『建築音響工学総覧 』第7巻・芸術ホールのデザイン Page3.第2章 会館の基本仕様
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★第2章 構造物としてのシェルター(会館)の基本仕様
芸術ホールをデザイン(設計)するに当たり、念頭に置かなければならない基本デザインコンセプトのセオリーは以下に示すとおり。
基本則;環境条件
- 「環境条件のよい立地」と「敷地に見合った建屋計画」
★第1節 振動対策
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前項で述べた振動対策は重要項目です。
特に大都市近郊の公共ホールでは、集客の為に、鉄道・幹線道路に隣接した立地もやむを得ない場合もありますが
第1項 防災用貯水槽・消化用水槽で道路と隔てる
溜池が見つからないときは、幹線道路・鉄道線との間に防災用貯水槽・消化用水槽など100t(100立米)規模の大型水槽を設置したり、会館の周囲に掘割を開削して制振します。
この手法はIC製造工場などでよく使われる手法で、鐵道や大幹線道の大型車両の振動の「遮断・制振」に絶大な効果を発揮します!
コンサートホールでは"ハーモニーホールふくい "《 ホール 音響 Naviはこちら 》が代表例でしょう。
第2項 会館建屋全体を防振ゴム(耐震ゴム)で浮かす手法
耐震構造の一つでもある、防振構造で会館自体を基礎から浮かす手法。
但し、後述する、手法同様にっ中・小規模のホールにしか適用できない。
石橋メモリアルホール《 ホール 音響 Naviはこちら 》で使用されています。
第3項 オーディトリアム(客席・ステージ)を防振ゴムで浮かす手法
いわゆるサウンドロック「防音構造」を持つオーディトリアムを会館本体(外郭シェルター)と分離して防振ゴムで浮かす手法。
嘗ての京葉銀行文化プラザ・音楽ホール 《 ホール 音響 Naviはこちら 》で使用されました。
凝りすぎた失敗例
参※ 当サイト関連記事 豊田市コンサートホールはこちら。
★第2節,(天井・内壁の)重量に耐えれる様、「屋根と柱の構造材」は頑強に
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重量級の舞台反響板・天井反響板使用を前提に、重量物に堪える様にホール外郭は頑丈に。
★第3節、屋根(天井シーリング)は無駄な位 高くすべし!
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屋根は出来るだけ高く、「"コンニャク"」や「"はんぺん"」のように薄べったいホール(&リハーサル室)は最低!
出展:File:Sydney Opera House Concert Theatre.JPG
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Sydney_Opera_House_Concert_Theatre.JPG
第1項 1スロープの小・中規模ホールでは低い建屋デザインに注意!
「がんもどき」型と言うか、「原油タンク」のようなと言うか、天井が低い建て屋は最低で!
当然ホール天井高さに対して幅が極端に広くなり平べったいガンモドキふうの建屋になってしまいがちであり、この手の平たいホールで上手くいっている(良好な音響)例は皆無!と言ってよい。(※例4)
多角堂を現在に蘇らせたいのなら、天井は1スロープのホールでも最大幅(対抗辺距離)にたいして2/3以上(最低15m以上)は必要である。
※多角堂が流行ったのが1970年代ということもあり、1982年登場のザ・シンフォニーホールなどのニューウェーブが押し寄せる前だったので、2000人超の収容力を誇る多層大型ホール以外の中・小ホール、特に1000人前後の1スロープのホールでは「天井高さ」に対する認識があまりなかったのも事実で天井の低いホールが蔓延している?
※例4、第8巻 奇妙奇天烈 奇怪 面妖 摩訶不思議 な "迷ホール!"参照

原油備蓄タンク
画像出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Shibushi_Oil_Stockpile_Site_2009.JPG
★第4節,防音には金を惜しむな!
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第1項 ホールは窓無しを基本とせよ
出来れば古来より用いられている、砂入2重コンクリート壁を採用し、防音には完璧を期すこと。
※但し騒音・振動問題が心配ない、僻地?の自治体では木造ホールでも十分。
500人未満の体育館講堂形式のホールなら、最新の集積材を使えば強度も問題なし、何より「人に心地良い響き」が得やすい。
成功例;八ヶ岳やまびこホール(※ホール音響Naviはこちら)】
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公開:2018年8月 6日
更新:2024年12月15日
投稿者:デジタヌ
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