連載《 臨海鉄道 や 専用線 が日本の港湾都市から消えて行った訳は...》ー第10回ー
有名どころでは、日本初の海岸埋め立て工業地帯、として知られる川崎・鶴見工業地帯に敷設された、鶴見線があげられる。
同線は、浅野セメントで有名な、浅野 総一郎氏が、当時3多摩の原石山から、石灰石を運び、浅野町にある同社のセメント工場に原料を運ぶために敷設され、その後、同埋め立て地に進出した企業も、東海道線からの引き込み線として利用した殖産路線!
第2項 京葉臨海鉄道 が第2の鶴見線になるかも...
別項でも取り上げたが、この京葉臨海鉄道(1963年開業)が、21世紀に一番注目される臨海鉄道になるだろう!
人口密集地の、首都圏にあり!
しかも、周りが、重工業地帯と準工業地帯(2次製品加工業・物流業)とに囲まれていて、更に近接して住宅地も広がっている!
つまり鶴見線同様に通勤需要が見込める訳!
また各支線も鶴見線同様に通勤に特化出来て、昼間は"運休"しても問題は生じないだろう!
更に、駅配置次第では、昼間の近隣住人の現金利用!も見込めることに...
沿線企業への通勤客にとっては
現在は、前途したように石油製品(燃料)輸送でほぞ細と?生計を立てているが...
起点の蘇我駅は内房線(総武快速線)京葉線の交わる重要ハブ駅であり、旅客化(LRT)化すれば、十分に勝算がある路線となりえる!
現状このエリアに通勤する人はマイカー通勤が主体だが、旅客運行を始めれば、鉄道転向組もかなり現れるだろう!
都心方面への通勤利用には
並行する内房線は駅間距離が長くラピッド路線で、準工業地帯寄りの住人にとっては意外と便が悪い。
並行する房総往還道は混雑がひどく路線バスも『歩くよりはまし』な程度!
月ぎめ(無料!)パーキングを併設すれば、パークアンドライドが実現出来てモーダルシフトにも貢献できる!
駅配置次第では、勿論自転車が利用可能な距離に収まる!
詳しくは別項で...
公開:2021年7月21日
更新:2024年3月21日
投稿者:デジタヌ
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