狸穴ジャーナル・別冊『旅するタヌキ』

東京国際フォーラム 《ホール音響Navi》...にある『ホール兄弟』

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収容人員5021人!、東洋きっての巨大プロセニアム型多目的ホールを持つ「東京国際フォーラム」。

このホール兄弟の為に数々の新しいデザイン手法を開発し、サイズの異なった3つのホールに適用している。音響のYAMAHAの面目躍如と言ったところ。

ホールCを狸穴総研・音響研究工房・『厳選後世に伝えたい・真の銘ホール』に選定させていただいている。

序奏とテーマ 東京国際フォーラム

Official Website https://www.t-i-forum.co.jp/

旧都庁跡地に出来た、国際会議も開ける設備を持った巨大コンベンションセンター。

旧東京都庁舎の跡地に建設された、国際会議を前提にした8か国語同時通訳システムを持つ3つの固定席ホールと複合利用が可能な3つの平戸間イベントホール、同じく和風の多目的イベントホール、展示会場としても利用出来る平戸間多目的ホール、5,000m2という広大な面積をもつ展示ホール、33の会議室、店、レストラン、相田みつを美術館、太田道灌の像(都庁所在時から引き続き設置)などを備えた国際会議も開催できる?巨大コンベンションセンター。

固定客席設備を持つ3つのホールと5つの平戸間・多目的イベントホール、31室の会議室、ロビーギャラリー、ラウンジ、を持つホール棟と、巨大な吹き抜け空間のガラス棟を持つ複合施設(国際会議場。)

肝心の国際会議は、お隣パシフィコ横浜に...

肝心の国際会議は、お隣神奈川県の同様の施設パシフィコ横浜に人気が集まり(誘致に)苦戦しているようだが、「民喝?」がいり、ホール棟の稼働率は開館直後の低迷を脱して好調の模様である。

東京国際フォーラムのロケーション

ところ  東京都千代田区丸の内三丁目5番1号

JR有楽町駅に直結した交通至便のホール、西口を出た右側に並んだ建物がそれ、南正面はビッグカメラ、間の通りを尾堀端に向かって進むと、通り沿いに、帝国劇場がある。

辺りは東京三菱UFJ銀行本店、が入る丸の内ブリックスクエア、東京ビル、あの有名なティファニー等の高級店が入居する明治安田生命ビル、日興證券が入る東京ビルなど丸の内一帯のオフィス街でもある。

国際フォーラムへのアクセス

最寄りの駅 

JR線
有楽町駅より徒歩1分
東京駅より徒歩5分 (京葉線東京駅とB1F地下コンコースにて連絡)
地下鉄
有楽町線 : 有楽町駅(B1F地下コンコースにて連絡)
日比谷線 : 銀座駅より徒歩5分/日比谷駅より徒歩5分
千代田線 : 二重橋前駅より徒歩5分/日比谷駅より徒歩7分
丸ノ内線 : 銀座駅より徒歩5分
銀座線  : 銀座駅より徒歩7分/京橋駅より徒歩7分
三田線  : 日比谷駅より徒歩5分

国際フォーラムの公演チケット情報

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら

東京国際フォーラム の施設データ

(公式施設ガイドはこちら公式)

  • 所在地  東京都千代田区丸の内三丁目5番1号
  • 所属施設/所有者 東京国際フォーラム/東京都。
  • 指定管理者/運営団体 株式会社東京国際フォーラム。
  • 開館   1997年1月10日
  • 設計  ラファエル・ヴィニオリ建築士事務所、株式会社椎名政夫建築設計事務所、株式会社現代建築研究所
  • 構造設計:渡辺邦夫
  • ゼネコン ホール棟:大成建設、戸田建設、清水建設、間組、鉄建建設、日産建設、三菱建設、大木建設、小田急建設、古久根建設共同企業体
  • 総工費: 1,647億円(用地費は除く)
  • 付属施設・その他
    付属施設 、供用リハーサル室、その他の多目的ホール(イベントホール)x5、硝子棟会議室、地下厨房、等

