メディキット県民文化センター/宮崎市内《ホール音響Navi》
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宮崎県が誇る総合舞台芸術センター。宮崎県宮崎市に位置する舞台芸術施設。愛称は『メディキット県民文化センター』。パイプオルガンが設置されているアイザックスターンホールと演劇ホールを主とする。
メディキット県民文化センター ページの目次
メディキット県民文化センター のあらまし
Official Website http://www.miyazaki-ac.jp/
※ご注意;以下※印は当サイト内の関連記事リンクです。
但し、その他のリンクは施設運営者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。
宮崎県が誇る総合舞台芸術センター。
宮崎県宮崎市に位置する舞台芸術施設。愛称は『メディキット県民文化センター』。パイプオルガンが設置されているアイザックスターンホールと演劇ホールを主とする。
宮崎国際音楽祭(※00)のメイン会場となっている。
参※00)当サイト関連記事 第24回宮崎国際音楽祭《 マミニャンのお気楽コンサートNavi 2019》はこちら。
メディキット県民文化センターのロケーション
ところ 所在地 宮崎市船塚3丁目210番地
JR日豊本線と大淀川に挟まれた、文化公園通りと、平和通り、文化公園北通り、文化公園南通に囲まれた宮崎総合文化公園内に宮崎県立美術館、宮崎県立図書館と共に佇んでいる。
北側には南九州大学、と宮崎県総合博物館がある広大な宮崎神宮の森、最寄り駅「宮崎神宮」を挟んで日本中央競馬会・宮崎育成牧場トラック、南側には宮崎公立大学などがある、文教エリアとなっている。
メディキット県民文化センターへのアクセス
最寄りの駅 日豊本線宮崎神宮駅
メディキット県民文化センター の施設データ
- 所属施設/所有者 宮崎県立芸術劇場/宮崎県。
- 指定管理者/運営団体 財団法人宮崎県立劇場/宮崎県。
- 開館 1993年
付属施設・その他
施設利用ガイド
- 全施設利用料金案内 利用料金表 はこちらへ。
- 付属施設利用料金案内 利用料金表 はこちらへ。
★音響工学から眺めたアイザックスターンホール
2層3フロアーのサイドテラスを持つオルガンを備えた贅沢なつくりのシューボックスコンサートホール。
贅沢な備品類
パイプオルガン
須藤オルガン工房製国産オルガン、国内最大級66ストップ。
4メーカーのフルコンサートピアノ設置
スタインウェイ、ベーゼンドルファー、ヤマハ、カワイ。
アイザックスターンホールがお得意のジャンル
宮崎交際音楽祭のメインホールでもある。
オーケストラコンサート以外にもソリストのリサイタル、アンサンブルの演奏会等、小編成の室内楽コンサートなどが行われている。
またプロ演奏団体、以外にも数多くのアマチュア団体が利用している。
アイザックスターンホールで催されるコンサート情報
所見
2層3階のテラス席をもつが各層とも十分に天井高さが確保されており軒先も浅い、全周木壁、音響拡散体の使用、折上げた公会堂型天井、さらに1階平土間・スロープともに上層階に比べ壁が絞り込まれており、2階テラス席の影響が無いデザイン。
天井は凝った設えのヴォールト天井
天井は周囲の壁面から折れ上がったとなっている凝った設えのヴォールト(※11)で中央部は緩やかな波状で床との高さ方向定在波の存在を意識はしている?」
所感
宮崎県民気質の表れ?
質実剛健・質素倹約のお隣島津藩に比べ、南国気質そのまんまの「ノンキで楽天的、ハイカラ・派手好き」な気質が、国際会議場に始まり分不相応な箱物文化を育んだのであろう、アーア...。
これから先どうするおつもり?
総評
一見厚化粧(豪華な設え=音響拡散体)で美人に見えるホールだが、細部を眺めると、N田音響設計の作品に共通した、残響(※12)偏重、定在波(※13)軽視!の基本姿勢に貫かれている?
特にシューボックス(長型)ホール後部で発生しやすい定在波エリアに対する対策(※14)は最初から諦めているのか?
