音・道・楽・人 分室『旅するタヌキ』

愛知県芸術劇場 《 ホール 音響 ナビ 》愛知県民の宝?国内有数の規模を誇る" パイプオルガン "を守るには...

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訴訟問題にまで発展した、いわく因縁付きの「愛知芸術文化センター」に入居?している欠陥ホール群「愛知県芸術劇場 」。開館30年の節目を迎えるにあたって潔く"建替える"ほうが際限のない"追加工事"でぜいきんの無駄遣いを続けるよりましなのではないだろうか?

"欲張りすぎて"虻蜂取らず"に終わった『名古屋のカラクリ小屋"!』

コンサートホールは"大ホールの真上"に鎮座しているために、ご自慢のオルガンを響かせると"階下の大ホール"に低周波振動を直撃させる!

本邦初の本格的オペラハウスとして登場した「大ホール」は肝心のオペラ・バレエ公演では"3・4層目のメインバルコニー席"では前縁を除く「全席から指揮者・オーケストラ」が全く見えない!「演劇専用?」劇場となってしまっている!

更に地下には3分割アダプタブルステージ機構とロールバックシステムを備えた実験劇場(小劇場)まで備えた"総合舞台カラクリ小屋?"

"愛知県芸術文化センター?"のあらまし

※公式フロアガイドはこちら。

欲張った施設群

愛知県の誇る!?総合アミューズメント雑居ビル。

愛知県芸術劇場

4面舞台を持つ本格的オペラハウス擬き?の「大ホール」。

まともに鳴らすことのできない国内最大!クラスのパイプオルガンを装備してしまって"途方に暮れているコンサートホール

地元選出の代議士先生の演説会や市民団体のセミナー程度にしか利用できない実験劇場!(小ホール)の3つの「見世物小屋」を持つ愛知県立囈術激状?

愛知県美術館

民間美術商に好評のレンタル施設"ギャラリー"を売りにしている愛知県媚術館。

文化情報センター

宴会場として大いに持てはやされている立派な大宴会場"アートスペース"を有する文化冗報センター?"

の3つの施設が同居している。

見栄っ張り名古屋の象徴的施設

見てくれに拘る、愛知県民気質?を象徴している施設群では無いだろうか...

敷地は十分確保?できたはずだが...

立派な外観(見てくれ)の割には、"猫の額ほどのこの敷地"に3つの大型文化施設は完全に欲張りすぎだった!

これだけ欲張りたいなら、名古屋市と交渉して隣りの名古屋市立東桜小学校と第2号栄公園も含めたもう少し余裕のある敷地面積で事業に望むべきだった!

但し中京地区最大の収容人員2500席は呼び屋・プロモーターには「絶大な人気」で、大ホールの最も得意なはずの?「オペラ公演」は滅多に聞けない状況!

さらには、コンサートホールも中京地区のアマオケのメッカとなり、商売上は「大成功」と言ったところか...

さすが「抜け目の無い尾張商人気質」ではある?

芸術劇場には実験劇場としては滅多に使われることの無い小ホールや「大中2つの本格的なリハーサル室 」を備えた「音響にはあまり配慮の見られない」変な舞台芸術総合センター。

「見栄えを評価する音痴の先生方」には受けが良いようで...

2017年6月には音痴揃いの評議員で有名な「優良ホール100選」に選出された。

どうしてこの欠陥ホールが...?

選考委員の先生方は現場視察に行かれたことがあるのか?

愛知県芸術劇場これまでの歩み

1992年6月 ホール竣工同年10月30日アートプラザ、アートスペース、アートライブラリーなどを備えた 愛知県芸術劇場としてオープン。

2007年12月 、リハーサル室以外を休館して改修工事実施。

2008年3月 再開館

2016年12月 再び長期改修工事実施の為に休館。

2017年8月1日~ 改修工事の為にコンサートホール休館閉鎖。同年11月20日10階に同居している愛知県美術館が、改修工事のため?再休館。同年11月28日8階ギャラリーも改修工事のため?再休館

2018年4月1日から大ホール&リハーサル室施設改修工事のため1年間休館。

同年11月26日 コンサートホール&8階ギャラリーリニューアルテストオープン?

2019年4月 大ホール・リハーサル室&10階愛知県美術館リニューアルテストオープン?

開館26年間で4度の長期に渡る改修は明らかに異常!

何処を、同改修(若しくは調査・検討)しているのか判らないが、1982年の新建築基準法に基づいた耐震建築物が開館10年目で長期に渡る大改修?を行い、更に10年後から3年もかけて都合4度もの改修工事を実施するなど明らかに異常!

音響面でも定在波が「災いの基」だと気づいて、ステージに平土間3列もカバーできる「高さ・迎え角可変の機構付き」の(1間(1.8m)幅X20mのアクリル製Soundboardを追加した様ではあるが...

効果の程は奏者と聴衆が一番ご存じのハズ?!

しかしこの程度の付け刃では「低周波振動公害」対策には何の効果も無い!

多重構造で「ホールを積み上げたことが諸悪の根源」に...

豊田市コンサートホールが入っている豊田参合館 (※01)同様に積み上げてしまった!ことが最大の失敗原因!

  • ●B2F がリハーサル室
  • ●B1F が小ホール
  • ●2・3階が大ホール
  • ●4・5階がコンサートホール

しかも、空間の有効利用?の為に「だいほーると・コンサートホール」の間には"緩衝(分断)層"となるロビー・ホワイエなどの共有スペースが無い!

つまり、物騒な「国内最大級の連射砲」を持つトーチカ?が「十分な防振対策(低周波振動対策)」も施されない状態で、「大ホール」の真上に鎮座している!事になる。

このため、コンサートホールで「連射砲をぶん鳴らす」と、階下の大劇場の天井を強烈に振動させて、いまにも天井が崩落しそうに軋みだすすわけ!

後述する、2重隔壁は、豊田コンサートホール同様に「2・3階の廊下」を「レゾナンスチャンバー(共鳴体)」に用いて、20HZ前後のペダル音(重低音)による低周波振動を抑え込もうとしたためであろう!

元々ビルの中層部に、しかも間に「緩衝フロアー」も設置せずに、大ホールのシーリング(天井本体)とコンサートホールの客席スロープを共用させようとした「甘さが」裏目に出たという以外には解釈しようが無い!

普通なら、巨大オルガンを装備したコンサートホールとオペラハウスを重ねるなどという"暴挙"はやらないだろう!

事実、あまり褒められた施設でもないが メディキット県民文化センター(※01)でさえ、左右に並列させている!

参※01)当サイト関連記事 《 ホール 音響 ナビ 》豊田参合館はこちら。

参※01)メディキット県民文化センター《 ホール 音響 ナビ 》 はこちら

全国に3例の高層ビルの中に連射砲?を収めたトーチカ?の例 

1990年 東京芸術劇場 7・8・9・10階 東京芸術劇場《ホール 音響 ナビ》コンサートホール 1,999席 階下6Fはエントランスホール、ギャラリーなどの「緩衝フロアー」

1992年6月 当館  愛知県芸術劇場としてオープン。

同じく失敗例

※1998年 豊田豊田参合館 10~13階 《 ホール 音響 ナビ 》 コンサートホール 1004席

階下は"能楽堂"!

