狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

連載『 インバウンド 観光客誘致に欠かせないエキゾチックとは...』ー第3回ー

第2節 平城京や石舞台が受けない理由!とは...

奈良県が躍起になって宣伝しても一向に人気が上がらないのは飛鳥エリアですが...

石舞台を見物したいなら態々日本に来なくても「ストーンヘイジ」で間に合うわけです!

東洋のジパングに態々訪れるのは、彼らにとって神秘的な"非日常"を求めるからなのです。

つまりインバウンド環境客が抱く「エキゾティックジャパン」とは"土と木"でできた姫路城であり、川沿いに建ち並ぶ瓦屋根の城崎温泉街の風情であり、野生とは思えない愛くるしい鹿なのです。

むしろ、「薬師寺」「唐招提寺」などの「巨大木造建築物!」のほうが受けるでしょう!

中国にも類似のお寺や、塔はありますが、西欧系のインバウンド客にとっては...

第1項 外国人観光客の気持ちに沿って...

同じ理由で、吉野山も「地下に多層化した?」独特の佇まいの街並みと、名物「SAKURA」で外国人を惹きつけるはずです。

インバウンド客誘致に難儀?している自治体・観光協会はもっと、客観的な視線で「彼らの興味をそそるpoint」を強調して「公式サイトを充実」させるだけでもインバウンド観光客は増えるでしょう!

日本人の持つ「ノスタルジック」と、短期滞在外国人観光客が抱く「エキゾティック」とは別

だという事です!

京都も...

しかし京都も十二分の魅力を備えた zone であり、

実際に白人インバウンド客は、城崎からは山陰線の鈍行で嵐山につき、

日本観光の目的の一つ日本庭園のメッカ!天竜寺で借景を楽しみ、

彼らの憧れ!龍安寺の石庭で本物を楽しみ、ゆったりとした時間を過ごしています。

つまり時間で勝負にならなくても、「のんびり日本の旅」を楽しみたいインバウンド客は、「お得切符・お得列車」があれば利用してくれます。

なので嵯峨野線は観光シーズンにはインバウンド客にあふれて連日超満員なのです。

 

公開:2020年10月29日
更新:2024年3月 2日

投稿者:デジタヌ

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