狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

極赤字3セク鉄道事業者が" 持続可能な地方交通線"を目指してポッポ屋を"意地"するには...《 連載第4回》

第4回 現代日本における鉄道の役割とは

第1項 運行コスト面ではバス・トラック運輸にかなわない!

「鉄道(軌道)事業は、軌道の維持管理・設備更新費を自前で行わなければならない」大きなハンディを抱えています!

逆に言うとこれらの road(車両走路)の維持管理・設備更新が、道路管理者(組・自治体)任せで一切不要の"自動車輸送"に大きな優位性があることになります。

つまり自動車運輸事業では、車両の維持管理・設備更新だけで済むわけです!

なので、殆ど変わらない運賃体系(積載量1ton X km、or 1人 Xkm)だとしても...

鉄道はトラック輸送や路線バス事業にとは互角に戦えない訳です!

なので定員に遥か満たない空気輸送に近い状態で運行している"乗り合いバス"(路線バス事業)でも何とか採算ベースに乗るわけです!

※無料高速道路アウトバーンで有名なドイツでも、Roadの維持管理に影響の大きい陸運業(トラック運輸)からは"通行料"を徴収しています。

第2項 鉄道の武器は陸蒸気(大量輸送!)

但し鉄道には、バス・トラックではかなわない「大量輸送!という大きな武器」があります!

都市圏交通の場合はこれらの利害得失を考慮したうえで最適のトランスポーターを選択する必要があるわけです!(※21)

参※21)当サイト内関連記事 鉄道 は陸上旅客輸送の1手段にしか過ぎない! Rural Line の役割とは? はこちら。

第1目 深刻な大型車量運転手不足!の解決策にも

全世界的? trend となっている脱炭素社会構築に向けた産業怪の取り組みとは別に...

陸運業界では深刻な大型車運転手不足問題が生じています。

実際に地方の omnibus 運行会社は減便も余儀なくされている状況です。

更に、トラック運送を手掛ける事業者では、運転手不足!が深刻化しています。

陸運業界の深刻なドライバー不足問題!

更に日本国内では大型トラック運転手不足が深刻化!しています。

つまり、脱炭素化だけでは無く、自動運転トラックの実用化も課題!となっているわけです。

但し、事故防止の観点からは「安全監視員(普通免許所持者同乗)」による「緩やかな自動運転!」の開発と法整備が必要となるでしょう。。

交流電化鉄道なら運転手1名で数千トン(大型トラック500台以上)の貨物輸送が可能

アメリカのように、総重量20,000ton!列車長 数キロメートル にも達するような超大編成は実現不可能(必要ない?)にしても...

今後内航航路フェリーに相当する積載量千トン内外・列車長1㎞程度の、長大コンテナ貨物輸送は、必要になってくる!でしょう...

嘗ての、高度成長期に、そのお手軽さ?から全国のmain lineの電化方式として採用されていった交流2万ボルト(20kv)電化ですが、InterurbanやLRT(公共交通機関)としての旅客輸送の観点からは、安全性と車両価格の問題で厄介な電化方式でした!が...

現在国内標準となっている直流1,500ボルト(1.5kv)の13倍以上の高電圧と言うことは...逆説的には13倍以上の電力が供給できることになります!(勿論変電所・設備の改修・増設は必要となりますが...)

つまり過去に、問題となった"変電所キラー直流電気機関車"の問題も解決できるわけです!

※変電所キラーで有名となった定格出力6,000kwのJR貨物EF200お化け電気機関車の例。

第3項 産業怪上げての脱酸素ビジネス!が...

地球温暖化による気候変動で、全地球規模で海面上昇、巨大低気圧(台風・ハリケーン・サイクロン)の脅威にさらされている21世紀においてはz、化石エネルギー(石油)依存からクリーンエネルギー(水素社会)への転換による脱炭素社会への転換がトレンドとなっています???

化石燃料資源(石油)枯渇!問題に直面している現在国際社会(産業怪)では、地球温暖化ガス出排出規制と称して化石燃料の撲滅!とクリーンエネルギー?(原子力発電・太陽光発電)への転換を図ろうと、産業界を上げて脱炭素社会???を propaganda しています!

第1目 脱酸素ビジネス!の片棒も...

一方では、更新時期に来た原発の建て替え問題や、代替手段の核融合の実現、太陽光パネルの耐用年数問題、風力発電所の公害問題など、脱炭素社会実現の元となる「電力供給には多くの問題」を抱えています!

omunibusでは実現できても大型トラックのEV化は困難な状況!

♥omunibusでは燃料電池車両も...

日本の陸上物流の99%はトラック輸送で賄われていますが、総重量25トンを超える大型トラックをEV化するには、重量面からも大容量燃料電池開発が必須となります!

さらに水素貯蔵技術に関する安全面からはmetal hydride(水素吸蔵合金)の開発も必須となります!

...がmetal hydride 開発は石油メジャーの妨害で暗礁に乗り上げており、現状不可能に近く、近未来においても実現困難な状況です!

つまり前途した運転手不足問題も絡めて、大量輸送に適した鉄道貨物が再度脚光を浴びることも...

♥ドイツのDual mode trolley tractor の取り組み

 

公開:2021年8月22日
更新:2024年3月28日

投稿者:デジタヌ

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