第1曲 ホールA の音響

    5,012席を誇る東洋きっての規模を誇る巨大ホールA

    看板施設は収容人員 5,012席を誇る東洋きっての規模を誇るホールA、さすがここまで巨大化すると、PAを使用しないと「ホールの隅々まで音を行き渡らせる」事はできず、クラシック関係ではあの(公財)日本舞台芸術振興会でさえ伴奏団体からのボイコットを恐れ「バレエ公演」すら行わずず、クラシックコンサートにはラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン(※紹介記事はこちら)のコンサートぐらいでしか利用されていない。

    ホール幅に比べればかなり狭いプロセニアムで丁寧に縁取りされ、分割タイプの反響板が組める様に成っておりオーケストラのコンサートにも対応しているが...

    癖のある音響

    数々の音響的配慮も断面積が急激に変化するこのデザインでは台無しで、2階席最後部の「大向こう」では、なにやら巨大洞窟の奥の方から聞こえてくるようで、「良い響きの音色」とは言い難いであろう。

    これだけ巨大な空間であれば、いっそのこと「巨大隔壁」でステージ部分を隔離し、バレエ公演用?の可動床オーケストラピットを利用して張り出しステージを設え、客席1体型の巨大アリーナ紛いの空間とした方が良かった様な気もするが...

    ここまで大きいと野外ステージ並み?

    いずれにせよ、野外ステージに近い施設なので、オーケストラコンサートと言えども巨大プロセニアムの前面に巨大なスピーカーを並べ、数メガワットクラスのデジタルampの野外コンサート用PA設備でも使用しない限り、2階「大向こう」まで音が届きそうにない?。

    ビートルズ来日時に始めて日本武道館が使用された時のように、舞台上の楽士は見えても、音が聞こえて来ないなんて事も...。

    音響面から眺めたホールAのディティールデザインについて

    (公式施設ガイドはこちら)

    巨大プロセニアム形式多目的ホール

    2フロアー(2スロープ)5,012席!の国内最大規模をほこる「巨大プロセニアム形式多目的ホール」

    ここまで巨大化すると、定在波対策(※1)なんて必要なさそうだが、ホール側壁は天井に向かってわずかに広がるように外傾させてあり、基本平面形状が対向平行面のない扇形なので定在波による悪影響はほぼ発生しないと言っても良いであろう

    ※1 第3章 ホールデザインの基本"定在波の根絶・阻止・駆逐" 法

    巨大なアーチ天井

    ホール全体を覆う、巨大な大天井も大胆に客席後方に向かってスラントさせてあり、ホール軸方向の断面形状は巨大プロセニアムの上縁と併せて「アーチ形の体育館」に近い形状で、極端に高い天井となる1階フロアー前半の音響改善にも意図しているのであろう。

    2階バルコニーの床下、つまりは1階スロープ後半の天井部分も舞台に向かって広がるようにスラントさせてある。

    床と天井、側壁同志の定在波が発生しないように配慮してあると言うより、どちらかと言えば、プレイヤーに対する適度なフィードバック(ホール反響)を狙ったのでは無かろうか。

    会議場に適した比較的デッドな空間を目指し、初期反射を軽減したホールデザイン

    更に会議場を想定してデザインしてあるので、過剰なエコー発生をきらい、一見フラットに見える壁面も1階スロープ後半の天井が迫った部分の両側壁はグルービング加工した木材(※2)で表装されており、壁面からの無用の初期反響(※3)を抑えている。

    1階天井(2階バルコニー軒下)もセグメント天井とし、客席フロアーとの間の無用な反射エコーが起こらないように配慮してある。

    ホール全体を覆う天井は、この手の会議場目的のホールにしては珍しく、セグメント天井を用いず、音楽ホールで用いられる手法の残響を狙った格天井(※4)となっている。

    更に、会議場に必要な「ドライな音響空間」創出のためホール前半のかなりの部分を占める側壁に照明装置コラムを兼ねた広大な音響改善エリア(吸音壁)を儲け、ホール既設の会議用拡声装置を使用しても、耳障りなエコー(初期反響音)(※5)が生じないように工夫されている。

