岡山シンフォニーホール 《ホール音響Navi》元備前国 岡山藩 の誇るコンサート・キャッスル
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発展を続ける瀬戸内有数の政令都市「岡山市」のほこる岡山シンフォニーホール。広響に次いで中国エリア2番目のプロオーケストラ岡山フィルハーモニック管弦楽団のフランチャイズとして、岡山国際音楽祭と銘打ったローカル音楽祭のメイン会場として、オーソドックスな本道を行くコンサートホールとして誕生したが...
このページの目次
岡山シンフォニーホールのあらまし
※ご注意;以下※印は当サイト内の関連記事リンクです。
但し、その他のリンクは施設運営者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。
市街地改造による複合施設シンフォニービルの一部となっている。
オーチャードホール(※ホール音響ナビはこちら)に遅れること3年、西の分家と言った所か。
収容人数が伯備地域随一とあって、呼び屋(weblio辞書)プロモーターには受けが良く、自主公演以外にも海外有名オーケストラの地方巡業に使用されてもいる。
岡山シンフォニーホールのロケーション
ところ 岡山県岡山市北区表町1-5-1
岡山駅から駅前の電車通りを真東に向かって1.2㎞(約20分)程進んだところの城下電停の真正面交差点の南西角にある。
電車通りを挟んで東川には旧 岡山市立内山小学校(岡山城西の丸跡)、交差点をそのまま東に少し進むと、旭川を挟んで北側に有名な「後楽園」が広がっている。
岡山シンフォニーホールへのアクセス
JR岡山駅より
タクシー 5分
徒歩 約20分
最寄りの駅 市内電車〈東山線〉「城下(しろした)」下車すぐ
岡山シンフォニーホール の施設データ
Official Website http://www.okayama-symphonyhall.or.jp/
- 所属施設/ 岡山シンフォニービル
- 指定管理者/運営団体 財団法人岡山シンフォニーホール/岡山県、岡山市、県開発公社。
- 開館 1991年
- 設計 芦原建築設計研究所 アール・アイ・エイ設計・監理共同企業体
- ゼネコン アイサワ工業・清水建設JV
- 付属施設 イベントホール(200席多目的ルーム)、和風ホール( 48畳(畳敷き)大宴会場スタイル)、スタジオ1、スタジオ2その他。
- 施設使用料金は こちら。
音響工学から眺めた『大ホール』のデザイン
3スロープ3段桟敷の馬蹄形プロセニアム形式多目的ホール。
所見
1階メインフロアー
メインフロアーは最前列から7列目迄(うち4列オーケストラピット)の平土間部分、
と8列目から19列目までの平土間に近い緩やかなスロープ状の前半部分と、
通路を挟んで20列目から最後列35列迄が扇形段床で構成されている。
中2階サイドテラス席
メインフロアー最後部から左右両側壁に沿って2列の高床式のサイドテラス席がサイドプロセニアム直前まで伸びている。
馬蹄形段床の2・3階バルコニー席
左右両翼から前方に伸びた1列のサイドテラス席を設けた馬蹄形段床の2・3階バルコニー席を持ち、それぞれ前方部分背後迫あがった1列の背後テラスを備えている。
所見
特に3階のサイド背後テラスはほぼ1フロアー相当の段差が有、4階サイドテラス席と呼んでも良いような構成になっている。
可動プロセニアム&可動反響板でオープンステージに
可動プロセニアムと反響板でオープンステージの一体型ホールと成る今流行のデザイン。
大型反響板でステージを一体化する手法は元祖オーチャードホールやその後現れた、「いわきアリオス」(※ホール音響ナビはこちら)等と同じ手法。
所感
2・3階後部バルコニー席以外は定在波無視?の壁面デザイン
2001席の客席は、優れた臨場感の3層バルコニー型式。温かみのある木目調の
豊かな雰囲気の中で、ゆったりと鑑賞していただけます。<公式サイトより引用>
メインフロアーの両側はプレーンな石壁
どう言う分けか中2階に相当する平土間両測・高床桟敷の床囲いが、駅のコンコースなどでよく使用されている「人造大理石紛い樹脂製硬質プレート?」で表装された垂直なプレーン壁と成っており、左右両側壁が完全並行!している。
つまり収容人員2001席の過半数の1180席が石壁擬きで囲まれている!
明らかに誇大広告!ではないだろうか?
