狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

何れ 鹿島線 , 成田線 が廃線!となり 茨城県立カシマサッカースタジアム も廃墟に...《 連載第2回》

第2回 先行き不安なJR鹿島線(&成田線)と鹿島臨海鉄道

鹿島鉄道鉾田線の末路が脳裏を...

嘗て茨城県は沿線住人の大事な生命線だった鹿島鉄道鉾田線を切り捨てました!

ゆくゆくは鹿島臨海鉄道も同じ鉄路(みち)をたどるのでしょうか?...

第1項 臨海鉄道は重化学コンビナートでは「お呼びで無い」!

そもそも臨港鉄道の目的は、旅客輸送ではなく、臨港部の殖産鉄道すなわち貨物輸送です!それも燃料輸送がメインで、重化学コンビナートで算出される石油製品輸送にはあまり使用されない点です。

敗戦後の高度成長期以降に、誕生した第3期四日市石油コンビナート(1972年操業開始霞ヶ浦地区)等では、最初から臨港鉄道計画すらなかった訳です!

つまり重化学コンビナートでは、各プラント(工場)間がパイプラインで結ばれていて、しかも製品は、鉄道輸送には適さない代物!がの殆ど。

つい最近まで、石炭輸送が行われていた高崎線・秩父鉄道も石炭輸送が必要で亡くなったので、三ヶ尻支線が廃止されたわけで!

更に、米軍横田基地⇔京葉臨海鉄道間のジェット燃料輸送は有名なお話。

また、名古屋臨海鉄道→西濃鉄道上田石灰製造㈱神尾燃料輸送、四日市臨海鉄道⇔三岐鉄道の製品輸送、四日市臨海鉄道→関西線の燃料輸送などなど...

そして当鹿島臨海鉄は1983年に成田空港へのジェット燃料輸送の(鉄)路が途絶えて以来...

心配なのが、鹿島臨海鉄道と、鹿島線・成田線...

鹿島臨海鉄道は、ご存じの通り、鹿島工業地帯の出荷ラインとして、誕生した殖産臨海鉄道ですが...

こちらも、石油製品を生産しているのは1事業所のみで、大半はトラック輸送に頼る、重化学産業!

さらに前途したように前世紀に全盛期が終わった!と言っても過言ではない状況で...

つまり頼みの綱の、コンテナ貨物輸送がいつ途絶えても不思議でない状況!で...

おまけに、貨物輸送は、鹿島サッカースタジアム駅(貨物駅)でJR東日本に受け渡しており、自社は鹿島臨港部のみ!

第2項 頼みの綱の燃料輸送が無くなった今、ゆくゆくは貨物輸送も減少して...

貨物輸送が完全になくなれば...鹿島サッカースタジアム⇔佐原⇔松岸駅(銚子市)の成田線は鹿島臨海鉄道が引き受けざるを得なくなるでしょう!

茨城県が他県に跨ることを不服とするならば、鹿嶋市・神栖市・潮来市の3市は、高速バス以外の帝都東京への公共交通を無くすこととなり、サッカー開催も危ぶまれることに...

参※)1990年代小生がセールスマンで活躍していたころ、当地を良く訪問したが、当時から高速バスを利用するのが常だった。

ヘソ曲がりで鉄オタの小生は特急に乗って見たく、一度だけ利用したことがあったが、当時の鹿島神宮駅の吹き曝しのホームで"冬場"に1時間近く待つのは"荒行"に近いものだった!

第3項 サッカー特需輸送だけでは...

おまけに旅客営業は臨港部では無く、鹿嶋臨港鐵は通常JR鹿島神宮駅まで直通して鹿島線との連絡を計っていますが...

肝心の鹿島神宮駅(JR鹿島線)自体が、工場エリアから遠く離れており、前途したように地元住人はもとより、殆どのビジネス客は「便つがいがっての良い高速バス」を利用しています。

つまり小生が指摘した21世紀のアクセスモデル、地方都市間の「インターシティーは高速バス」利用(※31)の形態になってしまっているわけです!

そしてついに、先ごろ特急電車が昇天なさったようで。

参※31)当サイト内関連記事 LRT(鉄輪軌道)と高速バス路線で役割を入れ替え! はこちら。

 

公開:2021年7月26日
更新:2024年3月28日

投稿者:デジタヌ

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