音・道・楽・人 分室『旅するタヌキ』

相模女子大学グリーンホール 《 ホール 音響 ナビ 》相模原市立文化会館

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あっと驚く大仕掛けで来場者を驚かせる相模大野の元祖「絡繰り小屋」相模女子大学グリーンホール。カラクリの年間稼働率は低いが、地域きってのコスパで利用者には人気の高いホール。

相模女子大学グリーンホールのあらまし

建築面積:7,431m2、延床面積:22,337m2、地下1階、地上5階建である。伊勢丹相模原店に隣接する複合文化施設。

同じ敷地内には、相模原市立相模大野図書館及び相模原南メディカルセンター等の施設もある。

(公財)相模原市民文化財団が積極的な自主公演企画を行っている。

相模女子大学グリーンホールのロケーション

  • 所在地  相模原市南区相模大野4丁目4−1

東京都町田市と接する、県境の町「相模原市」の勝手口に当たる南区「相模大野駅」の北口駅前繁華街の外れにある。

米陸軍医療センターが日本政府に全面返還され、跡地整備事業の一環として建設された。同じ敷地内には、相模原市立相模大野図書館及び相模原南メディカルセンターの施設がある。

隣接する相模女子大学は1938年に杉並から移転してきた旧陸軍通信学校の跡地にあり県立神奈川総合産業高等学校、県立相模原中等教育学校、相模原市谷口台小学校などと共に、一帯は文教地区と成っている。

※ご注意;以下※印は当サイト内の関連記事リンクです。
但し、その他のリンクは施設運営者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。

相模女子大学グリーンホールへのアクセス

最寄り駅 

小田急線「相模大野駅」北口より徒歩4分

相模大野駅までのアクセス
新宿から ..................
[小田急線]新宿 → 相模大野 ・・・ 約40分(急行)

八王子・横浜から ......
[JR横浜線]八王子 → 町田 → [小田急線]町田 → 相模大野 ・・・ 約40分
[相模鉄道]横浜 → 大和 → [小田急線]大和 → 相模大野 ・・・ 約40分
[JR京浜東北線]横浜 → 東神奈川 →[JR横浜線]東神奈川→
町田 → [小田急線]町田 → 相模大野 ・・・ 約45分

小田原・藤沢から ......
[小田急小田原線]小田原 → 相模大野 ・・・ 約50分(急行)
[小田急江ノ島線]藤沢 → 相模大野 ・・・ 約25分(急行)

相模原市立文化会館の施設データ

Official Website http://hall-net.or.jp/01greenhall/

  1. 所属施設/所有者 相模原市立文化会館/相模原市。
  2. 指定管理者/運営団体 (公財)相模原市民文化財団/相模原市。
  3. 開館    1990年1月8日

付属施設・その他 

『大ホール』の音響デザイン

公式施設ガイドはこちら

1996年誕生の富山オーバード・ホール(※ガイド記事はこちら)、2004年誕生の「まつもと市民芸術館」(※ガイド記事はこちら)の先鞭を付けた相模大野の元祖「カラクリ小屋」

2スロープ2フロアーのプロセニアム形式多目的ホール

脇花道を持つ最前列から6列目までの平土間部分と、それに続く緩やかなスロープ部を持つ1階フロアーと左右両翼が2段階に前方に伸びたテラス席を持つ2階バルコニー席からなる2層のプロセニアム形式の多目的ホール。

大掛かりな「可動バルクヘッドと可動天井を持つ可変システム(※10)」により、2階バルコニー後部550席を「音響グリッド」とコーナー反響板で隔離する事により1240席の中ホールとしても使用出来る。

参※10)当サイト関連記事 、その3、真打・可変容積ホール?はこちら。

2階バルコニー

2階バルコニー席後部を階下の2階ロビー上部に大きく張り出させたデザインで、階下への軒先のオーバーラップを最小に押さえている。

とんでもないホール側壁面!

客席周辺低層部壁面

1階フロアースロープ部と2階フロアー客席周辺が、アンギュレーションを施した「打ち放しコンクリート」!

