連載《 欧米の都市で復興した LTR・トラム網への3つの取り組み方とは...》ー 第7回ー
3つ目のパターンとして、EUの首都ブリュッセルや、アメリカ東部などの♥ Metropolis で採用されている方式です。
ブリュッセルでは経路変更で、使用されなくなった国鉄の市内路線や、
利用者が少なくなった古い地下鉄路線を「LRT」に改修して、
新たに広がった市街地に併用軌道路線を新設・延伸して、前節同様に「トラム型超低床車両」を運行して、拡大した都市近郊の市街化区域のアクセス路線(interurban )として蘇生・活用する手法!を用いてます。
日本でも今後、「闇雲(やみくも)に拡大した地下鉄網」の殆どが不採算路線!となり果てた「大阪メトロ」のような公狭?交通網の不採算路線の reconstruction(再構築・再建)として注目を集めるのではないか!?と「思いたい手法」です。(※7)
※7)、当サイト内関連記事 大阪メトロお荷物路線はトラム化したら...?《 鉄タヌコラム2017 》千日前線・今里筋線・長堀鶴見緑地線の蘇生?案 はこちら。
第1項 ♥鉄道旧線復活!ならば長大編成が可能!
この方式の最大の美点・メリットは、
鉄道路線の復活なので、道路交通法の30m全長規制を受けない!事です。
つまり、新たに併用軌道区間を設置しないのであれば、
3編成連結(60m、90m)の長大編成運行も可能となり!
十分な輸送力が得られる事です。
ICカード(スマホ)が普及した現在、料金精算の為の車両間の行き来は必要なくなっています!
つまり、ワンマン運行にも対応可能!なのです。
♥鉄道路線での3編成連結運行
第2目 鉄道路線の復活ならば、踏切復活も可能!
更に芳賀宇都宮ライトレール(※33)の様にまったくの新線でない限り、
旧線復活であれば可部線のように、踏切の設置(復活)も特認されます!
参※33)当サイト関連記事 芳賀・宇都宮ライトレール"ライトライン?"には厳しい現実が立ちはだかっている! はこちら。
第2項 日本初のブリュッセル方式『富山ライトレール』!
旧JR富山港線(元地鉄線!)を「ライトレール化」して「超低床トラム車両」に転換し、富山駅前に併用軌道区間を新設し2006年4月29日より運行を開始しています。
また2020年2月の富山駅高架工事完了による地鉄市内線との直通乗り入れが開始されて富山ライトレールも発展的解消をして富山地方鉄道に里帰りしました!
但し富山市では、さほどの"輸送密度"も無いので、単行・単線交換運行を行って、さらに維持管理・設備更新費の削減に寄与!しています。
公開:2019年8月18日
更新:2024年4月 8日
投稿者:デジタヌ
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