    巨大な額縁(プロセニアム)前面は木材を用いた横格子でフラットパネルを覆うちなみなデザインで客席との間の無用な初期反響音を押さえ込んでいる。

    巨大額縁の前縁には左右に伸びた脇花道?も用意されている。

    ※2 手法1 1/4波長程度の「グルービング(溝)加工」をほどこした壁面用パネル の効果 はこちら。

    ※3、第3章、過大な初期反響の緩和・回避策;壁際処理と壁材の選択セオリー はこちら。

    ※4、格天井については 第4章第2節 伝統的手法『格天井』の音響効果 をご参照ください。

    ※5、第1章 初期反響エコーと後期残響は別物 はこちら

    ホール音響評価暫定参考値:67点

    ※現在人気ホールから順次客観的要素で採点した新評価法に改定作業中です。記載の値は旧評価基準に基ずく"主観が伴った採点結果"なのであくまでも参考値としてお考え下さい。

    関連記事「後悔しないコンサート会場の見分け方」まとめ  はこちら。

    内訳

    定在波対策評価点:50点/50点満点(※客席周辺がプレーンな平行壁はx0.5=25点が持ち点と成ります)

    残響その1(初期反射)対策評価点:10点/25点満点(※客先周辺石材壁の場合はx0.5=12点が持ち点と成ります)

    残響その2(後期残響)への配慮評価点:3点/5点満点

    客席配置 14点/20点満点(※客席周辺石材壁の場合はx0.8=16点が持ち点と成ります。)

    ホールAがお得意のジャンル

    「ラ・フォル・ジュルネ東京」の舞台の1つと成っている。

    国際会議は滅多にお呼びではありませんが、ポップス計エンタテナーやミュージシャン、有名歌謡歌手に重宝され「ワンマンショウ」や「歌謡ショー」などが年間を通じて数多く開催されている。

    また、いきなり「武道館」(架設ステージ設置、平戸間・アリーナ席フル使用状態でおよそ14500席!)では集客に手こずるおそれの有るポップス系のミューシャン(プロダクション)が、まずは小手調べに感触(人気)を試す目的で使用している。

    クラシック関係ではあの(公財)日本舞台芸術振興会でさえ伴奏団体からのボイコットを恐れ「バレエ公演」にすら使用せず、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン(※ガイド記事はこちら)ぐらいでしかクラシックコンサートには「お耳にかかれない?」幻のコンサートホールでもある!

    ホールAで催されるコンサート情報

    チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら。

    ホールAの施設データ

    1. ホール様式 『扇形タイプ』プロセニアム型式多目的ホール。
    2. 客席   2フロアー5,012席
      • 客席数 (1階席 : 3,025 オーケストラピット使用時は2,926/2階席 : 1,987)
    3. 舞台設備 巾57.5mx奥行き16m 簀の子高さ24.54m プロセニアムアーチ:間口24~18m、高さ12~9m 、バトン類、可動プロセニアム、反響板、オーケストラピット&エプロンステージ迫り(可動床客席収納)、
    4. その他の設備 8か国語同時通訳システム、AVネットワーク、音響設備、舞台機構も完備、専用ロビー、カフェカウンターx2、楽屋、控え室、チケットカウンター、その他
    5. 施設利用(利用料金等)案内 詳しくはこちら。

    第2曲 ホールB5の音響

    床面積600㎡(約362畳)の平土間多目的イベントルーム。

    宴会場として使われることを前提に「配膳室」がもけられ、「主宰者控え室」も用意されている。

    音響面から眺めたホールB5のディティールデザインについて

    (公式施設ガイドはこちら)

    天3階吹き抜け相当の高い天井は小組格子風の設え。

    1階相当部分のフロアー周辺壁は横棧を設けた木質パネル。

    2階床面相当の部分に装飾梁が巡らされている。

    中・高層部壁面は照明フードを兼ねた「可変機構付き鎧戸」。

    「ラ・フォル・ジュルネ東京」ではサブステージの1つと成っている。

    ホール音響評価点:57点

    内訳

    定在波対策評価点:20点/50点満点(※客席周辺がプレーンな平行壁はx0.5=20点が持ち点と成ります)