つまり、豊田豊田参合館は小規模ホールであるにも関わらず、フローティング(防振ゴム懸架)も行わず、既に愛知県芸術劇場の失敗例があったのに、レゾナンスチャンバーだけで切り抜けようとしたのは、明らかに業務上過失音響障害!だが、当館についても東京芸術劇場の先例があり、緩衝フロアーの設置が絶対に必要なことは承知していたはず!

上記以外にもビルの中に大規模ホールが、設置されている例は全国各地にあるが...

何れも「物騒な連射砲(パイプオルガン)」は設備していない!

更に、緩衝フロアーを設けずに、下層階のシーリング(天井)と上層階の床を共有する手法は、リハーサル室程度のイベントルームでは広く採用されているが、何れもパイプオルガンなどと言う"物騒な代物"は設備されていないホールばかり!

それでも、古くは旧大阪歌舞伎座(現ビッグカメラ)の地下にあった「戎橋松竹歌舞伎地下演芸場」では上部の3000人収容の「大阪歌舞伎座」でイベントがあるたびに"天井が今にも落ちそうな"「大振動」が発生して、当時の芸人の「お笑いネタ」になっていたことは有名な逸話で、「ホール建築デザイナー」なら当たり前に知っていたはず!

ステージ上しか見えない大ホール!

更に驚いたことに、全国有数の規模を誇るご自慢の4面舞台を持つ大劇場で「オペラ公演を行うと」3・4階バルコニーからは指揮者もオーケストラも全く見えなくなっていしまう点!

これではご自慢の鳥屋付きの本花道"大向こう"からでは全く見えず!「モダン芝居小屋」としても失格!

おまけに反響板も無いので、オーケストラ公演には使用出来ない!

なので使える?のは、歌謡ショー、アイドルグループのミュージカル擬きレビューショーと現代演劇だけ!

設計コンペ?で現デザイン(設計)を採用・承認した当時の、「愛知県施設局建築課」の担当者は、設計事務所ともども道義的責任を取るべきではないだろうか!

但し本件については

1994年5月29日、副知事の奥田信之が収賄の疑いで逮捕される...愛知県が発注する建築工事や、愛知芸術文化センターの追加工事契約の予算執行に関して、1991年10月と1992年2月の2回、大成建設名古屋支店の副支店長と営業第一部長から、県庁内副知事秘書室で計2,000万円のわいろを受け取った。...鈴木(元知事)は6月17日付で奥田を解職。

それとともに自身の監督責任を認め、...11月18日、奥田は懲役2年6月、執行猶予3年、追徴金2,000万円の一審有罪判決を受けた。

同年11月30日、鈴木は4選出馬を表明!1995年の知事選では自民・新進・社会・公明の推薦を受け4期目の当選を果たした。

愛知芸術文化センターの追加工事を巡るゼネコンへの赤字補てん疑惑は住民訴訟に発展し、住民らは1994年12月、工事を請け負った「大成・大林・鹿島・清水・鴻池・戸田・矢作・小原・大井建設共同企業体」、奥田信之、寺西学県議、当時県総務部長だった青山英次元副知事らに対し、総額約30億円を県に返還するよう求めた。

寺西は日高昇県議とともに大成建設が奥田に接近する際の橋渡し役を務めたとされる。

2003年7月18日にようやく和解が成立し、被告は計10億円を県に支払うこと本当に

JV(共同企業体)9社のうち大手6社が9億5,250万円を、地元3社が4,750万円を払った。

Wikipediaより引用》

として刑事訴訟・民事訴訟共に"うやむや判決"が確定しているので、蒸し返すことはほぼ不可能!

更に、民事訴訟については、たった"1円"でも分納すれば"支払う意思がある"と見做されて、必ずしも全額を"完済"しなくても"のらりくらり"と逃げ回って期限内に完済できなくても"うやむや"にされることが多い!本当に愛知県が受領したのか?...

さらに更に「改修工事」発注の遠因となった「基本的なデザインミス」と2016年から実施された2度目の大改修が必要となった「1度目」の改修不備?についても"うやむや"にされている!

被害を被ったのは当時の(上司)鈴木礼治元県知事を16年4期にも渡って信頼し続けた為に欠陥ホールをしょい込まされた"愛知県民"!という事になる。

全国低周波振動公害を告発する市民の会 名誉顧問 出自多留狸

欠陥施設?愛知県芸術劇場 を救う路はあるか?...

振動問題の解決手段・手立ては?...

いすれにせよ、"数十億円"規模の改修費が必要なので、前途したように建替えたほうが手っ取り早い!

アイデアその1)コンサートホールフロアー嵩上げ改修による「制振タンク」の設置

シェルター(建屋)の強度が如何程なのかは不明だが...

メインフロアーの嵩上げを行って床下に10立米(10ton)程度の"貯水槽"を設置する。

この手法は、IC工場などで利用される手法で「制振」には非常に有効に働く!

床面の防湿対策としては、「ゴムバック」で封止して貯水槽に収める「つまり航空機の燃料タンク」のような手法を用いれば問題は生じないだろう!

コンサートホールメインフロアー嵩上げ改修

ロールバックシステムでよく用いられるように、客席両袖を通路として中央部分を左右サイド・テラス席と同等レベルまで嵩上げすれば、このエリアでの定在波障害(※03)も回避できる!

若干座席数は減少するであろうが、現状被害に苦しむ?被り付きファンには歓迎されるであろう。

参※03)当サイト関連記事  第2章 定在波で起こる音響障害『ミステリーゾーン』とははこちら。

但し床(階下の天井)の強度次第だが...

まあ、この手法でも"パイプオルガン"の持つ「強大な振動エネルギー」を完全に吸収するのはかなり難しいであろう!

アイデア2)焼結ハニカム壁材使用による、解放型2重壁構造

建物を揺るがす"低周波共振"の原因は定在波(※04)すなわち停留圧力変動なので外壁を焼結ハニカム材を用いた解放型2重壁構造に改修すればある程度は収まる?

新たに建物本体(シェルター)外壁の内側に焼結ハニカム材で"内壁"を構築して、外壁の一部をカーテンウォールを使用した外断熱方式の開放型に改修する!

つまり、"ハニカム細管コアーのスーパーチャージャー"と同じで、両開口部で圧力波をバランスさせて圧力波を外部へ逃がす!

新たな内壁とカーテンウォールとの間に十分な断熱材(ロックウール・グラスファイバー)を充填すれば、外部への音響漏れも防止できるはず?

日本碍子、日本特殊陶業などの地場企業に相談すれば、軽量・高強度を備えた"セラミクスハニカム材があるはずで、シェルター内壁として用いるのなら数十㎜の板材で強度が事足りるはず?

現状のコンクリート製シェルター外壁を一部撤去して「セラミクス」と置き換えて「断熱材」で覆って"外断熱"と同じ工法でカーテンウォールで表装すれば、「遮音」防水・断熱が賄えるはず...

