狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

基幹バス は 日本初の 都市型 BRT モデル!令和の地方都市交通システムのお手本では...

前書き(要約) 名古屋市の新種?の気鋭!

1985年4月30日に登場した名古屋市の"基幹バス"は 日本における「都市型BRT」の先駆者です!

名古屋の先見性・合理性が、いかんなく発揮されたこのシステムは21世紀の地方都市の公共交通を一変させようとしています!

お遊びが過ぎた"大いなる社会化実験!"「ゆとりーとライン」は、名鉄バス・JR東海バスが撤退した今、仕方なく共同出資者である「名古屋市交通局」の単独運行となりましたが...

胸を張って誇れる交通システムが"基幹バス"ではないでしょうか!

新しもの好き・先走り?、目立ちたがり・独創的(独走的?)、合理主義!(どケチ?)・虻蜂取らず?が共存した?何とも摩訶不思議な名古屋市の"新時代の交通システム"を眺めてみました。

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※リンクについて

(参※xx) は当サイト内の参照関連記事リンクです。
但し、その他の直接 hyper-link は当事者・関連団体の公式サイト若しくはオリジナル各国語版Wikipediaへ直接リンクしています。

※本ファンタジーについて

本レビュー記事は、出来る限りの"記録(時系列)に下ずいた史実に、地政学的!・工学的 検証"を行ってるセミドキュメンタリー!ですが...

筆者の億測を交えたファンタジー?でもあります。

後述する各団体とは直接関連はありません。

また各団体では"答え難い大人の事情、あまり触れられたくない内容!"も含まれています。

本件に関してのお問い合わせはご無用に願います。 

プロローグ チャレンジ精神旺盛な名古屋

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第1項 万博輸送ではチョンボしたが、今は役立っている「RINIMO」君

愛知9泊?の開催とともにさっそうと登場して「人気がありすぎて!」押し寄せる乗客の重みで、発車も出来ずに立ち往生!して不評を買った「リニモ君」でしたが...

ご存じの通り、閉幕後は沿線に多数ある大学生が通学に使ってくれる...はずが鳴かず飛ばずの日が続き、散々たたかれていました。

近年お隣旧・長久手町の住人に見直され!て沿線の宅地の人気が爆発して転入者のおかげで長久手市に!

※イヤ~驚きました、カーマホームセンターしかなかったあの長久手町が!

実は小生は今をさかのぼる36年ほど前の1981年頃に地下鉄名東車庫のすぐ後ろの市界に接した長久手町の賃貸マンションに住んでいたことがありました。

第2項 目新しさだけで 役立たず?だった「ガイドウェーバス ゆとりーとライン」

詳しくは ガイドウェーバス 『 ゆとりーとライン 』 が 新都市交通システム・ピンチライナー? の2の舞にならないようにするには? をご覧願います

専用走路建設と、軌道特許が必要な無軌条動力車で、輸送力の無い!バリアフル?新都市交通擬き!になり果てた金縛り状態の「ガイドウェーバス」ゆとりーろラインは名古屋では小失敗?だったようです!

日本ではハードルが高すぎてメリットが発揮できなかったガイドウェーバス

上の2つの動画を見比べていただければ一目瞭然!

つまりドイツで始まった「ガイドウェーBRT」システムはあくまでも路線バス運行の一形態であり、諸外国では法規上も「専用レーン」上を走行する「路線バス!」扱いです。

しかし日本では、軌道法に下ずく無軌条鉄道車両!?なので、安全の(※2)に40㎞/h制限を受けた特殊街路と呼ばれる専用軌道(走路)?を走る、バリアフルで鈍間なトランスポーターとなり果てています。(但し一般道では路線バスなので50㎞/hで走行できます)。

参※2)ですが残念ながらガイドウェー走行中に最近脱線事故?を起こして、所轄官庁の運輸局から「重大な警告」を受ける不名誉な事態が生じました。

本節 近年世界の都市で注目されている都市型BRTとは...

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ヨーロッパの地方都市、ブラジルなどの南米大陸、インドなどで近年都市交通の切り札として盛んに採用されだしているシステムです。

いわばレールを必要としない「LRLT」ライトレールレス!トランジットと呼んでも差し支えないシステムです。

動力源も、各国の事情によりディーゼルバスで有ったり、天然ガスであったり、ハイブリッドバスで有ったり、トロリーバスで有ったりとバラエティーに富んでいます。

車両も名古屋市のような単行?バスで有ったり、2連接、3連接のトレーラーバスで有ったり、同じく名古屋と同じノンステップバスで有ったり、ブラジル・インドのように、プラットホームタイプの高床車両で有ったりと、使用車両は多種多様ですが、共通している点は名古屋市同様に、

  1. ●一般車両締め出し!のバス専用レーン走行。
  2. ●停留所間隔が、路線バス・トラム(路面電車)よりは多少長く、平均的地下鉄の駅間距離よりは多少短め程度。
  3. ●定時運行を最大の特徴として、停留所では必ず運行停車・発車時間調整を行う!(つまり地下鉄のように決められた駅では乗降客が無くても必ず停車する!路線バス・チンチン電車のように、乗降客の無い停留所スキップは行わない!)
  4. ●特定ダイヤの急行バス運転を行う。(※ここが日本で誤解されている最大の点ですが、あくまでもダイヤ(時刻表に記載された)で決められた急行運転で有り、路線バスの停留所スキップとは意味が異なります!)