もちろんこのホールも含め手掛けたほとんどのホールで対策は行われていない!
2層目バルコニーの大向うと、両側壁いっぱいいっぱいに詰め込んだ座席もいただけない。
また平土間部分中央部11番~22番1列から10列をどうして千鳥配列座席にしなかったのか?
最悪なホール最前部コーナー席!
最悪はさらにパイプオルガンを備えたホールであるにもかかわらず、通常はタブー(※15)とされている2・3階テラスの最前部コーナー部分にまで客席を詰め込んだのは最悪といわざるをえないだろう!
こんなところでパイプオルガンのペダル音(際低音域=重低音)を聞かされたらたまったものではない!
(貴方の御家庭の部屋の隅に立って見られたらすぐに体験できる)
音響拡散効果しか期待できないアンギューション壁面
※クリックすると階大画像が見られます。
其々の壁面は(3角プレートがクロスした2重のスラント壁)凝った設えのアンギュレーションが施されており、4波長!以上の定在波高調波周波数成分は意識しているが、但し基本サイズが1.5間(2.7m)なので、スラント角度方向に反射させることができる周波数は64.5hz以上の高調波成分のみ。
つまり、それ以下の重低音成分及び間口相当の半波長成分には効果が無い!
つまりこのホールでは、聴感上の定在波音響障害はフラッター(ビビり音)ぐらいしか影響は出ないだろうが
特にバスドラムの強打、ご自慢のパイプオルガンのペダル音には、グランドピアノの低音域には1はちょうに相当する約17.8Hz/1λの周波数成分が豊富に含まれており、健康障害を誘発する可聴帯域外の「低周波振動」成分を持つ定在波は生じている!
※クリックすると拡大画像になります
やはりスロープ部分は扇形段床配列(※16)にすべきであった。
参※16)当サイト関連記事 第1節 扇状段床座席を用いたホール横断定在波の障害回避策 はこちら。
参※17)当サイト関連記事 第2節『ミステリーゾーン』で起きる現象 はこちら。
ステージ大部分と平土間部分の大半が上下定在波の餌食に!
更には、上下高さ方向定在波対策にも疑問があり、この程度の波状ヴォールト部では、平土間部分1~9列3番~30番計252席は高さ方向定在波のミステリゾーン(※17)に嵌っている可能性が高い!
ステージ上では両側壁から約1.8m以上はなれたほとんどのステージ上の楽師が定在波による音響障害をこうむっている!
被害がステージ上にも及んでいるので、ご自慢のシャンデリアを撤去して、可変迎え角度設定が可能な東京芸大新奏楽堂(※18)のような一体型、ないしはセグメント反響板(※19)を設置すべきだろう!
参※18)当サイト関連記事 新奏楽堂音響Navi」はこちら。
参※19)当サイト関連記事 第2項 手法その2、セグメント反響板 はこちら。
特殊メイク(音響拡散体の網羅)では心地よい韻きは得られない
(下駄をはかせても!)評価60点については、オーナーの宮崎県、指定管理者の両者が不服であろうが...一番不服に感じているのは、莫大な借金(県債)を投じてまで建設したのに、「満足のいく結果(音響)が得られない」でいる「県民」の方々では無いだろうか!
更に、当地には評判の高い宮崎市民文化ホール 《 ホール 音響 ナビ 》があり、聴衆(市民)が一番よく当ホールの"不愉快"さを心得ており、アマチュア団体以外音楽イベントの少なさも実態を良く表している!
早急に日本音響エンジニアリングさん等の「豊富な実績で信頼のおける法人」に依頼して「音響特性(周波数特性(スペクトル)」特性を再調査(※20)して対策を講じるべきである!
現状では自画自賛のラーメン店(※21)と"同じ穴の狢"といえるのではないだろうか?!