内側も、吸音用のグラスウールと音響格子で表装すれば、ハニカム貫通穴自体も埃で詰まることも無い?

クリーンルーム同様に、わずかに内圧をかけておけば、空調も効くはず?

参※04)当サイト関連記事  第1章 standing wave(定在波)は音波とは異なる物理現象!はこちら。

再度血税をはたいて"建替え"るしか抜本的解決策はない!

「低周波振動公害」の諸悪の根源がコンサートホールに設置された「国内最大級のオルガン」のペダル音(重低音)によるであることは明々白々なので...

その1)オルガンは他の公共施設に無償譲渡する!

例えば、 名古屋市に無償譲渡して、「センチュリーホール」(※02) 「フォレストホール」(※03)などの振動公害問題が発生しないオルガンに見合った規模のホールに移設する!

参※02)当サイト関連記事 名古屋国際会議場「センチュリーホール」《 ホール 音響 ナビ 》 収容人員3012席、はこちら。

参※03)当サイト関連記事 日本特殊陶業市民会館 フォレストホール《 ホール 音響 ナビ 》 収容人員2296席、はこちら。

その2)施設全体を建て替える

但し前途した"大ホールの眺望問題"は解決しないので...

1992年6月会館で約30年を経過したので、いっそ「潔く"立て直す"!」

名古屋市と交渉して、お隣の名古屋市立東桜小学校、栄公園の敷地を明け渡していただいて...

1)本館として

地下駐車場、小学校(校舎)、美術館・アートライブラリー(図書館)・アートスペース、芸術劇場大ホール(オペラハウス)・小ホールを現行の場所に建設。

2)Annnex(別館)として

コンサートホール、リハーサル室、&屋上に小学校グランド&栄公園!

として愛知県芸術センターを立て直すほうが、手っ取り早いのではなかろうか?

愛知県芸術劇場のロケーション

ところ  名古屋市東区東桜一丁目13番2号

名古屋の目抜き通り「広小路」の一本北側「錦通り」とテレビ塔で有名な「久屋大通り」の一本東側の「武平通り」に面した一角にNHK名古屋包装センターと並んで佇んでいる、東側には名古屋市立東桜小学校、栄公園が、「東栄通り」を挟んで東海テレビ・テレピアホール、西隣は外国人観光客に人気の高い屋上公園のある「オアシス21」が、そしてその西側にはランドマーク「名古屋テレビ塔」が、一本南側の広小路通りには名古屋市中区役所が、そして西側の「広小路」と「錦通り」に面した一帯はオフィス街であり、「錦通り」の北側は有名な栄の飲食街で辺りは名古屋の文化・行政・商業の中心街・大繁華街となっている。

愛知県芸術劇場へのアクセス

最寄りの駅 地下鉄栄駅

愛知県芸術劇場がある愛知県・名古屋市とは

※名古屋市の タウンヒストリアはこちら

愛知県の県庁所在地。
推計人口、2,311,132人/2018年4月1日

名古屋-品川(東京)1時間31分/11,090円/新幹線

愛知県芸術劇場の施設データ

Official Website https://www.aac.pref.aichi.jp/index.html

ご注意;以下の記事中※印は当サイト内の紹介記事リンクです。
但し、その他のリンクは事業主・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。

  1. 所属施設/所有者 愛知県芸術劇場/愛知県。
  2. 指定管理者/運営団体 (公財)愛知県文化振興事業団/愛知県。
  3. 開館   1992年10月30日
  4. 設計   A&T建築研究所

付属施設・その他

  1. 付属施設 アートスペース(会議室)x12、リハーサル室x2、
  2. 施設利用(利用料金等)案内 。

音響工学から眺めた"コンサートホール"の音響

(公式施設ガイドはこちら)

3重バルコニー構造のワインヤードタイプホール!?

コンサートホールは、クラシックを中心とする音楽専用ホールです。
演奏する人、聴く人の気持ちがひとつに溶けあうような、親近感のあるあたたかな空間づくりと、あくまでも"生音の演奏を聴く"という考え方を設計の基本にしています。<公式ホームページより引用>??????

所見

舞台後方にも3重のバルコニーが!

変形シューボックスと言うより、ワインヤード・アリーナ?タイプに近い構造のホール。

対抗並行面が多いデザインで、ベルリンフィルハーモニーホール同様音響改善に相当苦労した(している)様子!

アクリルエマルションペイント仕上げのプラスターボード製(※10)の天井の造詣はユニークを通り越して「異様」な光景。

2・3階サイド通路の「音響チャンバー」利用など苦労の後がうかがえるが、階下(大ホール)への根本的な低周波振動公害解決策は見当たらなかった様で、2017年現在長~い改修作業期間に入り休館中。

どのようなデザインで再登場するか楽しみな?ホールである。(何も変わっていませんでした!・2,019年3月現在)

※10、アクリルエマルションペイント仕上げのプラスターボードについての建材メーカーの解説記事はこちら

前代未聞の多層シューボックス?

そもそもシューボックス型ホールは、「1階平土間」、と「高層の1段桟敷」、「高い天井」、が基本でオペラハウスに代表されるような多層構造のバルコニー(桟敷)は設けないのが基本!

なぜなら、頭上の障壁(軒)を出来るだけ遠ざけ、無用な(反響)を無くす為である。

平行で平面な軒先天井

多層バルコニーを作る場合は奥行きはできるだけ浅く、各フロアーの天井と壁面とのコーナーは、額縁のような「飾り梁」を入れるか、最低でもスラントさせ軒先に向かって天井を上昇させるのが常識であるのにこの処理がなされていない!

中途半端な角型ワインヤード?

最もホーン効果の影響がでやすいステージ後方コーナー部分の天蓋?付きの、2層バルコニー席は酷すぎる!

この当たりは、センター配置のオルガンが10数Hzのペダル音を鳴らすと、悲惨な状態になるだろう。

全周にわたって配置された、訳のわからないワインヤード客席?

更にステージ前方も、平土間に相当する1階部分はほんの一部?

両サイドの壁は、装飾(額縁加工や装飾柱)や「テーパー無しの垂直壁」。

唯一の救いは木質壁である点だけ。

2階大向こうまで続く1階フロアー両袖のスラント桟敷?

は見晴らしには貢献するやもしれぬがここはアリーナでは無い!

シューボックスの天井桟敷?

極(悪)めつけは、ステージ正面の3層目の客席。

所感 重箱構造がすべての造作に"悪影響"を...