2・3階後部バルコニー席以外は定在波無視?のデザイン
2階の2L2R3階の3L3R部分のバルコニー全席を除き、「大半の客席側壁は垂直でプレーンな完全並行壁!」で「アンギュレーション(屈曲)処理」「スラント(傾斜)処理」等の定在波の発生を阻止する基本的な策は講じられていない。
※クリックすると階大画像が見られます。
つまりこのホールでは至る所に定在波(※11)の嵐が吹きまくっている。
このホールにおける「定在波音響障害」(※12)に対する回避策(※12)は「扇形段床」配置の客席配列のみ!
しかも「緩やかなスロープ」を用いており扇形配列による「谷間効果」は殆ど期待出来ない。
参※11)当サイト関連記事 第1章 standing wave(定在波)は音波とは異なる物理現象! はこちら。
参※12)当サイト関連記事 定在波で起こる音響障害『ミステリーゾーン』とははこちら。
参※12)当サイト関連記事 第4章「定在波による音響障害」の回避策はこちら。
定在波対策についての考察
初期反射はホール間口方向にも生じる!
※画像をクリックすると拡大できます。
楽音は「点音源に近い球面波」に近いのでホール側壁間(間口方向)にもかなりの音圧反射がある!
何とも評しがたい、救いようのない?メインフロアー両側の垂直石材壁面!
壁面高さは3m程度だが、前半約11.8m、後半約12.7mの長さを持つ垂直壁面で挟まれている!
つまり両側壁間約20.2mの半分以上の長さ!
しかもアスペクトレシオが1/10以下(※15)なので、両壁間で生じる1波長約17.2Hzの周波数成分を持つ定在波が生じてしまう!
しかもこの1波長成分は健康被害(※16)にもつながる可聴音域外の低周波振動領域!
参※15)当サイト関連記事 第2項 壁面パネルのaspect ratioと反射面サイズの関係はこちら。
参※16)当サイト関連記事 第3節 ミステリーゾーンで起こる低周波振動健康被害!
ホールテイスター麗人のコンサート体験では...
小生の頼りになる"ボランティア・モニター嬢"のコンサート体験によると...
メインフロアー前方中央列でのコンサート体験レポートによると『何だかわからない不快感』があったらしい!
ということで、磨きこまれた?人造大理石表面反射の悪影響で...
「メインフロアーのかなりの部分」で両側壁間約20mに相当する約17.2Hz/1λの"低周波振動"と高次高調波成分を持つ定在波が発生している模様でその音響障害が顕著に表れていたようだ!
段床(スロープ)でないと効果のない扇形配列
※画像をクリックすると拡大できます。
"生じていまった定在波"を回避するには谷間を作るのが効果的で、谷間で聴衆を"守る"には"深くて急峻な"扇形段床(※17)が最も効果的だが...
このホール程度の、傾斜と湾曲では殆ど効果が期待できない!
特に20列までの緩やかな傾斜程度では...
※クリックすると拡大画像になります
参※17)当サイト関連記事 第1節 扇状段床座席を用いたホール横断定在波の障害回避策 はこちら。
§1)間口方向定在波
※以下、音速は室温28℃、海面標準気圧1013hPaの時の348.6m/sec で計算してあります。
メインフロアー平土間部分側壁平行部分(1~7列)
- ●壁面有効反射限界周波数;14.8Hz(壁長約11.8mに相当する波長)
- ●側壁間約20.2m;
- ●定在波周波数成分;(約8.6.Hz/0.5λ)約17.2Hz/1λ、約25.9Hz/1.5λ、約34.5Hz/2λ、約60.2Hz/6.5λ
- ※両側壁際通路と通路配置で定在波「節部」を回避。
- ●1~3列については両側扉ハノ字配置で定在波阻止?
メインフロアースロープ前半側壁平行部分(8~18列)
- ●壁面有効反射限界周波数;14.8Hz(壁長約11.8mに相当する波長)
- ●側壁間約20.2m;
- ●定在波周波数成分; 約8.6Hz/0.5λ、約17.2Hz/1λ、約25.9Hz/1.5λ、
- ※扇形(ハノ字)段床配列座席で定在波層を回避?