参※20)当サイト関連記事 新 音響測定法 の提案はこちら。
参※21)当サイト関連記事 自画自賛の「ラーメン屋とコンサートホール」の共通点!?はこちら。
定在波対策についての考察
間口方向
1Fメインフロア最大幅
- 有効反射面1辺2.7m:約64.5Hz(1/2λ)
- メインフロアー側壁間 最大約19.5ⅿ;
- 定在波周波数成分;(約9Hz/0.5λ、)約17.8Hz/1λ、約26.8Hz/1.5λ、約35.8Hz/2λ、約71.5Hz/4λ
- 後半スロープ部壁面間約15m;
- 定在波周波数成分;(約11.6Hz/0.5λ、)約23.2Hz/1λ、約34.9Hz/1.5λ、約71.5Hz/2λ、
2/・3Fバルコニー・テラス部最大幅
- 最大幅約22.5m;
- 定在波周波数成分;約7.7Hz/0.5λ、約15.5Hz/1λ、約23.2Hz/1.5λ、約31Hz/2λ、
最大奥行き方向
2F(オルガン背後壁面→2階大向こう壁面)
- 最大奥行き約51.5m;
- 定在波周波数成分;約3.4Hz/0.5λ、約6.8Hz/1λ、
ステージ床面&・平土間床→天井最高部高さ方向
- 客席平土間部約18.9m;
- 定在波周波数成分;約9.2Hz/0.5λ、約18.4Hz/1λ、約27.7Hz/1.5λ、約36.9Hz/2λ、約46.1Hz/2.5λ、約55.3Hz/3λ、
- ステージ部約18.4m;
- 定在波周波数成分;約9.4Hz/0.5λ、約18.9Hz/1λ、約28.4Hz/1.5λ、約37.9Hz/2λ、約47.4Hz/2.5λ、約56.8Hz/3λ、
赤字は健康障害を誘発する可聴帯域外低周波振動成分。
青色は、乱反射で拡散減衰きる高調波成分
音響評価 version.2 revision.6 /2020.12.16
ホール音響評価点:得点60点/100点満点中
※1818席(車椅子スペース含む)のコンサートホールとしての評価。
※評価ポイント詳細は「"ホール音響ナビ"に用いた用いた評価法とは」をご参照ください。
※前提条件 音響障害エリアについて
「以下の座席ブロック」を個々の音響障害ブロックと見做します。
- ●メインフロアーは「平土間部」「スロープ部」を夫々別ブロックと見做します。
- ●上層階バルコニー、左右サイドテラスを夫々1エリアとして見做すこととします。
- ●サイドテラス(桟敷席)は各階の左右を夫々別ブロックと見做します。
- ●ワインヤード(アリーナ)形式については"各棚"を夫々別ブロックと見做します。
§1 「初期反射」軽減対策評価;得点16点/配点25点
※以下詳細は第1節 「初期反射」軽減対策評価:配点25点をご参照ください。
- ※音響障害席の有無にかかわらず側壁面の表装(素材)に応じて「持ち点」とします!
- ※表装の内硬質側壁部などの低得点表装の表装ランクを全体に当てはめます!
