狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

連載《ショートした商都浪速・関西経済が甦るには道州制で近畿州を実現させる以外には...》ー第2回ー

第2回 世界とつながっている「なにわ」にないものは「自由裁量権!」だけ

「24時間空港」関空世界とつながっている大阪に無い物は、「自由裁量権」だけ! 。

明治新政府以来の中央集金(中央集権)地方再配分(地方交付金)制度を改めて、

地方分権(地方集金)で身の丈に合った「上納金!」制度に改めればおのずと税金の無駄使い(地下鉄建設・箱もの行政)が無くなり、

子々孫々にまでわたる!払いきれない付け回し巨額借金!国債発行)」は抑えられるでしょう...

第0項 大阪などの地方都市にみられる鉄道網から道路網への世代交代

(首都圏以外の)地方では「拠点間を結節」する鉄道網からエリア全体を「広く面状にカバーする」道路網に変化してきています。

近畿圏の地方都市でも、藩主の居城(県庁所在地)の城下街(官庁・オフィス街)から、広域に点在する商工業施設間を、有効に結ぶ道路網に主役の座を完全に明け渡してしまった、「中核都市」と「都市圏」が多く見受けられるようになりました。

主流が delivery に変化した「陸運業」では、もはや「大都市間の高速大量輸送」以外には、鉄道の利用価値が見いだせなくなっています。

しかも、door to door の home delivery には、 Container Termina で transship (積み替え) が必要な鉄道コンテナ輸送は、無駄が生じて不利となります!

ツマリ、フェリー航路が発達したわが国では、鉄道貨物輸送は不利なのです。

※ヨーロッパの Container Termina でのtrailer⇔Freight car(貨車)のtransship(積み替え)の例。

嘗ては一世を風靡した鉄道貨物も...

その昔鉄道貨物が主流であった頃は、国鉄・民鉄を問わず(大八車より)早くて、安全確実な輸送手段として「幹線鉄道の主要駅」(貨物輸送の集積地)には小口(個人)荷物取り扱い窓口があって、且つ必ずと言っていいぐらい駅周辺エリアの(商工業施設向け)「大口集配」のための「日本通運」の営業所(集配所)が併設されていました。

勿論、小生の幼少のころ昭和30年代には、国鉄「柏原駅」近鉄「道明寺駅」にも併設されていました。

★第2項 Traffic Network 整備は「道州」間の調整で? 

第0目 整備新幹線は拠点(中核都市)間の高速移動手段!

ビジネスにおいては拠点間のワープ?(高速移動)手段として整備新幹線は安全かつ快適で最適な交通手段ですが...

国家予算の多くを占める国土交通省の巨額公共投棄!(ビッグプロジェクト)の主体は、

整備新幹線から自動車専用道整備に変化してきています。

旧運輸省伐から建設省伐に省内の発言力(予算獲得)が変化してきているわけです。

首都圏以外では Freight transportation(貨物輸送)と、パーソナルユースの passenger traffic の主役は、

railroad から automobile 依存に大きく変化しました。

第1目 interstate highway 建設も州に任せるべき! 

USAの様に、interstate highway (一般国道・高規格幹線道路)の事業主体も、各州間の共同事業として、州同士に任せるべきでしょう。

ツマリ高規格幹線道路(無料高速道路)と地域高規格道路(国道バイパス)建設事業も、州内の実状(輸送密度)に即した計画となり、住人の要望(陳情)が通りやすくなる!わけです。

第2目 現在では都市交通整備も「中央官庁(国土交通省)」のお世話にならないとままならない状況に...

昭和30年代の大昔?のように、ツルハシとモッコ、手押しトロッコ、で土塁(土盛り)を築き、道や鉄路を作る時代ではなくなっています。

現在では、道路、鉄道は大型建設機械で整地し大掛かりな基礎工事で橋脚を立て、オーバーブリッジを築き、側道を整備するのが当たり前で、都心部・市街地では「環境保全」のために通常の建築物だと20階建ての高層マンションの高さ!に匹敵する地下深くをモグラのように巨大シールドマシンで地下トンネル掘削しなければならないなど、弱小地方自治体レベルでは到底賄いきれないほどの「巨額の建設費」を要する時代となっています。

参※★)1960年代でさえ、道路建設事業には土工の押す「手押しトロッコ」とツルハシ、モッコが大活躍?していて、府道12号 堺⇔大和高田線の建設を目撃(観察)した記憶が鮮明に残っています。

巨大プロジェクトが招いた主客転倒!

巨大事業は「巨大な利権」を生み、「利権のための infrastructure 整備!」という主客転倒・本末転倒の事態も生んでしまった!のです。

整備新幹線事業や全国の痴呆都市での地下鉄建設はこの典型でしょう。

身の丈に合った無理のない都市計画が...

ヨーロッパの地方の中核都市では身の丈に合った public transport system として「Tram;チンチン電車」と「trolley bus(無軌条電車?)」を中心に、都市内公共交通網を構築するのが当たり前!で、

ニューヨーク、ロンドンと並ぶパリ、ベルリンでさえトラム網が健在で大活躍!しています!、またLRT新線建設も盛んに行われています。

第3項 中央政府は教育・福利厚生・通貨政策・外交・国防・などに専念すべし!

Government agency(中央省庁)は、教育・科学振興・福利厚生・外交・国防・通貨政策など「♥State(主権国家)の根幹」をなす「崇高な政務」に専念すべきです。

下世話な infrastructure 整備は administrative office に任せるべき

現状国土交通省、通商産業省、などが取り仕切っている「下世話?な infrastructure 整備(※31)」は 、前途した様に administrative office(地方自治体・州)に権限移譲するべきでしょう。

参※31)学校・病院・役所?等の公共施設を含む道路・上下水道・鉄道などの基幹施設

 

公開:2019年8月 7日
更新:2024年4月 5日

投稿者:デジタヌ

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