Essay『 天命を終えた路線とは...』
(Version1,Revision3 ー2023年10月17日改訂)
色んな理由で、赤字路線が廃止検討されています。
と言うより色んないいわけで、『赤字路線が21世紀まで生き延びた』といってもよいかもしれません。
鉄道駅を中心(ハブ)として、ローカルエリアの交通網・生活圏を構築してきた、自治体の都市計画を考え直す時期に来たのかもしれません!
第1節 Railway track は公道ではない!維持管理は鉄道事業者負担!
嘗ては,道路整備よりもお手軽なLife lineとして僻地にまで鉄道が張り巡らされたわけですが...
道路建設の技術革新で、舗装路が全国隅々にいきわたった現在、99%の陸上貨物はトラックに移り、中量旅客輸送もOmunibus(乗り合いバス)網が担うようになっています。(※901)
専用走路"Railway track(軌道)"の維持管理・設備更新を自己負担しなければならない"鉄道事業者"は、大きなハンディを抱えるようになりました!
参※901)当サイト内関連記事 実は一般道の舗装率と深い関係がある「モータリゼーションの激流!」 はこちら。
第1項 大幅に機械化されて♥道路整備が容易になった現在では大きなハンディーを...
highway(一般公道)は行政(国交省・県・地方自治体)が管理(点検・保守)していますが...
railroad(鉄道)は鉄道事業者や軌道会社の"私道"(固定資産)なので、事業者自らで管理(点検・保守(補修))する必要があります!
第1目 専用 Road である Railway track(軌道)とは
regional line(地方交通線)rural line(地方ローカル線)の多くは保線が容易(人力)に行え、比較的安価?な40kgN型レールを使用しています。
そして日本民営鉄道協会加盟の大手私鉄鉄の多くは、保線作業が省力化(機械化できる)50kgN型レールを使用しています。
さらにJR幹線では、メンテナンス頻度の削減!と、長大編成や・高速化に対応するために、嘗て新幹線でも採用されていた60㎏/mの亜種60㎏Nレールを用いて、保線作業の"効率化!"を図っていますが...
第2目 省力化=コストダウンにはつながらない!
保線作業が高価!なマルタイなどの重機を用いて効率化(省力化・機械化)できても、
運行経費(維持管理費と設備更新費)に属する保線費用は下がりま線(せん)!
何故なら、保線機材購入に莫大な費用が掛かるので、JR各社や大手私鉄鉄以外では、自前(保線係)では対処できなく、重機を扱える専門業者に委託(外注)せざるを得ないからです。
しかもこれらの(レンタル)重機も、需要の多いMetropolis(大都市・政令指定都市)にしか配備されていません。
第2項 安全運行上欠くべからざる保線作業
更に安全運行の為にRailway track(軌道)(線路・枕木・バラスト等)の維持管理費と設備更新費などを考慮すると、毎年膨大な赤字!を生んでいます。
ましてや並行在来線に指定される main line(幹線)では、JR貨物の高速コンテナ列車100㎞/h運行!に対応させるために、嘗ての新幹線並みの60㎏Nレールが使用されてたりすると維持管理・設備更新費も無視できま線(せん)!
なぜならば、レール摩耗は通過列車(輸送密度)に依存するので、高価な60kgNレールでも、安価な40kgNレールでも寿命(交換サイクル)は変わらない!
からです。
JR貨物もそれほど(最高運行速度110㎞/h運行に)拘っていない!
main lineを110㎞/hでブッ飛ばしているJR貨物も、実際には北海道⇔九州福岡間で、途中のMetropolis(政令指定都市)にあるコンテナターミナルで"道草"を食らい!最短でも4日間!もかかっており、110㎞/hでぶっ飛ばす!意味合いは......
更にコンテナ貨物列車の95km/h走行にも十分対応出来ます!
高速コンテナ列車も、実はそれほど高速運行を必要としていません!
はっきり言ってものすごく無駄!です。
言い換えれば、他地域の一般国民には高額運賃として跳ね返り、出資者(株主)も利益(配当)を阻害!されているのです。
第2節 "民の営み・暮らし向きの移ろい"と共に restructuring(断捨離!)も...
嘗ての街道沿いの"宿場"を繋いだ鉄道も、宿場その物から「民の営み・民の暮らし」が消え失せ!
"新鮮な空気"しか運ぶものが無くなった!旧街道沿いの regional line が多い!のです。
『 nostalgia に満ちた"鉄道神話の呪縛"を解き放ち、再度" regional traffic network を見直し"て、大胆な restructuring(断捨離!)を行うべき時期』ではないのでしょうか...
狸穴総研 鉄道再建研究室 極赤字路線調査室 出自多留狸
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公開:2023年10月17日
更新:2024年2月21日
投稿者:デジタヌ
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