※1)当サイト関連記事 道路拡幅整備でバス専用レーン走行タイプの都市型・BRT の可能性 はこちら。

第1項 トランスポーターとしてのメリットは

時間(車両)当たりの輸送力のカバー範囲が広い

具体的には、名古屋市で用いている通常の標準ノンステップ路線バスの定員60名から、岐阜市などで用いられている定員120名の2連接バス(全長18m)、さらには国内では未だ採用例が無い150名の全長25mの3連接バストラム迄、路面電車より幅広いレンジをカバーしています!

更に、チンチン電車のように「併用軌道」や無軌条電車の法規制対象からは外れトロリーバスでない限りは一般道(幹線)上50㎞/h、自動車専用道上では80㎞/h又は各制限速度で高速走行ができます!

第2項 地域交通全体の渋滞緩和

但し両方式に共通した最大の欠点は「エリア全体の」一般車両のアクセス改善にはつながっていない!という点です。

道路拡幅整備で「専用レーン」を増設すると、現状の一般車両のエリア内交通にはほとんど影響を与えずに「ナローエリア(利用者・沿線住人)」のアクセス向上にも寄与できます。

地域全体のアクセス改善には「道路拡幅整備」が避けて通れない必須条件!なのです。

※渋滞の中を走行する堺トラムの事前映像

※トラムも車もスイスイの事後映像

第3項 完全上下分離方式で導入時から黒字運営!

専用軌道上を走行する「鉄輪トラム」と違い、あくまでも一般公道に設けられた"専用レーン"を走行する車両方式なので、道路や、信号などの保安設備の維持管理は道路管理者(国交省・地方自治体建設課など)の責任範疇で有り、運行会社は直接運行経費(車両購入・メンテ・乗務員・車両メンテ用部品・車両整備士の人件費など)みつまり通常の「路線バス」運営費と同じで済みます。

つまり導入当初から「上下完全分離方式」で、運行開始当初から「黒字運営」が見込めます!

エピローグ 名古屋市の大手柄 国内初の『都市型BRT』"基幹バス"の大成功!

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名古屋の先進性を語るうえで忘れてならならないのが1985年4月30日に登場した国内初の『都市型BRT』名古屋市の"基幹バス"です。

第1項 日本でBRTと呼べるのは名古屋市の基幹バスだけ!

最近でこそ、紛い物?も含めて「BRT」BRT...ともてはやされていますが、現在国内唯一といっても過言でないのが元祖・都市型BRTの基幹バスシステムです。

基幹1号系統は、1982年3月28日開通。名古屋市交通局が運行しており、名古屋市中区の栄と南区の笠寺駅、星崎、鳴尾車庫バス停を結ぶ。大部分の区間では道路中央に...《Wikipediaより引用

名古屋市営バスが基幹2号系統・新出来町線として、名鉄バス(当時は名古屋鉄道)が本地ヶ原線として1985年4月30日開通。バスレーンが道路の中央にある(中央走行方式)のが特徴...《Wikipediaより引用》

新潟交通路線バス BRT快速 青山⇔新潟駅前の場合

国道116号線の一部区間を道路拡幅整備なしに、時間専用レーン(07:30~09:00)として一般車両の通行を禁じていますが、ビデオの通り通行区分の時間帯使用では、BRT最大の利点「定刻発着運行・定時制」が確保しずらくて、しかも沿線(沿道)の限られた市民(利用者)の利便性は向上しても、新潟市内全体の交通アクセスは改善どころか、改悪!になってしまっているようで、一般市民からは批判の対象にもなっています。

この点では「名古屋方式」の終日専用レーン併設方式のほうが断然優れています!

第2項 新たな路線計画も...

本年(令和元年)になって、連接バスによる新たな路線計画も浮上してきています。

名古屋に続けと都市型BRTが続々

前途した、新潟市、お隣の岐阜市、横浜市、そして東京都も...

令和元年7月31日特報!東京BRT(株)がオリンピックに合わせ開業!

公式ニュースリリースはこちら

2020年オリンピック開催に向け予てより検討されていた バス・トラムによる LRT ならぬ BRT の採用が決定し、京成電鉄系列の京成バスが運行を受け持つこととなりました。

※18m120人乗り国産バストラムの例

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《地方都市 の救世主!♥オムニバスタウン の勧め》関連記事のご案内 

※以下の♥タイトルをクリックするとシリーズ記事全てにジャンプ!できます。

後書き《21世紀の 都市公共交通事業》シリーズについて

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世界の都市圏交通システムの"潮流は超低床トラムカー"を使用した"LRT"や連接バスを用いた都市型BRTに移ってきています!

全国の政令指定都市・中核都市にある公共交通について、現在計画中の路線も含めて背伸びしない"身の丈に合った分相応な交通システム"とは何か?

地下鉄やモノレール、新都市交通、LRTなどの"軌道"に拘らずに、"利用者"であり出資者(納税者)でもある一般市民の立場に立って、コストパフォーマンス(費用 対 効果 )についての総合的な検討を加えた上で、エコロジー・エコノミー・ユニバーサルデザイン(バリアフリー)・コンビニエンス(利便性)の4拍子がそろった超低床バストラムを用いた軌道レス交通システムの"都市型BRT"も含めて、全国の都市圏交通への適用を検討してみました。

狸穴総合研究所 地域交通問題研究室 出自多留狸

※脚注 関連団体 ♥問い合わせ先 リンク集

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関連団体リンクテーブル 

 

公開:2019年8月14日
更新:2024年2月21日

投稿者:デジタヌ

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