メインフロアー中央通路「扉平行部分」(19列)2連2間(3.6m)幅
- ●扉巾 2連2対両開き扉(2間巾3.6mx1.8m)反射限界波長(1/2λ)約48.4Hz
- ●側壁間約22.5m;
- ●定在波周波数成分;(約7.7Hz/0.5λ)約54.2Hz/3.5λ、
- ●人造レザー表装吸音・遮音扉で音圧反射率を軽減。
当サイト関連記事 第3目 オーディトリアム出入り口サウンドロック・扉部分の影響はこちら。
メインフロアースロープ後半側壁平行部分(20~35列)
- ●側壁間約20.2m;
- ●定在波周波数成分; 約8.6Hz/0.5λ、約17.2Hz/1λ、約25.9Hz/1.5λ、約34.5Hz/2λ
- ※扇形(ハノ字)段床配列座席で定在波層を回避?
1Fサイドテラス席平行壁面部(1~2列)
- サイドバルコニー壁面間24.2m;
- ●定在波周波数成分; 約7.2Hz/0.5λ、約14.4Hz/1λ、約21.6Hz/1.5λ、約28.8Hz/2λ、
- ※木質両側壁で高次定在波抑制?。
- ※前列は段床配列座席で定在波層を回避。
2・3Fサイドテラス平行部分
2・3Fサイドテラス部側壁平行部分(1~3列)
- サイドテラス部壁間24.2m;
- ●定在波周波数成分; 約7.2Hz/0.5λ、約14.4Hz/1λ、約21.6Hz/1.5λ、約28.8Hz/2λ、
- ※両側壁の壁面処理(細かいピッチの縦桟)で高次定在波抑制?
- ※前列は段床配列座席で定在波層を回避。
§2)奥行き方向定在波
1F(ステージホリゾント反響板→1F大向こう壁面)
- 最大奥行き約49.6m;
- 客席スロープで抑止。
- ※高次定在波はステージ反響板のアンギュレーションと、大きくラウンドした大向こう背後壁面処理(波状・吸音構造)で抑制?
2F(プロセニアム前縁→2階大向こう壁面)
- 最大奥行き約49.2m;
- 客席スロープで抑止。
- ※高次定在波はステージ(ホリゾント&上部)反響板のアンギュレーションと、大きくラウンドした大向こう背後壁面処理(波状・吸音構造)で抑制?
3F(プロセニアム前縁→2階大向こう壁面)
- 客席スロープで抑止。
- ※プロセニアム前縁コーナー反響板・ステージ上部反響板で平行面をキャンセルし、定在波を抑止。
§3)高さ方向定在波
ステージ床面&・平土間床→天井最高部
- 客席平土間部約21.6m;
- ※高次定在波はプロセニアム前縁コーナー反響板・スラントで抑制?
赤字は可聴音域内重低音。
総評
当ホールの完成年1991年頃は、設計手法が確立していなかった時期でもあり、1階平土間部メインフロアーも含め壁際の「初期反響」処理に問題がある。
間違った壁材選択
このデザイナーは一体何を考えているのか(勘違いしたのか)?
通常定在波の引き金となる初期反響(※15)を押さえる目的で「低層部客席周辺側壁」には木材などの音響インピーダンス(※16)の小さい素材を選択し、高層部では後期残響(※17)創出の目的で反射が生じやすい音響インピーダンスの大きい「硬質材」を用いるのがセオリーとなっている。
なのにこのホールは真っ逆さま!
参※15)当サイト関連記事 第4章 側壁からの反響の影響はこちら。
参※16)当サイト関連記事 基本則(禁則)天井や壁面は木材等の軟質・軽量素材で、内壁面に硬質重量材は禁物!はこちら。
参※17)当サイト関連記事 「エコー」と「後期残響」は別物こちら。
今後の改修に期待
今後の大改修・設備増強計画に期待する。
1991年開館とあって、今となっては施設全体の企画・デザインが古くさく、サンポートホール高松(※ホールナビはこちら)等に比べると、施設面で相当見劣りがする。
基本的には、天井の高い「良い素顔」を持った美人ホールであるので、以下の項目の改修を重点的に実施すれば、最新のホールと同様の音響に生まれ変わるであろう。
その1)メインフロアー周辺壁面改修
壁面沿いの通路に余裕がありそうなので、「人造大理石」を撤去して地元産の集積材による「木質グルービングパネル」(※18)を手摺とのセットで外傾(外反)スラント設置するか、2インチ□の木質縦格子で表装した"吸音壁"(※19)に改修すればインフロアーの音響は激変するだろう。
参※18)当サイト関連記事 『第3節 1/4波長程度の「グルービング(溝)加工」をほどこした壁面用パネル の効果 はこちら。
参※19)当サイト関連記事 第1節 吸音壁で初期反響を押さえて定在波を抑制する手法 はこちら。
その2)2階サイドテラス背後壁面改修
2階サイドテラスについては、座席背後の余裕(間隙)が無いので、座席間の空間を利用して、「山形パネル」を貼り付け、高次の定在波発生を回避すべきである。
その3)メインフロアー中央部座席の配置変更
メインフロアー中央部座席は19列まで奇数列座席を1席づつ都合10席撤去し千鳥配列座席にすべきである。
1930年開館の名古屋市公会堂(※ホールNavi はこちら)ですら前回の改修時にすでに改修されている。
その4)天井高さの問題
2階バルコニー6・7列80席は撤去し「立見席ないしは補助席」とすると良いであろう。
(※名古屋市の場合は座席を撤去し音響調整室に改修中である。)
1階サイドテラス後部については、多少大掛かりとはなるが、床面を20番~27番席と同一面まで下げ、できればメインフロアー両サイド26列から35列の両側2席程度を撤去し後部39番席の部分を内側に絞りテラスを「ハノ字」型に改修すれば、視界も確保でき「シューボックスホールの難点」ホール後方での定在波発生にも対処できるであろう。
出来の悪い息子(ホール)でも作った以上は育てるのが保護者(所有者)の"責任"というものである!