    残響その1(初期反射)対策評価点:15点/25点満点(※客先周辺石材壁の場合はx0.5=10点が持ち点と成ります)

    残響その2(後期残響)への配慮評価点:2点/5点満点

    客席配置 20点/20点満点(※客席周辺石材壁の場合はx0.8=16点が持ち点と成ります。)

    第3曲 ホールB7の音響

    公式施設ガイドはこちら)

    Bブロック最上階にある、床面積1400㎡(約845畳)の2分割使用可能な平土間多目的イベントホール。

    音響面から眺めたホールB7のディティールデザインについて

    ビニタイル張りの床を持つ3階吹き抜け相当の高い天井を持つ空間。

    ホール周辺は音響ネットで表装した吸音壁に横棧をあしらった設え。

    天井は照明ブリッジを吊すトラス組構造体を剥き出しにした流行のデザイン。

    ホール中央最上層天井にほぼ1/2階高さ(上下寸法)の上下スライド上方格納タイプの部屋分割用大型「バルクヘッド(隔壁)」を設えて有る。

    最上層3階中ほどの面に格子が組まれ天井の構造体と格納隔壁を目立たなくしている。

    ホール音響評価点:53点

    内訳

    定在波対策評価点:20点/50点満点(※客席周辺がプレーンな平行壁はx0.5=20点が持ち点と成ります)

    残響その1(初期反射)対策評価点:10点/25点満点(※客先周辺石材壁の場合はx0.5=10点が持ち点と成ります)

    残響その2(後期残響)への配慮評価点 5点/5点満点

    客席配置 20点/20点満点(※客席周辺石材壁の場合はx0.8=16点が持ち点と成ります。)

    第4曲 ホールCの音響

    公式施設ガイドはこちら)

    1,502席、2階席両翼から前方に伸びた高床式テラス席をもつ3層構造の変形ホール。

    全体として対抗面処理、残響への配慮など国際フォーラム切っての音響を持つホールと言える

    YAMAHAお得意の「カラクリ(マジックボックス)」(※6)やコンサートホールシェーパー等が売りの会議用施設では有るが...。

    ※6、マジックボックス・残響可変装置? はこちら

    音響面から眺めたホールCのディティールデザインについて

    1,502席、2階席両翼から前方に伸びた高床式テラス席をもつ3層構造の変形ホール。

    大ホールと同じ高さの高~い天井を特徴とする.

    ホール客席周辺壁面は、花梨材パネルの鎧張りで表装し上縁に装飾梁を設えて有る。

    1・2階席天井に当たる2・3階バルコニー下面も木質パネルで丁寧に表装されている。

    ホール上層部壁面は全周に渡って横格子を配した音響グリルで表装されたプレーンな吸音パネル。

    ホール脇照明コラムをホール前半平土間部分両側壁上部の装飾梁上部の吸音壁前部に、天井照明ブリッジをホール中央部付近に露出させた流行のデザイン。

    天井はホールAと同じ意匠の組格子風のフラットな反響板。

    ステージ側方反響板はホール内壁同様、上部にに折り返した装飾梁を設えた凝ったデザインの重量級自走式反響板。

    最大の特徴は「音響チャンバーバランス法」の採用

    最大の特徴は「音響チャンバーバランス法」(※7)を初めて採用し、固定プロセニアム+ステージ反響板による多目的ホールの欠点である急激な断面積(容積)変化に伴う「ダクト効果による籠もり音(洞窟音)」を解消した!

    建築設計事務所YAMAHA?が自社のオーディオ機器部門の「バスレフ・スピーカーエンクロージャー」の音響技術を応用して、5階吹き抜け相当の高い天井を持つ客席ホールと反響板で囲まれるステージ部の共鳴を解消した!