- ※グルービング処理を施した木質パネル等の軟質壁材基礎点25点から硬質壁材基礎点13点の間6段階で素材基礎点を与えます。
- ※障害箇所1点/1箇所で基礎素材点から減じて持ち点とします。
- ※基礎点に音響障害客席数比率を乗じて算出します。
§2 定在波対策評価;得点31点/配点50点
※以下詳細は第2節「定在波」対策評価の項目をご参照ください。
※各フロアーの配置・形状、壁面形状、をオーディエンス周辺壁面(概ね人の背の高さ:約1.8mの範囲内)の設えで評価します。
※基礎点に音響障害エリア客席数比率を乗じて算出します。
間口方向定在波
- 扇形ホール・スラント設置壁以外の「垂直完全平行側壁」部分のフロアー・バルコニー部では間口定在波が生じているとみなします。
平土間部分
- 後列段床で保護!されていない全席を定在波音響障害席と見做します。
扇形またはハノ字段床部
- (後列でスッポリ囲まれている)「深い扇形段床スロープ」(ハノ字段床を含む)部分では、両端の席を定在波音響障害席としてカウントします。
ストレート段床部
全席を定在波音響障害席と見做します。
上下方向定在波
- 完全平土間部分上部がスラント天井がまたは波状天井でない場合は全席を定在波音響障害席とします。
- 天井の、小さなヴォールト(窪み)、格天井は定在波対策とは認めません。
§3 「客席配置」に対する配慮評価;得点8点/配点20点
※以下詳細は第3節 「音響障害と客席配置」に対する総合評価:配点20点をご参照ください。
- ※定在波対策・初期反響対策に「眺望対策(前列障害)」を加味した値で評価します。
- ※配点から障害エリア数を引いた持ち点に障害エリア客席数比率を乗じて算出します。
§4 「後期残響」への配慮評価;得点5点/配点上限5点
※以下詳細は「後期残響」への配慮評価点:配点上限5点をご参照ください。
- ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で評価します。
- ※上限5点の範囲内で上記1点/1アイテムで加算評価。
算出に用いた値 version.2 revision.6 /2020.12.16
初期反射対策評価
※客席フロアー壁面に低得点表装1間(1.8m)幅以上の木質プレーンパネル(段差を設けた凹凸配置 を含む。)の箇所が認められたので規定により素材持ち点 20点とした。(反響音の強度順素材持ち点)
基礎点B2=素材基礎点20点ー障害発生エリア数3=17点
1)ホール後端部の"釣鐘現象"音響障害席 ;0?席※1階大向こう席は、音響格子&吸音・遮音壁となっているので不問とした。
2)側壁初期反射音響障害席 ;4?席(3階サイドテラスL/R1・2番席)
3)天井高さ不足音響障害(2.5m 以下)席;68?席(8席/2階サイドテラスL/R1列64番~67番席席、60席/4階後部座席41~42列全席、)
重複カウント ;ー0席
音響障害席総計;72?席
定在波対策評価
基礎点B1=基礎点50点ー障害発生エリア数8=42点
※間口横断定在波については症状が出ない(鈍感?)な人も多いので、エリア点のみ減点した、但し上下定在波は明らかに、音色の変化、幽霊楽器などに現れるので音響障害席を特定した!
1)間口方向定在波音響障害席;192?席
(a)メインフロアー、各階ベランダ部分;192?席
(192席/4階スロープ後半37~42列全席)
(b)サイドテラス(桟敷)部分;0?席
2)奥行き方向定在波音響障害席;0?席
3)上下方向定在波音響障害席;252?席
(252席/1階平土間座席1~9列3番~30番、)
重複カウント ;ー252?席
定在波障害顕著席総計;444?席
客席配置評価
基礎点B3=基礎点20点ー障害発生エリア数8=12点
眺望不良席数;96席/1階平土間中央部座席2~9列11番~22番
初期反射音響障害席 ;72?席
定在波障害顕著席 ;444?席
重複カウント ;ー96席
音響障害席総計;516席
算定式
評価点V=基礎点X(総席数ー障害座席数)/総席数
アイザックスターンホールの施設データ
ホール様式
-
『シューボックスタイプ』オープンステージ音楽専用ホール
オーディトリアム寸法
- 最大幅;22.5m/2階バルコニーテラス部&19.5ⅿ/1階メインフロアー、
- 最峡部15m/1階後半スロープ部最大奥行き;約51.7m(オルガン背後壁→2F大向こう背後壁)最後部高さ18.9m
客席
- 3フロアー(2スロープ) 収容人員 1818席、2・3階テラス席)、
舞台設備
- オープンステージ形式間口19.5m 奥行き11.0m ステージ高さ;Fl+0.5m,天井高さ18.3m/ステージ上
- その他の設備 パイプオルガン、楽屋x8、ホワイエ・ビュッフェ
各種図面,備品リスト&料金表
- 座席表(客席配置図)はこちら
- 施設別図面;舞台平面図、、ホール(客席)断面図)
★音響工学から眺めた演劇ホール
コンサートホール同様、天井の高い丁寧な設えの多目的ホール。
演劇ホールがお得意のジャンル
舞台演劇以外にもソリストのリサイタル、アンサンブルの演奏会等、小編成の室内楽コンサートなども行われ、バレエ、ミュージカル、Jポップ関係のコンサートや、往年のアイドル・エンタテイナーのワンマンショウ、ジャズコンサート、歌謡ショー、懐メロ歌手の歌謡ショー、有名タレントの座長ショー、現代演劇、伝統芸能、落語・演芸寄席、大道芸、パフォーマンス・ショーまでジャンルに拘らない幅広い演目でこのエリアの多くの人達に受けいれられている。
演劇ホールで催されるコンサート情報
所見
こちらは扇形が基本なので定在波の悪影響はない!
