鉄筋コンクリート構造物の"手抜き施工問題"と、新たな『建築確認申請制度』に対する提言(第2回)
"鉄筋屋"の仕事は工場での裁断・曲げ加工・現場での組み立てまでが含まれます。
現場では、鉄筋コンクリート製の柱や梁は例えば鉄筋16本が必要ならそれだけの鉄筋がバラバラにならないように、柱や梁一本毎に"口"型の鉄筋製の"枠金"で固定し"籠状"に仕上げます。
第1目 鉄筋組立は熟練を要する労働集約作業
熟練を要する鉄筋工
"鉄筋屋"の仕事は工場での裁断・曲げ加工と、「現場での組み立て」も含まれます。
例えば鉄筋16本が必要ならそれだけの鉄筋がバラバラにならないように現場で柱や梁一本毎に"口"型の鉄筋製の"枠金"で固定し"籠状"に仕上げるのです。
この作業は熟練した"鉄筋職人"が柱・梁ごとにそれぞれの鉄筋を"枠金"一カ所毎に鉄筋との交点16カ所全部を"番線(鉄線)で結び"籠状"に仕上げます。
そして"型枠屋"の職人が型枠を設置し、その後コンクリートを打設します。
この作業を1フロアー毎に繰り返しすべての階を仕上げるのです。
『鉄筋を減らしても、建設コストには余り響かない。』???トンデモナイ詭弁!です。
鉄筋が少なければ"引っかかる?"物が少ないのでコンクリートの流し込みも楽に行え作業はドンドンはかどる!のです!。
つまり、配筋の間引き(手抜き)を行うと、作業がはかどり!結果として工期短縮(人工費削減!)!に繋がるのです。
第2項 工期短縮手抜きの決め手
小生は以前(2002年)ある全国チェーンの有名電気店の店舗建設に立ち会ったことがありますが、
このとき工期厳守(工期短縮?)のため鉄筋組み立ての際に、"所長判断"で鉄筋を間引き!して、残った大量の鉄筋を"地中に埋めた"のを目撃しました。
説明が長くなりましたが、鉄筋が少なくなればなるほど鉄筋設置に関する"工数"すなわち"工場加工"や"現場作業"が短縮されて、大幅な工賃・工賃圧縮!"が可能となり、従って"劇的なコストダウン"が可能!となるのです。
今回のインシデントは柱と梁に話題が集中していましたが...
実は"加重"(備品、家具、ピアノ、住人の体重?等)を直接支え梁→柱と加重を伝える"床"にも重大な手抜きがあるのでは?,,,と筆者は睨んでいます。
使用した"生コンも、"設計図"どおりの"強度"の生コンを使ってないのではないかと疑っています。
"シャブコン"との絡み
夏場などは生コンに、大量の水を添加し"流動性"を高めて作業性をよくする『業界用語でイワユル、"シャブコン"』というやつですが...
これが固まると必要以上に水分が添加された箇所は、"ジャンカー"すなわち"虫食い状態"となります。
強度は"軽石"並み!でフツーの家庭用ハンマーで何なく砕けてしまいます!
貴方のお宅の「壁という壁」「柱という柱」床・天井、周囲すべてがこの状態だとしたらアアコワ~!
最悪『ピアノ等の重量物を運び入れると"床が抜ける"大事故が発生するかも知れません!』
ちなみにご自宅・マンションに不安を感じておられる方は、全国にある総合建物診断やコンクリート診断をしている専門の"検査会社"に管理組合などを通じて建物の健康診断"を依頼してみるとよいでしょう(!(例えばhttp://www.just-ltd.co.jp/)
中共で問題化しているオカラ工事とはこのことです
最悪"ピアノ等の重量物を運び入れると"床が抜ける!"大事故が発生するかも知れないのです。
"ちなみにご自宅・マンションに不安を感じておられる方は、全国にある総合建物診断やコンクリート診断をしている専門の"検査会社"に管理組合などを通じて建物の健康診断"を依頼してみてはい かがでしょうか...
※例えばhttp://www.just-ltd.co.jp/
一連の報道では一方的に業者側に責任を押し付け住人側は"被害者"ということになっていますが、「安物買いの銭失い」の典型でもあるでしょう。
気に入らなければ買わなかったはずであり
『他の物件に比べて明らか"相場'より安いというのは、何か裏があるのでは?』と疑ってみる必要もあったのでは...
今後購入者の方々もある程度の防衛・予備知識を持つべきだし、また必要でしょう。
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公開:2006年3月12日
更新:2024年3月12日
投稿者:デジタヌ
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