    ※7、音響工学の基礎応用編ー「音響チャンバーバランス法とは?」はこちら

    3分割のステージ反響板 とプロセニアム前面のコーナー反響板(コンサートホールシェーパー)

    中・高音域を客席に反射させる凸型曲面の3セグメントのセパレートタイプのステージ反響板は間隔を空けて配置され、中高音域のみを客席に向けて反響させ、共鳴しやすい「重低音域(の圧力波)」は反響板の間隙から、バックステージに逃がし「バックステージと客席」の容積バランスで「ステージ反響板エリア」の重低音ダクト効果を抑止している!

    更にプロセニアム前縁に設えた上下可動タイプの大型コーナー反響板(コンサートホールシェーパー)x2枚でホールと上部反響板が滑らかに繋がる様に配慮され、楽器の音色が変化(周波数特性に影響)しないように配慮されている。

    セオリー通りの丁寧な作り

    前途以外にも音響デザインのセオリー(※8)をしっかり守ったデザインで、クラシック音楽会にも十二分に対応出来る立派な音響特性を備えている。

    客席後方1・2・3階大向こう背後壁はコーナーを大きくハの字型に面取りした台形状の壁面でホール温暖定在波を抑止している。

    都心部では数少ない「比較的小規模で手頃なサイズのホール」でもありアマチュア団体の演奏会等にも利用されだしている。

    と言う訳で狸穴総研・音響研究工房・『厳選後世に伝えたい・真の銘ホール50選』に選ばせていただく。

    ※8、第3章 藝術ホールデザインのセオリー はこちら

    総評

    2・3階席の(軒先)張り出しを極力少なくしたデザインではあるが、さすがに、2階最後列3階最後列大向こう席は天井が迫っており、音楽鑑賞には適さないエリアと思われる。

    ホール音響評価点:81点

    内訳

    定在波対策評価点:40点/50点満点(※客席周辺がプレーンな平行壁はx0.5=20点が持ち点と成ります)

    残響その1(初期反射)対策評価点:20点/25点満点(※客先周辺石材壁の場合はx0.5=10点が持ち点と成ります)

    残響その2(後期残響)への配慮評価点:4点/5点満点

    客席配置 17点/20点満点(※客席周辺石材壁の場合はx0.8=16点が持ち点と成ります。)

    ホールCがお得意のジャンル

    「ラ・フォル・ジュルネ東京」の舞台の1つと成っている。

    主にポップス係のミューシャンのコンサートやエンタテイナーのワンマンショウが年間を通じて数多く開催されている。

    プロ演奏団体、以外にも数多くのアマチュア団体も利用している。

    ホールCで催されるコンサート情報

    チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら。

    ホールCの施設データ

    1. ホール様式 、ボックス型プロセニアム型式多目的ホール。
    2. 客席   3フロアー 収容人員 1,502席、客席数 (1階席 : 739席 オーケストラピット使用時は653席 / 2階席 : 363席 / 3階席400席)
    3. 舞台設備  (幅43m、奥行15m、スノコ高24m)
      • プロセニアム間口18m、高さ8.75m
      、反響板、オーケストラピット(可動床客席収納)、
    4. その他の設備 楽屋x、主催者控室、カフェカウンター、チケットカウンター、専用ロビー、
    5. 施設利用(利用料金等)案内 詳しくはこちら。

    第5曲 ホールD7の音響

    公式施設ガイドはこちら

    ロールバックシステム(※9)を備えた2階吹き抜けの平土間形式のホール。

    映画、演劇、コンサート、展示会、等多用途に利用出来る空間。

    ※9、ロールバック方式客席収納システム についてのシートメーカーの解説はこちら。

    音響面から眺めたホールD7のディティールデザイン

    ロールバックシステムを備えた2階吹き抜けの平土間形式のホール。

    映画、演劇、コンサート、展示会、等多用途に利用出来る空間。

    十分な天井高さがあり、壁面に施されたカラクリ(残響可変装置、音場制御設備)で、公演、会議に向くデッドな音響から、適度な残響空間まで、コントロールでき?「お稽古事の発表会」やアンサンブルのコンサート等にも利用されている。

    演劇、芸能、演芸などの小イベントが催される時があるが、通常は非公開の講演会などに用いられている。

    ホール音響評価点:56点

    内訳

    定在波対策評価点:20点/50点満点(※客席周辺がプレーンな平行壁はx0.5=20点が持ち点と成ります)

