狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

連載《 親露派が唱えるSLB;Sibirskey Logistics by Broad gaugeからは戦禍を被る以外何も...》ー第4回ー

第4回 極寒の地での鉄道建設の最大の難関永久凍土地帯!に広がる"大河""タイガツンドラ"地帯 

何度も述べてきましたように、通常はexplorer(探検家・先駆者)が川を遡り、適当なbase(野営地)を見つけ、川に沿ってそれに続くPioneer(開拓者)達が通るwagon trail(荷馬車轍)が自然にできて、その次にrail-roadが敷設されて、更に次の段階でwagon trailを利用したhighway(幹線道路)が整備されるという過程を踏むわけですが...

第1項 極寒の永久凍土地帯に広がるТундра & Тайга(湿原・湖沼地帯)では

シベリアではそう簡単には、ことは進みません!

17世紀以降の帝政ロシア時代になり極東シベリアに進出しだした帝政ロシアでは

西シベリアからカスピ海!に至るモスクワを取り囲むように流れるヴォルガ川、モスコー川(オカ川)沿いにシベリア奥地に遠征して、

エカテリンブルクに開発拠点としてのfort(砦・交易所)を築き、更に河川を使って奥地に踏査に分け入ったわけですが...

CCCP時代になると

Step1 精密航空測量から開始して

20世紀のCCCP時代になり第2次大戦後は、長距離航空機(爆撃機)の発達で、航空測量(第1次大戦直後はピンボケ写真が多く使いものにならなかったらしいですが)の精度が上がり詳細地図が完成したエリアについて、まず地質学者(&鉱山技師)が地形図を元に地質学的に鉱脈の見当をつけて資源開発を上申して...

Step 2 国家事業となると...

先ずは建設資材運搬のためのpioneer road(踏査用道路)を切り開き、流れが緩やかな「湖沼地帯」は川船で突破して、目的地周辺を調査して

Step 2 有望な鉱床が発見されれば

有望な鉱床が発見されれば、mine(鉱山)に至るrouteに、まずditch(排水溝)を掘削して、永久凍土の原因となる「水」の供給を出来るだけ排除して、ある程度排水が出来た時点で...

Step 3 reclamation road(開拓道路)、またはexploitation railway(開拓鉄道)を建設して

CCCP末期まではreclamation road(開拓道路)の代わりとして、Russian Narrow gaugeのexploitation railway(開拓鉄道)を敷設して、鉱山本格開発のための、機材を運び入れ

※CCCP崩壊後は、reclamation roadを建設して、

Step 4 鉱山が本格稼働すると

reclamation road、exploitation railwayの起点から徐々にbranch line(支線)を伸ばす!

と言う「気の遠くなるような厄介な行程」を辿ることとなりました。

なので、建設機械(重機)も十分には入手(輸入)できなかった、ソ連崩壊までは、お手軽な750mm(Russian Narrow gauge)の軽便鉄道が、先立って敷設されたのでしょう?

なので、結果的に大河川に沿った屈曲したルートとなるわけです。

 

公開:2021年12月19日
更新:2024年3月21日

投稿者:デジタヌ

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