狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

鉄筋コンクリート構造物の"手抜き施工問題"と、新たな『建築確認申請制度』に対する提言(第3回)

第2節 ヒューザーの小嶋社長、創建、木村建設3者の企みとは...

『儲けるために、内装、外装には費用をかけ、中身はキャシャでもいいから、見栄えのする?"張りぼてマンション"を造りたかった。』

見栄えさえよければ...

要するに『見栄えさえよいければ、無知な客どもは面白いように引っ掛かる! だから、本体工事は徹底的に手を抜いた!,,,,,』まあこんな所でしょう。

元建設関係にも携わった経験のある筆者は、

  • ●建設コストに関わる大きなファクターは人工(ニンク)費、
  • ●建設機械の賃料、電気代、いわゆる現場設営・運営の諸経費!

またこれらの費用は、値切り対象!となりやすく、「表(発注者)には出しにくく・出にくい」

為に、見積上は材料費・建設費に含めてしまっている場合が多い事を知っています。

つまり建設コスト削減の特効薬は"工期短縮"以外に考えられない!のです。

したがって、『コスト削減の要は工期短縮に尽きる』!

つまり工期短縮のために『名目上の材料費の圧縮、つまり鉄筋の本数減らし(間引き)となるのです。

第1項 まやかし物に引っ掛からないために 

そこで一般の"消費者"として"映画のセット"みたいな"マヤカシ物"を買いたくなければ以下のことに留意すべきでしょう。

「安物買いの銭失い」にご注意 

(2006年3月のヒューザー欠陥分譲マンションインシデントに関する)一連の報道では一方的に業者側に責任を押し付け住人側は"被害者"ということになっていますが、「安物買いの銭失い」の側面もあるのでは...

気に入らなければ買わなかったはずであり「他の物件に比べて明らかに"相場'より安いというのは、何か裏があるのでは?」と疑ってかかるのも必要ではないでしょうか。

購入者の方々もある程度の防衛・予備知識を持つことが必要です。

そこで一般の"消費者"としてコンナ"映画のセット"みたいな"マヤカシ物"を買いたくなければ以下のことに留意する必要があります。

マンションは工期をよく調べてから契約すべし

整地して、"基礎工事"を始めてから、完成までどれ位の工期がかかったか?

3階立ての軽量鉄骨賃貸ならともかくも、"ジョーシキ的"に8階立て以上の鉄筋コンクリート分譲マンションが4,5ヶ月で完成する訳がありません!

一般的には8ヶ月以上大規模なマンションなら1年以上はかかるのです。

事実(これも小生が関係した)大手H工務店が建設した埼玉県・戸田市の某分譲マンションでは、

工場建物解体整地・基礎工事から完成まで1年以上を要していました。

第3目 一戸建てマイホームでも

最後に、これから"一戸建てマイホーム"を購入しようと思っている貴方に 元建築関係者として一言。

  • ●"手抜き工事"が怖いなら、建売でも建築途中で一度ぐらいは見学に行くべき。
  • ●建売以外の注文住宅ならなおさら!せめて"棟上"ぐらいは確認をかねてお祝いすべきです。

更に、できれば毎日3時のお茶とおやつぐらいは届けに行くべきです。

「完成まで一度も見に来ない客の家なんか!...」手抜きされてアタリマエではないでしょうか?

建築に携わった人間として、「完成まで一度も見に来ない客の家なんか......!」

ショージキ.ソー思いました!ハイ。

 

公開:2006年3月12日
更新:2024年3月12日

投稿者:デジタヌ

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