狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

Essay『 "まちづくり3法"は"持続可能な都市開発(税収UP)"を阻害!している』ー第5回ー

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第4節 そもそも無理があった 大店立地法

第1項 大規模ショッピングモール

小売業に分類される、大手スーパーチェーンが運営する大規模小売店舗「ショッピングモール」は、軽れるんお大型スーパーを中核とした「数多くの専門店(テナント)」が入居する雑居ビル!ですが...

デパート、とは違い?各テナントは、どこにでもある「ありふれた商品(生活雑貨&耐久消費財)」を取り扱っている小売業の集合体!つまりはレガシーモール・駅前アーケード街の、現代版にすぎません!

違いは、ダラダラと駅前通りに沿って展開しているアーケード街と、多層構造の集合雑居ビル!の違いぐらいです。

第2項 大型ロードサイド店舗!のメリット

第1目 利用者にとってのメリットとは ...

車社会の地方では「民の営み暮らし向き」にマッチしている!

利点は2000~3000台規模の"大型駐車場"を併設していて、Megalopolis(首都圏)以外の、車社会になっている地方の Metropolis(政令指定都市・中核都市)経済圏!に暮らす民(たみ)にとっては、土日祝日の息抜き!家族サービスにまことに都合が良いことです。

第2目 出店者にとっては安い!テナント料

都心部の一等地では...

駅前や市街地中心部などの一等地?で、お店を構えようとすると...

集客には問題が無くても、高い地価を反映してテナント料も高額!となり、採算ベースに乗せるのが難しく成るわけです!

特に、飲食店は問題で、ありふれた町中華や洋食屋では、高額な料金設定も叶わず!採算ベースに乗せるのが困難となり、最初の3か月で勝負が決してしまう!ことが往々にしてありうる訳です。

郊外型の大型ショッピングモールならば...

地価も安い、郊外のバイパス沿いの市街地調整区域ならば、通行料の多い幹線道路(バイパス)沿いの事業用地!でも地価は大したことが無く!

したがって、ショッピングモール運営主体も、高額なテナント料を設定しなくて済み。

出店する専門大店も、事業継続が容易くなる!訳です。

第3項 大型ショッピングモールは永住・永続は考えて無!

第1目 ショッピングセンターは他人のフンドシで営業している!

通常、スーパーマーケットや、ホームセンターなどのロードサイドショップ(大規模小売店)は、メインになる小売店チェーンの所有物件ではありません!

子会社若しくは一般の土地建物会社(民間デベロッパー)が"地権者"と15年程度の"借地契約"を行い、上屋(建物)を建設して管理に当たります!

テナントは、建物会社とフロアーを「リース契約」して、店内装飾や備品(陳列棚・冷蔵ケースなど)もリース(長期レンタル)でそろえて、開業するわけです!

第2目 出店資金は全額借入金!

しかもメインテナントの出店資金は、ほとんどが銀行からの借入金です!

つまり、商売道具は殆ど「他人のフンドシ」を借用しているだけです!

開店準備が遅れると、遅れた日数分だけ金利負担が増えてしまうので、借入金(金利)を無駄にしないように、3か月程度の突貫工事で整地、上屋建設を済ませて、店員(パートタイマー)教育そこそこに、急いで開店するわけです!

開店と店員教育は専門部隊が...

ほとんどんの大型スーパーチェーンでは、パートタイマー教育も兼ねて、新規開店専門の"正規雇用の開店部隊!"をそろえています。

彼ら(彼女ら)は、開店後1か月程度が経過してパートタイマーが仕事を習得する!と、在来店舗のプロパー(正規社員)として元の部署に戻ります。

極一部の優良スーパーチェーンでは...

但し、近畿奈良県の地元スーパーチェーン・ヤオヒコの様に自己資金(内部留保)が潤沢なスーパーチェーンでは、銀行から借り入れし無くても、自前で新規店舗を開業できるので、慌てて開業する必要も無く!中規模店舗ですら、整地から上屋完成まで4か月程度更にパートタイマー店員教育に2ケ月!ほどかけて、入念に出店準備をしてから満を持して!開業しています。

なので、開店当初から客扱いに対する苦情は一切発生せず!どこの出店地区でも、価格だけではない上質なサービス(接客)ですこぶる評判がよく、同社の事業全体の規模拡大に貢献しています!

もちろん、建物は自社(グループ企業)管理で、敷地もほとんどが自社所有なので、後々経費(リース料)UPに悩まされることも無く、安定した経営で事業継続が可能となり、滅多なことでは撤退は無い!で済んでいます。

つまり事業誘致した Municipality にとっては、市民の雇用創出!安定した事業税固定資産税(就労者の)市民税獲得(税収UP!)に繋がっているわけです!が...

第3目 殆どのスーパーチェーンでは寿命と共に転出する!

通常、殆どの大販店舗は、老巧化して集客能力が無くなった店舗は、リース満了と共に見捨てて!

新たな出店先に転出!します。

これは、どうせ建て替えるのならば、客の流れが変わってシマッタ場所に居座るよりも、新たな好立地に移転したほうが、勝算があるからです!

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公開:2017年7月14日
更新:2024年2月 1日

投稿者:デジタヌ

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