巧妙なシート配置でごまかすつもり?
巧妙な(手口?)でシート配置をしたつもりで?あり、可聴帯域1.5次高調波の、ミステリーピット(節目)を通路で配置で逃げたつもり!らしいが...
※クリックすると階大画像が見られます。
定在波は音波ではなく「両壁間にとどまって振動を続ける「音圧変調ゾーン(停留域)」でありしかもある周期で変動しているのでバスドラムなどの強打やショパン・リストなどが好むピアノの最低音域のffでは、フラッター(ビビり音)などの音響障害が生じ!更に長時間のコンサートでは「眩暈、吐き気、強い不安感」等の健康障害が生じていると思われる。
モニター譲が腰掛けたのがまさにこの1番席だった!(彼女は被りつきフェチで当日はあいにく3列目しか取れなかったらしい!がそれでも中央1番席に陣取っていた!)
チケット購入の際に参考にしていただきたい、いずれにしろ後列の守りが無い平土間部分の1~7列は避けられたほうが賢明である!
さらに言えば、1階メインフロアー全席は避けられたほうが賢明!
全国石壁ホール撲滅運動市民の会 名誉顧問 出自多留狸
音響評価 version.2 revision.5 /2020.11.20
ホール音響評価点:得点48点/100点満点中
※2001席(車椅子スペース含む)のコンサートホールとしての評価。
※評価ポイント詳細は「"ホール音響ナビ"に用いた用いた評価法とは」をご参照ください。
※前提条件 障害エリアについて
「以下の座席エリア」を個々の障害エリアと見做します。
- ●メインフロアーは平土間部・スロープ部、左右サイドテラス(桟敷席)を夫々別と見做します。
- ●上層階はバルコニー、左右サイドテラスを夫々1エリアとして見做すこととします。
- ●ワインヤード(アリーナ)形式については"各棚"を夫々別エリアと見做します。
§1 「初期反射」軽減対策評価;得点9点/配点25点
- ※音響障害席の有無にかかわらず側壁面の表装(素材)に応じて「持ち点」とします!
- ※表装の内硬質側壁部などの低得点表装の表装ランクを全体に当てはめます!
