連載『 ミニ地下鉄 や"新交通システム" が整備新幹線より割高になる理由とは? 』ー第3回ー
ゆりかもめ線、八景島シーサイドライン、ポートライナー、などの新都市交通システムも同様で、高いホームから転落すると大怪我をするので、ホームドアは必須となります!
先ごろ、多摩モノレールの延伸計画について、『LRTでの延長も、視野に入れて...』と発表があり、能天気な"鉄オタ"達は、ガッカリしている?ようですが...
以上の説明でお判りいただけたのではないでしょうか?
湘南モノレール、千葉都市モノレールを除く、日本のモノレールは「日本跨座式」モノレールが主流となっています!
小生も、在京時代に東京モノレール、多摩モノレール、はよく利用しましたし、帰阪後も大阪モノレールを利用したりしますが...
東京モノレールに限らずどの路線も、道床?がある場合でも鉄軌道よりも"バカ高いホームで、特に床が無い駅では"サーカスの曲芸ブランコ同様に"転落ネット"が設置されています!
その為、ホームドアが必須!となっています。
ジェットコースターを自任する"湘南モノレール"!と、千葉都市モノレールは共にサフェージュタイプと呼ばれる「懸垂方式」になっています。
小生も度々利用しましたが、ホームは超低床トラムカー並み、いやそれ以上に低く、転落しても大けがはしないでしょう?
つまり、簡易的な柵でも全く問題ないわけです!
ただし
但し、地上高く高い電(車)柱?から
"ぶら下下がった"駅は当然高架(高価)になるわけで...
ホーム柵以外の"バリアフリー設備は全て必要"となり、LRTから比べると、整備新幹線並みの建設費がかかる"飛んで?もなく高価(高架)な乗り物!"となってしまいます。
さらに車両も量産が効かない(需要が少ない!)ので、新幹線車両並みに高価となっています。
但し京都市や福岡市のように道路拡幅事業に市民の同意が得にくい自治体とか、
"山地と海"に挟まれた坂道の多い侠歪な地形で用地確保が難しい、神戸市、下関市、北九州市門司区、長崎市、佐世保市、那覇市などの地方都市では、新たな用地取得が少なくて済む懸垂式モノレールが都市内交通充実の有効な解決手段となるでしょう!(※92)
しかし裏道をトランジットモールにするという手もあります...
※アムステルダムの裏道トランジットモール
参※92)懸垂式ではありませんが"お金持ちの重慶市?"では狭い谷間を縫うように世界1の路線長を誇るモノレールが大活躍しています
国交省も応援してくれいる道路拡幅事業!
要は、地価と建設費と輸送密度のバランスで..."地価の安い地方都市"(※93)なら道を広げて「LRT」や「BRT」を採用したほうが、安上がりでしかも「道路拡幅」でエリア全体の交通の流れもよくなります!
参※93)帯広、小樽、苫小牧市、函館、青森、弘前、八戸、仙台、秋田、山形、新潟、福島、富山、岐阜、和歌山、岡山、福山、広島、徳島、佐賀、大分、熊本、宮崎、鹿児島etc....
※参)2011年国土交通省編街路交通施設課作成 LRT等の都市交通整備のまちづくりへの効果 公式ガイダンス資料はこちら。
※参)LRTの整備等に対する総合的な支援スキーム に関する公式ページはこちら。
※国交省の支援で見違えるようになった豊橋市内
公開:2020年10月11日
更新:2024年2月27日
投稿者:デジタヌ
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