所感
1階平土間部分のセンター客席が千鳥配列であれば尚世かったで有ろう。
壁際まで、ぎっしり詰め込んだ客席配列には疑問が残る、さらに本花道設備が無い、
舞台迫り類が無い、回り盆が無い等、仮設能舞台が無い等伝統芸能が盛んな宮崎県にしては「お粗末な芝居小屋」である。
総評
容器としてのデザインは良いが、座席配置がけち臭い。
いくら木質壁でも、壁際は通路にすべきであった。
ホール音響評価点:得点87点/100点満点中
§1 定在波」対策評価;得点50点/配点50点
- ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、をオーディエンス周辺壁面(概ね人の背の高さ:約1.8mの範囲内)の設えで評価する。
- ※客席側壁が ホール床面積の1/3以上に及ぶ範囲を「完全平行な平面壁」で囲まれているときには、 配点25点に減ずる。
- ※基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§2 残響その1 「初期反射」軽減対策評価;得点19点/配点25点
- ※木質パネル等の素材基礎点25点から硬質壁材基礎点12点の間5段階で素材基礎点を与える。
- ※障害箇所1点/1箇所で基礎素材点から減じて基礎点とする。
- ※基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§3 「音響障害と客席配置」に対する配慮評価;得点12点/配点20点
- ※壁際通路&大向こう通路の有無、天井高さ&バルコニー・テラス部の軒先高さ、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で配点から減じて基礎点とする。
- ※基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§4 残響その2「後期残響」への配慮評価;得点5点/配点上限5点
- ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で評価。
- ※上限5点の範囲内で上記1点/1アイテムで加算評価。
※関連記事 「ホール音響評価法についての提案」はこちら。
算出に用いた値;
定在波評価
基礎点B1=配点50点ー障害発生エリア数0=50点
定在波障害席数;0席
初期反射対策評価
基礎点B2=素材基礎点25点ー障害発生エリア数5=20点
初期反射障害1壁面障害 48席(20席/1F、、28席/4F)
初期反射障害2 天井高さ不足 0席
重複カウント ;ー0席
音響障害席総計;48席
客席配置評価
基礎点B3=基礎点20点ー障害発生エリア数6=14点
眺望不良席数;48席/1F平土間中央部座席
音響不良席その1;定在波障害席0席
音響不良席その2 ;初期反射障害1壁面障害 48席(20席/1F、28席/4F)
音響不良席その3 ;初期反射障害2 天井高さ不足 0席
重複カウント ;ー0席
音響障害席総計;96席
算定式
評価点V=基礎点X(総席数ー障害座席数)/総席数
演劇ホールの施設データ
- ホール様式 『扇形タイプ』プロセニアム型式多目的ホール。
- 客席 2フロアー 収容人員 1112名、974席(オケピット使用時)
- 舞台設備 、可変プロセニアム14.0~18.0メートル(ポータル可変) 6.0~9.0メートル(ポータル可変) 奥行き18.0m 三面舞台、簀の子高さ24.45メートル、脇花道、オーケストラ迫り、小迫り、可動プロセニアム、可動反響版、オーケストラピット(可動床)
- その他の設備 、、楽屋x8、ホワイエ・ビュッフェ、
各種図面,備品リスト&料金表
- 座席表(客席配置図)はこちら
- 施設別図面;舞台平面図、、舞台断面図、
- 照明設備;機材リストはこちら1、機材リストはこちら2、
- 音響設備;機材リストはこちら。
(公式施設ガイドこちら)
★音響工学から眺めたイベントホール
いわゆるアダプタブルステージ(5分割可変段床)(※10)を備えた平土間イベントルーム。
センターステージ形式の座席配列も可能な小規模ホール。
2階吹き抜けの、多目的イベントホール、スタッキング椅子を並べて劇場として利用可能。
可動壁タイプのサイドプロセニアムの開閉と舞台天井反響板の設置でオープンステージの小コンサートホールとしても利用可能?
