音・道・楽・人 分室『旅するタヌキ』

サンA川南文化ホール 《 ホール 音響 ナビ 》

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Official Website http://xn--ydk6aycw59sjjax25cpumvs4a.com/

サンA川南文化ホールのあらまし

川南町の誇る立派な図書館に併設され 練習室、会議室、研修室、和室、とおまけのホールからなる複合文化施設。

サンA川南文化ホールのロケーション

ところ  宮崎県児湯郡川南町大字平田2386-3

トリップアドバイザーの周辺口コミ ナビはこちら。

サンA川南文化ホールへのアクセス

最寄りの駅 JR川南駅より約2㎞徒歩30分。のどかな田園風景のなかたっぷりウォーキングを楽しんでください?

サンA川南文化ホールの宮崎県児湯郡川南町のあらまし

宮崎県の中東部、宮崎市から北東約35kmの宮崎平野北部に位置している。

町はずれの青鹿自然公園(尾鈴山地)の麓を東九州自動車道が貫通しているが同町内にはICはない。

最寄りのICは南隣の木城町内にある高鍋ICとなる。

推計人口、15,657人/2017年10月1日

河南ー宮崎 49分/690円/JR

河南ー(宮崎空港)―(羽田)―品川 3時間53分/42,760円/JR/JAL/京急

サンA川南文化ホールがお得意のジャンル

宮崎国際音楽祭(※ガイド記事はこちら)のサブ会場として使用されたことがある。

主にセミナー、講演会、市民団体の集会、お稽古事の発表会などに用いられ、

トークショー、演劇・伝統芸能、歌謡歌手の歌謡ショー落語・演芸寄席などの色物など多彩な興行を行っている。

施設面から見たホールの特色

(公式施設ガイドはこちら)

※ご注意;以下※印は当サイト内の関連記事リンクです。
但し、その他のリンクは施設運営者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。

比較的急峻な映画館的スロープを持つ1フロアーのプロセニアム形式多目的「打放しコンクリートの8角堂!」(※1)

低層部客席周辺壁は、丸石を積み重ねた石垣!

中・上層部にはダミーのサイドテラスが設けられており、前面柵は内傾した凹面と波状計の組み合わせになっている。

天井はの逆ドーム(凸面)反響板を備えた大型円形ヴォールト天井(※2)。

中層部にある「ダミーテラス?」で音響拡散をはかり、「後期残響」(※3)の創世には務めている様子。

ホール音響評価点:得点41点/100点満点中
§1 定在波」対策評価;得点19/配点50点
  • ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、をオーディエンス周辺壁面(概ね人の背の高さ:約1.8mの範囲内)の設えで評価する。
  • ※客席側壁が ホール床面積の1/3以上に及ぶ範囲を「完全平行な平面壁」で囲まれているときには 配点25点に減ずる。
  • 基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§2 残響その1 「初期反射」軽減対策評価;得点6点/配点25点
  • 木質パネル等の素材基礎点25点から硬質壁材基礎点12点の間5段階で素材基礎点を与える。
  • 障害箇所1点/1箇所で基礎素材点から減じて基礎点とする。
  • 基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§3 「音響障害と客席配置」に対する配慮評価;得点11点/配点20点
  • ※壁際通路&大向こう通路の有無、天井高さ&バルコニー・テラス部の軒先高さ、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で配点から減じて基礎点とする。
  • ※基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§4 残響その2「後期残響」への配慮評価得点5点/配点上限5
  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で評価。
  • ※上限5点の範囲内で上記1点/1アイテムで加算評価。

※関連記事 「ホール音響評価法についての提案」はこちら。

総評

1999年登場の8角堂、しかも丸石直立壁。

音響設計のYAMAHAさんが色々対策を昂じておられているようだが、お世辞にも「心地良い響きに包まれる」とは良い難いのでは?

基本的に壁がスラントしておらず、これではホール直径に相当する波長の定在波(※4)

、例えば12m約27Hz程度の重低音が籠もってしまう!(しかも)ばっちり可聴帯域内!で。

8角堂対策(音響設計YAMAHAの救済策?)の色々...
映画館的に急なスロープ

偶数多角堂につきものの対抗壁面同士で発生する定在波対策として、比較的急峻なスロープでステージ背後ホリゾント反響板とのあいだで生じる定在波をキャンセルしようとしている。(ただし大向う壁面が直立壁のために、最後列大向うの12席は定在波障害を受けている。

同じく、左右石壁面が直立のためにHからO列の中央部16席と両側壁16席併せて32席がミステリースポット(※5)で同エリア272席はミステリーゾーンとなっている。

丸石壁

客席周辺の丸石壁は、初期反射軽減策(※3)と考えられるが、音の散乱は残響には効き目があるが、木質壁にしないとあまり効果は期待出来ない。(特に通路際席16席)

脇花道背後壁の凸面パネル

この設置により、大向う左右へきめんとの完全並行がキャンセルされ、Q列~Y列の両サイド側壁間際席での定在波障害はなくなっている。

エコールームばりの厚化粧!