所謂「エコールーム擬き(※11)」の客席側壁面で、カラオケルームさながらの「ワンワン音響!」

※11、エコールームに関する「音工房Z」さんの解説記事はこちら。※本物のエコールームでは定在波対策(平行壁面対策)はしっかり施されています。

丁寧な設えの上層部木質壁面

上層部ホール側壁はアンギュレーションを持たせた丁寧な設えの木質パネルの垂直壁面!

ホール大向こう壁面

結果1・2階フロアー共大向こう席背後の壁面は全面「音響グリッド」で表装された「吸音壁」と成っている。

天井

天井はプラスターボード製の中央部が緩やかなカーブを描いて凸面になった水平設置!の一体型ブリッジタイプ。

広大な平土間部分の上空にはプロセニアム前面の大型コーナー反響板が設けられている。

ステージ周り

建設当時の世相を反映して、上手・下手両花道を持つ間口約46mx奥行き18.2mの三面舞台相当の広いステージを持ち、下手脇花道にはスッポン迫りも装備されていて伝統芸能にも対応できる。

プロセニアム

脇花道背後にまで続くサイドプロセニアムは木質プレートを用いた丁寧な設え。

上部プロセニアム前縁にはプラスターボード製の大型扇形コーナー反響板が設置されている。

ステージ反響板

サイドプロセニアムと外観をそろえたサイドの波状反響板とアンギュレーションを持たせた、ホリゾント反響板、同じく波状の上部反響板すべてが近年の改修においてプラスターボード(※12)で新調されている。

開館が古いので、最近の様に可動プロセニアムの無い施設だが、前途の大型コーナー反響板でホール客室とスムーズに繋がるように配慮されている。

※12、アクリルエマルションペイント仕上げのプラスターボードについての建材メーカーの解説記事はこちら

所反響板見と総評

1990年1月8日の開館であるが、欧風シューボックス熱にも侵されておらず、定在波対策にも十二分に配慮された伝統的手法で手堅くまとめた基本デザイン(※13)のしっかりしたホールではあるが...。

参※13)当サイト関連記事 オーディトリアムのデザインセオリーはこちら。

デザイナーの座興が過ぎたか?

何のうたい文句にもなら無い「無用の長物・大掛かりなカラクリ(※14)」で一部の酔狂者(市当局者)を喜ばせる金(予算)があったのなら低層部まで含めた「有りがたい全面木質パネル」の内装に予算を回すべきであった!

※14、現代の3大迷発明?残響可変装置、アダプタブルステージ、可変容積 可変高さ天井 はこちら。

今後の改修に期待

平戸間中央部分6列の千鳥配列化も含め今後改修が必要ではある。

1)平土間1列~5列24番から35番席の千鳥配列化

偶数列の2・4列から其々1席を撤去し再配列し直しこの部分を千鳥配列とする。

2)客席周辺逓増部壁面の木質化

現在打ち放しコンクリート壁である低層部壁面は木質グルービングパネル(※15)表装に変更する

参※15)当サイト関連記事 1/4波長程度の「グルービング(溝)加工」をほどこした壁面用パネル の効果はこちら。

3)客席可変装置の固定化!

「無用の長物」珍妙カラクリの代表でもある施設利用率の悪い「釣り天井システム」はメンテナンス費用と安全面(耐震面)の観点から「潔く諦め!」強固な固定天井とする。

想定される定在波と定在波障害回避策評価について

※以下、音速は室温28℃、海面標準気圧1013hPaの時の348.6m/sec で計算してあります。

側壁平行部分(間口方向)
メインフロアー平土間部側壁平行部分(8~11列)
  • 側壁間約34.7m;約10Hz/1λ、約15Hz/1.5λ、約20Hz/2λ、約25Hz/2.5λ、約30Hz/3λ、
  • ※「壁面間隔20m超のセオリー」適用で1波長定在波を可聴帯域(20~20KHz)外にチューニング。
  • ※両側壁際通路配置で定在波「節部」を回避。
  • ※扇形(ハノ字)段床配列座席で定在波層を回避。
メインフロアースロープ前半側壁平行部分(12列)
  • 側壁間約34.7m;約10Hz/1λ、約15Hz/1.5λ、約20Hz/2λ、約25Hz/2.5λ、約30Hz/3λ、
  • ※「壁面間隔20m超のセオリー」適用で1波長定在波を可聴帯域(20~20KHz)外にチューニング。
  • ※両側壁際通路配置で定在波「節部」を回避。

