狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

連載『"玉ねぎ列車の詭弁!"とはJR北海道の再建!は完全民営化しか』ー第11回ー

★第10節 アメリカのTransportation の変遷・発達史から学ぶべき点とは 

第1項 広大なアメリカでは、passenger traffic(旅客事業)は空路に 

直線距離(大圏コース)にして東西(ニューヨーク⇔サンフランシスコ)約4180㎞!、南北約2630㎞!の広大なアメリカでは、

東西海岸の大都市間移動に係らず主要都市間の中・長距離移動は空路が常識で、各主要都市には1つ以上の"国際空港"(ジェット機マーク)が備わっていて、直接世界の各都市とも繋がっています。

つまりビジネスは勿論、余程の暇人でもない限りは、一般旅行客も長距離移動は空路を使うのが普通です。

例えば、前途したコロラド州の各スキーリゾートへは、デンバーまで空路で移動するのが当たり前で、そこから西方の Winter Park へロッキー遊覧を兼ねて California Zephyr を利用することはあっても...

シカゴや、サンフランシスコから列車で移動する人はいません!

第1目 暖かいカリフォルや砂漠のネバダ州にも多数のスキーリゾートが

あったかい"南国のイメージ"があるカリフォルニア州、そして荒涼とした熱い砂漠のイメージの有るネバダ州ですが...

西海岸から山一つ越えたLake Tahoe(タホ湖)周辺には、巨大なスキーリゾートが沢山あり、勿論近くにはregional airport(地域空港)を備えており、日本人がイメージしているようなマイカーによる"スキー渋滞"は生じません!

第2項 鉄道と言えども"地勢"まで変えてしまう力はない!

日本各地に出来た、新幹線巨大乗換駅が都心に成長できた例は少ない!

パシフィック鉄道の開業で、ネブラスカ州の territory(領有地)から準州に昇格して州都となったシャイアンも、パシフィック鉄道開通当初は『もはやデンバーの時代は終わった!...』などと嘯いていましたが...

2010年現在ではデンバーの足元にも及ばない人口59,466人のチッポケな rural town!にすぎません。

つまり、「鉄道幹線を誘致できても、地勢(地の利)までは変えられない!」という教訓です。

新大阪駅がいつまでたっても都心になれないのはこのためです!(※91)

参※91)当サイト内関連記事 周辺オフィス街から隔離された 新大阪駅 では 北陸新幹線 も リニア中央新幹線 もやってこない?... はこちら。

鉄道駅が無くなっても...

アメリカには、鉄道駅が無くなっても、立派に存続している町はたくさんあります!

今や中途半端なインターシティー特急より、point to pointで(世界の)大都市と直接つながった"ジェット機様"のほうが有難いわけで...

コロラド州には嘗ての広大な"鉄道駅の跡地"を利用してジェット機も離発着できる立派な "regional airport(地方空港)を建設して再利用している都市も沢山あります!

第3項 日本においても international Airport,Regional Airport の更なる充実が望まれる

南北に長く伸びきった"日本劣等!"でも、今後より一層の地方ジェット空港整備が必要でしょう。

※参照データ USA成立までの主だった出来事

第1項 1795年 USA独立戦争停戦確定時

ニューハンプシャー植民地(ニューハンプシャー)
マサチューセッツ湾直轄植民地(マサチューセッツ)
ロードアイランド植民地(ロードアイランド)
コネチカット植民地(コネティカット)
以上は後に「ニューイングランド」と総称されるようになる各地域。

ニューヨーク植民地(ニューヨーク)

ニュージャージー植民地(ニュージャージー)

ペンシルベニア植民地(ペンシルベニア)
デラウェア植民地(デラウェア)

メリーランド植民地(メリーランド) en:Chesapeake Colonies
バージニア植民地(ヴァージニア) en:Chesapeake Colonies
ノースカロライナ植民地(ノースカロライナ)
サウスカロライナ植民地(サウスカロライナ)
ジョージア植民地(ジョージア)

1791年3月4日、バーモント共和国が大英帝国を離脱してアメリカ合衆国14番目の州としてUSA加盟

第2項 1803年 旧District of Louisiana買収後

以下に示した"準州"とは、簡単に言ってしまえばAmerican territory(領有地)にあるUSA政府

に属していても、「国政への"参政権"を持たない"自治州"」のことです。

つまり、USA政府のPacific Railroad Actsが有効だったAmerican territory areaです。

ルイジアナ州/ー/1812年4月30日(18番目)

ミシシッピー州/1798年4月7日ミシシッピ準州/1817年12月10日(20番目)

アラバマ州/1817年3月3日アラバマ準州/1819年12月14日(22番目)

ミネソタ州/1849年3月3日ミネソタ準州/1858年5月11日(32番目)

カンザス州/1854年5月30日カンザス準州 /1861年1月29日(34番目)

ネブラスカ/1854年5月30日ネブラスカ準州/1867年3月1日(37番目)

ノースダコタ州/1861年3月2日ダコタ準州/1889年11月2日(39番目)

サウスダコタ州/1861年3月2日ダコタ準州/1889年11月2日(40番目)

オクラホマ州/1890年オクラホマ準州/1907年11月16日(46番目)

テキサス州併合

テキサス州/1836年3月2日テキサス共和国独立/1845年12月29日(28番目)

第3項 1846年6月15日 旧Oregon Country Disputed Area(旧米英間領有権紛争エリア)紛争解決後

オレゴン州/1848年8月14日オレゴン準州/1859年2月14日(33番目)

1862年Pacific Railroad Acts成立以降

モンタナ州/1864年5月28日モンタナ準州/1889年11月8日(41番目)

ワシントン州/1853年2月8日ワシントン準州/1889年11月11日(42番目)

アイダホ州/1863年3月4日アイダホ準州/1890年7月3日(43番目)

ワイオミング州/1868年7月25日ワシントン準州→1868年7月25日ワイオミング準州/1890年7月10日(44番目)

第4項 米墨戦争停戦後 1848年2月2日 旧Virreinato de Nueva España エリア買収後

カリフォルニア州/ー/1850年9月9日(31番目)

1862年Pacific Railroad Acts成立以降

ネバダ州/1861年3月2日ネバダ準州/1864年10月31日(36番目)

コロラド州/1861年2月28日コロラド準州/1876年8月1日(38番目)

ユタ州/1850年9月9日ユタ準州/1896年1月4日(45番目)

ニューメキシコ州/1850年9月9日ニューメキシコ準州/1912年1月6日(47番目)

アリゾナ州/1863年アリゾナ準州/1912年2月14日(48番目)

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公開:2021年9月 3日
更新:2024年2月20日

投稿者:デジタヌ

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