無駄な2重壁制振チャンバー手法

このホールは1階フロアー以外の2・3階両サイドテラスでは"2重壁."を採用している。

2・3階サイドテラス席のサウンドロック(扉)は外壁についており、木質パネルの内壁開口部はカーテンすらかかっていない「ただの開口部」である。

この手法は「京都コンサートホール」(※ホール音響Naviはこちら。)などでも用いられている手法(※13)だが...。

参※13)当サイト関連記事 第1節 外郭をサウンドロックとする手法 はこちら。

オーディトリアム内部の音響から考えると

後列背後のプレーンな木質パネルパーティションなど無い方がよほどましである。

どうせパネルを嵌めるのならば、せめてアンギュレーションか、スラント設置にして対抗面との完全平行をキェンセルするか、「木質の縦格子」に換装して音響ロック壁(防音壁;外壁)幅の約39mまでひろげて定在波周波数;約9Hzの可聴帯域(20~20kHz)外の低周波振動領域に逃がすことができたはずであり、そのほうが吸音材をたっぷりと使用出来て、しかもシェルター内壁面のスラント設置や大ピッチのアンギュレーションで定在波対策がやりやすかったはず!

パイプオルガンを備える同ホールではこの部分の定在波の1波長成分11Hzががまともに「ペダル音」と被さってしまい!、3階席R2L2列壁際全席が半波長成分5.5Hzの倍音列22Hzあたりのペダル音が聞こえなくなってしまう定在波音響障害(※14)だけでなく「眩暈・吐き気、強い不安感」等の神経障害(※15)も引き起こす結果となっている!

参※14)当サイト関連記事  第3節『ミステリーゾーン』で起きる音響現象はこちら。

参※15)当サイト関連記事  第2節 ミステリーゾーンで起こる最悪の音響障害「低周波振動健康被害!」はこちら。

消防法のとばっちりも...

(条例?)上の都合であろうが、1階メインフロアー後方左右にホール出入口を設けたために、メインフロアーを平土間に近い極めて緩いスロープにせざるを得ず、当初案の1・2階連続フロアー構想時の両脇の「ハノ字」段床部分だけが「テラス」として残り?、メインフロアー中央部分が両側に垂直の壁面で挟まれる形で取り残されてしまったのではなかろうか?

このサイドテラスの床囲いで挟まれた部分は間口が約18.8mでエリア全体に渡り9.3Hz/ 0.5λ、18.5Hz/ 1λの周波数成分をもつ定在波が停留する「ミステリーゾーン」(※16)となってしまっている!

前途した消防法(条例?)上の理由で定在波回避の常套手段(消極策)である扇形段床配列(又はハノ字段床)が採用できなくなりストレート配列!となってしまった為に生じた結果であろう?

※クリックすると拡大画像になります。

standing_wave3.jpg

参※16)当サイト関連記事  第2章 定在波で起こる音響障害『ミステリーゾーン』とははこちら。

総評 醜悪なコンサートホール?

禁則のオンパレード、全く酷い施設である!( 自治体建設課担当者に贈る 建築音響 デザイン面から眺めた"公共ホール計画"の手引き参照)

設計者は、ホール設計の「ド素人」か、それとも「大洞吹き」?

(この施設以外では、サンポートホール高松(※ガイド記事はこちら)など優れたホールも設計している?ハズなのに...、愛知県の施設課が余程「無茶な仕様(要求)」を押しつけたのであろうか?)

前代未聞の異様な天井!

基本構造と細部の処理(壁面処理)をケチった(手抜き?)した「付け」を天井で解消しようとしたために、このような異様な天井となったのであろうが......。

これじゃ巨大映画館では無いか!

いずれにせよ、2階・3階の大向こうは天井(&軒先)が迫り最悪で有ろう!

額縁加工のない平面パネルの壁面

オープンステージ周辺の1階壁はさすがに、凸面に湾曲が施された、木質パネルを並べて反響音の拡散に対する配慮が見られるが、この部分だけ!

他は全て平面・垂直の額縁無し平面パネルのオンパレード。

これでは対抗面との間で続く反響(エコー)の嵐で定在波(※18)が生じて、音楽鑑賞処では無かろう!

参※18)当サイト関連記事  第2節 平行する壁面間で起こるエコーが原因はこちら。

特に3階バルコニー周辺の処理は最低の安普請!

客席が減っても、角を落とした装飾柱とそれに続く天井4周の装飾梁、で音響特性を改善すべきだった。

そして、段付きの装飾梁をあしらった段付きの「伝統的公会堂風の天井」にすれば、大向こう上部の無様の長物「残響調節マジックボックス?(※19)」に頼らなくても、景観も音響も数段良くなっていたであろう。

(※ついでに申し上げれば、定在波と、残響は全く別物で、この手のマジックボックスでは定在波対策にはならない!)

つまり定在波共振による、階下への低周波振動公害!問題も...。

参※19)当サイト関連記事 第2節 マジックボックス・残響可変装置?はこちら。

定在波対策についての考察 version.2 revision.6 /2020.12.16

前途したように、このホールの定在波に対する備えは、定在波の周波数成分を可聴帯域(20~20kHz)外の低周波振動域に追い出す!暴挙と、ハノ字段床上の座席配列による谷間効果で定在波の実被害を逃れる回避策のみ!でシューボックスホールの最重要課題"定在波を駆逐する目的で壁面をスラントさせたり、アンギュレーションをもうけるような積極策"(※20)は皆無である!

参※20)当サイト関連記事  第2節 基本則 ホール内壁から「対抗する並行面」は完全に無す!はこちら。

2・3階バルコニー部では4隅のコーナーは面取りされているが

シューボックスホールでは通常「通路」として座席を設けないコーナー部分に座席を設ける結果となった。

ホール後部は定在波対策(※21)として仕方ないとして、ステージ背後のオルガンテラス席もこの手法をとったために、この部分で問題が生じている。

参※21)当サイト関連記事  第4項 背後壁面のコーナー面取りはこちら。

チケット購入時には...

チケット購入の際には、1階メインフロアー1列から14列の中央部14・15番席と各フロアー前方左右のコーナー席、同じく後方左右のコーナー席は避けられた方がよかろう。

さらに定在波が発生しているミステリーゾーンでは、どの席に座っても、周波数特性が乱れている、したがって楽器本来の音色とは異なった音色にしか聞こえない(評判の良い?シューボックスコンサートホールでも2階バルコニーなどでよく経験する!)。

聞いてる方はたまったものではないが、アマチュアオケが良く利用しているのもステージ上では定在波が発生しないためであろう!?(為にステージ上で演奏している限りはカラオケルームさながらに気持ちが良い?)

※以下、音速は室温28℃、海面標準気圧1013hPaの時の348.6m/sec で計算してあります。

※赤字は健康被害を生じさせる可聴帯域外"低周波振動障害"周波数成分!