    残響その1(初期反射)対策評価点:15点/25点満点(※客先周辺石材壁の場合はx0.5=10点が持ち点と成ります)

    残響その2(後期残響)への配慮評価点:3点/5点満点

    客席配置 18点/20点満点(※客席周辺石材壁の場合はx0.8=16点が持ち点と成ります。)

    ホールD7の施設データ

    1. ホール様式 、平土間多目的イベントホール、床面積340㎡(≓約205畳)天井高さ6.7m
    2. 客席   1フロアー 収容人員 240名/シアター形式、180席/ロールバックシステム、
    3. 舞台設備 オープンステージ形式

      立体昇降トラス (25グリッド)
      吊物バトン (壁沿いに設置)

    4. その他の設備 、楽屋x、主催者控室、専用ロビー、カフェカウンター
    5. 施設利用(利用料金等)案内 詳しくはこちら。

    第6曲 ガラス棟 会議室G409の音響

    ガラス棟4階にある最大の施設。

    「ラ・フォル・ジュルネ東京」

    ではピアノが持ち込まれ、3つ折れパーティション、や「衝立」カーテンなどで初期反響に対する一応の対策は講じられる。

    天井は低いが、本来「肉声の透り」を重要視する会議室なので、「多少癖のある音響」程度で収まるようには配慮されている?

    音響面から眺めたガラス棟会議室G409のディティールデザイン

    (公式施設ガイドはこちら)

    床面積206㎡(約124畳)シアター形式届け出収容人員168人

    ガラス棟4階にある最大の施設。

    リノリウム床と硝子窓以外の壁面は塗装仕上げの木質パネルで表装されて入る丁寧な造りの会議室、オプションで2.4mx1.2mx20cmの演台が設置出来る。(オプションリストはこちら)

    ルーム音響評価点:50点

    内訳;本来の用途を考え「ルーム音響評価」基準を適用しました。

    定在波対策評価点:25点/50点満点(ルーム低層部に1対以上のプレーンな並行壁がある場合は持ち点はx0.5=25点と成ります)

    残響その1(初期反射)対策評価点:25点/50点満点(ルーム低層部3面以上がプレーンな垂直壁の場合は持ち点はx0.5=25点と成ります)

    エンディング 回想

    国際フォーラムこれまでの歩み

    1889年に東京府庁舎内として会館。

    1894年に、妻木頼黄設計による赤煉瓦二階建て、ドイツ風の庁舎が完工した。戦災で焼失した。

    1898年に、東京市庁舎が府庁舎内に開設された
    1943年7月1日に、東京市と東京府が廃止され、東京都が設置された。
    1957年2月22日 赤煉瓦の庁舎の跡地に建てられた第一庁舎が完成。立面の美しさや構造の独創性(コア・システム)などの点から、丹下健三の代表作の一つとされている。
    1996年 東京国際フォーラム(ラファエル・ヴィニオリ設計、)が完成。

    1997年1月10日のオープン以来(財)東京国際交流財団が運営していたが、慢性的な赤字体質で、東京都のお荷物施設と呼ばれていた。

    2003年7月に、民間企業の資金・人材・ノウハウを積極的に活用し、収益性・経営の効率性を向上させることを目的として、第三セクター法人の株式会社東京国際フォーラムが設立され事業譲渡された。

    2005年よりラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン(※紹介記事はこちら)を自主開催し、東京都のお荷物施設から、「看板施設」に変貌を遂げた。

    現在それまでの赤字体質を脱却し黒字転換も成し得た!

    デジタヌの思い出

    開館間もない1998年.1999年と2年続いて、当施設のホールB7を展示会場として利用したことが有る。

    当時は招待客以外滅多に訪れる人もなく「東京都のお荷物施設」というありがたくない称号にも納得が行けた。

    丁度「民喝?」が入る前であった。

    ずいぶん変貌したものである。

     

    公開:2017年9月 7日
    更新:2022年9月27日

    投稿者:デジタヌ


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