イベントホールがお得意のジャンル
主にセミナー、講演会、市民団体の集会、お稽古事の発表会などに用いられ、ソリストのリサイタル、アンサンブルの演奏会等、小編成の室内楽コンサートなども行われ、
ジャズコンサート、小編成バンド、のコンサートや落語・演芸寄席、大道芸、パフォーマンスショーなどジャンルに拘らないバラエティーに富んだ催しが行われている。
イベントホールで催されるコンサート情報
所見
客席周囲壁面は一般建築用のプレーンな石膏ボード。
天井はトラスむき出しの流行りのデザイン。
フローリングの立派な床を持つ倉庫といったところ。
3階吹き抜けの高さがある舞台を持ちバトンも完備している。
総評
基本スタッキングチェアーを並べただけの段床空間なので、どうでもよいといえば良いのだが...
この内装で壁際席は勘弁してもらいたい。
というわけで、音楽鑑賞はあきらめたほうがよいかも?
イベントホールの施設データ
- ホール様式 平土間・プロセニアム多目的ホール。
- 客席 1フロアー 収容人員 300席、可動床・最後部2段
- 舞台設備 オープンステージ形式&プロセニアム間口14.0m、高さ4.5~6.0m 奥行き、8.0m 迫り上がり舞台、簀の子高さ13.1m 音響反射板
- その他の設備 楽屋x3、
各種図面,備品リスト&料金表
- 座席表(客席配置図)はこちら
- 施設別図面setはこちら;(舞台平面図、反響板設置舞台図、舞台断面図、ホール(客席)平面図、ホール(客席)断面図)
★音響工学から眺めた練習室
フローリング仕上げの練習室が6室用意されている。
リハーサル室にも成る大1・2練習室は2階吹き抜けの音響に配慮した本格的なホールでお稽古事の発表会などにも使用されている立派な施設。
所見
大練習室(1)の上層部側壁には音響カーテンが設置されている。
大練習室(2)の上層部は3角天井で定在波への配慮が十分成されている。
大練習室1・2共にプレーンな側壁は木質プレートを僅かに外傾スラントさせて定在波及び初期反響抑制に努めている。
天井は1がコーナーを丁寧に面取りした組格子風。
2はプレーンな山形の3角天井と成っている。
中練習室2・3・4と小練習室は幾分簡素な造りとなっている
所感
良質のサロンホールとしてみればお隣大分県の「しいきアルゲリッチハウス」(※紹介記事はこちら)よりこちらの方が「くせの無い素直な響きだと思う」
大練習室1にはヤマハ CFⅢ-S、大練習室2にはヤマハ G2-E (2台)が配置してあるが、これだけの空間をリハーサルだけに使用していては少しもったいないような気がする。
伝統芸能を無視してまで?クラシックに傾注するなら、このホールは誠にもったいない!
大練習室1・2ルーム音響評価点:95点
内訳
定在波対策評価点:48点/50点満点(ルーム低層部に1対以上のプレーンな並行壁がある場合は持ち点はx0.5と成ります)
残響その1(初期反射)対策評価点:47点/50点満点(ルーム低層部3面以上がプレーンな垂直壁の場合は持ち点はx0.5と成ります)
★豆知識
メディキット県民文化センターのある宮崎県宮崎市とは
- 推計人口、399,565人/2017年10月1日。
- 宮崎-(宮崎空港)-(羽田空港)-品川 4時間28分/35,550円/923.5km/JR・ANA・京急
宮崎県の南東部にある同県の県庁所在地。
公開:2017年9月14日
更新:2022年9月30日
投稿者:デジタヌ