※黄色 フラットパネルから反射された楽音(音色)に含まれている周波数成分で引き起こされる定在波成分。

※青色は、使用パネルのアンギュレーションで抑制(散乱拡散減衰)可能な周波数成分。

※カッコ()内は※カッコ()内は壁面反射限界内以下で大太鼓などの鳴り物以外ではトリガーとなる振動が生じない数値。

※詳しくは当サイト関連記事  第3節 ミステリーゾーンで起こる低周波振動健康被害!をご参照ください。

§1)間口方向定在波

●メインフロアー
メインフロアー側壁平行部分(4~14列)
  • ●サイドウォール屈曲パネル巾(or高さ): 約1.5~3.5x10m: 反射限界波長(1/2λ)約50Hz
  • ●側壁間約17.6m
  • ●定在波周波数成分; 約59.4Hz/3λ
2Fバルコニー部側壁平行部分(16~17列)
  • ●サイドウォール屈曲パネル巾(or高さ): 約3.2x33.2m: 反射限界波長(1/20λ)約5.5Hz
  • ●側壁間約31.7m
  • ●定在波周波数成分; (約5.5Hz/0.5λ、)約11Hz/1λ
●サイドテラス(桟敷)
1Fサイドテラス平行壁面部(1~12列)
  • ●サイドウォール屈曲パネル巾(or高さ): 約1.3~4.3x12m: 反射限界波長(1/2λ)約58.1Hz
  • ●側壁間約24&26m
  • ●定在波周波数成分; (約7.3Hz/0.5λ、約14.5Hz/1λ、約21.8Hz/1.5λ)、約58.1Hz/2λ
  • ※扇形形配列扇形段床(ハノ字段床)で定在波層を回避。

2Fサイドテラス平行壁面部
  • ●サイドウォール屈曲パネル巾(or高さ): 約3.2mx33.2m: 反射限界波長(1/20λ)約5.5Hz
  • ●側壁間約31.7m
  • ●定在波周波数成分; (約5.5Hz/0.5λ、約11Hz/1λ)、約16.5Hz/1.5λ、約22Hz/2λ
  • ※段床定在波層を回避。

2Fオルガン・コーラステラス平行壁面部
  • ●サイドウォール屈曲パネル巾(or高さ): 約3.2mx33.2m: 反射限界波長(1/20λ)約5.5Hz
  • ●側壁間約30m
  • ●定在波周波数成分; (約5.8Hz/0.5λ、約11.6Hz/1λ)17.4Hz/1.5λ、約23.2Hz/2λ、
  • ※扇形形配列扇形段床(ハノ字段床)で定在波層を回避
3Fサイドテラス平行壁面部

  • ●サイドウォール屈曲パネル巾(or高さ): 約5.4mx32m: 反射限界波長(1/2λ)約5.5Hz
  • ●側壁間約31.7m
  • ●定在波周波数成分; (約5.5Hz/0.5λ、約11Hz/1λ)約16.5Hz/1.5λ約22Hz/2λ、
  • ※段床で定在波層を回避
2Fオルガン・コーラステラス平行壁面部
  • ●サイドウォール屈曲パネル巾(or高さ): 約3.2mx33.2m: 反射限界波長(1/20λ)約5.5Hz
  • ●側壁間約30m
  • ●定在波周波数成分; (約5.8Hz/0.5λ、約11.6Hz/1λ)、17.4Hz/1.5λ約23.2Hz/2λ、
  • ※扇形形配列扇形段床(ハノ字段床)で定在波層を回避

§2)奥行き方向定在波

2F(2F大向こう壁面→ステージホリゾント反響板)
  • ●背後壁面屈曲パネル巾(or高さ): 約3.2mx20m: 反射限界波長(1/2λ)約?8.7Hz
  • ●最大奥行き約40.6m
  • ●定在波周波数成分; (約4.3Hz/0.5λ、約8.6Hz/1λ)
  • ※客席スロープで定在波抑止。
  • ※定在波高次周波数成分の抑制は大向こう背後壁面処理(音響メッシュグリル・縦格子&吸音材)で抑制?
3F(3階大向こう壁面→プロセニアム前縁)
  • ●背後壁面屈曲パネル巾(or高さ): 約1.9mx29m: 反射限界波長(1/2λ)約5.9?Hz
  • ●最大奥行き約45m
  • ●定在波周波数成分; (約3.8Hz/0.5λ)、約7.75Hz/1λ、)
  • ※客席スロープで定在波抑止。
  • ※定在波高次周波数成分の抑制はステージ(パイプオルガン前面形状と縦格子&吸音材)で抑制。

§3)高さ方向定在波

平土間床→天井最高部
  • ●天井反響板(屈曲)パネル巾(or高さ): 約1.8x22m: 反射限界波長(1/λ)約19.4Hz
  • ●客席平土間部約19.3m
  • 定在波周波数成分;(約9Hz/0.5λ、約18.Hz/1λ、27Hz/1.5λ
  • ※可変角反響板で定在波を抑止?

音響評価 version.2 revision.6 /2020.12.16

ホール音響評価点:得点52点/100点満点中

※1800席(車椅子スペース含む)のコンサートホールとしての評価。

※評価ポイント詳細は「"ホール音響ナビ"に用いた用いた評価法とは」をご参照ください。

※前提条件 音響障害エリアについて

「以下の座席ブロック」を個々の音響障害ブロックと見做します。

  • ●メインフロアーは「平土間部」「スロープ部」を夫々別ブロックと見做します。
  • ●上層階バルコニー、左右サイドテラスを夫々1エリアとして見做すこととします。
  • ●サイドテラス(桟敷席)は各階の左右を夫々別ブロックと見做します。
  • ワインヤード(アリーナ)形式については"各棚"を夫々別ブロックと見做します。

§1 「初期反射」軽減対策評価;得点16点/配点25点

※以下詳細は第1節 「初期反射」軽減対策評価:配点25点をご参照ください。

  • ※音響障害席の有無にかかわらず側壁面の表装(素材)に応じて「持ち点」とします!
  • ※表装の内硬質側壁部などの低得点表装の表装ランクを全体に当てはめます!
  • ※グルービング処理を施した木質パネル等の軟質壁材基礎点25点から硬質壁材基礎点13点の間6段階で素材基礎点を与えます。
  • 障害箇所1点/1箇所で基礎素材点から減じて持ち点とします。
  • ※基礎点に音響障害客席数比率を乗じて算出します。

§2 定在波対策評価;得点28点/配点50点

※以下詳細は第2節「定在波」対策評価の項目をご参照ください。

※各フロアーの配置・形状、壁面形状、をオーディエンス周辺壁面(概ね人の背の高さ:約1.8mの範囲内)の設えで評価します。

※基礎点に音響障害エリア客席数比率を乗じて算出します。

間口方向定在波
  • 扇形ホール・スラント設置壁以外「垂直完全平行側壁」部分のフロアー・バルコニー部では間口定在波が生じているとみなします。
平土間部分
  • 後列段床で保護!されていない全席を定在波音響障害席と見做します。
扇形またはハノ字段床部
  • (後列でスッポリ囲まれている)「深い扇形段床スロープ」(ハノ字段床を含む)部分では、両端の席を定在波音響障害席としてカウントします。
ストレート段床部

全席定在波音響障害席と見做します。

上下方向定在波
  • 完全平土間部分上部がスラント天井がまたは波状天井でない場合は全席を定在波音響障害席とします。
  • 天井の、小さなヴォールト(窪み)、格天井は定在波対策とは認めません。

§3 「客席配置」に対する配慮評価;得点5点/配点20点

※以下詳細は第3節 「音響障害と客席配置」に対する総合評価:配点20点をご参照ください。

  • ※定在波対策・初期反響対策に「眺望対策(前列障害)」を加味した値で評価します。
  • ※配点から障害エリア数を引いた持ち点に障害エリア客席数比率を乗じて算出します。