某N田音響設計さんばりに、周囲を取り巻くダミーテラス、ホール背後の柱露出、天井ガセット(コーナー補強版)天井ではないが、段付き天井、露出柄ホール内照明ブリッジ、サイドプロセニアムの多段構造、プロセニアム上縁の多段コーナー反響板等々、音響拡散体のてんこ盛りで素顔(8角堂)を隠そうとしているが、しょせん厚化粧では、ごまかしきれない音響(環境)である。

定在波障害エリア

最後列大向うの12席(12番~23番席)は定在波障害を受けている。

左右壁面が直立のためにHからO列の中央部16席と両側壁16席併せて32席

算出に用いた値;

定在波評価

基礎点B1=配点25点ー障害発生エリア数4=21点

定在波障害席数;36席

初期反射対策評価

基礎点B2=素材基礎点12点ー障害発生エリア数5=7点

初期反射障害1壁面障害 38席

初期反射障害2 天井高さ不足 0席

重複カウント ;ー0席

音響障害席総計;38席

客席配置評価

基礎点B3=基礎点20点ー障害発生エリア数7=13点

眺望不良席数;24席/1F平土間中央部座席

音響不良席その1;定在波障害席36席

音響不良席その2 ;初期反射障害1壁面障害 38席

音響不良席その3 ;初期反射障害2 天井高さ不足 0席

重複カウント ;ー12席

音響障害席総計;86席

算定式 

評価点V=基礎点X(総席数ー障害座席数)/総席数

施設データ

  1. 所属施設/所有者 サンA川南文化ホール/川南町。
  2. 指定管理者/運営団体 (株)TRC図書館流通センター/川南町。
  3. 開館   1999年3月

文化ホール
  1. ホール様式 、8角形プロセニアム型式多目的ホール。
  2. 客席   1フロアー 収容人員 650席、、
  3. 舞台設備 プロセニアムアーチ:、脇花道、可動反響版、
各種図面,備品リスト
付属施設・その他
    1. 付属施設 練習室x、会議室x、研修室x、和室、図書館。
    2. 施設利用(利用料金等)案内 詳しくはこちら

デジタヌの独り言

多角堂であるならば、音響拡散に留意する前に、定在波対策を講じるべきであった。

つまりこのホールはかなり「癖のある音響のホール」で有ろうと思われる。

宮崎県には公衆温泉も多いので、ワンワンホールに慣れておられるのか?

小生は「ホール酔い」(※6)するたちなので、ご遠慮いたします。

「音がよいので定評が...」などと書いてある観光案内サイトを見つけたが、書いた本人"サン"いったことあるの?

垂直石垣に印籠を渡す

さすがのYAMAHAさんもあの頑固者のイツコ先生を説得しきれずに、(当初は脇花道背後壁面も石垣になる予定だったが?)この5面の石垣配置を飲んだのであろうが...

今後の改修ポイントとしては、中央部両側壁を含むこの5面の石壁に見切りをつけ、最新の木質グルービング材の、内傾(or外傾)スラント設置い換装すれば、それだけで見違える(聞き違える)程のまともな音響空間に生まれ変わるであろう。

ハッキリ申し上げてこのデザイナーは「構造計算屋」に転向したほうが良いかも?

プロセニアムは定番デザイン?、(一度受けたがために)いつまでも時代遅れの多角堂一辺倒のマンネリデザイン、などハッキリ言ってデザイン(造形)センスまるでなし!

※参照覧

※1、「夢殿」は夢見ても設計するな!はこちら。

※2、ヴォールト(蒲鉾天井)についてのWikipediaの解説はこちら

※関連記事、音響工学の基礎2「応用編ーパラボラ収束音場クロス拡散法について」はこちら。

※3、直接音、初期反射音、残響音についての(株)エー・アール・アイさんの解説はこちら。

※関連記事「都市伝説・良いホールの条件"残響2秒以上"は本当か?」はこちら

※関連記事「音の良いホールの条件」はこちら

※4、定在波の悪影響に関する解説記事はこちら。

※5、関連記事ミステリースポットに関する解説はこちら。

※6、関連記事「ホール酔い」に関する解説はこちら

 

公開:2017年11月14日
更新:2019年1月 6日

投稿者:デジタヌ


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