狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

ウクライナ で 平和 に暮らしていた民が教えてくれた郷土愛・ 愛国心 と 国防 意識とは...

"地域紛争の根にある民族対立 "ナショナリズム"を煽る"だけが愛国心ではない!

今回のロシア侵攻で戦災にあわれお亡くなりになった方々の冥福をお祈り申し上げます。

また負傷された市民の方々へ、一刻も早く完治されることを心からお祈り申し上げます。

Слава Україні !

オリンピック や ワールドカップ などで話題に上がる 郷土愛・愛国心は"ナショナリズムを煽る行為"であってはならない!

愛国心とはスポーツの国際イベントで『頑張れ、ニッポン!』と言う声援を送り、

観衆自らも選手と同じ"日本人"で有ることに酔いしれて「一喜一憂す」ることだけでしょうか?...

「武漢ウィルス騒ぎ真っただ中」に、感染拡大の危険まで冒して「2021年 東京オリンピック?」が強硬された今こそ「オリンピックとは何ぞや???」を考えてみるべき重大な転機ではないでしょうか...

プロローグ "愛国心"の変遷

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※<本記事は2008年4月29日から旧サイトで初稿公開した連載レビュー記事のお引っ越し記事です>《 天声狸語2008 》シリーズ

ご注意;※印は当サイト内の紹介記事リンクです。

但し、その他のリンクは当事者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。

ココで論じている"郷土愛・愛国心"とは、戦前の国粋主義者や、全体主義者が唱える様なナショナリズム「"隷属的"な"忠誠心"」ではありません!

江戸時代には君主に対する『忠義』

かつての江戸時代、小国の寄せ集めの連邦国家だった頃の、封建体制下では武士階級の愛国心とは、君主=殿に対する『忠義』その物でした。

戦前は『天皇に対する忠誠心』

それが明治維新で天皇が元首と成られて教育勅語が発布されると、

政府の要人から一般民衆に到るまで『天皇に対する忠誠心』こそが"愛国心"その物であるかのように徹底教育されました。

一方、実際に日本を動かしていた政府高官や軍部は、天皇を

"現人神"として為政者の座から"神"の座に祭り上げていました

言い換えれば実権を奪っていたわけです!

そして敗戦後に、天皇が神の存在から"人"に降りてこられて、 一部の政府関係者以外では、"愛国心"が忘れ去られ、根源となるべき郷土愛・家族愛まで...

敗戦直後の食うこともままならぬ状況では愛国心など何処えやら

敗戦後の食うこともままならぬ状況では『食うことが、優先』して、一般庶民はそのことだけに明け暮れていたのです。

『人を押しのけてでも自分さえ良ければよい』

風潮が世の中を席巻し根付いてしまいました。

平成・令和の"太平の時代"では

平成・令和の"太平の時代"では、愛国心は、スポーツの国際イベントで"『頑張れ、ニッポン!』と言う声援"を発することで、自らも選手と同じ"日本人"で有ることに酔いしれて、

"一喜一憂することが"、愛国心で有るかのような風潮"が、できあがってしまいました。

オリンピック や ワールドカップ 等での大衆の驚喜・狂乱ブリは戦前の全体主義の復活を...

小生は、"コンナ薄ぺらい愛国心"など国粋主義者・全体主義者に悪用されるだけで何の意味も持たないと考えています!(お隣K国と大して変わりません!)

昨今の、オリンピック やワールドカップ等での、サポーター、フーリガン等の振る舞いは、戦前の全体主義の復活を思い起こさせ、背筋がゾッとする思いがします。

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第1節 "愛国心教育アレルギー"が生んだ現代日本社会の疲弊

戦前の全体主義に対する極端なアレルギー持つ真っ赤に染まった人たちが生んだ偏向教育が"日本をダメにした!"のでしょう...

皮肉にも血の色を表すイデオロギーを持った"真っ赤に染まった人達"は、「日之本」日本を象徴する"真っ赤に燃えた太陽"と同じ色だったわけです。

入試社会を牛耳る彼らが、真っ赤に染まった朝日の"天声人語"を入試問題に引用しながら、受験勉強に明け暮れる"時代を背負う若者達"を洗脳し続けているわけですが...

結果、現代社会で起こっていることは...

日共祖?は『家族愛』とその基になる『道徳心教育』までも否定・拒否した!

敗戦後、全体主義的、国粋主義的で、"戦前の"隷属的"な愛国心・忠誠心教育"極度な嫌悪感を感じて、"愛国心アレルギー"ないしは"愛国心教育トラウマ"となっていた日教組幹部のお偉い先生方?は、

理想的な愛国心教育の根源をなす『家族愛』と、その基になる『道徳心教育』までも否定・拒否してしまったわけです。

結果、今の不設楽(ふしだら)身勝手な若者世代を創出してしまったのではないでしょうか?

彼ら『お利口さん』達は一見おとなしくて、親の言うことを好く聞く『よい子』のように見ますが、実のところは親の指示が無いと何も出来ない『お馬鹿さん達』でもあるのです!