§4 「後期残響」への配慮評価;得点3点/配点上限5

※以下詳細は「後期残響」への配慮評価点:配点上限5点をご参照ください。

  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で評価します。
  • 上限5点の範囲内で上記1点/1アイテムで加算評価。
  • 算出に用いた値  version.2 revision.6 /2020.12.16

    初期反射対策評価

    ※客席フロアー壁面に木質プレーンパネルの箇所が認められたので規定により素材持ち点 20点とした。(反響音の強度順素材持ち点)

    基礎点B2=素材基礎点20点ー障害発生エリア数2=18点

    1)ホール後端部の"釣鐘現象"音響障害席 ;46?席(12席/1階14列4番~25番車いす席含む、34席/2階17列全席)

    ※3階大向こうについては、オルガン演奏時以外は問題無しとして不問とした

    2)側壁初期反射音響障害席 ;0?席

    ※全フロアー客席側方は通路となっているので不問とした。

    3)天井高さ不足音響障害(2.5m 以下)席;184?席(112席/2階16/17列全席、72席/3階7・8列13番~48番全席)

    重複カウント ;ー32席

    音響障害席総計;198?席

    定在波対策評価

    基礎点B1=基礎点50点ー障害発生エリア数9=41点

    1)間口方向定在波音響障害席;520?席
    (a)メインフロアー、各階ベランダ部分;336?席

    (308席/1階スロープ4~14列全席、2席/2階スロープ10列両端席、14席/3階ベランダ部分1~7列両端席、12席/3階ベランダ部分8列両翼席、)

    (b)サイドテラス(桟敷)部分;184?席

    (18席/1階サイドテラス1~9列後列全席、74席/2階サイドテラスR2・L2列12~48席、6席/2階オルガンテラスR2L2列9番~11番席、82席/3階サイドテラスR2L2列6番~46番後列全席、4席/3階サイドテラスR1L1列51番52番、)

    2)奥行き方向定在波音響障害席;24?席

    (24席/1階最後部座席17列13番~46番席、)

    ※2・3階についてはパイプオルガン両サイド壁のラウンドとオルガン本体前面の凹凸により並行面がキャンセルされているとして不問とした。

    3)上下方向定在波音響障害席;0?席

    (平土間上部、高さ可変反響板で並行をキャンセルしているので不問とした)

    重複カウント ;ー0席

    定在波障害顕著席総計;544?席

    客席配置評価

    基礎点B3=基礎点20点ー障害発生エリア数10=10点

    眺望不良席数;24席/1階平土間中央部座席3~3列9番~20番

    初期反射音響障害席 ;198?席

    定在波障害顕著席 ;544?席

    重複カウント ;ー20席

    音響障害席総計;746席

    算定式 

    評価点V=基礎点X(総席数ー障害座席数)/総席数

コンサートホールの施設データ

公式施設ガイドはこちら。

ホール様式 

『シューボックスタイプ』音楽専用ホール?。幅約31.8m、奥行き約48m

客席   

3フロアー 収容人員 1,800席、3重テラス、舞台背面3重テラス、

舞台設備 

オープンステージ。間口約22m、奥行き約11m、パイプオルガン

各種・図面・備品リスト&料金表

その他の設備 

楽屋、

コンサートホールがお得意のジャンル

コンサートホールは名古屋フィルハーモニー交響楽団のフランチャイズにも成っている。

クラシックコンサー以外にも、ソリストのリサイタル、アンサンブルの演奏会、小編成の室内楽コンサートなども行われ、また在中京地区の見栄っ張りアマチュアオーケストラの御用達ホールの一つともなっている。

愛知県芸術劇場の公演チケット情報

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら。

音響工学から眺めた大ホールの音響

(公式施設ガイドはこちら)

とかく異様なアピアランスの「コンサートホール」に注目が集まりがち?だが...

本施設群の最大の目玉施設は「愛知県立オペラハウス!」の当施設。

4面舞台、廻り本付きスライディングステージ、5分割ティルトアップ機構を備えている。

4スロープ4層5フロアー2480席の国内最大規模を誇る本格的「オペラハウス」!(※221)

立派なオーケストラピットを備えていて「ワーグナーの楽劇」にも対応できる!

但し前途したように、階上の「欠陥コンサートホール」の犠牲となり、満足に稼働出来ない"悲劇の「総合舞台芸術劇場」!

参※221)当サイト関連記事 日本の" オペラハウス "列伝!はこちら。

4層4スロープの変形馬蹄形劇場

本格的なオペラ上演が可能な、劇場(プロセニアム型ホール)です。
...主舞台だけでなく、両側舞台や後舞台も充実しています。
客席は2,500席。...。また、鑑賞条件の良い1,900席規模にも変更可能な可変(隔離壁)機構を備えています。
和物の上演時には、鳥屋付きの本花道が設置できます。...
<公式サイトより引用>

所見

1階、平土間部分の客席両サイドの壁面は木質、客先背面は両側の桟敷テラス相当部分以外は吸音材を有孔音響ボードで表装した「吸音壁」(※222)、

2・3・4バルコニー席背面壁も同様の作り。

最上層部分の客席上層部は開口部の大きなメッシュ格子で吸音材を表装した吸音壁。

とにかく初期反響対策に相当苦労した跡が在り在りと見てとれる。

このあたりが馬蹄形ホールの難しいところかも?

いずれにせよ、2階以上の上層部のバルコニー間隔(軒下)が狭い!

参※222)当サイト関連記事  第1節 吸音壁で初期反響を押さえて定在波を抑制する手法はこちら。

定在波を可聴周波数帯域外へ?

馬蹄形ホールの平面形状を利して

3階バルコニー後部側壁面間約26mで定在波周波数約12.7Hz

4・5階バルコニー後部側壁面間約22mで定在波周波数約15.5Hz

3・4・5階のR・L1・2・3テラスの完全平行面部分の壁間距離が約36mで定在波周波数約9.5Hz

で何れも可聴帯域外の低周波振動域に追いやっており実被害席は生じていない?

※1-1、定在波の悪影響に関する一般人向けnatuch音響さんの解説記事はこちら

※1-2、定在波に関するWikipediaの(技術者向け)解説はこちら。

※2、定在波対策については『第4章 セオリーその1 "定在波の駆逐" と "定在波障害の回避策"』をご覧ください

※3、関連記事『ホールに潜む ミステリー ゾーン (スポット)とは?』はこちら。

ご自慢の客席バルクヘッド(音響隔離壁)機構

4階ベランダ後方部178席と、5階正面ベランダ424席を閉鎖出来る大規模なバルクヘッド(隔離壁)カラクリ(※4)があり、1900席のホールとしても使用出来る。

と言うより最初から欲張らずに1900席にしておけば優れた音響だったかも?

※4、現代の3大迷発明!「珍妙からくり(残響調整装置、可変段床設備、可変吊り天井)」に関する記事はこちら。

オペラハウスに似合わないシミったれた剥き出し床!