- ※グルービング処理を施した木質パネル等の軟質壁材基礎点25点から硬質壁材基礎点13点の間6段階で素材基礎点を与えます。
- ※障害箇所1点/1箇所で基礎素材点から減じて持ち点とします。
- ※基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出します。
§2 定在波対策評価;得点22点/配点50点
- ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、をオーディエンス周辺壁面(概ね人の背の高さ:約1.8mの範囲内)の設えで評価します。
- ※基本ハの字平面形状フロア(扇型フロア)またはスラント壁(外傾・内傾設置)以外の壁面及びスラント天井以外、は定在波が発生しているとみなし実音響障害の有無に係らず持ち点を配点50点満点x0.5=25点に減じます
- ※以下の条件に当てはまらない基本定在波の節(ミステリースポット)腹(サプライズポイント)または高次定在波の節・腹・に当たる席を実音響障害席とします。
- (1)間口方向定在波処理
「垂直完全平行側壁」部分にある「フロアー(バルコニーサイドテラス含む)部分」の処理において、抑制及び回避策(「定在波障害回避策」)が3つ以上講じられていること。 - (2)前後方向定在波処理
「垂直完全平行側壁」部分の「スロープ(バルコニー&サイドテラス含む)部」の処理において、抑制及び回避策(「定在波障害回避策」)が3つ以上講じられてること。 - (3)上下方向定在波処理
完全平土間部分にあるの処理において、抑制及び回避策「定在波障害回避策」が3つ以上講じられていること。 - ※基礎点に音響障害エリア客席数比率を乗じて算出します。
§3 「客席配置」に対する配慮評価;得点13点/配点20点
- ※定在波対策・初期反響対策に「眺望対策(前列障害)」を加味した値で評価します。
- ※基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出します。
§4 「後期残響」への配慮評価;得点4点/配点上限5点
- ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で評価します。
- ※上限5点の範囲内で上記1点/1アイテムで加算評価。
算出に用いた値 version.2 revision.5 /2020.11.20
※関連記事 「ホール音響評価法についての提案」はこちら。
初期反射対策評価
※客席周辺側壁壁面材質にプレーンな石材で表装された箇所が含まれていたので素材基礎点13点に減じた。。(反響音の強度順素材持ち点)
基礎点B2=素材基礎点13点ー障害発生エリア数3=10点
1)側壁初期反射障害席 ;0?席
※全てのフロアー&バルコニー部の側壁部には"通路"設けられているので直接障害はないとした。更にサイドテラス部については側壁ではなく背後壁になっているので不問とした。
2)背後壁初期反射障害席 ;0?席
※1階会大向こうは通路となっており、2・3階については上反角がついているので壁面影響はないものとした。
3)天井初期反射障害天井高さ不足席;128 席(48席/`28~39番/1LB・RBの1・2列全席、80席/2L・Rの大向う6・7列の全席、)、
重複カウント ;ー0席
音響障害席総計;80席
定在波対策評価
※規定により基礎点を25点に減じた。(基礎配点50点満点の条件)
基礎点B1=基礎点25点ー障害発生エリア数2=23点
1)間口方向定在波障害顕著席;???席
(a)1.5λミステリースポット0席/通路配置で回避!
※1~3列両袖部分は扉のハノ字設置で高次定在波を抑制、78席/1階サイドテラス席後列全席については木質パネルであり高次定在波が生じずらいとして不問とした!
(b)1.5λサプライズスポット4席/1階平土間中央部座席2~5列1番、6席/1階平土間両袖座席4~6列13番、3席/1階19列1・15番せき&車いす席。
※一階最後部については、両サイドテラスの段床により守られているとして不問とした。
2)奥行き方向定在波障害顕著席;0?席
3)上下方向定在波障害顕著席;0?席
重複カウント ;ー???席
定在波障害顕著席総計;13?席
客席配置評価
基礎点B3=基礎点20点ー障害発生エリア数5=15点
眺望不良席数;66席/1階平土間中央部座席2~7列L6番~R6番
初期反射音響障害席 ;80?席
定在波障害顕著席 ;13?席
重複カウント ;ー4席
音響障害席総計;155席
算定式
評価点V=基礎点X(総席数ー障害座席数)/総席数
大ホールの施設データ
ホール型式
『馬蹄形』プロセニアム型式多目的ホール。
収容人員
3層構造2,001席(1階席:1,285席、2階席:337席、3階席:379席)
※1,285席より車いす専用スペースとして10席(1階19列左)を取り外しています。
次の場合は減席となりますので、ご注意ください。
(1)オーケストラピット使用時:141席(5列まで)