物の善し悪しすら判断でき無い!お花畑で育った"お利口さん"は暴徒と化し...

『ネエ母さん、ネエ母さん教えて?』

と母親の言うなり、その『馬鹿者達』がある日突然、とんでもない『間違った自我』に芽生えた瞬間、"隣人愛"どころか、『激しい憎悪の固まり』となってしまい、犯罪を起こしてしまう。

最近よくマスコミを賑わしている、このような事件が後を絶ちません。

『ネエ母さん、ネエ母さん教えて?』に応えられない親

『ネエ母さん、ネエ母さん教えて?』は今に始まったことではないのが問題なのです。

最近親になった20代30代の人達が子供の頃にはこのような傾向は既に定着してしまっていました。

今時の"親"自体『ネエ母さん、ネエ母さん教えて?』の質問に、

何を答えて良いのか判らない親達が多いのです。

物さえ十分に与えていれば子供は勝手に育つ?

敗戦後の『食うことが、優先』した混乱した社会の中で、

育った戦前・戦中派の人たちは、"家族愛"は体験的に学べていたかもしれません。

しかし残念なのは、隣人愛までは手が回らず即物的な大人に育ってしまい、彼らが結婚した時には高度成長期を迎え更にこの流れが加速され、

『子育て=物さえ十分に与えてやれば子供は勝手に育つ』

ふうな意識が世の中に蔓延し、おまけに高度成長が招いた都市化・核家族化がこの流れに拍車を掛け手しまいましまったことです。

"年寄りの智恵"を伝えるべき「爺婆」が「フルタイムからパートタイム」爺婆に...

すなわち、本来、『年寄りの智恵"』で孫達を正道から外さないように導くべき"『爺婆』が核家族化のあおりをくらい、『フルタイム爺婆』から『パートタイム爺婆』に成り下がり、

孫に嫌われまいと、『ちやほや』するだけで、『叱る』事をしなかったため、今の第3世代目の『馬鹿親』が誕生してしまったのではないでしょうか。

小生はこの事を『馬鹿の連鎖』と呼んでいますが、馬鹿の連鎖のおかげで『法律以前の社会生活のルールやマナー』が判らない馬鹿親子が世の中に氾濫し、交通事故は後を絶たず、少年犯罪も日に日に増加傾向にある様に思えて成りません。

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第2節 愛国心の対象となる国家と言う概念とは?

象の集団、猿の集団には血縁で出来た群(コロニー)は有っても、王国は存在しません!

第1項 一匹狼では狩りは出来ない!

自然界において、多くの動物は一匹では生きて行けません。

群れから離れることは、即"死"を意味しています。

特に草食動物達はお互いをかばい合い一致団結して外的と戦い、餌場を確保しています。

よく、あの人は"一匹狼"だ等と例えますが、オオカミの世界でも実際には群れで狩りをし、お互いの役割は明確に決まっており、ウサギなどの小動物はいざ知らず、大きな獲物を狙うには一匹狼では実際には狩りは出来ません!

第2項 象の王国や猿の王国は存在しない!

象の場合、猿の場合でも、集団(群)間で水場や餌場を取り合ったりし、最近の研究では子象を盗み合ったり、敵の子猿を食べてしまったり!

と言った集団間の小競り合い等も、しょっちゅう発生しているという事です。

第1目 象社会では、

集団で弱者である"子象"を守り、ひとたび外的に襲われるようなことが起これば、リーダーの象が文字どおり命を賭して外的である肉食獣と戦う事はよく知られています。

像の群れには"強いリーダー"がいるからこそ、水を求め・餌を求めサバンナの中をリーダーの進む方向について行くのです。

第2目 猿の世界

猿の世界でも同じ、普段は威張っているだけのボス猿も一度、外的に遭遇すれば命を賭して外的と戦います。

第3項 人間社会では仲間意識が発展して『グループ(国家)に対する帰属意識』に...

構成要素となる個体(個人)から見れば、コロニー(集団)に対する仲間意識は、"思いやり""いたわり"と言った家族愛の延長線上のものです。

とは、概念的、観念的な集団

人間社会だけに存在するとは、概念的、観念的な集団であり自然発生的な事象とは考えにくいのです。

つまり共通の利害関係を持つ複数の集団が連合を組んだり、前近代においては、野心(征服欲)に満ちた『リーダー=国王』が周辺のコロニー・コミューンを併合して、コロニーの集合ができあがり、国家を形成したと考えられています。

"国家"と個人の関係は"利害関係に基づいた"、義務と権利と言った杓子ばった関係が根底にあり、『グループ(国家)に対する"帰属意識"』が『愛国心』といった言葉で表現されているのではないのでしょうか?

かつては、宰相も数多く存在した

かつては、人間社会においても、いざという時に命を賭して国民・領民の為に働き、国家を守ろうとした宰相も数多くいました!