通路部分にだけシミッタレタ・オフィス用テキスタイルブロックカーペットが敷かれ他は剥き出しのフローリング床!

所感

収容人員を欲張ったせいであろう

設計事務所お得意の、ワインヤード(段々畑テラス)を配した馬蹄形のオペラハウスの紛い物!

特に3層のテラスは最低!軒が低い上に、軒先が深い(不快!)。

PA頼りのミュージカルはまだしも、肉声のオペラでは軒先反響で歌手の滑舌がはっきり聞こえず、長時間の鑑賞は「我慢大会」ものであろう。

更に驚いたことに バルコニーから指揮者(&オーケストラ)が全く見えない!

富山のオーパードホール(※24)同様に、オーケストラピットを使用したオペラ・バレエ公演では3・4層目のバルコニー席の最前列以外からは指揮者(&オーケストラ が全く見えない!事。

これは完全に"デザインミス"!

オペラハウスのデザインは難しい!(というよりこの設計事務所は、公共ホールの設計経験があったの?)

このな状況では、バレエやオペラ公演がめったにないのも当たり前!

さらに、せっかく"鳥屋付きの仮設本花道"セットがあっても、大向こうから見えないのでは歌舞伎公演もできないはっきりいって『多目的使用不可!』多の目的に使えない欠陥ホール!

参※24)当サイト関連記事 オーバード・ホール 《 ホール 音響 ナビ 》はこちら。

但し、オーパー度ホールではオペラ・バレエ公演では4層目を締め切って「1600人」収容の中規模ホールとして使用している。(良心的ともいえる?)

総評

...にしても、この容積に4層2480人は詰め込みすぎだよね!

広大なステージに、仮設リンクとパイプ椅子を並べ、何処かの東京隣接都市(※紹介したくない記事はこちら)の様にプロレス興業でもやりますか...?

今後、兵庫芸文(※27)、やオーチャードホール(※28)、フェスティバルホール(※29)のような自走式の重量級反響板設備を導入して、オーケストラ「コンサート」にも使えるホールに改修すれば、収容人員2480席の規模と交通至便な立地条件で"中京地区"の「オーケストラコンサートの拠点」として華々しく活躍できるようになるかもしれない。

というわけで、この時点で、あまりの欠陥ぶりにあきれ返って気力がなくなったので、採点は感だけの暫定値とします!

参※27)当サイト関連記事 兵庫県立芸術文化センター 《 ホール 音響 ナビ 》『KOBELCO大ホール』はこちら。

参※28)当サイト関連記事 Bunkamura 《ホール 音響 ナビ》オーチャードホールはこちら。

参※29)当サイト関連記事 フェスティバルホール 《 ホール 音響 ナビ 》はこちら。

ホール音響評価点:57点(暫定値)

※改修後の客席配置で評価しています。

§1、「初期反射」軽減対策評価点:12点/25点満点

  • 木質パネル等持ち点25点から硬質壁在持ち点12点の間5段階持ち点評価。
  • 障害箇所1点/1箇所で持ち点から減点。
  • ※障害エリア客席数/収容人員 の比率で持ち点から算出する

§2,「定在波」対策評価点:37点/50点満点

§3,「客席配置」評価点:3点/20点満点

§4,残響その2「後期残響」への配慮評価点:5点/上限5点

  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で評価。
  • ※上限5点の範囲内で上記1点/1アイテムで加算評価。

大ホールの施設データ

※以下、畳数は全て中京間(1/2坪)表示です。

ホール様式 、『馬蹄形』プロセニアム型式多目的ホール。

客席   4層フロアー(3重バルコニー) 収容人員 2,480席、

  1. 客席仕様;客席配置図・座席表はこちら4スロープ4層5フロアー、フローリング床
  2. 収容人員2480席、(車椅子用スペースX8台、親子室X16席含む、)
    • 1階席X720席、1階(オーケストラピット部可動床可動席X176席、含む)、1階平土間中央部千鳥配列、
    • 2階席X524席、(車椅子用スペースX8台、多目的室、親子室X16席、含む)
    • 3階席X376席、
    • 4階席X354席、(バルクヘッド使用時178席)
    • 5階席X486席、(バルクヘッド使用時62席)

舞台設備 疑似4面舞台、可動プロセニアム:

  1. 間口 18.2m(移動ポータルにより14.7mまで縮小可能)
    高さ 12.0m(移動ポータルにより6.5mまで縮小可能)

    回り盆(回り舞台;直径16.38m)、主舞台のほぼ全面にわたる5基の大迫り(0~10度の傾斜床機能付)上手側舞台から主舞台に移動する5基の大型スライディングワゴンステージ、反響版、オーケストラピット(可動床)
  1. その他の設備 小楽屋6室(バス・トイレ付き)、中楽屋4室、大楽屋4室、スタッフ室3室、衣装室、主催者控室、シャワー室2室

大ホールがお得意のジャンル

アイドルカスのミュージカル仕立てレビューショー、Jポップ関係のコンサートや、往年のアイドル・エンタテイナーのワンマンショウ、ジャズコンサート、歌謡歌手の歌謡ショー、懐メロ歌手の歌謡ショー、有名タレントの座長ショー、落語・演芸寄席、トークショー、などのバレエ・オペラ・オーケストラコンサート以外!のジャンルに拘らない"バラエティーに富んだ色物イベントを得意としている!

またプロ演奏団体、以外にも数多くのアマチュア団体も利用している。

愛知県芸術劇場大ホールの公演チケット情報

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音響工学から眺めた小ホールの音響

(公式施設ガイドはこちら)

平土間多目的スペース

演劇、舞踊、音楽、パフォーマンス、トークショーなど、ジャンルにとらわれない自由で創造的な表現の場としてご利用いただける小規模ホールです。
長方形の箱型ホール(約360m2)で、エンドステージ、アリーナステージ等様々な舞台型式に対応できます。
一点吊り装置を主力とする吊り物機構を備えています。
舞台機構、舞台照明設備、電気音響設備には、コンピューター制御システムが導入されています。<公式ホームページより引用>??????

