東京都心部 は砂上の楼閣!

第1項 東京都の特別区23区は大部分が、海に面した沿岸部にあります!

1603年の江戸幕府開闢以来、400年以上に渡り埋め立てで造成されてきた東京下町都心部は、何度も水害にさらされていて、正しく「砂上の楼閣」その物となっています!

これらの特別区を悩ましているのが、地球温暖化による「海面上昇と、巨大台風」がもたらす高潮・洪水対策です!

河口部の堆積で生れた、3角洲をその後の埋め立てで拡張した"夢の島"エリアも含めて、地下水のくみ上げ等による、地盤沈下の影響もあり、海抜"0m"地帯どころか「海抜マイナス数m!」zone を相当抱え込んでいて危険な現状!です。

第1項 地球温暖化による海面上昇と巨大台風が...

(※いずれも国土地理院公表データ

昨今の地球温暖化により、これまでは100年に1度とされていた超巨大台風が頻発するようになり...

発生すると、高潮被害を避けるには最低でも標高10m以上は必要!とされています。

ハザードマップで示された、江東区・墨田区江戸川区・葛飾区の大部分を占める最大海抜ー4m!にも及ぶマイナス海抜ゾーンは、壊滅的な被害を受けると予想されています。

この zone に住む居住者は約500万人!に達して都民の約半数近くが暮らしていることになります!

更に、月島・豊洲・晴海・有明などの沖合"夢の島"も海抜5m以下で、一度"想定外の高潮(津波)"が発生すれば、水没してしまいます!

天子様のおわします、皇居でさえ海抜10mちょっとで、"しもべ?"達がいる霞が関界隈が海抜6m、国会議事堂はたったの数m、更に日本の金融経済の中心"お堀端"は海抜たったの2.9m!

第2項 武蔵野台地こそ"♥都民の命綱!"

多摩川沿いの河岸段丘を思い起こしていただければ、御分かりのように、中央線、西武新宿線(拝島線)京王線、東武東上線の走っている武蔵野台地はかなりの標高を持つ、"防災居住区"でもあるわけです!

勿論、都下の各市は武蔵野台地上にあり十分な標高を備えています!

(※嘗て、小生は十分すぎる標高の青梅市(海抜186.4m!/市役所)にある、多摩川河川敷から標高差17m!もある河岸段丘(海抜154m)に1年間ほど暮らしていました!)

♥海抜10m以上にある区役所
  • 北区役所(海抜15.3m)
  • 目黒区役所(海抜15.m~)
  • 渋谷区役所(海抜31.5m~※ハチ公前広場15.2m)
  • 世田谷区役所(海抜37.5m※二子玉駅前14.6m)
  • 豊島区役所(海抜30.m~)
  • 板橋区役所(海抜28.8m~)
  • 豊島区役所(海抜30.m~)
  • 練馬区役所(海抜40.5m~)
  • 新宿区役所(海抜30.3m~)
  • 中野区役所(海抜38.m~)
  • 杉並区役所(海抜44m~)

防災・災害対策本部があるのは武蔵野台地!

東京都の防災本部となる新宿宮殿?が、有楽町(海抜3.6m)から海抜34mの新宿に逃げ出し!

災害時の救援本部?になる防衛省のある市谷が32.8m!

と夫々安全な"高台"に避難しているので、"救援対策"は何とかなるでしょうが...

※詳しくは、東京都が公開しているハザードマップをご参照ください!

  • ブルーのエリアは海抜5m以下の水没地区
  • ●都心ビルマークは新宿宮殿!
  • 鉄砲マークは市ヶ谷の自衛隊
  • ●水没マークは国会議事堂
  • グリーンマークは移転候補地?

 

公開:2019年11月 9日
更新:2024年3月13日

投稿者:デジタヌ

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