(2)前舞台使用時:48席(2列まで)、141席(5列まで)
(3)車いす対応:10席(1階19列右)
(4)客席に操作卓等設置:22席(1階20列と21列中央)
(5)フロントサイド・スポットライト等使用時:38席(最大)(2階、3階ボックス席)
舞台設備
間口:20m(舞台奥 幅14.5m)
奥行:11m(前舞台〈オケ迫り〉使用時最大16m
高さ:15m(反響板時)オーケストラ迫り(2分割 60㎡)
音響反射板(天井部分3分割スライド式、側面部分3分割)
その他の設備
携帯電話を自動的に圏外にする装置「テレ・ポーズ」
各種・図面・備品リスト&料金表
- 座席表(客席配置図)はこちら
- 楽屋、などのフロアー配置図 はこちら;
- 施設別図面setはこちら;(舞台平面図、本舞台平面図、反響板設置舞台平面図、舞台断面図、反響板設置舞台断面図、ホール(客席)平面図、ホール(客席)断面図)
- 舞台設備・機材・備品;設備リストはこちら、
- 照明設備・機材;設備リストはこちら。
- 音響設備・機材;設備リストはこちら。
専用施設
楽屋x7、
岡山シンフォニーホールがお得意のジャンル
準レジデントオーケストラ岡山フィルハーモニック管弦楽団が定期演奏会のフランチャイズとして使用している。
岡山国際音楽祭のメイン会場
同館開館3周年記念行事として始まった、ローカルイベント「岡山国際音楽祭」(※フェスティバルナビはこちら)のメイン会場でもある。
オーケストラコンサート、オペラ・バレエ公演以外にも、ミュージカル、Jポップ関係のコンサートや、往年のアイドル・エンタテイナーのワンマンショウ、ジャズコンサート、歌謡ショー、懐メロ歌手の歌謡ショー、有名タレントの座長ショー、現代演劇、伝統芸能、落語・演芸寄席、大道芸、パフォーマンス・ショー等ジャンルに拘らない幅広い演目でこのエリアの多くの人達に受けいれられている。
またプロ演奏団体、以外にも数多くのアマチュア団体が利用している。
岡山シンフォニーホールの公演チケット情報
付属施設の音響
イベントホール
充実した音響設備と、可動式の舞台、照明、客席。 コンサートをはじめ、講演会、研修会や展示会、パーティーなど 様々なイベントに応じて自由に使用できます。 ※催物により、パテーションの取り外しが可能です。<公式サイトより引用>
天井高3m、床面積150㎡(90畳)定員200名の平土間多目的イベントルーム、
壁紙で表装された一般建築用石膏ボードの壁面を持ついわゆる宴会場形式の多目的スペース。
仮設ポータブルステージ用平台(180X90X30X15枚)は用意されているが、美術バトン類もないただの宴会場?
総評
この設えでは、とてもホール側の言うようにクラシックコンサートなどには使えなく、せいぜいジャズボーカルライブかアコースティックギターのリサイタル程度が限度であろう。
ルーム音響評価点:40点
※会議室、宴会場、展示会場などがメイン用途のためルーム音響評価を適用しました。
§1,「定在波対策」評価点:20点/50点満点
- ※ルーム低層部に1対以上の並行したプレーンな垂直壁がある場合は、満点x0.5=25点をベースに減点算出。
§2、「初期反射」対策評価点:20点/50点満点
- ※ルーム低層部3面以上がプレーンな垂直壁の場合は、満点x0.5=25点をベースに減点算出。
スタジオ1(リハーサル室)
巾9.4m長さ13.9m床面積130㎡(約48.5畳)のスタジオ1はやや小ぶりではあるが。音響設計も充実している
総評
おそらくはこの施設の中では最もまともな音色が奏でられる唯一のスペース。
ルーム音響評価点:96点
内訳
定在波対策評価点:48点/50点満点(ルーム低層部に1対以上のプレーンな並行壁がある場合は持ち点はx0.5と成ります)
初期反射対策 評価点:48点/50点満点(ルーム低層部3面以上がプレーンな垂直壁の場合は持ち点はx0.5と成ります)
スタジオ2
長さ11m巾6m床面積60㎡(約36畳)の手摺りのついた、長手壁片面が鏡張りのバレエ・ダンス練習にも使える練習室がある。
ルーム音響評価点:36点
内訳
定在波対策評価点:18点/50点満点(ルーム低層部に1対以上のプレーンな並行壁がある場合は持ち点はx0.5と成ります)
初期反射対策 評価点:18点/50点満点(ルーム低層部3面以上がプレーンな垂直壁の場合は持ち点はx0.5と成ります)
豆知識
岡山シンフォニーホールのある岡山市とは
旧令制国備前国に当たる都市。
推計人口、721,294人2017年10月1日。
岡山-品川(東京) 3時間14分/17140円/新幹線/726.1km
広島市に次ぎ山陽瀬戸内・地区第2の都市として発展を続けている。
(東京都区部除く)人口増加率(平成22年国勢調査ー平成27年国勢調査)で政令指定都市20市中8位(1.40%増)となっており現在も増加傾向にある。
近年1988年瀬戸大橋開通以来の旺盛な企業進出で「若い活気ある企業」が多く若さあふれる活気ある町と成っている。
公開:2017年9月 9日
更新:2022年9月30日
投稿者:デジタヌ