狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

連載『 通勤5方面作戦 の実態は"都民汲み出し作戦!』ー第3回ー

★第3回 近年における首都圏の人口推移

第0項 長時間通勤が敬遠されだした首都圏の通勤事情

近年の首都圏の住宅トレンドは、嘗ての郊外1戸建てから都心に近く交通至便エリアにある"タワーマンション"に人気が移ってきています!

※各自治体の推計人口は

(※00)2022年度での住人台帳による確認の採れている日本の人口は

●日本国民(在日外国人を除く国籍取得者)124,214,766人!

関東一円では

総人口 43,494,666人! 全国民の35%!

  • ●東京都 14,031,030人!(23区内 9,716,776人!
  • ●神奈川県 9,221,929人!
  • ●埼玉県  7,327,470人!
  • ●千葉県  6,268,087人!
  • ●茨木県  2,834,970人!
  • ●栃木県  1,903,474人!
  • ●群馬県  1,907,706人!

※いずれも2023年2月1日現在の推計人口

第1項 首都圏全体では

推計人口、36,759,378人/2019年10月1日 

首都圏全体では3千6百万人後半で今後減るどころか、ますます一極集中は進み、地方都市のような少子高齢化による急激な人口減少?は起こらないと予想されます!

更に以下に挙げた北関東諸藩?も含めれば、

令和元年現在 何と関東平野だけで約43,50万人もの人達が暮らしていることになり、全国民(1億2631万人)の1/3以上半数近くが暮らしていることになります!

神奈川県

推計人口、9,200,166人/2019年10月1日

通勤5方面格差作戦・都民追い出し大作戦が始まった1965年当時は人口450万人程度...それが現在では2倍の900万人超!

一部の僻地?では人口減少傾向もみられるますが、主要鉄道幹線沿線では、まだまだ増え続けています!

埼玉県

推計人口、7,337,330人/2019年10月1日

2010年から2015年までの人口増加率は東京都、沖縄県に次ぐ国内3位となっている(都道府県の人口一覧も参照)。《Wikipediaより引用》

通勤5方面・都民追い出し大作戦が始まった1965年当時は人口300万人をやっと突破した程度の「ださいたま」でしたが、その後急速に人口が増えて2000年問題(団塊の世代一斉退職)後も衰えを知らず?、前途の通り700万人を突破しています!

千葉県

推計人口、6,279,026人/2019年10月1日

通勤5方面・都民追い出し大作戦が始まった1965年当時は260万人程度で、「チバラギ」を象徴するような「カッペ者」の住むところ?でしたが、その後は千葉ディズニーランドに代表される京葉地域の人気が上がり急成長して「"ださいたま"に迫る」人気エリアとなっています。

第2項 東京都回帰(転出)により減少傾向にある北関東エリアの人口推移

北関東3県では長時間通勤が強いられる郊外型一戸建て住宅が嫌われだして、ヤングファミリー層の首都圏への住人回帰(転出)が進み、押しなべて減少しているようです!

北関東の人口推移データ

茨城県

推計人口、2,868,041人/2019年10月1日

つくばエキスプレス開業で急成長した「つくば市」を代表とする沿線各町村や県庁所在地の水戸市などの常磐線沿線を除き、軒並み人口の伸びは鈍化して県全体では2000年をピークとして少子高齢化の波が押し寄せているようで、都市部以外では人口減少の傾向にあります。

栃木県

推計人口、1,942,312人/2019年10月1日、

東武鉄道の牙城栃木県ですが、東北新幹線が下支えしてくれている県庁所在地宇都宮市や小山市では戦後一貫して成長しており、一時ほどの勢いはなくなりましたが微増もしくは横ばい状態です?

しかし東北線から離れた、東武沿線では軒並み少子高齢化の影響を受けているようであり県全体としては他県同様に人口減少の傾向です!

群馬県

推計人口、1,937,626人/2019年10月1日

御多分に漏れず県全体としては、2000年問題の煽りか人口は減少傾向です。

更に県庁所在地である前橋市も2000年以降微減しており、2000年問題はクリア?したかに見えた交通の要所である高崎市も横ばい状態となっています。

前橋市

推計人口、332,999人/2019年10月1日

高崎市

推計人口、368,667人2019年10月1日

第3項 東日本大震災で露呈した災害時の帰宅困難者問題!

2011年3月11日に発生した東日本大震災では、中央線・西武新宿線(拝島線)京王線3線区では、多数の帰宅困難者(通勤・通学客)が生まれ、周辺道路は敗戦後間もない東京のように徒歩で帰宅する人達であふれました!

周辺諸藩?への押し付けだけでは解決できない昼間流入人口!と災害時の帰宅困難者!

区部への昼間流入人口は、1980年(昭和55年)に266万人だったのが徐々に増え、1995年(平成7年)に372万人とピークを迎え、その後は徐々に減少し2015年(平成27年)に318万人になった。昼間の流入人口が多いということは、それらの人々が区部で昼間に様々な活動(生産活動や消費活動)を行い活気を与えているという意味がある。だが、これは同時に、災害時には大量の帰宅困難者が生じるリスクを孕んでいることも意味する(東日本大震災の時には、東京都で約352万人が帰宅困難者になったと推計された...《Wikipediaより引用》

つまりいくら、近隣諸藩?に住人の移住・分散をお願いしても、「働く場所」が郊外移転をしてくれず「23区内」に居座っていたのでは、自治体としての環境インフラ整備の負担は楽になっても、利用客にとっては変わらずの「満員電車通勤」が続くわけです!

 

公開:2019年11月 9日
更新:2024年3月13日

投稿者:デジタヌ

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