2Fバルコニー・テラス平行部分
2Fバルコニー部側壁平行部分(13~17列)
  • バルコニー壁間約30.9m;約11.3Hz/1λ、約16.9Hz/1.5λ、約22.5Hz/2λ、約28.2Hz/2.5λ、約33.8Hz/3λ、
  • ※「壁面間隔20m超のセオリー」適用で1波長定在波を可聴帯域(20~20KHz)外にチューニング。
  • ※両側壁際通路配置で定在波「節部」を回避。
  • ※扇形(ハノ字)段床配列座席で定在波層を回避。

奥行き方向想定定在波
1F(1F大向こう壁面→ステージホリゾント反響板)
  • 最大奥行き約38.2m;
  • ※「壁面間隔20m超のセオリー」適用で1波長定在波を可聴帯域(20~20KHz)外にチューニング。
  • 客席スロープで抑止。
  • ※高次定在波はステージ反響板のアンギュレーションと、大向こう背後壁面処理(音響スクリーン+吸音構造)で抑制。
2F(2階大向こう壁面→プロセニアム前縁)
  • 最大奥行き
  • 客席スロープで抑止。
  • ※高次定在波はプロセニアム前縁コーナー反響板と、大向こう背後壁面処理(音響格子、吸音壁)で抑制。
平土間床→天井最高部高さ方向
  • ※定在波はプロセニアム前縁コーナー反響板・で抑止・抑制

赤字は可聴音域内重低音。

ホール音響評価点:78点(暫定概算値)

※評価ポイント詳細は「"ホール音響ナビ"に用いた用いた評価法とは」をご参照ください。

内訳

定在波対策評価点:50点/50点満点

残響その1(初期反射)対策評価点:10点/25点満点

客席配置 13点/20点満点

残響その2(後期残響)への配慮評価点:5点/5点満点

大ホールの施設データ

ホール様式 
  • プロセニアム型式多目的ホール。
客席   
  • 2フロアー 1790人(1階席1036/2階席742/車椅子12)1240人(1階席1036/2階席192/車椅子12)、可動床、
舞台設備 
  • 三面舞台相当間口約46mx奥行き18.2m、可変プロセニアムアーチ:間口:14~20m 奥行:18.2m 高さ:7~10m、最後部シーリング面高さ約26.8m、ブドウ棚(すのこ)高さ25m、脇花道(スッポン迫り付き)、大・小迫り、反響版、オーケストラピット(可動床客席収納システム)、
その他の専用施設
  • 楽屋x10、控え室、
各種・図面・備品リスト&料金表
大ホールがお得意のジャンル

オーケストラコンサート、オペラ・バレエ公演以外にもミュージカル、Jポップ関係のコンサートや、往年のアイドル・エンタテイナーのワンマンショウ、ジャズコンサート、歌謡ショー、懐メロ歌手の歌謡ショー、有名タレントの座長ショー、現代演劇、伝統芸能、落語・演芸寄席、大道芸、パフォーマンス・ショー等ジャンルに拘らない幅広い演目でこのエリアの多くの人達に受けいれられている。

またプロ演奏団体、以外にも数多くのアマチュア団体が利用している。

大ホールで催されるコンサート情報

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら。

『多目的ホール』の音響デザイン

(公式施設ガイドはこちら)

