狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

鉄道(新線・新駅)神話!? への"地上げ屋 "と"自治体 Officer " の執着とは!...《 連載第6回》

第6回 建築・土木工事で肝要なのは"手抜き監視!"

小生が関与した(2005年当時)建設工事でも、某元受け建設会社(地方の中規模ゼネコン)では、最盛期100人近くいた現場従事者(土工・とび・鉄筋工...)の内、正規社員は現場を任された"所長"一人!

実際の指揮を執る監督さんは、派遣会社から派遣された"派遣社員"で正社員ではありませんでした!

この監督さんは私と同い年で、同じ建設現場で働く数少ない"ゼネコン"直雇用でもありました。

つまり、ゼネコン直雇の人間は小生も含めてたった3人!

第1項 土木工事で重要なのは♥施工管理者!

ここまで読み進めていただけばお分かりのように、適切な工程(作業手順書)に下ずいて、しっかりとした工程管理責任者が、厳格に"(工事)作業手順書"通りに工事を監督していれば、作業員があまり熟練していなくても、建設事業が遂行できるようなご姿勢となっています!

これは、東京のあちこちに穴を掘りまくって地下鉄建設を行っていた高度成長期以来変わっていません!

つまり、土工は、当時から出稼ぎ(農民)が作業していたわけです!

土木建設全般にわたって、韓国で不祥事が多発するのは、この施工管理がなってない!からです。

第1目 土木建設作業員は知っている"手抜きの施工"の実態!

この監督さんは大変器用な方で、大工(木工)、鉄筋工(番線結束)、足場組立(足場トビ)、上下水配管工、重機運転、と一人で何役もこなせる人でした!(だから監督が出来るのでしょうが...)

勿論全体の行程を見て、自然(降雨)状況に応じた"臨機応変?"な対処で、必要にしてかつ十分な?工期短縮指示を出されていました!(※10)

参※10)一時"旭化成"系列の「基礎杭打ち専門企業」が、大幅な工期短縮工法?を行った結果、重大 Incident に繋がり、欠陥マンション問題に発展した事件がありましたが...

30年程度の"リース物件"の場合、老巧化(外見上の古臭さ)と共に客足も遠のき、リース終了後には、更地に戻して地権者に返還されるのが通常なので、耐用年数30年の範囲内で?"行程省略"が行われるわけです。

具体的には

1)基礎杭の短縮!

2)地中梁の鉄筋数省略!

3)コンクリート打設時の"工数"省略

  • ●グレード改竄!
  • ●突き固め不良(省略!)
  • ●コンクリート養生期間の短縮!
  • ●打ち継ぎ不良(手抜き施工!)

4)外装の一部変更!などなど...

しかし通常は、原材料(鉄骨・生コン・鉄筋etc....)はゼネコン直手配なので、余程悪質な現場所長でもない限りは、全て、設計図面通りの数量で発注(現場納品)されています!

しかし、通常、スーパー・モール・家電量販店・ホームセンターなどの商業施設工事の場合、銀行融資の"金利"圧迫を抑えるために工期3ケ月が基本となっていて、着工が梅雨期にかかる場合、"問題の無い範囲?"で、省略施工が行われています。

例えば、地中梁の場合、"無理な工程"がたたり、殆どの建設現場で、3割程度の鉄筋は省略!されて!余分な?鉄筋は駐車場などの用地の地中に埋め!られてしまいます。

元々、設計事務所が、阪神大震災クラスの地震が来ても壊れないような、必要耐震強度を上回る十分な設計強度で設計して、建築許可を得ているので、余程運が悪くない限り?省略施工が発覚することは無い!わけです。

第2項 知人の話では...

工期10年程度かかった、東京の某鉄道会社の連続高架立体交差事業でも、大量の余剰鉄筋?が生して、事業用地内に埋めたそうです!

参考までに、関東・東北大震災を無事に躱して、びくともしていないようですが...

更に、工期短縮の常とう手段として、一般の建設事業でも当たり前に行われています!

※小生も何度も目撃しています!

 

公開:2021年7月 4日
更新:2024年3月30日

投稿者:デジタヌ

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