しかし近代・現代の日本では威張っているだけで自らは何もしないで、

挙げ句の果てには弱者救済どころか、『お年寄り』や『子供』『身体の不自由』な人達、いわゆる弱者を平気で切り捨ててしまう。

自然界では「およそ有り得ないようなリーダー」も、数多く出現してきたかのように思えて成りません。

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第3節 『美しい国ニッポン』などと言う『お為ごかしの台詞』で愛国心は芽生え無い!

言った本人に愛国心があったなら、任期半ばで職を投げ出すような滑稽な真似はしなかったでしょう。

そんな無責任なリーダーを出した今の日本に、集団への帰属心、

言い換えれば"愛国心"は存在するのでしょうか?

第1項 為政者など所詮永遠の存在ではない

古来農耕民族にとっては"先祖伝来の土地"を守る事、すなわち"郷土愛"が優先して、『通り過ぎていく風』のような為政者などは、所詮永遠の存在ではありませんでした。

時の政府・国家等に対する、帰属意識や執着心と言った"愛国心"は極めて希薄で有ったのです。

まさしく『国破れて山河あり』のとおりです。

第2項 近代・現代社会においては『国破れたら、山河無し』

しかし、近代・現代においては、『国破れたら、山河無し』となる場合もあります。

土地を追われる場合も出てきました、"旧大日本帝国"北方領土を独裁国家ロシア(旧CCCP)にかすめ取られ多くの難民(引き上げ者)が発生した!のは、まさしくこの例ではないでしょうか?

第3項 家族と郷土のために戦う

そんな事も起こり得る事を考えたら...

"いざというとき"には家族と郷土を守るためには、"愛国心"と言うより「"家族愛"のために戦わざるを得ない」のではないでしょうか。

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第4節 外交と愛国心

今、小生に『貴方には愛国心が有りますか?』という質問があったら、

『愛国心と呼べるかどうか判りませんが、日本国に対する帰属心や執着心は有ります』と答えるでしょう。

次に、

『戦争が起こったら、貴方は戦いますか?』という質問が続いたら、

即座に

『家族を守るために、戦地に赴きます』

と答えるでしょう。

そう、私には大事な家族があるから、戦争になれば戦地に赴くでしょうし、それは為政者の為でも、死ぬ為でもない!

♥『生き抜いて家族を守るため!に戦うのです。』

今、世界各国で起こっている地域紛争は全てそういう事なのです。

年わも行かぬ少年兵や子を持つ女性までもが、銃を構えて敵に対しするのは"大事な家族を守りたい"からでしょう...

戦時防衛=愛国心では無く、戦時防衛=家族愛 

何も武力紛争だけが戦争ではありません!

国際社会における国家間の国益に関する鬩ぎ合い等の外交問題においても同様です。

"餌"や"代償"をちらつかせた"あの手この手の外交作戦を使った交渉"は、まさに兵器によらぬ戦争"プリ戦争"状態ではないでしょうか。

今の政府・高官達に政治(内政・外交問題)を任せておいたら、

近い将来『守るべき土地』すら外国に買い占められて終い、

日本民族"ユダヤの民"が如く世界中を流浪する民に成るやもしれません。

どうか、政府要人・官僚の方々は、"真の愛国心とはなんぞや?"と自問自答していただき、利害の相対する諸外国との"もめ事"に対しては「"国民""国益"を守りきる」 という"強い意志"と"強い姿勢"で積極的に臨んで頂きたいと切に願う次第です。

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エピローグ 愛国心とは『人類愛』へと繋がる『暖かい心根』で有るべき!

家族に対する『思いやり』『いたわり』と言った『家族愛』が、発展して自分や親類縁者が住む地域に対する『郷土愛』となって、

郷土を守ってくれる『国家』への『帰属意識』『愛国心』へとつながるのではないでしょうか。

愛国心とは、究極的には『世界は一家、人類皆兄弟』『人類愛』へと繋がる『暖かい心根』で有るはずです!

自分たちの仲間に対する、いたわり、思いやり、励まし等から来る"声援"であるなら、"ワールドカップ"等でのサポーター達の『ニッポン、チャチャチャ、ニッポン、チャチャチャ』の声援も愛国心の表れの一つの形と考えられなくもありませんが...

オリンピックなどの国際スポーツ大会での"集団陶酔状態"はナショナリズムを煽るだけ

本年強行されることが決定した東京オリンピック(※91)、などでその場の雰囲気に押し流され、"お題目"のように"ニッポン"を連呼することによってある種の"陶酔状態"になっているだけだとしたら...

全体主義者や国粋主義者に悪用されて、ナショナリズムを煽るだけの結果になってしまうのであれば...

お隣K国やRed Chinaと大して変わらないでしょう。

参※91)当サイト関連記事 オリンピック て何なのか?《 天声狸語2008 》 はこちら。

 

公開:2008年4月29日
更新:2022年8月15日

投稿者:デジタヌ

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