間口16mx奥行き22m床面積350㎡(約226畳)を持つ3階吹き抜け相当の高い天井(高さ約8~12m)の平土間多目的スペース。

大掛かりな段床システム

ステージアレンジ詳細はこちら公式ガイドで

40分割(6mx1mx20枚、5mx1mx20枚)の可動床システム(アダプタブルステージ機構(※21)を備え、パイプ椅子を並べて段床式スロープのオープンステージホールとして、また平土間スペースとしても利用出来る。

可動床を沈め奥行き6m、巾11mのオープンステージを設営すると1階フロアー周辺相当部分に巾1.8mの高床式の周辺テラスが残る仕様。

2階フロアー相当全周に操作室から連なる、設備テラスが設けられている。

天井は剥き出しの照明ブリッジの間をグリッドで表装した流行のスタイル。

参※21)当サイト関連記事 アダプタブルステージはこちら。

ホール音響評価点:40点

(※関連記事「後悔しないコンサート会場の見分け方」まとめ  はこちら。

内訳

定在波対策評価点:10点/40点満点

残響その1(初期反射)対策評価点:5点/20点満点

残響その2(後期残響)への配慮評価点:15点/20点満点

客席配置 10点/20点満点

多目的ホールの施設データ

  1. ホール様式 間口15.6mx奥行き22m平土間型式多目的イベントホール。
  2. 客席   1フロアー 収容人員 240名(最大300名)、分割可動床、
  3. 舞台設備 アダプタブルステージ(可変ステージ) 標準エンドステージ間口12m、奥行き6m、ブドウ棚(すのこ)、
  4. その他の設備 、楽屋x3、
多目的ホールがお得意のジャンル

主にセミナー、講演会、市民団体の集会、お稽古事の発表会などに用いられ、ソリストのリサイタル、アンサンブルの演奏会等、小編成の室内楽コンサートなども行われ 他に小編成バンド、のコンサートや落語・演芸寄席、大道芸、パフォーマンスショーなどジャンルに拘らないバラエティーに富んだ催しが行われている。

多目的ホールで催されるコンサート情報

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら。

その他の付属施設の音響デザイン

リハーサル室

公式施設ガイドはこちら

間口20m×奥行き14m床面積:280㎡(約181畳)大ホールの主舞台面と同じ広さのリハーサル室がある。

デジタヌの豆知識

相模女子大学グリーンホールのある相模原市南区とこれ迄の歩み

2018年現在政令指定都市「相模原市」は緑区、中央区、南区の3区で構成されている。

相模原市 推計人口、722,157人/2017年10月1日。

南区    推計人口、278,220/2017年10月1日。

相模大野/南区ー新宿 小田急40分/370円/32.8km

2017年現在3区の中では人口がもっとも多い。

相模女子大学グリーンホールのある相模原市南区のこれまでの歩み

嘗てこの辺り一帯には日本陸軍の数多くの施設(原町田陸軍病院や原町田兵器学校等)があり「原町田通信学校」と呼ばれていた広大な施設があった。

1938年4月1日 相模大野駅が旧通信学校駅として開業した。

1945年 終戦後進駐軍が接収し「米陸軍医療センター」が駅前に開設された。

1946年 陸軍通信学校跡地に相模女子大学が移転。

1959年 基地周辺の桑畑の中に旧日本住宅公団(現UR)が相模大野団地(現:プラザシティ相模大野)を建設、宅地化が始まった。

1981年4月1日 長年北口一帯を占拠していた米陸軍医療センターがに日本政府へ全面返還される。

「ロビーシティ相模大野」として跡地整備事業が開始。市の施設として、相模大野立体駐車場、相模大野中央公園、相模原市立相模大野図書館(1990年1月9日開館)、相模原南メディカルセンター(1989年12月1日開設)と共にグリーンホール相模大野が事業着手。

旧住宅・都市整備公団(現UR)が百貨店(伊勢丹相模原店)、専門店街(ロビーファイブ)、マンション16棟(ロビーシティ相模大野五番街)を建設した。

1990年1月8日 相模原市2館目の文化施設としてグリーンホール相模大野開館。

 

公開:2018年1月24日
更新:2020年11月26日

投稿者:デジタヌ


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