所見

アダプタブルステージ(可変床昇降システム※31)を備えた3階吹き抜けの平土間多目的イベントホール。固定席はなく可変ステージ周りにスタッキングチェアーを並べてホールとして使用する。

2階床相当部分に設備点検用のキャットウォークテラスが巡らされている。

天井は剥き出しの照明ブリッジを配置した流行の手法。

参※31)当サイト関連記事 第1節、アダプタブルステージはこちら

総評

実験演劇専用?ホールだからまあいいか。

ホール音響評価点:55点

※標準?エンドステージレイアウトで評価。

§1,「定在波」対策評価点:22点/50点満点

  • ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、をオーディエンス周辺壁面(概ね人の背の高さ:約1.8mの範囲内)の設えで評価する。
  • 「完全平行壁面」部分に定在波障害回避策が講じられていない場合は、持ち点を満点x0.5=25点に減ずる。
  • ※障害エリア客席数/収容人員 の比率で持ち点から算出する。

§2、残響その1 「初期反射」軽減対策評価点:16点/25点満点

  • 木質パネル等持ち点25点から硬質壁在持ち点12点の間5段階持ち点評価。
  • 障害箇所1点/1箇所で持ち点から減点。
  • ※障害エリア客席数/収容人員 の比率で持ち点から算出する

§3,「客席配置」評価点:15点/20点満点

  • ※壁際通路、大向こう通路の有無、天井高さ、バルコニー・テラス部の軒先高さ、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で持ち点から減点。
  • ※障害客席数/収容人員 の比率で持ち点から算出する

§4,残響その2「後期残響」への配慮評価点:2点/上限5

  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で評価。
  • ※上限5点の範囲内で上記1点/1アイテムで加算評価。

※関連記事 「ホール音響評価法についての提案」はこちら。

算出に用いた値;

●定在波対策持ち点;24点/障害発生個所1ケ所

想定・定在波障害席数;24席(14席/可変段床部、10席/ロールバックシステムスロープ席)

●初期反射持ち点 17点/素材点20点&障害発生個所3ケ所

想定・初期反射障害6席(6席/1F席)

●客席配置持ち点 17点/障害発生個所3ケ所

眺望不良席数;24席/1F平土間中央部座席

音響不良席その1;定在波障害席数;24席(14席/可変段床部、10席/ロールバックシステムスロープ席)

音響不良席その2 ;初期反射障害6席(6席/1F席)

重複カウント ;ー6席

音響障害席総計;24席

小ホールの施設データ

ホール様式 
  • 平土間型式多目的イベントホール。
客席 
  • 1フロアー 収容人員 収容人員 最大330席、可動床、ロールバックシステム固定席

舞台設備
  • オープンステージ形式 
  • 3分割アダプタブルステージ(可動床システム)
    昇降舞台(9m×7.2m)1基、(9m×3.6m) 2基、道具バトン10本、高さ7.5m(ライトブリッジ迄)
各種図面,備品リスト&料金表

小ホールがお得意のジャンル

主にセミナー、講演会、市民団体の集会、お稽古事の発表会などに用いられ、

ジャズコンサート、落語・演芸寄席、トークショー、大衆演劇、着ぐるみヒーローショー、大道芸、パフォーマンス・ショーなどの色物などジャンルに拘らないバラエティーに富んだイベントが行われている。

またパーティー・レセプションなどの会場としてもつかわれている。

小ホールで催されるコンサート・イベントチケット情報

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら。

その他の施設の音響

アートスペース

(公式施設ガイドはこちら)

A室

12階最上階に面積360㎡(約217.5畳)のアートスペースA室 と呼ばれる天井の高い(約6.4m)とブロックカーペット敷の立派な平土間講堂がある。

ステージは無い平土間だが、ポータブルステージ(演台)が用意されており、スタッキングチェアー使用で最大280席収容のオープンステージ講堂となり、普段はセミナーや講演会などに用いられている。

正面には立派な木製反響板(スクリーンシャッター)が設置されている。

壁面は壁クロスで表装された、合板+石膏ボードのいわゆるホテルの宴会場仕様。

天井はプラスターボード!製のアーチ天井となっており、左右6か所に簡易シャンデリア照明が配置されている。

残念なことに、防音防振施設では無い!ので、ラッパ・太鼓・鳴り物・ピアノなどの重低音・低周波振動のともなう楽器はお断り!だが、アカペラのコーラス程度なら交渉次第で利用できるようである。

ルーム音響評価点:70点

※会議室、宴会場、展示会場などがメイン用途のためルーム音響評価を適用しました。

§1「定在波対策」評価点:25点/50点満点
  • ※ルーム低層部がプレーンな垂直壁で囲まれ、天井・床面を含む「並行した対抗面」が1対以上ある場合は、満点x0.5=25点をベースに減点算出。
§2「初期反射」対策評価点:45点/50点満点
  • ※ルーム低層部壁面3面以上がアンギュレーションやカーテン設備などが無い「プレーンな壁面」の場合は、満点x0.5=25点をベースに減点算出。

アートスペースB~H&X

(公式施設ガイドはこちら)

同じく最上階に4室の会議室と、展示スペースとしても利用できる2室の多目的イベントスペース(2階吹き抜け相当の高い天井を持つ平土間講堂)
が設けられている。(この施設が一番真面かも?」)

更に地階にはX室?と呼ばれる144㎡(約87畳)のPタイル張りのマルチスペースが用意され、美術作品の個展、等に利用されている。

リハーサル室

(公式施設ガイドはこちら)

大・中2室のリハーサル室はそれぞれ控え室2室付き。

全周有孔音響ボードで表装された遮音(吸音)構造を持ち、どういうわけか、お粗末なホールにしては立派なリハーサル室。

天井が高く(2階吹き抜け)広々としたリハーサル室は広さ的には問題なさそう。

大リハーサル室

  • 大リハーサル室、;幅約23.1mx奥行約16.1m、床面積約370㎡(約223.5畳)天井高さ;約5.3m Pタイル床、バレエ・ダンスレッスンバーを装備した壁面ミラー(カーテン付き)を備え、控室2室、を備えている。

壁面は、部分的に有孔音響ボードで表装された遮音(吸音)構造のアンギュレーション設置、同じく部分的に有孔音響ボードで表装された天井を持つ。

高層部周辺壁面にはキャットウォークが巡らされ、むき出しの照明コラムが備わった流行のデザイン。

ルーム音響評価点:65点
§1「定在波対策」評価点:25点/50点満点
  • ※ルーム低層部がプレーンな垂直壁で囲まれ、天井・床面を含む「並行した対抗面」が1対以上ある場合は、満点x0.5=25点をベースに減点算出。
§2「初期反射」対策評価点:40点/50点満点
  • ※ルーム低層部壁面3面以上がアンギュレーションやカーテン設備などが無い「プレーンな壁面」の場合は、満点x0.5=25点をベースに減点算出。

中リハーサル室

  • 小リハーサル室、;幅約17mx奥行約16.2m、床面積約275㎡(約★畳)天井高さ;約4.5m フローリング床、バレエ・ダンスレッスンバーを装備した壁面ミラー(カーテン付き)を備えシャワー室(男女各々x)、控室2室、を備えている。

壁面は、アンギュレーションを持たせた木質パネルを遮音(吸音)構造、同じくアンギュレーションを持たせた部分的に有孔音響ボードで表装された天井を持つ。

ルーム音響評価点:85点
§1「定在波対策」評価点:40点/50点満点
  • ※ルーム低層部がプレーンな垂直壁で囲まれ、天井・床面を含む「並行した対抗面」が1対以上ある場合は、満点x0.5=25点をベースに減点算出。
§2「初期反射」対策評価点:45点/50点満点
  • ※ルーム低層部壁面3面以上がアンギュレーションやカーテン設備などが無い「プレーンな壁面」の場合は、満点x0.5=25点をベースに減点算出。

 

公開:2017年9月 7日
更新:2021年1月22日

投稿者:デジタヌ


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